令和元年に旅行したい、万葉集ゆかりのおすすめ観光地

5月1日からはじまった新元号「令和」。

その由来が万葉集にあることで、再び注目を集めています。

そんな万葉集イヤーの今年は、万葉集にゆかりのある各地域で「万葉集」や「令和」にちなんだイベントや新サービスが展開中。

このページでは、今年旅行するのにおすすめの万葉集ゆかりの地をご紹介します。

新しい元号の始まった令和元年だからこそ、万葉集を通して日本の歴史を旅しましょう。

万葉集おすすめ観光地①:福岡県太宰府市

「令和」ゆかりの地として今年訪れておきたい観光地ナンバーワンが太宰府市です。

新元号「令和」の由来となった、万葉集巻五の「梅花の歌 三十二首」の序文に記された

『初春の月にして、気淑く風らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす』

梅花の歌は、歌人で大宰府長官の大伴旅人の邸宅の宴の様子を歌ったもの。

旅人の邸宅跡と言われるのが坂本八幡宮です。

坂本八幡宮出典:4travel.jp

万葉歌碑が市内のいたるところにある大宰府ですが、坂本八幡宮の境内にも大伴旅人の歌碑があります。

坂本八幡宮境内の歌碑出典:ひもろぎ逍遥

また、すぐ近くには現在は公園になっている大宰府政庁跡があります。

旅人も通った大宰府政庁への道に思いをはせながら散策するのもおすすめです。

大宰府政庁跡出典:太宰府観光マップ

すぐそばにある「大宰府展示館」では、梅花の宴の様子を再現した博多人形によるジオラマも展示されています。

 

福岡県の中部に位置する歴史深い観光都市太宰府市には、そのほかにも魅力的な観光スポットが数多くあります。

一番有名なのは学問の神様菅原道真公が祀られている「太宰府天満宮」。

太宰府天満宮:楼門

太宰府天満宮:本殿出典:MATCHA

徒歩5分の距離には「九州国立博物館」や、参道には隈研吾が設計したことで話題を集めた「スターバックス太宰府天満宮表参道店」など見所がたくさんあります。

その他、縁結びで有名な「竈門神社」、庭園が美しい「光明禅寺」、九州を代表する古寺「観世音寺」、天下三大戒壇のひとつ「戒壇院」など、市内にはいくつもの名所が。

また、市内には万葉歌碑もたくさんあるので、名所巡りと一緒に万葉の歴史に触れてみるのも太宰府観光の新しい発見になるかもしれません。

太宰府へ行くなら、西日本鉄道の観光列車「旅人」がおすすめ。

太宰府観光列車「旅人」

予約や特別料金はかかりません。

外装だけでなく、内装も開運をテーマにしたデザイン・展示が施されていて、電車に乗っているだけでも大宰府を満喫することができます。

「令和」ゆかりの地として令和元年の今年は、様々なイベントやサービスで太宰府市は一層盛り上がりそうな予感がしますね。

万葉集おすすめ観光地②:奈良県

東大寺 金堂(大仏殿)・盧舎那仏坐像出典:AONIYOSHI

「あをによし 寧楽なら京師みやこは 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり」(万葉集巻第八 三二八)

小野老おののおゆが、赴任先の大宰府から奈良の都を想って詠んだ歌です。

世界遺産にも認定されている奈良の観光地といえば、大仏で有名な「東大寺」、現存する世界最古の木造建築群「法隆寺」、万葉集でも歌われる春日野の地にある「春日大社」、鹿の「奈良公園」と、数え上げればきりがありません。

奈良公園の鹿出典:FNN PRIME

特に、東大寺、興福寺、 春日大社、国立博物館、正倉院などを有する奈良公園に関する地名は万葉集の中で全86首にのぼります。

京都に比べるとなんとなく地味な印象を持たれがちな奈良ですが、令和元年の今年は、万葉集ブームで特に人気に火がつきそう。

 

万葉集が編纂されたのは主に奈良時代。

なので、当時の都「平城京」のあった奈良には万葉集に歌われた場所がいくつもあります。

奈良公園、春日大社も万葉集に歌われた春日野の一部。

春日大社出典:奈良公園公式サイト

春日大社には万葉集に詠まれた植物「万葉植物」を植栽する「萬葉園」があったり、境内の「春日荷茶屋」では万葉集にちなんだ旬の野菜などが添えられた「万葉粥」を楽しむことができます。

また、奈良市内に建てられている歌碑だけでもその数は50以上もあります。

あまり知られてはいませんが、明日香村には万葉集と中心とした古代文化に関する総合文化施設「奈良県立万葉文化館」があります。

「令和」にちなんだ所蔵品も多数あり、「梅花の宴」の情景を描いた日本画や、江戸時代の写本、屏風などを一般公開予定です。

奈良県立万葉文化館出典:なら旅ネット

また、奈良県観光局が運営する「歩く・なら」では、万葉集の文庫を片手に、奈良県内にある万葉スポットを訪ね、歌に詠まれた情景を現地で味わってもらうことを目的とした「ますます恋する万葉集」というページも用意。

この中の「平城京跡ルート」は、約2.1kmを歩きながら当時の都への思いを歌った詠み人へ思いをはせることができます。

観光地として京都と比べられがちな奈良ですが、万葉集ゆかりの場所は京都の比ではなく、奈良はそのすべてが「万葉集ゆかりの地」ともいえるでしょう。

近年特に観光に力を入れている奈良ですから、令和元年はさらに期待が高まりますね。

万葉集おすすめ観光地③:富山県

北陸新幹線というと、東京からお隣金沢への観光のために利用する人が多いですが、途中富山にも停車します。

令和元年は富山が熱い!

というのも、富山は大伴旅人の子で万葉集の歌人、また編纂者として有力視されている「大伴家持」ゆかりの地だからです。

家持は富山で223首もの歌を詠んだといわれています。

高岡市にある「高岡市万葉歴史館」では、4月から万葉集「梅花の宴」の写本を特別公開。

今後も富山全体で令和・万葉集にちなんだ観光への取り組みが期待されます。

家持ゆかりの名所には、大伴家持が勧請した「放生津八幡宮」や、奈良時代の越中国府であった「勝興寺」などがあります。

また、「国定公園 雨晴海岸」からは、富山湾越しにまるで海に浮かぶような3,000m級の立山連峰をのぞむことができます。

この雄大な美しい景色を愛した家持は、多くの歌を詠んでいます。

この氷見の美しい海岸線を楽しむなら、ぜひ城端線・氷見線の観光列車「べるもんた」を利用しましょう。

出典:VISIT富山県

べるもんたの正式名称は「ベル・モンターニュ・エ・メール」。

額縁のような窓枠から見える山と海の美しい風景をアートのように鑑賞することができます。

 

海の向こうに見えていた立山連峰にあるのは、富山の観光で忘れてはならない名所「黒部ダム」。

毎年6月下旬から10月中旬まで行われる観光放水はまさに圧巻です。

黒部ダムと合わせて富山観光で高い人気を集めるのが「黒部峡谷鉄道」です。

オレンジ色で独特のデザインのトロッコ電車に乗って渓谷の自然を満喫することができます。

夏にはむせかえるような緑が、秋には色とりどりの紅葉が旅行者を迎えてくれます。

黒部峡谷鉄道:夏

黒部峡谷鉄道:秋

そして忘れてはならないのが、「世界遺産・五箇山」。

世界遺産・五箇山

合掌造りの小さな集落が点在。

その中で相倉集落と菅沼集落が世界遺産登録されています。

 

万葉集ゆかりの地以外にも奥深い自然を味わえる観光スポットが多数ある富山。

万葉集ブームで更に人気が過熱しそうです。

万葉集おすすめ観光地:まとめ

令和元年におすすめの万葉集ゆかりの観光地を紹介しました。

  1. 福岡県太宰府市:令和の由来「梅花の宴」
  2. 奈良県:万葉集に詠われた場所多数
  3. 富山県:万葉集編纂者「大伴家持」ゆかりの地

どの観光地も万葉集ゆかりの場所以外にも魅力的な観光スポットがたくさんあります。

新しい時代の始まり、「令和元年」だからこそ、自然豊かで四季折々の美しい風景に万葉の歴史に思いを馳せてはいかがでしょう。