評価:3.5

ごきげんよう。外でもワイヤレス充電したくなってきました。バビです。
ケーブルを出したりしまったり、抜いたり挿したりするのってめんどくさくないですか?
ワイヤレス充電器のおかげで家ではスマホをポンと置くだけで充電できるようになったんですが、外ではケーブル内蔵タイプのモバイルバッテリーを使っていました。
ケーブル内蔵タイプもケーブルを持ち歩かなくて便利ではあるんですが、外でワイヤレス充電がしたいのです。
と、思っていたところ、Ankerから待望のワイヤレスモバイルバッテリー「Anker PowerCore III 10000 Wireless」が発売。

値段も見ずに買ってしまいました。
スマホにぴったりとフィットする形で、卓上ワイヤレス充電器の「Anker PowerWave Base Pad 」をモバイルバッテリー化したようなデザインになっています。
Qi認証のワイヤレス充電性能は最大10W。
USB-A、USB-Cポートも1つずつあり、10,000mAhの大容量なので、3台までのデバイスの同時充電が可能です。
有線ポートでの充電も最大出力18Wで急速充電。
ワイヤレスモバイルバッテリーとしては現状、かなりハイスペックです。

ということで今回はAnker PowerCore III 10000 Wirelessをレビューします。
〇 ここがよかった
- ワイヤレスだから外出先でも手軽に充電できる
- ワイヤレス&2ポートで、10,000mAhの大容量なので複数デバイス充電できる
- パススルーなので据え置きにもできる
△ ここがイマイチ
- スマホケースがないとすべり止めが使えない
- 丸みがありすぎて乗せるのがちょっと不安
- スマホスタンド別にいらない…
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Anker PowerCore III 10000 Wirelessのスペック・外観・パッケージ内容
基本スペック・外観

Anker PowerCore III 10000 Wireless基本スペック
カラー | ブラック |
サイズ | 約 152 × 68 × 19 mm |
重さ | 約243g |
入力 | USB-C(Power Delivery 3.0): 5V=3A / 9V=2A (最大18W) |
出力 | ワイヤレス:5W / 7.5W / 10W USB-C(Power Delivery 3.0): 5V=3A / 9V=2A (最大18W) USB-A(Quick Charge 3.0):5-6V=3A / 6-9V=2A / 9-12V = 1.5A (最大18W) |
容量 | 10,000mAh |
iPhone対応 | iPhone 8 以降対応 |
Android対応 | Qi対応機種 |
パススルー | 〇 |
メーカー | Anker |
カラーはブラックのみの1色展開。
サイズは約152×68mm。
iPhone12が146.7×71.5mmなので、ほぼ同じサイズ感。

厚みは19mm、重さが243gとやや大きめではあります。

同じ容量10,000mAhのモバイルバッテリーのサイズが「Anker PowerCore Slim 10000 PD」が149 × 68 × 14 mm・212 gなので、ワイヤレス充電ができることを考えればむしろ小型といえます。

ワイヤレス充電は最大10W。
ワイヤレス充電だけでなく、USB-CポートとUSB-Aポートも備え、有線でも最大出力18Wで充電が可能です。

画像では見づらいですが、充電残量等を示すランプは側面に。
上部にはスマホスタンドを搭載。


表面はAnker特有の汚れにくく傷のつきにくいメッシュ加工。

もちろん接触面にはすべり止めのラバーリングがあります。


裏面はつるっとしてるんですが、個人的にはワイヤレス充電中にモバイルバッテリー自体が動かないようにすべり止めがあってもよかったかなと思います。
パッケージ内容

- Anker PowerCore III 10000 Wireless本体
- USB-C & USB-C ケーブル
- トラベルポーチ
- 取扱説明書
ちょっと気になったのはこのトラベルポーチのサイズです。
上の画像を見れば分かると思うんですが、サイズがモバイルバッテリー本体とほぼ一緒。
案の定、入れてみたら、結構強く引っ張らないと全部入りませんでした。

別にいらないですけど、一体どういうつもりでこの大きさなのか…
Anker PowerCore III 10000 Wirelessの特徴と使い方
外出先でも最大10Wでワイヤレス充電できる

ワイヤレス充電を開始するときはUSBポートの横にあるボタンを押します。
すると、すぐ横にある青いランプがゆっくり点滅。

そのまま上にスマホなどのデバイスを乗せればワイヤレス充電が開始されます。
充電中は、青いランプが点滅から点灯に変わり、電池残量を示す白いランプも点灯します。
充電は縦置きにも横置きにも対応。


最大10W。デバイスに応じて7.5W、5Wと最適な容量に切り替え、ワイヤレスでも急速充電することができます。

もちろんAirPods Proなど、Qi認証対応のワイヤレスイヤホンも充電可能。

また、厚さ5mmまでのケースならケースをつけたままでも充電ができます。
10,000mAhの大容量&有線2ポートで複数台の同時充電も可能

有線ポートはUSB-AとUSB-Cの2つ。
どちらも最大出力18Wで充電することができます。
充電ポートに接続された機器を自動的に検知して最適な電流を送る、というAnkerの独自技術「PowerIQ」の最新版「PowerIQ 3.0 (Gen2)」を搭載。
iPhone 12へもわずか30分で最大50%まで充電できます。
また、iPhone 12やGoogle Pixel 4を2回以上充電できる10,000mAhの大容量なので、複数デバイスの同時充電も安心。
モバイルバッテリー本体への充電も最大18Wなので、大容量ながらMAX4.5時間で満充電することができます。
パススルー充電で本体を充電しながらデバイスの充電ができる

モバイルバッテリー本体を充電しながら、スマホ等のデバイスを充電できるパススルー充電に対応。
出力18W以上のUSB急速充電器に接続すれは、卓上充電器としても使用することができます。

家では卓上ワイヤレス充電器として使用して、外出するときにモバイルバッテリーとして持って出かけるなんて使い方もできますね。
スマホスタンドとしても使用可能

本体上部にはスライド式のスマホスタンドも搭載。
スマホをフックに引っ掛けて立てかけて使用します。
充電待ちの退屈な時間も動画視聴しながら楽しめます。



ただ、私はケースなしで使ってるのでいい感じの角度がついてますけど、ケースありだと角度がきつすぎて使えない気がします…。

せっかくのワイヤレスモバイルバッテリーなのに、スタンド中はワイヤレス充電できません。

この機能いりますかね?
Anker PowerCore III 10000 Wirelessの充電性能を検証
Anker PowerCore III 10000 Wirelessの充電性能を簡易的に検証していきます。
まずはUSB-C出力の対応する急送充電規格です。

- PDのみ
まさかのPD3.0のみという潔さ。
そもそも有線充電には力を入れていないということかもしれませんね。
続いてUSB-Cの利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)をチェック。

- 5V=3A
- 9V=2A
これまた潔い少なさ。
とはいえ最大18Wなので、スマホの急速充電には十分です。
USB-A出力の対応急速充電はどうでしょうか。

- Apple2.4A
- USB BC DCP
- QC(Quick Charge) 2.0/3.0
- Huawei FCP
- Samsung AFC
逆にUSB-Aでは様々な急速充電規格に対応しているようです。
これなら有線充電のときはUSB-Aメインで使ってもいいかもしれません。
最後にXperia1ⅡをQiワイヤレス充電してみました。

4.2V×1.8A≒7.56W
計測上10W最大値は出ないので、これだけの速度が出ていればかなり高速です。
Anker PowerCore III 10000 Wirelessを使った感想

Anker PowerCore III 10000 Wirelessを使ってみた個人的な感想はこんな感じです。
〇 ここがよかった
- ワイヤレスだから外出先でも手軽に充電できる
- ワイヤレス&2ポートで、10,000mAhの大容量なので複数デバイス充電できる
- パススルーなので据え置きにもできる
△ ここがイマイチ
- スマホケースがないとすべり止めが使えない
- 丸みがありすぎて乗せるのがちょっと不安
- スマホスタンド別にいらない…
〇 ここがよかった
ワイヤレスでも最大10Wで充電できるので、例えば職場のデスクに置いて、スマホを乗せるだけで手軽に急速充電できるので、ケーブル抜き差しのストレスがありません。
私はスマホ2台とiPadも持ち歩くので、2つのUSBポートでも18Wの高速で充電できるのも良いですね。
容量も10,000mAhあるので安心です。
個人的に1番良いと思ったのはパススルー対応なところ。
本体の充電中でもデバイスを充電できるので、充電器のUSBポートを独占することなく使用できるのは複数デバイス持ちには嬉しい仕様です。
△ ここがイマイチ
実はこの製品、個人的にイマイチなポイントが多いです。
私はiPhone12 miniをケースなしで使ってるんですが、iPhoneに限らず、最近のスマホってカメラ部分がちょっと出てるじゃないですか?

このカメラの出っぱりで本体が浮くので、ワイヤレス充電のすべり止めがスマホにあたらなくて、スマホがずるずる滑ります。(充電は問題なくできます)

本体に対して直角に置けば何の問題もないんですが、スペース取るし、何よりスマートじゃないなと。
もうちょっとすべり止めを厚くしてもよかったんじゃないですかね。

たぶん普通はスマホをケースに入れるのが当たり前なので、ここが気になるのは私だけかもしれません。
次に気になるのが、デバイスをのせる面の丸み。
いや、このくらいの丸みでスマホがすべり落ちたりしないことは分かってるんですが、PowerCore+ 10000 with built-in USB-C Cableみたいに、片面はフラットのほうがワイヤレス充電感がある気がします。

このほうが安定感がありそうに見えます。
あとは、スマホスタンド別にいらないなぁ、という点。
スタンドしながらワイヤレス充電できないので、ついでにつけてる感があります。

絶妙にサイズの小さいトラベルポーチといい、もうちょっと他にやるべきことがあったんじゃないでしょうか…。
Anker PowerCore III 10000 Wirelessレビューまとめ
ということで、Ankerのワイヤレス充電器「Anker PowerWave Sense Pad Alloy」をレビューしました。
正直なところ、「ワイヤレスモバイルバッテリー」というよりは、「ワイヤレス充電もできるモバイルバッテリー」といった印象です。
今回は結構イマイチなポイントを指摘しましたが、そもそもAnkerのモバイルバッテリーは性能面・安全性で信頼できる製品なので、+ワイヤレス充電というだけでも十分買う価値ありです。
- AirPods Proなど、Qi認証対応のワイヤレスイヤホンも充電したい
- 複数台充電できる大容量のモバイルバッテリーが欲しい
- 充電用のケーブルを持ち歩きたくない

ワイヤレスモバイルバッテリー自体、ようやく色んなメーカーが販売しはじめたばかりなので、今後のバージョンアップに期待大です。
3.5
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