うさぎの病気の9割は胃腸からくると言われるほど胃腸は重要です。
特に高齢のうさぎは、消化器官の働きが衰えてきて、胃腸の調子を崩しやすくなります。
うちのうさぎは牧草をたくさん食べる子でしたが、それでも晩年は胃腸の調子が崩すことが多くなり、サプリをいくつかあげていました。
このページでは、私が使用して効果のあった胃腸を整えるサプリやおすすめのサプリ、サプリを与えるうえでの注意点についてまとめています。
うさぎの胃腸を健康に保つサプリ選びの参考にしてみてください。
うさぎにおすすめの乳酸菌系サプリ
うさぎも人間も同じで、腸内にはそれぞれ善玉菌と悪玉菌が存在しています。
簡単に言うと乳酸菌は善玉菌のほうで、腸内環境を良好に保ってくれています。
体調が良いときは、善玉菌と悪玉菌のバランスも良い状態です。
このバランスが崩れて悪玉菌が増えると、うさぎにとって有害な毒素(アンモニアなど)を作り出します。
この毒素は体内に吸収されて、病気や老化を促す原因となります。
乳酸菌はこの悪玉菌を減らして、悪玉菌が増えにくい環境を作り出し、有害な毒素の生産を抑えてくれます。
「うさぎの胃酸は人間よりずっと強いので、乳酸菌を食べても腸まで届かないから意味がない」
という意見もありますが、乳酸菌を食べさせて胃腸の調子が良くなったという人は多いです。
また、腸に辿り着くまでに死んでしまった乳酸菌は、悪玉菌が作り出したさまざまな有害物質を吸着して、体外に排出されるともいわれています。
ですので、あげないよりはあげたほうがいいと私は考えています。
ジェックス ラビットプレミアム乳酸菌
ジェックス ラビットプレミアム乳酸菌は、一粒あたり約5千万個のラクリス菌を配合しています。
ラクリス菌は、「有胞子性乳酸菌」という胞子のバリアを持っているため、胃酸の影響を受けづらい特徴があり、腸まで届きやすい乳酸菌です。
私はおやつとしてあげていましたが、ものすごい勢いで食べてました。
他の人のレビューでも食いつきがいいとあったので、嗜好性が高くて食べさせやすい乳酸菌サプリだと思います。
価格も安いのでおすすめです。
うさぎの乳酸菌
発売開始から15年を超えるロングセラー商品です。
有胞子性乳酸菌の他にビフィズス菌とフェカリス菌も配合されています。
これも嗜好性が高く、おやつにあげている飼い主さんが多いです。
この商品のほかに、更に嗜好性を高めた「スイートフレーバー」と、溶けやすく柔らかくした「うさぎのやわらか乳酸菌」という商品もあります。
スタンダードで試してみて、食べないようなら他の2商品を試してみるのがいいと思います。
コスモスラクト うさぎ用
これは、乳酸菌ではなくて、乳酸菌の分泌物と乳酸菌の細胞物質(菌体物質)を特殊な方法で抽出したものです。
5滴くらいを水に混ぜて与えたり、フードなどに染み込ませて与えます。
善玉菌自体を摂取するのではなくて、すでに腸内にいる善玉菌が増えやすい環境を作るためのサプリです。
ということは、「乳酸菌と合わせてあげたら効果があるんじゃないか」と思い、これもあげていました。
水に混ぜてあげていましたが、特ににおいはないので、気にせず飲んでいました。
マイトマックス
犬・猫用のサプリですが、商品開発時のテストでうさぎに投与しいるため、うさぎにあげても大丈夫です。
「ペディオコッカス菌」という、pH2.0以下の高い酸性の環境下でも生存できる乳酸菌が入っているので、生きたまま腸まで届く可能性がかなり高いです。
カプセルタイプなので、中身だけをフードなどに混ぜて与えてください。
新ビオフェルミンS錠
ジェックスの乳酸菌と合わせて体調が悪いときにあげていたのがこれです。
人間用の薬ではありますが、中身は要するにビフィズス菌をはじめとする乳酸菌で、体調が悪いときはあげていました。
成分的にもうさぎに害のあるものは入っていません。
ビフィズス菌のほかにフェカリス菌とアシドフィルス菌が入っているので、「うさぎの乳酸菌」に近いと思います。
ただ、こちらは当然うさぎの嗜好性は皆無なので、水に混ぜてシリンジであげたりしていました。
その分糖分が含まれていないので、糖分過多で腸内バランスが崩れないという点でもおすめです。
毛球対策におすすめのサプリ
加齢とともに消化機能も衰えてきます。
特に気を付けたいのは飲み込んだ毛についてです。
若いときは毛づくろいで胃に入った毛も自然に排出されていましたが、消化機能が衰えるとなかなか排出されず、うっ滞の原因になったりします。
なので、こうしたうさぎの消化器官の働きをサポートするサプリも必要になります。
ヘアーボールリリーフ
毛球対策に必須の、常備しておきたいサプリです。
配合されている青パパイヤが体内に入ってしまった抜け毛を柔らかくして、自然な排出を助けます。
食欲が落ちたときや体調が悪いときに食べさせると調子が良くなります。
もちろん予防としておやつに与えても問題ありません。
私は、う●ちの形が悪いときに食べさせていましたが、すぐに真ん丸でおおきなう●ちになりました。
最初は嫌がりましたが、食べやすいよう甘く作られているので、慣れると自分からチューブを直接なめにきます。
本来は嗜好性は低いらしいので、どうしても食べない場合は前足につけてなめさせたり、シリンジを使ったりしてください。
基本的にペレットと一緒にあげたり、食事の時間にあげるのはNGです。
ペレットのたんぱく質も分解して、栄養がきちんととれなくなるからです。
アクティブ.E
飲み込んだ毛のたんぱく質を分解して消化を助け、ガスの発生を抑えます。
また、食べ物のたんぱく質をアミノ酸に分解して消化を助けます。
パイナップルから抽出したタンパク質分解酵素「ブロメライン」と、「国産りんご」を乾燥させて粉末化したアップルファイバーを配合しています。
注意点は、乳酸菌と同時にあげないこと。
アクティブ.Eの酵素が、乳酸菌のたんぱく質も分解してしまう可能性があるので、2時間程度間隔をあけて与えることが推奨されています。
OXBOW ナチュラルサイエンス 消化
ナチュラルサイエンス・シリーズは天然成分100%で作られています。
主原料もチモシーなので安心して与えることができます。
カモミール、チコリ、アカニレ、コロハ種子、根生姜といった自然由来のハーブなどで消化機能を強化します。
ただ、このシリーズは硬くて大きすぎるのが難点です。
与えるときは小さく砕いてあげる必要があります。
サプリをあげるときの注意点
フルーツのおやつではダメなの?
毛球対策おやつとしてよくパパイヤやバイナップルが紹介されますが、実はほとんど効果がありません。
この2つにはブロメラインという酵素が含まれていて、それが飲み込んだ毛のたんぱく質を溶かすのですが、この酵素は実が熟すことで減っていきます。
なので、胃腸が正常に動いていない状態だと、糖分が腸内で発酵してガスが発生してしまい、むしろ悪化してしまう可能性が高くなります。
食べさせるなら熟す前の青い状態のものでないといけません。
おやつには無加糖・無添加の青パパイヤとか青マンゴーの乾燥したものがおすすめです。
サプリのあげすぎは逆効果
サプリの多くは嗜好性を高めるために糖分が含まれていることが多いです。
上にも書きましたが、胃腸が正常に動いていない状態だと、糖分が腸内で発酵してガスが発生することで腸内環境を悪化させることもあります。
糖分の多いサプリのあげすぎには注意してください。
他にも胃腸の調子を整えるサプリはたくさんあって、特に乳酸菌系のサプリはたくさんあります。
サプリの効きや好みも個体差があります。
効果が出るのに1~2か月はかかるので、それで効果がないようなら別のサプリを試してみてください。
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