飼いうさぎの元になっているアナウサギは寒さに強いと言われています。
ですが、ペットのうさぎは寒さにそれほど強くはありません。
夏が終わって、肌寒くなってくる10月~11月頃に体調を崩すうさぎが増えてきます。
気温の低下でお腹が冷えて、胃腸の活動が弱くなりうっ滞などを起こしやすくなってしまうからです。
特に高齢のうさぎは代謝が落ちて体温調整がうまくできなくなっているので、より注意して寒さ対策する必要があります。
そこで今回は、うさぎのケージ周りの寒さ対策のポイントや、おすめの方法などを解説します。
しっかり対策して快適に過ごせるようにしてあげてください。
うさぎにとっての最適な温度・湿度
まずはうさぎにとって最適な室温のおさらい。
うさぎが快適に過ごせる気温は15~25℃と言われています。
繁殖期や病気のときのなどは23℃に保つことが推奨されていることを考えると、23~25℃くらいが理想的な室温です。
湿度は40~60%に保ちましょう。
室温と湿度は部屋の場所によっても違うので、うさぎのケージ周りに温湿度計を設置して、実際のうさぎの環境を確認しておきましょう。
室内が暖かくても、ケージ周りだけ温度が低いなんてこともあるので注意です。
うさぎの寒さ対策&グッズ
うさぎにおすすめの寒さ対策や便利なグッズをご紹介します。
エアコンを入れる
室温調整をするためにエアコンを入れるのは当たり前。
ですが、夏ほど徹底している方は少ないのではないでしょうか。
寝ている間や外出時も23~25℃設定にしておいてあげるのが一番簡単な寒さ対策です。
ただ、これだけだとケージ周りだけ寒いこともあるので、他の対策も併用するのがおすすめ。
また、夏場はエアコンを24時間つけっぱなしにしていた人が多いと思うので、本格的に寒くなる前に早めにエアコンのクリーニングをしておくことをおすすめします。
カビなどで汚れているとうさぎはもちろん人間の身体にもよくありません。
できれば年に1回くらいは専門業者さんに掃除してもらったほうがいいでしょう。
プロの分解洗浄ほどきれいにはなりませんが、こうしたエアコン洗浄剤を利用する方法もあります。
ペットヒーターを設置する
このタイプのペットヒーターを使っている人はうさぎを飼っている方は使用している人も多いはず。
こちらはM、L、LLとサイズが豊富なので、ケージに合わせて大きさを選ぶことができます。
床に敷くと慣れないうさぎは警戒してなかなか乗ってくれなかったり、ケージ内のコードをかじったりしてしまうの子もいるので、おすすめは下に敷くのではなく、ケージの壁に設置すること。
これなら寒ければ自分でそばに寄っていくことができますし、暑いと感じたら離れることができます。
また、コードもケージの外に出るのでかじられる心配もありません。
コチラ↓で紹介しているようなマットを敷けば床からくる冷たさも防ぐことができます。
高齢うさぎにおすすめのケージ。住環境の整え方のコツやポイントを紹介。ポイントは、うさぎが暑くなったときに自分で調整できる環境を作ることです。
温めるのはいいのですが、ケージ内が暑くなりすぎることもあるので、自分で温度調整できるように工夫してあげてください。
我が家ではこのタイプのヒーターを利用していましたが、こちらもおすすめです。
ケージの角に設置してあげて、次に紹介する方法でケージを覆ってあげると、ケージ全体を暖めることができます。
毛布や段ボールでケージを覆う
エアコンを入れてペットヒーターを設置しても、柵に囲まれただけのケージは隙間風で思ったより冷えてしまいます。
そこで、毛布(フリース)をケージにかけてあげたり、段ボールでケージを囲ってあげると、隙間風が入らなくなって暖かさを保つことができます。
かじり癖のある子の場合は、毛布や段ボールをかじらないように、段ボールとケージの間に少し隙間をあけてあげましょう。
こうした専用のケージカバーも販売されています。
床からの冷気を遮断
案外見落とされがちですが、フローリングに直接ケージを置いている方は床からの冷気にも注意です。
段ボールでも構わないので、フローリングに何か敷いて床からの冷気を遮断しましょう。
上にも書きましたが、ケージ内にマットを敷いてあげるのもおすすめです。
段ボールをやたら推すのは、空気の層で冷気を遮断する能力が高いからです。
加湿器を設置する
最初に書いたようにうさぎにとって最適な湿度は40~60%ですが、冬場は乾燥するので対策をしないとこの湿度は保てません。
乾燥はうさぎの目や皮膚、呼吸器などにもよくありません。
ですので、できれば加湿器を用意して湿度を上げるようにしましょう。
うさぎの寒さ対策で注意するポイント
続いて寒さ対策をするにあたって注意すべきポイントについて解説していきます。
昼と夜の温度差に注意
「うちのうさぎは寒さに強いから」
とか
「ペットヒーターをつけてるから」
と、油断していませんか?
人間が起きているときに暖かかったとしても、私たち人間が眠った深夜は、ぐっと気温が下がってきています。
昼間出かけていて、帰ってきたら家の中が寒いこともありますよね?
こんなとき、うさぎは実はペットヒーターだけでは寒い思いをしているかもしれません。
寒さにはある程度慣れるものですが、それは、一定の温度に保たれている場合です。
暖かかったり寒かったりを繰り返すと、たとえ寒さに強いうさぎさんでも体調を崩します。
高齢であればなおさらです。
人間が見ていない間もケージ内の室温ができるだけ一定に保たれるよう注意してあげてください。
暖めすぎに注意
逆に対策しすぎて暖めすぎてしまうことにも注意です。
ケージ全体を暖めすぎて、うさぎが苦しくなってしまうと本末転倒。
上でも触れましたが、ポイントは「うさぎが自分で温度調整できる」ことです。
ペットヒーターなどはうさぎが自由に近づいたり離れたりできるように設置して、自分で温度調整できるようにしましょう。
外出時の停電対策
エアコンをつけて出かけたときに停電になってしまった場合、もう一度電源を入れ直さないとエアコンは消えたままになってしまいます。
そんなときに外出先でうさぎさんの様子を確認したり、エアコンを遠隔操作できるのが、「ペットカメラ」や「スマートリモコン」です。
エアコン遠隔操作ができてペットのお留守番におすすめの「スマートリモコン」 うさぎ用ペットカメラおすすめ4選|留守番中もネットワーク(WEB)カメラで見守れば安心です。外出中にお留守番しているうさぎの様子がチェックできて、対応もすることができれば、ある程度安心して外出することができます。
それほど高くはないですし、年中使用できるので、できれば用意しておいたほうがいいでしょう。
うさぎの寒さ対策まとめ
うさぎの冬の寒さ対策について紹介しました。
簡単にまとめます。
- エアコンを入れる
- ペットヒーターを設置する
- 毛布や段ボールでケージを覆う
- ケージの下に何か敷く
- 加湿器を設置する
- 適温は23℃前後
- 温度差に注意
- 暖め過ぎに注意
寒さ対策を万全にして、うさぎが体調を崩しやすい秋冬も楽しく過ごしましょう!
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