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ワイヤレス充電のモバイルバッテリー、便利ですよね。
マグネットで貼り付くタイプは、ケーブルなしでピタッと貼り付けるだけなので、持ち歩きも気軽です。
ですが、このいわゆるMagSafe対応のモバイルバッテリーは、
- 充電速度が遅い
- すぐに熱くなる
- 対応スマホじゃないと使えない
といったデメリットも。
そこで、その代わりとして最近私が注目しているのが直挿しタイプのモバイルバッテリーです。
ケーブルいらずのコンパクト設計で、有線なので充電速度も高速。
ワイヤレスと比べると発熱も控えめで、マグネットに対応していないスマホでも使用することができます。
今回レビューする「RORRY D5-10000」も容量10,000mAhクラスの直挿し式モバイルバッテリーです。
最大出力22.5で、直挿しUSB-Cコネクタに加えてUSB-Cポート×1も配置。
また、AppleWatch用充電モジュールやストラップにもなるケーブルも付属して、スマホ+イヤホン+Apple Watchを3台同時充電することもできます。
この記事では、そんな「RORRY D5-10000」をじっくりレビューしていきたいと思います。
〇 ここがよかった
- ケーブル不要の直挿し+ストラップ兼用ケーブルでストレスがない
- 直挿しでもケーブルでも22W急速充電
- Lihgtningも付属し、古いiPhoneにも対応
- シボ加工のレザー調の洗練されたデザイン
- 3台同時充電・パススルーにも対応
△ ここは注意
- 出力は22W止まり(iPhoneは20W)
- 複数同時だと充電が遅い
- スマホを充電しながらだとまあまあ重い
PR この記事はメーカーから商品提供を受けて作成しています。とはいえ、使って感じたことは良い点も気になった点も含めて正直に書いています。

ガジェットブロガー
バビ
東京在住のガジェット好き会社員ブロガー。
デザイン性の高いガジェット・スマホ・PC周辺機器を、実体験にもとづき200本以上レビューしています。
経験を活かした専門的かつ正直なレビューをお届けします。
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RORRY D5-10000の特徴とスペック
- Type-C直挿しコネクタ一体型で、ケーブル無しでもスマホにそのまま挿して充電可能
- 最大22.5WのPD急速充電と、Apple Watch 5Wワイヤレス充電に対応
- USB-C直差し+USB-Cポート+Apple Watch充電面で、最大3台同時充電が可能
- 残量を1%単位で確認できるLEDディスプレイ
- レザー調&マットな質感と丸みのあるデザインで、コンパクトな設計
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| カラー | ブラック/ ホワイト / ピンク / パープル |
| 重量 | 182g |
| サイズ | 約86 × 47 × 33 mm |
| 入力 | 5V⎓3A、9V⎓2.0A、11V⎓1.5A(最大18W) |
| 出力 | USB-C1つのみ:5V⎓3A、9V⎓2.22A、 複数充電:合計最大15W(5V⎓3A) Apple Wtach:5W |
10V⎓2.25Aは、テスターで確認できず。
PPSは公称に記載なし。
テスターでは最大22Wまでしか確認できず。

- RORRY D5-10000×1
- USB-C to Lightning ケーブル×1
- 取扱説明書
- 18か月延長保証
RORRY D5-10000のここが良かった
シボ加工のレザー調の洗練されたデザイン

RORRY D5-10000は、直挿しタイプのモバイルバッテリー特有の横に広がった形状がベースですが、全体的にふわっとした丸みのあるデザインで可愛らしいのが特徴的です。
カラーはブラック/ ホワイト / ピンク / パープルの4色展開で、選択肢が多いのが嬉しい。
中央分のブランドロゴ部分はApple Watch用の充電モジュールです。


ストラップ穴のある方の側面にボタンと各種認証、反対側面にUSB-Cポートとスペック表記があります。
10,000mAhなので、多分円筒形のバッテリーセルが縦に2つ収まっているんだろうなというサイズ感です。

シボ加工が施されたレザー調の筐体表面は、高級感があるだけでなく、握りやすく滑りにくいメリットも。

直挿しコネクタは柔らかなシリコンキャップで保護されているので、万が一落下などした場合にもコネクタが破損することはありません。
また、キャップは本体と接続しているので、私のようにすぐ無くしてしまう人にも安心。
上部のこの部分がメタル素材になっているのもデザインのアクセントになっています。

ストラップを兼ねたケーブルが隠されているのも便利。
普通のストラップ紐で取り外しもできて、他のスマホやモバイルバッテリーにも使えるのは意外なメリットだと思います。

サイドのボタンを押すとコネクタの付け根部分にあるLEDディスプレイが点灯。
%の残量表示なので電池残量がどのくらいあるのか一目で分かります。

ストラップも含めた重量は約183g。
10,000mAhクラスのモバイルバッテリーとしては軽い方だと思います。
手のひらサイズだけど10,000mAhの大容量

ポケットに収まるコンパクトなサイズ感ながら、容量は10,000mAhと大容量。
iPhoneなら1.5〜1.8回分くらい充電することができるので、1日中の外出時もこれ1台持って出れば安心です。
USB-C直挿しコネクタ一体でケーブルいらずが楽

RORRY D5-10000の最大の特徴は直挿しコネクタ一体型であること。
ケーブルも取り出してモバイルバッテリーに挿して、反対側をスマホに挿して……なんて面倒な工程は必要ありません。
充電する時はポケットからRORRY D5-10000をひょいと取り出してキャップを外したらスマホに差し込むだけ。

横幅はスマホとほぼ同じでケーブルも邪魔にならないので充電中の取り回しも良く、操作もスムーズです。
直挿しでもケーブルでも22.5W(?)急速充電が可能
RORRY D5-10000の充電出力はスペックでは最大22.5Wとなっています。
コネクタでもUSB-Cポートでも同じです。
テスターを使用して確認してみたいと思います。
コネクタとUSB-Cポート両方の利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)を確認してみました。

- Fix:5V ⎓ 3.0A
- Fix:9V ⎓ 2.22A
- Fix:12V ⎓ 1.67A
- PPS:5.0 – 5.9V ⎓ 3.0A
- PPS:5.0 – 11.0V ⎓ 2.0A
公称では10V⎓2.25Aとの記載がありましたが、確認できましでした。
まあ、ないからといって何か問題があるわけではありません。
また、スペックにはありませんでしたがPPSにも対応していました。

USB-Cポートも全く同じです。
これを見る限り、最大出力は22.5Wではなく、PPSのときの22Wとなりそうですが、0.5Wなら誤差の範囲。
ですが、PPSのみということだとiPhoneなど、PPS非対応のスマホは最大20W止まりになりそう。
試しにiPhone 16 ProとPixel 10を充電してみました。


コネクタの場合もUSB-Cポートの場合も、20W弱で充電できています。

Google Pixel 10では50%程度電池残量があったためかやや遅めで、およそ17Wで充電されています。
どちらも最大出力を考えると十分な出力で充電できています。
ちなみに、RORRY D5-10000本体を充電するときも、直挿しコネクタ、USB-Cポート、どちらからでも充電することができます。
入力では最大18Wとのこと。

直挿しで充電していると、なんだか面白い姿です。
付属のストラップ兼用USB-C/Lightningケーブルも便利

コネクタはUSB-C固定ですが、ケーブルはLightningも付属しています。
Lightning付属の古いiPhone対応というよりは、AirPods用と考えた方が良さそう。
私もそうですが、意外とLightningの旧AirPodsを使用している人も多いと思うので、そういう人はこちらに付け替えておくと便利です。
(というか、普通のストラップとして使えるので、スマホとか他のモバイルバッテリーに付けておいてもいいかも。)
Apple Watch 5Wワイヤレス充電に対応

中央、メーカーロゴのある丸い部分はただの飾りではなく、Apple Watch用の充電モジュールです。
私はApple Watchを持っていないので不要ではありますが、お持ちの方は出先で別途用意する必要がないのは便利そう。
Lightningケーブルもあるので、iPhone、AirPods、Apple Watchの持ち歩くデバイスは、RORRY D5-10000が一つあれば全て充電できる、ということになります。
3台同時充電が可能で、パススルー充電にも対応

直挿しコネクタとUSB-Cポートは両方を同時に使用して充電することもできます。
なので、Apple Watch用のモジュールも使用すれば3台同時の充電も可能。

また、RORRY D5-10000本体を充電しながらデバイスを充電する、パススルー充電にも対応しています。
RORRY D5-10000のここは注意
2台同時充電&パススルーだと充電が遅くなる
先ほど、直挿しコネクタとUSB-Cポートでの同時充電が可能、と言いましたが、残念ながら複数充電での最大出力は”合計”15W。

なので、スマホ2台を同時充電すると、それぞれ7W程度でしか充電できなくなります。

また、パススルー充電の場合も同じく、RORRY D5-10000本体を充電しながらだと、PD急速充電には非対応となります。
なので、基本的にはモバイルバッテリーとしてデバイス1台だけで充電する運用が良さそうです。
ただ、複数デバイスが同時にバッテリー切れになるなどの緊急時には、とりあえず同時充電することができる、というのは心強いと思います。
スマホを充電しながらだとまあまあ重い
10,000mAhクラスともなると、充電中スマホと一体になると片手での操作はなかなか厳しい重さです。
とはいえそれはMagSafeタイプのモバイルバッテリーでも同じこと。
もっと身軽に使いたいなら5,000mAhクラスの製品を検討した方がいいでしょう。
iPhoneは最大20W止まり
公称最大出力は22.5Wとのことですが、実際の出力は22Wだと思われます。
0.5Wの違いなので体感で差はないのですが、最大出力となるのはPPSのときだけで、通常のPDは20W止まり。
「PPS(Programmable Power Supply)」は、電流・電圧を状況に応じて細かく調整することでより効率的に充電することができる機能のこと。
ですが、対応しているのはGalaxyやXperiaなど一部のAndroidスマホだけで、iPhoneはPPS非対応。
このため、iPhoneの場合の最大出力は20W止まり、ということになります。
最新のハイエンドスマホだと、充電出力は40W近くになるスマホも多いので、20〜22Wだと少し心許ないかもしれません。
ただ、私の経験上、最大出力20W以上のモバイルバッテリーで充電が遅いと感じたことはないので、20W出るならまあ十分かなと思います。
RORRY D5-10000レビューまとめ:こんな人におすすめ

ということで、RORRY D5-10000をレビューしました。
実際に使用してみた私の評価は以下のとおりです。
3.5
〇 ここがよかった
- ケーブル不要の直挿し+ストラップ兼用ケーブルでストレスがない
- 直挿しでもケーブルでも22W急速充電
- Lihgtningも付属し、古いiPhoneにも対応
- シボ加工のレザー調の洗練されたデザイン
- 3台同時充電・パススルーにも対応
△ ここは注意
- 出力は22W止まり(iPhoneは20W)
- 複数同時だと充電が遅い
- スマホを充電しながらだとまあまあ重い
以上を踏まえてRORRY D5-10000は、こんな人におすすめです。
- ケーブルを持ち歩きたくなくて、USB-C直挿しで「挿すだけ充電」したい人
- カバンを軽くしたい&ミニバッグ派で、できるだけコンパクトな10,000mAhが欲しい人
- iPhone+Apple Watchを両方持っていて、「これ1台でまとめて充電したい」人
- iPhoneもApple Watchもそこそこ速く充電したい人
私のようにMagSafeタイプのモバイルバッテリーの発熱・充電の遅さが嫌だけど、ケーブルレスで使いたい、という人にはコネクタ直挿しタイプは、心強い存在。
コンパクトながら10,000mAhと大容量で、出力もとりあえず20W以上で急速充電できるので、外出時にはこれ1つ持って出れば大丈夫という安心感があります。
ストラップ兼用のケーブルも便利で、Lightningにも対応できるから旧型AirPodsユーザーには地味に嬉しいんじゃないでしょうか。
直挿しタイプだとデザインが絶妙にダサくなりがちですが、レザー調の筐体にメタリックのアクセントが施されたデザインは洗練された印象で、見た目を妥協しなくていいのも良いと感じました。


