私の飼っていたうさぎが亡くなったのは2017年の12月のことです。
体調を崩し、自力で食べることができなくなっていたため、強制給餌の後、水をあげてシリンジを洗ってケージの前に戻りました。
しばらくぼーっと口をもぐもぐしていたうさぎがバタンと倒れ、口をぱくぱくし出した後動かなくなりました。
抱き上げて呼びかけながら撫でましたが、そのまま二度と目覚めることはありませんでした。
その後すぐに火葬したので、詳しい死の原因は分かっていませんが、恐らくは突然の心停止だと思います。
ずっと私が疑問だったのは、死の瞬間あの子は苦しんだのだろうかということと、あのとき蘇生術を施していれば息を吹き返したんじゃないかということです。
うさぎは死ぬときにどうなるのか?苦しいのか?蘇生できるのか?について調べてまとめました。
うさぎを亡くして辛い気持ちの方のお役に立てば幸いです。
死ぬ瞬間うさぎは苦しむのか
うさぎが亡くなる直前に口をぱくぱくと動かすのは「下顎呼吸」という呼吸のためです。
下顎呼吸はうさぎだけでなく、人間も含めたあらゆる動物で起こる呼吸で、心停止によって脳が酸素不足を起こし、全身を使って酸素を取り込もうとするために起こります。
結論から言えば、この下顎呼吸が起こっているとき、見た目には苦しそうですが、うさぎは苦しんでいません。
脳が酸素不足を起こすと、苦しみを和らげるために脳内麻薬のエンドルフィンが多量に分泌されます。
エンドルフィンの鎮痛効果や高揚感をもたらす効果によって恍惚状態になるため、死の瞬間は苦痛を感じていないとする研究結果があります。
苦しんでいなければいいというわけではないのですが、苦しまなかったのなら少しだけほっとします。
蘇生することはできるのか
もう一つ気になるのは、息をしなくなった直後、心臓マッサージや人工呼吸で蘇生することはできたのか、という点です。
小動物についてのいつかの事例を調べてみると、心臓マッサージと人工呼吸で息を吹き返したという例を確認できました。
これはうさぎのCTスキャン画像です。
左側が頭で、水色の矢印で指されたところが心臓です。
ちょうど左前足の付け根あたりにあります。
心臓マッサージを行う場合は、ここを指の腹でぐっぐっと押します。
人工呼吸は、うさぎの口と鼻を自分の口で覆うようにして息を吹き込みますが、強く吹きこむと肺が傷付いてしまうので、溜息くらいそっと吹き込みます。
ただ、私が調べた事例では、息を吹き返して獣医さんに急患で診てもらっても、もう一度昏睡状態になり、結局亡くなってしまったという例しかありませんでした。
若ければ蘇生して元気になることも多いようですが、年をとっているとそれも難しく、余計な苦しみを増やすだけになってしまう可能性が高いようです。
老衰で亡くなる場合は、やはりそっと見守ってあげるのがいいのかもしれません。
同じ経験をされた方へ
私と同じように
「もっと何かできることがあったんじゃないか」
「苦しめてしまったんじゃないか」
と後悔されている方も多いのでないかと思います。
苦しんではいないし、できることはなかったんだと言われたところで悲しみや後悔がなくなるわけではありません。
でも、亡くなったうさぎさんを思い出すときは元気に飼い主さんと遊んでいたときのことを思い出してあげてください。
たぶんそのほうが、亡くなったうさぎさんも喜ぶと思います。
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ありがとうございました。
昨晩、我が家のウサギが旅だちました。
突然のことでした。
楽しかった頃、思い出してみます。
いつもこのHPを参考にさせていただいております
一昨日、うちの子が心停止で亡くなりました
15歳になる前でした
本人は苦しんでいないとのこと
老うさぎなので寿命だと納得できました
ありがとうございました