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評価:4.5
ごきげんよう、おしゃれモバイルバッテリーを探し求めています。バビです。
コンパクトサイズの10,000mAhクラスで最強なのでは?
というモバイルバッテリーに出会ってしまったかもしれません。
今回購入したのは最近お気に入りのブランドUGREENの「20W 10000mAhモバイルバッテリー(PB178)」です。
最大20W、スリム&軽量、大容量10,000mAhというモバイルバッテリーも珍しくなくなってきた昨今。
そんな中で、なぜこの製品が最高なのかといえば、他のモバイルバッテリーと比べて、実際に使える容量がめちゃくちゃ多いから。
実は同じ10,000mAhでも、変換効率の性能に差があるため、モバイルバッテリーの実際に使用できる容量には差があるのです。
記載されているバッテリー容量(mAh)に対して、実容量は一般的に50~60%程度。
ですが、UGREEN 20W 10000mAhモバイルバッテリーは、実容量が70%を超えるという、とんでもない電力効率の良さなのです。
10,000mAhクラスの実容量で10%も違うとなると、iPhone12のバッテリー容量の3分の1以上もの差になります。
同じスペックなら容量多い方がいいに決まってるよね。
このページでは、そんな高速充電、コンパクト、大容量の3拍子そろった「UGREEN 20W 10000mAhモバイルバッテリー」をレビューします。
デイリーユースなら間違いなくこれ!と声を大にしておすすめしたいモバイルバッテリーです。
〇 ここがよかった
- 大容量なのにコンパクト
- 実容量が多い(電力効率が良い)
- iPhoneと同じATL製の高品質バッテリーセル
- あらゆるスマホを高速充電できる
△ ここがイマイチ
- 微妙に20Wではない(?)
- 価格はやや高め
- 付属ケーブルがUSB-A
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UGREEN 20W 10000mAhモバイルバッテリーのスペックと外観
UGREEN PB178
カラー | ブルー&ブラック |
サイズ | 約 105.2 × 52.8 × 24.7mm |
重さ | 約185g(実測) |
入力 | USB-C:5V=3A, 9V=2A(最大18W) |
出力 | USB-C :5V=3A, 9V=2.20A,12V=1.5A (最大20W) USB-A:5V=2.4A, 9V=2A, 12V=1.5A (最大18W) USB-A+USB-C:5V=3A (最大15W) |
プロトコル | USB-C:PD3.0/2.0, QC3.0/2.0, FCP, AFC, Apple 5V2.4A,/5V2A, BC1.2 USB-A:QC3.0/2.0, FCP, AFC, Apple 5V2.4A, 5V2A, BC1.2 |
容量 | 10,000mAh(3.82V) |
バッテリーセル | リチウムイオンポリマー |
メーカー | UGREEN |
表面はレーザーテクスチャが刻まれ、指紋などの汚れが付きにくく、プラスチックのチープさを感じさせない高級な質感です。
表面はグレーを混ぜたようなネイビーで、側面と裏面は光沢のないマットブラック。
コンパクトで、全体にほどよい丸みがあるため握りやすく、手にもなじみます。
公称181gでしたが、実際に計ってみると185gでした。
このくらいは誤差でしょうか。
入出力ポートはUSB-CとUSB-Aの2つ。
USB-Cポート単体なら最大20W、USB-Aでも最大18Wでの充電が可能です。
(2ポート同時使用の場合は合わせて最大15Wに抑えられます。)
通常30秒何も充電しなければ自動でバッテリーの電源はオフになりますが、手動でオフにしたいときはサイドの電源ボタンを2回押してオフにすることができます。
- 本体
- USB-A to C ケーブル(50cm)
- ユーザーマニュアル
ユーザーマニュアルは日本語にも対応しています。
ケーブルがUSB-A to USB-Cなのはちょっとイマイチ。
最大20Wを生かすならC to Cのケーブルを別途用意する必要があります。
最近のUSB充電器もUSB-Cポートタイプが主流なので、バッテリー本体の充電にも使いづらいかも。
逆にC to Cはみんな持ってるよね?的な発想なのかもしれません。
UGREEN 20W 10000mAhモバイルバッテリーの 特徴
急速充電規格PDとQC対応で最大20Wに対応
UGREEN 20W 10000mAhモバイルバッテリーの最大出力は20Wと、このクラスでは最大級。
iPhone 12にもわずか30分間で50%まで高速充電することができます。
対応する急速充電規格(プロトコル)をテスターで実際に確認してみました。
まずはUSB-Cの対応するプロトコルを確認。
- Apple2.4A
- USB PD
- QC(Quick Charge) 2.0/3.0
- Samsung 5V-2A
- Samsung AFC
- Huawei FCP
公称どおりの急速充電規格に対応しています。
ここでは「PPS」の表示は出てきませんでしたが、メーカーへ確認したところ、実際にはPPSには対応しているとの回答でした。
(といっても、今のところSamsungのGALAXYくらいしか対応していませんが。)
続いでUSB-Cの利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)を確認。
- 5V=3.0A
- 9V=2.20A
- 12V=1.50A
公称では9Vのとき、2.22Aとなるはずなんですが、2.20Aの表示になっています。
念のためPD3.0の電圧設定画面でも確認しましたが、やはりこちらも2.20Aの表示。
他のモバイルバッテリーではちゃんと2.22Aと表示されるので、誤差ではなさそう。
計算すると最大19.8Wということですが、PPS対応で状況によって20Wに近い出力になることもあるので、最大は20Wまでは出力可能ということです。
最後にUSB-A出力が対応する急速充電を確認しました。
- Apple2.4A
- QC(Quick Charge) 2.0/3.0
- Samsung 5V-2A
- Samsung AFC
- Huawei FCP
- USB BC DCP
USB-Aは表記どおりです。
USB-A側を単体で使うことはないですが、こちらも最大18Wと最近のスマホなら急速充電できる高出力です。
2台のデバイスの同時充電が可能
UGREEN 20W 10000mAhモバイルバッテリーにはUSB-C(IN/OUT)とUSB-A(OUT)の2つのポートがあるので、それぞれのケーブルを2本用意すれば、2台同時の充電もOK。
スマホと一緒にワイヤレスモバイルバッテリーやタブレットなどを充電することができます。
ただし、2台同時の場合には最大出力が合わせて15Wに制限される点には注意です。
実際にAndroidスマホとiPad Proを同時充電してみたところ、スマホ側は5W程度の出力しか出ず、充電スピードがかなり低下しました。
タブレットとスマホを充電したいときは、1つずつ充電したほうが速いかもしれません。
ATL製バッテリーセルで変換効率95%と実容量が多く高品質
個人的に今回イチオシのポイントがこれです。
これが本当に凄い!
バッテリーを100%→0%まで放電して実際に使用できる電力量を計測しました。
放電された電力量は36,107mWh
36,107mWh ÷ 3.82V = 9,452mAh が、実際に使用できるバッテリー容量ということ。
10,000mAhとの差はバッテリーの電圧を変換するために使われるロスです。
なんと、変換効率が94%を超えています。
一般的なモバイルバッテリーの変換効率が70~85%程度なので、94%はとんでもなく優秀。
同じ10,000mAhのバッテリーでも変換効率の違いで実際に使用できる容量に20%以上もの違いが出てきます。
モバイルバッテリーの性能はほとんど中身のバッテリーセル(電池)の性能で決まると言っても過言ではありません。
UGREEN 20W 10000mAhモバイルバッテリーのバッテリーセルは、iPhoneにも採用されているATL製。
もちろん、発火の原因となる過熱・過電流・過電圧・短絡等から守る多重保護機能搭載なので、安心して高性能のバッテリーを使用することができます。
安全性テストのため、許容量を超える電流(過電流)を流してみました。
どの電圧でも上限を0.5A超えたあたりでしっかりシャットダウンされることが確認できました。
12Vで電流を上げていったところ、電流の上昇とともに20Wに合わせて電圧が下がっていき、2Aを超えたところでシャットダウンされました。
12V×1.5Aの放電を長時間続けても、ケーブルの差し込み部分が多少熱を持つものの、本体自体は全く熱を持ちません。
そもそも信頼性の高いTDK傘下のATL製バッテリーセルを使用しているので、安心感が違います。
低電流モードで幅広いデバイスの充電が可能
一般的な充電器やバッテリーは、電流量が一定以下の状態が続くと、充電していないものとして自動的に電源がオフになります。
ですが、一部のワイヤレスイヤホンなどの中には、充電時の電流量が少ないものがあって、うまく充電できないこともしばしば。
そんなときに嬉しいのが、この低電流モードです。
上の写真のように、0.26Aという低電流状態が続いてもモバイルバッテリーがシャットダウンされることなくデバイスを充電することができます。
UGREEN 20W 10000mAhモバイルバッテリーで色々充電してみた
手持ちのデバイスを色々充電してみました。
USB-Cでの充電
iPhone 12 mini
0%からの充電すると、最初は4.8V×1.47Aでスタートしますが、途中から9.06V×1.47Aで急速充電されていました。
Xperia1Ⅱ
Xperia1Ⅱの対応する最大出力が18Wなので、かなり高速です。
iPad Pro 11インチ
スマホよりも容量の大きいiPad Proでも16Wでスピード充電。
USB-Aでの充電
Xperia1Ⅱ
USB-Aでも最大18Wではありますが、Xperia1Ⅱ(47%)では7Wでした。
(もしかするとスマホ側の制御でしばらくしたら出力が上がったのかも。)
2台同時に充電
USB-C:iPhone 12 mini、USB-A:Xperia1Ⅱ
USB-C:4.77V×1.82A≒8.68W
USB-A:5.21V×1.35A≒7.03W
スマホ台だと合計15Wがそこそこ均等に割り振られているようです。
USB-C:iPad Pro 11インチ、USB-A:Xperia1Ⅱ
USB-C:4.15V×2.62A≒10.87W
USB-A:4.89V×0.66A≒3.23W
iPad Proとスマホだと、より大きな出力が必要なiPad Pro側に電力が割かれるので、スマホの充電はちょっと遅め。
この場合はそれぞれ1つずつ充電したほうがよさそう。
UGREEN 20W 10000mAhモバイルバッテリーの他製品との比較
UGREEN モバイルバッテリー 10000mAhと同じ10,000mAhクラス、スリム・軽量タイプのモバイルバッテリーを比較してみました。
メーカー | UGREEN | CIO | Anker | RAVPower |
名称 | PB178 | CIO-MB20W-10000 | PowerCore 10000 PD Redux 25W | RP-PB186 |
サイズ | 105.2× 52.8×24.7mm | 105×52×25mm | 107×52×27mm | 111×51×25mm |
重量 | 185g | 178g | 194g | 187g |
最大出力 | 20W | 20W | 25W | 29W |
発売 | 2021年3月 | 2021年5月 | 2021年9月 | 2020年8月 |
価格 | ¥3,999 | ¥2,728 | ¥3,990 | ¥3,399 |
バッテリーセル | リチウムポリマー | リチウムイオン | リチウムポリマー | リチウムイオン |
スペック的にはCIOが近く、値段が千円以上安いです。
ただ、CIOの変換効率は74%だったので、同じ10000mAhでも実際に使用できる電力量が20%も違います。
バッテリーセルの性能差が値段に反映されているのかなと。
どちらの方がいいというわけではないので、好みの価格と品質のバランスで選んでいいと思います。
一方、AnkerとRAVPowerは最大出力が高め。
今のところここまでの出力を必要とするスマホは少ない(Galaxyくらい)ので、タブレット優先で充電したい人やGalaxyスマホユーザー向きかもしれません。
UGREEN 20W 10000mAhモバイルバッテリーはスマホ+1デバイスを持ち歩く人におすすめだと思います。
UGREEN 20W 10000mAhモバイルバッテリー レビューまとめ
UGREEN モバイルバッテリー 10000mAhを使ってみた感想はこんな感じです。
4.5
〇 ここがよかった
- 大容量なのにコンパクト
- 実容量が多い(電力効率が良い)
- iPhoneと同じATL製の高品質バッテリーセル
- あらゆるスマホを高速充電できる
△ ここがイマイチ
- 微妙に20Wではない(?)
- 価格はやや高め
- 付属ケーブルがUSB-A
まずは10,000mAhクラスの大容量でありながらコンパクトで携帯性が良くて使いやすいです。
このサイズだとデイリーユースでの持ち運びでかさばらないのがありがたい。
そしてなんといってもこのクラスの他のモバイルバッテリーではなかなか見かけない実用量の多さ!
変換効率94%は驚異的でした。
10,000mAhクラスでこれだけ違うとスマホのバッテリーの1/2〜1/3分くらい容量が多いことになるので、複数デバイス持ちでモバイルバッテリーの充電を忘れがちの私には嬉しい性能です。
さすがはATL製バッテリーセル。
最近はバッテリーセルのメーカーを公表していない製品も多い中で、きちんとどこの製品を使用しているのかを公表しているというだけでも好感が持てます。
ただ、その分やはり価格は高めにはなっています。
あと、イマイチというほどではないのですが、公称で9.0V=2.22Aといいつつ、実際には9.0V=2.20Aと微妙にサバ読んでるのはいただけません。
まあ体感で差が出るほどではないですが、こういうところはUGREENだけでなく、Ankerをはじめとした中華メーカーの悪いところです。
PPS対応なので最大20W出力が出ないわけではないので、iPhoneを始めGALAXY、Huaweiなど、ほとんどのスマホの急速充電に対応していて、使い勝手は良いと思います。
同クラスの他のモバイルバッテリーと比べて、バッテリーセルが優秀すぎる上に、コンパクトでかさばらないので、個人的にデイリーユースのモバイルバッテリーは、これに入れ替えることにしました。
外観ではわからない中身が魅力の製品なので玄人向けではありますが、普段からスマホ+1デバイスを持ち歩く人にぜひおすすめしたいモバイルバッテリーです。
ガジェットポーチのレギュラーモバイルバッテリーになりました。
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