それから【月がきれい 第12話 感想】

ぼんやりして、少時、赤ん坊の頭程もある大きな花の色を見詰めていた彼は、急に思い出した様に、寐ながら胸の上に手を当てて、又心臓の鼓動を検し始めた。寐ながら胸の脈を聴いてみるのは彼の近来の癖になっている。動悸は相変らず落ち付いて確に打っていた。彼は胸に手を当てたまま、この鼓動の下に、温かい紅の血潮の緩く流れる様を想像してみた。これが命であると考えた。自分は今流れる命を掌で抑えているんだと考えた。それから、この掌に応える、時計の針に似た響は、自分を死に誘う警鐘の様なものであると考えた。この警鐘を聞くことなしに生きていられたなら、――血を盛る袋が、時を盛る袋の用を兼ねなかったなら、如何に自分は気楽だろう。如何に自分は絶対に生を味わい得るだろう。けれども――代助は覚えずぞっとした。彼は血潮によって打たるる掛念のない、静かな心臓を想像するに堪えぬ程に、生きたがる男である。彼は時々寐ながら、左の乳の下に手を置いて、もし、此所を鉄槌で一つ撲されたならと思う事がある。彼は健全に生きていながら、この生きているという大丈夫な事実を、殆んど奇蹟きの如き僥倖とのみ自覚し出す事さえある。

夏目漱石「それから」より

ごきげんようバビです。

ああ!いよいよ最終話です!

【私の感想は実況的に書いていますので、よろしければアニメを観ながら、または観終わった直後にご覧いただければと思います。】

あらすじ

茜の引越しが近づく。進路は決まったものの、遠距離恋愛の不安が二人に圧し掛かる。茜は引越し荷物に涙を刻み、小太郎は想いを文章に綴る。卒業式翌日、引越し前の最後のデート。同じはずの二人の想いはすれ違い――。

出典:☾ 月がきれい

感想

分かってたけど不合格ってかわいそう。

一瞬「不」の字なしで認識しちゃって一瞬喜ぶからなんか違う言い方にしてほしい。

そうか、私立は遠いからスマホで見てたのか。

あと、私立だから結果郵送してもらえるのか。

郵送の内容が信じられなくてスマホでも確認してたのね。

「恥の多い生涯を送ってきました」

最終話にして「人間失格」きた!

川を流れていく2枚の枯れ葉がこつんとぶつかって別の方向に流れていきます。

嫌な暗示です。

夜、茜とお姉ちゃんの会話。

姉「茜が泣くの見たくないなー。別れたら?」

ひ、ひどい。

そんで軽い。

中学生の恋愛だからってめっちゃなめてる、この姉。

たぶん心配してるんだろうけど。

勉強が終わってまたまたLINEを始める2人。

このやりとりを見れるのも今日で最後かと思うと感慨深いものがあります。

市立の合格発表を見に行く安曇君。

まあそこはもちろん合格です。

そしてそして、市立を受験したのは安曇君だけではありません・・・

出た!この女(千夏)!

こいつも受かってやがった。

帰り道一緒に帰るコタと千夏。

突然真剣な顔の千夏。

あ、こいつやる気だ。

いいんだよ、お前はへらへらしてれば!

「コタのこと、ずっと好きでした!」

最終話でやりやがったこの女!

告白まではいいとして、何抱きついてんだこいつ!

でも何だろ、明るく言われるとちょっとかわいそうにも思ってしまう。

最終話だから私も甘めです。

茜ちゃんに告白したことを告げる千夏。

「これからも友達でいてくれる?」

まあ!厚かましい!

断れ!断れ茜ちゃん、と思ったけど、茜ちゃんはそんな子ではありませんでした。

千夏のLINEのアイコンがウサイン・ボルトで笑う。

その直後、安曇君から遊びの誘いのLINEが来ますが、告白のことについては全く触れていません。

そのことに眉をひそめる茜ちゃん。

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卒業式、教室で安曇君と茜ちゃんの2ショット写真を撮ってくれる、最初いじめとかするのかと身構えてたけど、結局普通にいい子だった女友だち3人。

スノー的な写真で犬の耳と口がつけられた写真撮ってるのが現代の若者っぽい。

そこは普通のやつ撮ってやれよ。

「表情硬すぎ」

とか、そういう問題ではない。

ろまん卒業式くらいシャツとネクタイしろや!

あ!ろまんと先生どうなる?

なんか比良だっけ?

陸上部のあいつがなんか言ってたけど、まあ、うん、もういいか、あいつのことは。

ろまんに聞いた小説投稿サイトに小説を投稿する安曇君。

きっと川越で最後のデート。

夕暮れ、川沿いの道を2人で歩きながら話をします。

週3くらいバイトして、電車賃を貯めて毎週始発で遊びに行くという安曇君。

安曇君ばかりつらいのは嫌だと、自分もバイトする、貯金あるよと茜ちゃん。

安曇君は笑顔で無理しなくていいと伝えますが、茜ちゃんはどこか寂し気です。

ここであの女(千夏)が安曇君に告白した話を始める茜ちゃん。

いや!あの女のせいでもめちゃう!

と、思ったけどそうではありません。

安曇君的には茜ちゃんの友達から告白されたわけで、そのことを茜ちゃんに伝えると、千夏ちゃんにも悪い気がするし、2人の友情を壊すことになるかもしれないから言えない、ということなんだけど、茜ちゃん的にはそれを自分に言ってくれなかったことがつらいのでなはなく、それも含めて大事なことを相談してくれないし、共有してくれないことを不安に思っているという状態です。

安曇君が自分に頼ったり弱いところを見せない=自分の中身を見せないので、茜ちゃんも安曇君に自分の不安を打ち明けることができませんでした。

そのことがつらいということだと思います。

茜ちゃんは涙しながら安曇君にキスします。

自分を受け止めてほしい、そして、同時にもっと自分に心を開いてほしいという感情を唇にのせた、悲しく熱いキスなのです。

ふー。はじめてまじめに考察してみました。

キスの直後に走り出す茜ちゃん。

こうなっては安曇君には追い付けません。

しばらく走った後、座り込んで声を上げて感情のまま大声で泣き叫ぶ茜ちゃん。

陸上部の大会で失敗したときは押し殺すように泣いていましたが、茜ちゃんも安曇君と同じく、普段から感情を押し殺してしまうところがあって、それが涙と一緒に溢れ出てきます。

ベッドに着替えもせず横たわり、ぼーっとしている安曇君。

お得意のLINEを送ろうとしてやめてしまいます。

そうね、そこはLINEじゃないよね。

引っ越しが進んで荷物の運び出しがほとんど済んだ水野家。

窓枠の端に、例のだっさいイモのマスコットが置かれています。

置いていくのでしょうか?

茜を見送りにきたあの女と、滝沢さん。

3人で泣いていると水野パパが言います。

「茜は後で電車で来るかい?」

なんて気が利くパパさんだろうか!

ストーカー千夏が見つけちゃったんだと、安曇君のネットに投稿された小説を茜ちゃんに見せます。

「13.70」は、安曇君と茜ちゃんのこれまでの恋愛を元にして作られた小説でした。

ここで茜ちゃんは安曇君の本心にはじめて触れることになります。

ここで小説という小道具が生きてきたか。

安曇君のお囃子の踊りがすげーうまくなってる気がする。

練習の後、ネット小説にコメントが結構ついていることを教える立花さん。

最後までええ人や。

そのコメントの中に

投稿者:茜

この先はどうなるんですか?

と書いてあります!!

茜ちゃん!

茜ちゃんのマンション前まで走る安曇君。

そこへLINEの着信音が!

「茜、改札くぐったよ」

「会いたかったって」

ボルト(千夏)!!

たまにいい仕事しやがる。

許そう、お前のこれまでの罪は不問に処す!

最終話だからな。

そして走り出す安曇君。

足を止め、LINEを起動しようとします。

「違う!」

首を振り、また走り始めます。

とにかく走る!走る!

青春=走る

まさに王道!

その間に茜ちゃんは電車に乗って、安曇君が投稿した「13.70」の終章を読み始めます。

桜の舞う土手を走り続ける安曇君。

小説に書かれた安曇君の想い。

「僕の気持ちは変わらないって伝えたい」

「知らない街へ向かう君に、」

茜ちゃんは目に涙を浮かべてそれを読みます。

茜ちゃんを乗せて通過する電車の前に駆け出た安曇君が大声で叫びます。

「大好きだーーー!!」

小説の

「ずっと、大好きだ。」

の文字とオーバーラップします。

泣き出す茜ちゃんのかばんには、あのダッサいイモのマスコットが!

なんかよかった!お前も置いて行かれなくてよかったな!

最後は安曇君と茜ちゃんのモノローグ。

ぐっときます。

エンディングのLINEに挿絵が!

これまでの答え合わせですね。

よかった、この2人はずっと一緒なんだ!

最後、川越祭りで茜ちゃんが赤ちゃんを抱き抱えています。

そこも感動なのですが、それ以上に赤ちゃんの顔の横に例のダッサいイモのマスコットが!

川越神社の結び紐?

ああ、ありますね、はいはい。

総じてとてもいいアニメでした!

ありがとうございました!


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