うちのうさぎも晩年の1、2年悩まされたのが「うっ滞」です。
うさぎの飼い主さんは皆さんご存知だと思いますが、何よりもうさぎの体調で気にしなければならないのがこのうっ滞。
色々試してみて、効果があった薬なんかを紹介したいと思います。
うさぎの「うっ滞」とは
草食動物であるうさぎの消化管(胃腸)は、常に食べ続けて動かし続ける必要があります。
この 胃腸の動きが、何らかの原因で止まってしまうことを「うっ滞」といいます。
うっ滞が進むと「鼓脹症」や「腸閉塞」を引き起こし、最悪「急性胃拡張」を起こして死に至ることもあります。
我が家のうさぎの場合も、うっ滞から毛球がつまって、鼓脹症を起こし、お腹にガスがたまっている状態でした。
うっ滞の原因
その原因は様々で、
- 季節の変わり目(気温・気圧の急激な変化)
- 脱水
- 泌尿器の疾患
- 病気
- ケガによる痛み
- 不正咬合
- 毛球や異物による閉塞
- その他のストレス
などがあげられます。
うっ滞の症状
高齢うさぎは胃腸の働きも弱っているので、以下の症状が少しでもあったら、うっ滞の疑いがあります。
- 食欲の低下
- 水を飲む量の減少
- 糞が小さい
- 食糞の失敗
- 下痢
- 耳が冷たい
- お腹が張っている
我が家のうさぎの場合
ウチのうさぎ(ネザーランド・ドワーフ)の場合、まずは食欲不振から始まりました。
今までがっつくように食べていたペレットを食べなくなりました。
うさぎは気分屋なので、突然今まで食べていたペレットに飽きてしまうことがあります。
ウチのうさぎもそれだと思い、バニーセレクション(スーパーシニア)からWOOLYのスペシャルブルームに変更しました。
変更後しばらくはペレットもチモシーももりもり食べていました。
ですが、しばらくして糞の大きさが小さくなり、食糞の失敗が目立つようになりました。
足腰が弱ってきて、ふんばりがきかず、おしりの毛づくろいの姿勢でズテンと転ぶことがあったので、食糞の失敗もそのせいだと思って、さほど気にしていませんでした。
ついにはチモシーもほとんど食べず、水も口元にもっていってあげないと飲まないような状態で、じっとしたまま歯ぎしりをするようになりました。
痛みをこらえるために、うさぎは歯ぎしりをします。
糞もいつもの5分の1くらいまで小さくなってしまいました。
すぐに病院に連れて行き、腸内の異物を排出するためのお薬をもらいました。
1~2日で改善したのでホッとしましたが、
「これはもう常に備えておかなければ!」
と思い、うっ滞についてリサーチしまくりました。
うちのうさぎが病院を極端に嫌うというのもありました。
うっ滞に試して効果のあったと思われる商品
ラビット・ヘアーボールリリーフ(三晃商会)
まず買ったのがこれです。
配合されている青パパイヤの酵素が体内に入ってしまった抜け毛を柔らかくして、自然な排出を助けます。
換毛期と、小さめの糞をするようになったときに与えました。
最初は警戒して食べないので、前足の先につけてあげたら、毛づくろいしながら舐めてました。
ジェルっぽい感じなので簡単にくっつきます。
甘いので味になれたら普通にスプーンから食べるようになりました。
たぶん効いてると思います。
糞が小さく毛球がつまってるのかな?と思ったときにあげると、徐々に糞の大きさが戻っていきますし、翌日毛の混じった糞をしていることが多いです。
ラビットプレミアム乳酸菌(GEX)
毎日あげていたのがこれです。
うさぎの胃酸は強すぎて乳酸菌は腸まで届かずに死んでしまうから意味がない、という説もありますが、仮にそうだとしても全部が全部死滅するわけではないと思うので一応あげていました。
味が好きなんだと思うのですが、めちゃくちゃ食いつきます。
乳酸菌はあげすぎても排出されるだけなので、効果があるのかどうか分かりませんがおやつがわりにしていました。
新ビオフェルミンS(武田薬品)
2度目のうっ滞のときに与えたのがこちらです。
人間用の薬ですが、中身は要するにビフィズス菌をはじめとする乳酸菌です。
1粒を粉末状にすりつぶして乾燥パインに混ぜたり、水と混ぜて強制給餌したりしました。
ネットで検索すると、これをうさぎに与えてうっ滞が良くなったという方が結構います。
うさぎに害のある成分は入っていないはずですが、一応緊急時にしかあげないようにしていました。
驚いたことに効きました。
ただ、この後紹介するガスピタンと一緒にあげたので、どちらが効いたのかは分かりません。
ガスピタン(小林製薬)
うさぎにガスピタン?!
と思ったのですが、これがめちゃくちゃ効きました。
ネットで検索すると獣医さんからすすめられて与えたところ、かなり効果があったという方が何人かいらっしゃったので、与えてみました。
半錠を粉末状にすりつぶして水に溶かして強制給餌して、2日ほどで改善しました。
ビオフェルミンと混ぜて与えましたが、ウチのうさぎの場合、お腹が張ってガスが溜まっている「鼓脹症」を起こしている感じだったので、たぶん効果があったのはガスピタンだと思います。
目に見えて効果があって、たぶん1度目のうっ滞以後、ずっとお腹にガスが溜まっていたんだと思います。
驚いたことに2度目のうっ滞が治った後は、前以上に食欲旺盛になり、糞の大きさも量も倍以上になりました。
うっ滞にはなでたり温めたりも効果あり
胃腸の動きを活発にするためにおなかを温めてあげたり、背中のつぼをマッサージしてあげることも効果があります。
ただ、おなかはデリケートな部分なので、あまり触らないほうがいいと言われています。
うちは靴下に生米を入れてレンジで1~2分温めたものをカイロ代わりにしてお腹の横に置いていました。
最初はとまどっていましたが、途中で慣れて気持ちよさそうにしていました。
あと、うさぎの背骨の脇にはつぼが集中しているそうで、背中をなでてあげることも効果があるそうです。
うさマッサージは日頃の体調管理にも役立つのでおすすめです。
薬やサプリを与える場合は慎重に!
ビオフェルミンもガスピタンも、主成分はうさぎの身体に吸収されるようなものではないようですが、あくまでも人間用の薬ですので、与える場合は自己責任でお願いします。
ウチのうさぎはかなりの人見知りで、獣医さんに診察を受けるとストレスで死んでしまいそうになるほど暴れていたので、よほどの事態でない限り病院に連れていくことができませんでした。
獣医さんにかかることができるようであれば、ビオフェルミンやガスピタンを使う前に、まずは獣医さんに診断してもらうのが一番だと思います。
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