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確か最初はAnkerだっと思います。
ケーブル一体型のモバイルバッテリーに充電器を一体化した、オールインワンタイプが発売され、後を追うように多くのメーカーから同様の製品をリリースしました。
なので、今回レビューするこの製品も取り立てて珍しいものではありません。
ですが、他メーカーでは絶対に見ることのできない、圧倒的なデザイン性の高さはSHARGEならでは。
以前から海外では販売されていて、日本での発売を心待ちにしていたのですが、この度ついにPSE認証を取得。
「格納式 3-in-1 コンセント一体型モバイルバッテリー」という名称で販売開始されました。
もちろん、優れているのはデザインだけではありません。
約60cmの巻取り式USB-Cケーブルを内蔵し、最大30Wでの高速充電が可能。
10,000mAhの大容量で、複数デバイスの持ち歩きにも安心です。
正直、このデザインなら多少性能がイマイチでもいいと思っていたのですが、性能面も十分以上でした。
ということで、今回は、ミニマル&フューチャリックなデザインが最高の「SHARGE 格納式 3-in-1 コンセント一体型モバイルバッテリー」をレビューします。
〇 ここがよかった
- 充電器+モバイルバッテリー+ケーブルの3-in-1
- ミニマル&フューチャリックなデザインが最高
- 最大30W出力で急速充電できる
- 10,000mAhの大容量
- パススルー充電にも対応
△ ここは注意
- サイズが大きくて重い
- 2デバイス同時充電は出力が弱い
PR この記事はメーカーから商品提供を受けて作成しています。が、忖度なく本音で自由にレビューさせてもらっています。

ガジェットブロガー
バビ
東京在住のガジェット好き会社員ブロガー。
デザイン性の高いガジェット・スマホ・PC周辺機器を、実体験にもとづき200本以上レビューしています。
経験を活かした専門的かつ正直なレビューをお届けします。
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SHARGE 格納式 3-in-1 コンセント一体型モバイルバッテリーの特徴とスペック

- TIME誌の「The Best Inventions of 2025」に選出
- 充電器+ケーブル+モバイルバッテリーの3-in-1一体型
- 透明ボディのギークなデザイン
- 約60cmの巻き取り式USB-Cケーブル内蔵で、持ち歩き時も配線スッキリ
- GaNチップ搭載で最大30W急速充電
- ドットマトリクスの残量表示で正確なパーセンテージを確認可能
なんと、この製品、アメリカのTIME誌の「The Best Inventions of 2025」に選出されています。
「The Best Inventions of 2025」は、TIMEが毎年発表する「今年の優れた発明」特集のこと。
2025年は300件の「Best Inventions」(最優秀発明賞)のほか、100件の「Special Mentions」(特筆すべき製品)が選出されました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| カラー | ホワイト |
| バッテリー容量 | 10,000mAh / 36Wh |
| 定格容量 | 5,700mAh(5.0V⎓3.0A) |
| バッテリーセル | 5,000mAh×2(直列) / 7.2V / 36Wh |
| 変換効率 | ≧79% |
| USB-C出力 (ポート/内蔵) | 単ポート:5V⎓3A、9V⎓3A、10V⎓2.25A、12V⎓2.5A、15V⎓2A、20V⎓1.5A(最大30W) 2ポート:5V⎓3A(最大15W) |
| AC入力 | 100-240V~ 50 / 60Hz 1.6A最大 |
| USB-C入力 (ポート/内蔵) | 5V⎓3A、9V⎓2.22A、12V⎓1.67A(最大30W) |
| サイズ | 110×52×40 mm |
| 重さ | 約300 g |
| 型番 | P7U |
| メーカー | SHARGE |

- モバイルバッテリー本体
- 取扱説明書
SHARGE 格納式 3-in-1 コンセント一体型モバイルバッテリーのメリット
ミニマル&フューチャリックなデザインが最高

もう、この面だけ見てもデザインが最高すぎます。
SHARGEらしい、ミニマル&フューチャリックなスケルトンデザイン。

デザインのコンセプトは「Braun Audio 300」という、1970年前後に発売されたブラウンのレコード・ラジオ・アンプの一体型プレイヤー。
なるほど、確かによく似ています。
「ホワイトカラー×クリア×赤のアクセント」は、Nothingのイヤホンとも似ています。

右側のターンテーブルを思わせる丸い部分には巻取り式ケーブルが内蔵されています。
中央に書かれたメッセージは「GET YOUR GROOVE ON(ノリノリでいこう)」。
洒落が効いています。

内蔵ケーブルのコネクタは、ストラップと対になる角に配置。
普段はマグネットでくっついてキレイに筐体に収まっています。

スイッチのすぐ脇にはUSB-Cポートも一つ備えています。

スペックと各種の安全認証は裏面に印字。
(私の持っているものはサンプル品なのでPSEマークがありませんが、製品版には印字されているのでご安心を。)
また、この面には折りたたみ式のプラグが設置されていて、引き出してコンセントに挿せば本体の充電&充電器としての利用が可能です。

持ち歩きにも便利なストラップ付きで、カラビナなどでバッグにぶら下げて使うのも良さそう。

バッテリー残量の表示はドットの%表記で残量が把握しやすいです。
個人的にディスプレイ表示のタイプが好きではないので、必要な時だけ見える残量表示は好きです。
充電器+モバイルバッテリー+巻取り式ケーブルの3-in-1

SHARGE 格納式 3-in-1 コンセント一体型モバイルバッテリーは、名前のとおり、充電器とモバイルバッテリーと巻取り式USB-Cケーブルが一体となった製品。

この丸い部分に約60cmの巻取り式USB-Cケーブルが内蔵されていて、引き出してスマホなどのデバイスに差し込めば、最大30W出力、容量10,000mAhのモバイルバッテリーとして使用することができます。
ターンテーブルを模したケーブル収納部分が、ケーブルの出し入れに合わせて回転する仕様なのも楽しいギミックです。

そして背面のACプラグを引き出してコンセントに挿せば最大30Wの充電器に早変わり。


もちろん、充電器として使う時も、内蔵ケーブルが使用可能ですし、もっと長さが欲しい場合はUSB-Cポートに手持ちのケーブルを使って充電することもできます。
ただ、サイズ的に挿せる場所は選ぶので、旅行先のホテルなどで使うことを考えるなら、↓こういう小型の電源タップがあると便利です。
入出力最大30W、10,000mAh大容量で複数デバイスを高速充電
出力は、モバイルバッテリーの時も充電器のときも最大30W。
テスターで簡単にチェックしてみます。
まずは、急速充電プロトコルをチェック。

- USB BC DCP
- PD3.0
- PPS
- QC4+
- Apple2.4A
- Samsung AFC
- Huawei FCP / SCP
基本的な急速充電プロトコルに対応しているので、一般的なスマホやタブレットの急速充電が可能です。
内蔵ケーブルで計測しましたが、USB-Cポートでも同じ結果でした。
また、モバイルバッテリーの時も、充電器の時も同じ結果でした。
続いて利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)も確認。

- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:12V=2.5A
- Fix:15V=2.0A
- Fix:20V=1.5A
- PPS:5.0-11.0V=2.7A
モバイルバッテリー/充電器、USB-Cポート、全て同じ結果でした。
公称スペックでは「10V⎓2.25A」の記載がありますが、実際には検出されませんでした。
たぶん、表記の間違いだと思います。
(9Vの時27Wなのに、10Wだと22.5Wしか出ないのは変ですし。)
いくつかのデバイスを実際に充電してみました。

iPhone 16 Pro
15.04V×1.152A ≒ 17.33W
残量54%なので、20W以上で充電されても良さそうなのですが、思ったより出力は伸びず。
iPhone側の何らかの制御かもしれません。

DJI Osmo Pocket 3
11.91V×2.395A ≒ 28.53W
オズポケ3はMAXに近い出力で充電されました。

iPad mini 6
15.02V×1.463A ≒ 21.98W

Nothing ear (a)
5.222V×0.336A ≒ 1.754W
見た目も似ているワイヤレスイヤホンもしっかり充電できています。
充電器&モバイルバッテリー一体型の製品は、5,000mAhクラスが多い中、SHARGE 格納式 3-in-1 コンセント一体型モバイルバッテリーは倍の10,000mAh。
スマホ1台であれば5,000mAhでも十分ですが、複数デバイスの持ち歩きだと、10,000mAhくらいの余裕があるとありがたいです。
パススルー充電OKで速度も落ちない

SHARGE 格納式 3-in-1 コンセント一体型モバイルバッテリー本体を充電しながら、スマホなどの別のデバイスを充電する「パススルー」充電に対応しているか試してみました。
そもそも「充電器」として動作する製品なので、当然、接続したデバイスをしっかり充電しています。
また、同時にモバイルバッテリー本体も充電されていました。
同時に動作することで接続しているデバイスの出力が落ちるんじゃないか心配だったのですが、出力にも影響はなし。
旅行先でよくある、「スマホもモバイルバッテリーも充電したいのに充電器は1個しかない」という状況が解決できるのは一体型の大きなメリットの一つでしょう。
AI温度制御+EVグレードのバッテリーセルの安全設計
SHARGE 格納式 3-in-1 コンセント一体型モバイルバッテリーは、AIによって充放電中のセル温度を毎秒2,000回監視し、温度や負荷に応じて電流を自動最適化。
発熱が高まる状況では充電速度を抑えてリスクを低減します。
また、高効率なGaNを採用しているため、高出力でも発熱を抑制。
さらにバッテリーセルは、電気自動車グレードの円筒型リチウムセルを採用しています。
金属缶で覆われた円筒型のバッテリーセルは、最近流行りの薄型バッテリーセルよりも衝撃や温度変化に強く、放熱設計も組みやすいのが特徴。
これらに加えて、過熱・過電流・短絡などの保護機能を組み合わせ、日常使いから旅先の高負荷シーンまで安心して使える安全設計を実現しています。
SHARGE 格納式 3-in-1 コンセント一体型モバイルバッテリーのデメリット
サイズが大きくて重い

一方で、気になるのがスタイリッシュなデザインに似つかわしくない、サイズと重さ。


iPhone 16 Proと並べてみると、大きさはそうでもないのですが、厚みが3〜4倍もあります。

重さも約300gとかなりの重さ。
充電器+モバイルバッテリー+USB-Cケーブルと考えればこのくらいの重さになるのは致し方ないのですが、かなりずっしりくる重さです。
持ち歩きながらの充電は、ストラップをうまく使ってバックパックなどに吊るして使うのが良さそうです。
2デバイス同時充電は出力が弱い

巻取り式内蔵ケーブルとUSB-Cポートがあるので、2台同時充電もできなくはないのですが、この場合の最大出力は合計15W止まり。
なので、スマホ+ワイヤレスイヤホンくらいなら何とか、というレベルで、2台同時充電には向きません。
1台ずつ充電する方が結果的に速く充電できると思います。
まとめ:SHARGE 格納式 3-in-1 コンセント一体型モバイルバッテリーがおすすめな人

SHARGE 格納式 3-in-1 コンセント一体型モバイルバッテリーをレビューしました。
実際に使ってみた私の評価は以下のとおりです。
4.5
〇 ここがよかった
- 充電器+モバイルバッテリー+ケーブルの3-in-1
- ミニマル&フューチャリックなデザインが最高
- 最大30W出力で急速充電できる
- 10,000mAhの大容量
- パススルー充電にも対応
△ ここは注意
- サイズが大きくて重い
- 2デバイス同時充電は出力が弱い
使ってみて、やはりメインになるのはモバイルバッテリーとしての運用でした。
スマホのバッテリーが減ってきた時に、サッとケーブルを引き出すだけで充電できるのがめちゃくちゃ快適です。
そして電源のある場所に行ったらこれがそのまま充電器になって、スマホに充電しつつ本体も充電されるから、「モバイルバッテリーの充電について考えなくていい」というのが、この製品の肝なんじゃないかと感じました。
あとは何といってもデザイン。
率直に言って、しっかりしたメーカーの製品なら、充電周りのガジェットの性能はどれもほぼ変わらない、というのが現状です。
そんな中で差別化できるポイントの筆頭がデザイン。
SHARGEの製品は、「充電する」という、ただの作業にスポットを当て、そこにカッコ良さや面白さを加える工夫が凝らされています。
この「格納式 3-in-1 コンセント一体型モバイルバッテリー」は、そんなSHARGEのコンセプトを体現する製品だと感じました。
- デザイン性の高いオールインワンのモバイルバッテリー+充電器+ケーブルが欲しい人
- 1台で充電器、モバ充、ケーブルなどの充電回りを完結させたい人
- 旅行や出張の荷物を減らしたい人
- 外で動画撮影などをするクリエイター



