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「斜頸(しゃけい)」は、首が傾いてしまう状態のこと。
大事なのは、斜頸は「病名」というより原因が別にある「症状」だという点です。
年齢に関係なく突然起こることがありますが、抵抗力が落ちやすい高齢うさぎでは特に注意したい症状です。
私のうさぎも、亡くなる数週間前に斜頸と思しき症状が出て受診しました。
幸い初期で気づけたこともあり、治療でいったん症状は改善しました。
斜頸は原因にもよりますが、治療開始が早いほど予後が良くなりやすいと言われています。
結論:この症状があれば「すぐ病院」(受診までにやること)
斜頸は「首が傾く」だけで済むこともあります。
ただ、進行すると眼振(目が揺れる)やローリング(体が回転してしまう)が起き、うさぎ自身がパニックになってしまうことがあります。
次に当てはまる場合は、できるだけ早く(当日中〜翌日を目安に)受診をおすすめします。
- 目が左右(上下)に小刻みに揺れる(眼振)
- 倒れて同じ場所を回る(ローリング)
- 立てない/まっすぐ歩けない/転ぶ
- 食べない・飲めない、便が極端に減る
- ぐったりしている、繰り返し悪化する
受診までの「応急対応」(悪化させないのが最優先)
受診までの間は「治そうとする」より、怪我と体力低下を防ぐのが優先です。
- 狭いスペースに移す(転倒・衝突を減らす)
- 床は滑りにくく柔らかく(タオルやマットでクッション)
- 角ばったもの・段差をなくし、ケージ内はできるだけシンプルに
- 可能なら短い動画を撮っておく(診察時に説明しやすい)
- 食べない/飲めないが出ている場合は早めの受診(うっ滞につながりやすい)
MEMO:斜頸の子は頭や目をぶつけやすいので、まずは安全な環境づくりを最優先に。
受診までにあると安心なもの
- キャリー(出し入れしやすいタイプ)
- バスタオル/ブランケット(クッション・包む用)
- ペットシーツ(滑り・汚れ対策)
- 滑り止めマット(転倒対策)
うさぎの斜頸の初期症状と進行(かわいい首かしげとの違い)
初期は「かわいく首をかしげているだけ?」と見えることがあります。
ただ、斜頸の場合は首の傾きが続く/少しずつ強くなることが多いです。
最初は軽い傾きでも、進行するとふらつきが目立つようになり、さらに眼振やローリングが起こることがあります。
この段階になると、うさぎ自身も驚いてパニックになり、体をぶつけて怪我をしやすくなります。
斜頸が進行すると、平衡感覚がなくなって自分で姿勢を保てなくなり、食べ物を食べることも難しくなってしまって、寝たきりになってしまうこともあります。
初期症状チェックリスト(ひとつでも当てはまれば要注意)
斜頸は早い段階で治療を始められるほど有利になりやすいので、次のような変化に気づいたら早めに受診を検討してください。
- 首・体が傾く(写真を撮ると分かりやすい)
- ふらつき、よろけ、つまづき、足を引きずる
- 目が小刻みに揺れる(眼振)
- 食欲が落ちる/水を飲みにくそう
- ぼーっとして動きが鈍い、姿勢保持がつらそう
- くしゃみ・鼻水など(スナッフル様症状)が同時にある
細菌感染(例:Pasteurellaなど)で耳の炎症が関与している場合、発症前後にくしゃみ・鼻水など呼吸器症状が見られることがあります(ただし、これだけで断定はできません)
うさぎの斜頸の原因(主な原因は2つ+その他)
斜頸の原因はさまざまですが、臨床では中耳炎/内耳炎(耳の感染・炎症)とE. cuniculi(エンセファリトゾーン)が主要な原因として挙げられます。
主な原因(頻度が高い2つ)
- 中耳炎・内耳炎(細菌感染など)
耳の奥の炎症がバランス感覚に影響して、首の傾き・眼振・ふらつきが出ることがあります。 - E. cuniculi(エンセファリトゾーン)
うさぎの神経症状で鑑別に上がりやすい原因のひとつです。治療は可能ですが、症状が残ることもあります。
その他の原因(頻度は高くないが除外が必要)
- 脳血管障害(脳卒中など)
- 腫瘍(脳や耳周辺)
- 外傷
- 中毒 など
原因はひとつに決め打ちできないこともあり、検査結果や経過を見ながら治療方針が調整されることがあります。
うさぎの斜頸の診察・検査(病院で何をする?)
治療にあたっては、まず原因の特定が重要です。病院では、概ね次のような流れで進みます。
- 症状の確認(神経学的な評価)
首の傾き、眼振、歩行、姿勢保持、痛みの有無などを確認します。 - 耳の評価(中耳炎・内耳炎の可能性)
外耳だけでなく、必要に応じて中耳・内耳の関与を疑います。 - 画像検査(レントゲン/必要によりCTなど)
外傷や腫瘍など「別の原因」がないかを確認しつつ、耳の変化が見えることもあります(ただし、画像で分かるのは進行してからの場合もあります)。 - 血液検査(エンセファリトゾーン等の評価)
エンセファリトゾーンは検査結果に時間がかかることがあり、状況によっては「結果待ちの間に治療を始める」判断がされることもあります。
MEMO:治療費はどれくらい?
斜頸の治療費は、検査(画像・血液)と通院回数、状態によって大きく変わります。
私の場合はレントゲン、血液検査、投薬などで3万7,000円くらいでした。
あくまで一例なので、初診時に「今日の検査と治療の概算」を確認しておくと安心です。
うさぎの斜頸の治療(原因別+「支える治療」が重要)
斜頸は「原因に合わせた治療」と同時に、「食べられない・動けない」ことで体力が落ちるのを防ぐ支持療法が重要になります。
まず最初は「併用」でスタートすることがある
原因が確定するまで時間がかかるケースでは、初期に以下のような方針で治療が始まることがあります(病院の判断によります)。
- 細菌感染を想定した抗菌薬(抗生物質)
- 炎症や不快感を抑える抗炎症(痛み止め等)
- エンセファリトゾーンを想定した抗寄生虫薬(フェンベンダゾールなど)
(一般的に28日投与が案内されることがあります) - 状況によりビタミンB群などが補助的に使われることも
抗生物質(耳の感染が疑われるとき)
細菌感染が原因の場合、抗菌薬で症状が改善することがあります。
ただし、症状が良くなったからといって自己判断で中止すると再燃することがあるため、獣医師から「改善後もしばらく続ける」よう指示されることがあります。
ステロイド(使う/使わないは症状とリスクで決まる)
ステロイドは炎症を抑える目的で検討されますが、感染状況などによっては使い方に慎重になることがあります。
ここは病院ごとの方針差も大きいので、「なぜ使うのか/なぜ使わないのか」を確認するのが一番納得感が高いです。
駆虫薬(エンセファリトゾーンが疑われるとき)
エンセファリトゾーンが疑われる場合、フェンベンダゾールが治療の選択肢として広く案内されています(28日投与が一般的に示されることがあります)。
一方で、症状が出た時点での神経ダメージは完全に戻らないこともあり、斜頸が残るケースもあります。
抗寄生虫薬は種類により副作用リスクも異なるため、血液検査の要否を含めて主治医の指示に従ってください。
ビタミンB(薬ではないが、状況によって意味がある)
ビタミンBは薬ではなく栄養素ですが、斜頸でバランスが崩れて食糞(盲腸便)ができないと、ビタミンB群が不足しやすくなることがあります。
また、ビタミンB12は神経の働きにも関係するため、補助的に処方されるケースがあります(ここも病院判断です)。
治療中・介護で役立つケア用品
- 滑り止め・クッション性のあるマット(転倒対策)
- 低めの食器/浅い水入れ(首が傾いても取りやすい)
- シリンジ(給餌・投薬補助)
- 回復食(※必ず獣医師の指示のもとで)
①滑り止め・クッション性のあるマット(転倒対策)
②低めの食器/浅い水入れ(首が傾いても取りやすい)
③シリンジ(給餌・投薬補助)
④回復食(※必ず獣医師の指示のもとで)
うさぎの斜頸を予防する方法は?(再発対策も)
細菌感染やエンセファリトゾーンが関与している場合、住環境やうさぎの身体を清潔に保つことで、ある程度の感染リスクを下げられると考えられます。
ただし、清潔にしていても100%防げるわけではありません。
だからこそ「予防」よりも、現実的には早期発見してすぐ受診できる状態を作ることが重要です。
- 寝床・トイレを清潔に(湿り・汚れを溜めない)
- スナッフル様症状(鼻水・くしゃみ)が続くなら早めに相談
- 高齢うさぎは抵抗力が落ちやすいので、小さな変化でも受診
- 斜頸が出た子は、再発・悪化に備えて“安全なケージレイアウト”へ
すぐに病院へ(まとめ)
斜頸は、早い段階で治療できれば改善するケースもあります。
「ちょっと首が傾いてるかも?」くらいでも、時間とともに悪化する例は珍しくありません。
迷ったら、まずはうさぎを診られる病院へ。
受診までの間は、狭いスペース+柔らかい床で怪我を防ぎ、食欲や便の変化も含めて様子をメモしておくと診察がスムーズです。
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