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AIグラスに、ディスプレイは必要なのでしょうか。
7月に発売された「Rokid スマートAIグラス」をレビューしたとき、私が一番おもしろいと感じたのは、視界に翻訳字幕や通知が浮かぶ体験でした。
答えが目の前に出てくる感覚は、まぎれもなく近未来です。
その2か月後にRokidが出してきた新モデル「Rokid Ai Glasses Style」は、そこをまるごと外してきました。
ディスプレイなし。情報は耳から音声で返ってきます。
代わりに手に入れたのが、38.5gという軽さと、普段のメガネと変わらないかけ心地。
しかも度付きレンズがフレームに直接入り、累進も調光も偏光も選べます。
ガジェットを顔に載せるのではなく、いつものメガネがそのままAIグラスになる、という発想です。
正直に言うと、最初は「ディスプレイがないなら、スマホとイヤホンでよくない?」と思っていました。
でも数日かけっぱなしにしてみたら、その評価は少しだけ変わりました。
良かったところも気になったところも含めて、正直に書いていきます。
上位モデルとどちらを選ぶか迷っている人の判断材料になれば嬉しいです。
- 38.5gと軽く、かけ心地は普通のメガネとほとんど変わらない
- 度付きレンズをフレームに直接入れられ、累進や調光にも対応する
- 目の前のものをAIに聞けて、見たままの景色もそのまま撮れる
- スマホの通知を本文まで読み上げるので、取り出さずに返信の要否を判断できる
- 8時間つけっぱなしで残量31%とバッテリーがよく持つ
- 静かな場所では、周囲に音が漏れているのが分かる
- 翻訳結果が音声のみで、字幕として文字で読めない
- 音声操作が基本なので、外では声を出すのに少し抵抗がある
- 一般的なメガネや上位モデルよりフレームが大きく、見た目はかなり個性的になる
PR この記事はメーカーから商品をお借りして作成しています。とはいえ、使って感じたことは良い点も気になった点も含めて正直に書いています。
INDEX close
- Rokid Ai Glasses Styleを実際に使って感じた結論
- Rokid Ai Glasses Styleがおすすめな人 / おすすめしない人
- Rokid Ai Glasses Styleとは?ディスプレイのないAIグラスで何ができる?
- Rokid Ai Glasses Styleのスペックと同梱品
- Rokid Ai Glasses Styleを実際に使ってみたレビュー
- Rokid Ai Glasses Styleを使って気になったところ
- Rokid スマートAIグラスとの違い。どっちを選ぶ?
- 度付きレンズはどうする?
- Rokid Ai Glasses Style レビューまとめ
- Rokid Ai Glasses Styleの発売日・価格・購入先
Rokid Ai Glasses Styleを実際に使って感じた結論
Rokid Ai Glasses Styleを「小型のARグラス」だと思って買うと、たぶん肩透かしを食らいます。
視界に何かが表示されることはありませんし、翻訳字幕もナビの矢印も出てきません。
このメガネの正体は、カメラとマイクとオープンイヤースピーカーとAIを、常時かけていられる普通のメガネにまとめたものです。
そう捉えると、途端に評価しやすくなります。

機能を並べただけなら、正直スマホとイヤホンにかなり負けます。
AIとの会話も、音声翻訳も、ナビも、音楽も、今のスマホならひと通りできてしまいますから。
それでもRokid Ai Glasses Styleに価値があるのは、スマホを取り出さなくていい、自分の視点をそのままAIに渡せる、手を使わない、この3点です。
目の前のものに向かって「これは何?」と聞くだけで答えが返ってくる手軽さは、スペック表からは読み取れない部分でした。
逆に、翻訳は文字で読めるディスプレイ搭載モデルのほうが圧倒的に快適ですし、音漏れも構造上それなりにあります。
このあたりは記事の後半で詳しく書きます。
それでも、38.5gの軽さと度付きレンズ対応のおかげで「今日はAIグラスを使う日」と身構えなくていい。
この日常への溶け込みやすさは、上位モデルにはない価値だと思いました。
Rokid Ai Glasses Styleがおすすめな人 / おすすめしない人
- 普段からメガネをかけていて、そのままAIグラスに置き換えてみたい人
- 度付き、累進、調光、偏光といったレンズの選択肢を妥協したくない人
- 料理中や散歩中など、手がふさがった状態で一人称の写真や動画を撮りたい人
- 目の前のものをAIに聞く、という使い方に興味がある人
- 上位モデルの価格(109,890円)は高いと感じつつ、AIグラスを試してみたい人
- 翻訳字幕やナビを「視界の中」で見たい人(上位モデルのほうが確実に満足できます)
- 普段からイヤホンをつけていて、目の前のものにAIを使う機会がなく、一人称撮影もしない人
- 静かなオフィスやカフェで、音を出さずに使いたい人
Rokid Ai Glasses Styleを公式サイトでチェック
Rokid Ai Glasses Styleとは?ディスプレイのないAIグラスで何ができる?

Rokid Ai Glasses Styleは、中国・杭州発のテクノロジー企業「Rokid(ロキッド)」が手がけるメガネ型のAIデバイスです。
2026年に日本市場へ本格参入したメーカーで、Makuakeでの先行販売では約6.3億円を集め、同プラットフォーム歴代1位を記録しています。
7月10日に発売した上位モデル「Rokid スマートAIグラス」に続く2機種目が、このRokid Ai Glasses Styleです。
上位モデルとの違いは、ひとことで言えばディスプレイの有無です。
Rokid Ai Glasses Styleは視界に情報を表示する機能を持たず、AIの回答も翻訳結果もオープンイヤースピーカーから音声で返ってきます。
文字で確認したいときは、スマホの「Hi Rokid」アプリを開く形です。
Rokid Ai Glasses Styleでできること
ざっと挙げると、こんな感じです。
- AIアシスタント(ChatGPT・Geminiを使った音声での対話)
- AI画像認識(「Hi Rokid, これは何?」で目の前のものを解説)
- リアルタイム翻訳(最大76言語。結果は音声で再生)
- ハンズフリー撮影(12MPカメラで一人称視点の写真・動画)
- ナビゲーション(Googleマップ連携の音声案内)
- AI議事録(会話を記録して要点を整理)
- 音楽再生・通話(指向性のオープンイヤースピーカー)
操作は「Hi Rokid」と呼びかけるか、テンプルの2本指タップ、ヘッドジェスチャーで行います。
音声操作は日本語を含む12言語に対応しています。
スマホ+イヤホンと、何が違うのか
上に挙げた機能、実はほとんどがスマホとイヤホンでもできてしまいます。
それでもRokid Ai Glasses Styleが別物になるのは、次の3列を見てもらうと分かりやすいはずです。
| 機能 | スマホ+イヤホン | ディスプレイなしAIグラス |
|---|---|---|
| AIと会話 | ○ | ○ |
| 音声翻訳 | ○ | ○ |
| ナビ | ○ | ○ |
| 音楽 | ◎ | ○ |
| 通話 | ◎ | ○ |
| 録音・文字起こし | ○ | ○ |
| AIに目の前を見せる | △(スマホを向ける) | ◎ |
| POV写真・動画 | △ | ◎ |
| ハンズフリー | △ | ◎ |
| 情報を目で確認 | ◎(スマホ画面) | × |
| 字幕を見る | ◎ | × |
| 地図を見る | ◎ | × |
上半分はほぼ引き分けで、差がつくのは下半分だけです。
しかも情報を目で確認する用途では、素直にスマホの勝ち。
つまり、下半分の3つに価値を感じるかどうかがすべてです。
ここを理解して買うかどうかで、満足度はかなり変わると思います。
Rokid Ai Glasses Styleのスペックと同梱品
Rokid Ai Glasses Styleのスペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 価格 | 64,990円(税込) |
| 発売日 | 2026年9月15日(火) |
| カラー | ブラック/トランスペアレントグレー |
| 重量 | 38.5g(度付きレンズを除く) |
| フレームサイズ | ヒンジ間149mm/レンズ幅53mm/レンズ高50.6mm/ブリッジ幅21mm/テンプル長157mm |
| フレーム素材 | TR90/チタン合金ヒンジ |
| ディスプレイ | 非搭載 |
| プロセッサ | Qualcomm Snapdragon AR1 |
| メモリ/ストレージ | 2GB RAM/32GB |
| カメラ | 12MP Sony IMX681/F2.25/109°広角/撮影表示灯あり |
| 写真/動画 | 写真:最大4K/動画:最大3K・30fps |
| オーディオ | 指向性Hi-Fi(AAC)スピーカー×2/4マイクアレイ |
| AI | ChatGPT・Gemini |
| 翻訳 | 最大76言語(音声で再生) |
| 音声操作 | 12言語対応 |
| バッテリー | 210mAh/最大12時間駆動 |
| 充電 | 約20分で80%まで充電 |
| 接続 | Wi-Fi 6/Bluetooth 5.3 |
| 対応OS | iOS 16.0以上/Android 10以上(アプリ「Hi Rokid」) |
| 度付きレンズ | -15.00D〜+15.00D/累進・調光・カラー・偏光・ブルーライトカットなどに対応 |
| 販売チャネル | Rokid公式オンラインショップ限定 |
| 保証 | 1年間製品保証/30日間返品保証 |
用途別の連続使用時間は、公称でこうなっています。
| 用途 | 連続使用時間 |
|---|---|
| 連続翻訳 | 2時間 |
| 連続動画撮影 | 45分 |
| 連続通話 | 5時間 |
| 連続音楽再生 | 6時間 |
別売アクセサリーとして、カプセルバッテリーとポータブル充電ケースも用意されています。
Rokid Ai Glasses Styleの同梱品

- Rokid Ai Glasses Style本体
- ケース(非充電式)
- マグネット式充電ケーブル
- 収納ポーチ
- 付替用ノーズパッド
- 取扱説明書
なお、標準仕様ではブラックグレーのレンズが付属します。
Rokid Ai Glasses Styleを公式サイトでチェック
Rokid Ai Glasses Styleを実際に使ってみたレビュー
かけ心地は普通のメガネ。ただし見た目は少し個性的

公称の38.5gはレンズを除いた本体重量なので、レンズを入れた状態だともう少し増えます。
お借りしたクリアレンズ入りの個体は、実測では45.9gでした。

参考までに、私が普段かけているメガネは38.7g。
差は7gちょっとなので、持ち比べても大きな違いは感じません。
実際にかけてみても、重さで疲れることはありませんでした。
フレームは軽くてしなやかなTR90、ヒンジはチタン合金、鼻当てはエアクッション構造。
長時間かけていても鼻や耳に食い込んでくる感じがなく、かけ心地は普通のメガネとほとんど変わりません。

ただ、見た目はやはり普段のメガネと少し違います。

そんなに小さくはない、モスコット レムトッシュの46サイズと比べてこの大きさ。
サイズが一回り以上大きいので、かけると少し個性的な印象になります。
アラレちゃんのメガネ、と言えば伝わるでしょうか。
また、スマートAIグラスは実測52.2gなので、Ai Glasses Styleのほうが6gほど軽い計算になります。
スマートAIグラスはずっとかけ続けていると、普通のメガネより少し重さを感じて疲れてきますが、Ai Glasses Styleではその感覚はほとんどありません。
日常に溶け込ませるという意味では、Ai Glasses Styleのほうが明確に上です。
それから、スマートAIグラスでは、ディスプレイがあるため、レンズとフレームがフラットになっていましたが、Ai Glasses Styleは、普通のメガネと同じく湾曲した構造になっていて、その点の不自然さは無くなっています。

度付きレンズがそのまま入る。個人的には、これが一番大きい変化
Rokid Ai Glasses Styleを語るうえで外せないのが、レンズまわりです。
スマートAIグラスは、度付きにするには専用のインナーフレームを介する必要がありました。
私自身、前回のレビューではコンタクト併用で使っていて、度付きレンズを足すと重くなる点も気になっていたところです。
対してAi Glasses Styleは、一般的なメガネと同じようにフレームへ直接レンズを入れられます。

対応度数は-15.00Dから+15.00Dと幅広く、強度近視や乱視、遠近両用(累進)、老眼までカバー。
調光やカラー、偏光、ブルーライトカットも選べて、カラーは200色以上から選択できます。

普段メガネを使っている人にとって、レンズの選択肢が普通のメガネと同じ土俵に乗っているというのは、想像以上に大きいはず。
「普段のメガネがスマート化する」という感覚で使えるのは大きな利点です。
「Hi Rokid, これは何?」を、手ぶらのまま使える
Rokid Ai Glasses Styleの主役は、やっぱりAIアシスタントです。
「Hi Rokid」と呼びかけるか、テンプルを2本指でタップして起動。
あとは目の前のものに向かって質問するだけで、カメラが捉えた景色をAIが解析して答えてくれます。
AIはChatGPTとGeminiから選べます。
この体験自体はRokid スマートAIグラスと同じなのですが、Ai Glasses Styleだと答えが音声だけで返ってくるのが違いです。
これが不便かというと、意外とそうでもありませんでした。
散歩中に「あれ何という植物?」と聞く、スーパーで商品を見ながら「これとこっちの違いは?」と聞く、といった使い方なら、耳から返ってくるだけで十分に成立します。
読み上げの声が自然なのも大きいです。
前回のレビューでも褒めたところですが、落ち着いたトーンで、合成音声にありがちな抑揚の不自然さが少ない。
長めの答えでも聞いていて疲れません。
ディスプレイのないAi Glasses Styleは音声が唯一の出力なので、ここの出来がそのまま体験の質になります。


内容をじっくり読みたいときは物足りませんが、そのときは手元のスマホでアプリを開けば履歴を文字で追えます。
ディスプレイがないことによる不便さは、ここに関しては小さいというのが実感です。
むしろ改めて感じたのは、スマホを取り出さなくていいことの快適さでした。
取り出して、カメラを向けて、アプリを開いて、と続く手順が、見て、話す、の2動作で終わる。
この差は毎日使うほど効いてきます。
ひとつコツがあるとすれば、質問してから写真が撮られるまでに1秒ほど間があることです。
「これ何?」と聞いた直後に視線を動かすと別のものが写ってしまうので、シャッター音がするまでは対象を見たまま静止しておくとうまくいきます。
12MPのPOVカメラ。見たままを残せるのが、やっぱり楽しい
もうひとつ、スマホでは代わりが利かないのがカメラです。

搭載されているのはSony IMX681の12MPカメラ。
109°の広角にF2.25の明るいレンズで、HDR、ノイズ低減、手ぶれ補正にも対応します。
写真は最大4K、動画は最大3K・30fpsまで撮影できます。
操作は右側テンプルのボタンをワンタッチで写真、長押しで動画に切り替わるシンプルな仕組み。
目線の高さにカメラがあるので、見ている景色をそのまま切り取れます。

この用途はスマホでは代替しづらいところです。
料理をしながら、工作をしながら、子どもやペットと遊びながら、旅行先で歩きながら。
手がふさがっていても、自分の視線に近い映像がそのまま残せます。


写真・動画は縦横・比率もいくつか選べますが、私は横長4:3(3K)が好みです。
写真は画角の調整が難しいので、狙って構図を作るというよりは「見たままをサッと記録する」道具。
画質もiPhoneなどに比べるとやや見劣りします。
それでも、あとから見返したときに、自分が見ていたのに意識していなかった景色が写っているのは、なかなか面白い体験でした。
色は肉眼よりも鮮やかになり、コントラストもはっきりした印象で撮れていると感じました。
なお、撮影中はインジケーターが点灯して、周囲に撮影中であることが伝わる仕組みになっています。
この点は後半の「気になったところ」でも触れます。
リアルタイム翻訳は、正直ディスプレイ搭載モデルに軍配
Rokid Ai Glasses Styleは最大76言語のリアルタイム翻訳に対応し、Microsoft AIの翻訳エンジンを使っています。
ただし結果は字幕ではなく、音声で返ってきます。
やはり翻訳はディスプレイとの相性が圧倒的にいい機能だと感じます。
上位モデルなら、相手の声を耳で聞きながら訳文は字幕で追えます。
耳と目で役割が分かれているので、話し手の口調まで一緒に受け取れる。
対してRokid Ai Glasses Styleは、原文と訳の両方が耳に入ってくるので、どうしても訳のほうに意識が向きます。
文字で追おうとすればスマホを見ることになり、それなら最初からスマホの翻訳アプリでいい、という話にもなります。
とはいえ、旅行先での短いやりとりや、一方的な講演を聞く場面なら、手ぶらで訳が耳に入ってくる気楽さがあります。
長い会話や聞き逃せない商談で使うならRokid スマートAIグラス、補助として使えれば十分ならRokid Ai Glasses Style。
この線引きは、はっきりしていると思います。
ナビとAI議事録は、耳で完結する機能なので素直に便利
逆に、ディスプレイがなくても困らないのがこのあたりです。
ナビはGoogleマップと連携していて、音声案内でルートを確認したり、周辺スポットを検索したりできます。
スマートAIグラスのように視界へ地図と矢印が出るわけではないので、音声だけで大丈夫かなという不安は正直ありました。
ただ、実際に案内のとおり進んでみたら、問題なく目的地に到着できました。
曲がる場所を耳で受け取れるだけでも、歩きスマホは確実に減ります。
AI議事録は、会話を記録して要点を整理してくれる機能。
こちらは元々あとから読み返す前提の機能なので、視界に表示される必要がありません。
ディスプレイの有無がほとんど効いてこない領域です。
スマホの通知を読み上げてくれるのが、想像以上に便利だった
使ってみて意外にも便利だったのが、iPhoneの通知の読み上げです。
例えばWhatsAppにメッセージが届くと、差出人だけでなく本文まで読み上げてくれます。
つまり、スマホを取り出す前に、すぐ返すべき内容なのか、あとでいいのかを判断できるわけです。
通知が鳴るたびにポケットからスマホを出して、結局どうでもいい内容だった。
この時間がまるごと消えました。
上位モデルでは同じことを視界の通知表示でやっていましたが、Styleはそれを耳でやります。
目で読むほうが速いのは確かですが、判断するだけなら耳で十分でした。
音質は上位モデルと同等で、素直に良い
スピーカーは、Rokidがチューニングした指向性AACスピーカーを左右に2基。
マイクは4基のアレイ構成です。

音質はスマートAIグラスと同じ傾向で、素直に良いです。
音楽を流しながらの作業もじゅうぶん楽しめますし、AIの応答も聞き取りやすい。
オープンイヤーイヤホンの代わりとして使えるレベルにあります。
ただ、構造上どうしても音漏れはあります。
ここは後半の「気になったところ」で詳しく書きます。
バッテリーは、ディスプレイがない恩恵をはっきり感じる
バッテリー容量は210mAhで、上位モデルと同じです。
にもかかわらず、持ちはまったく別物でした。


公称値は通常使用で最大12時間、連続音楽再生6時間、連続通話5時間、連続翻訳2時間。
実際に一日つけて試してみました。
朝9時にかけて出かけ、17時まで8時間つけっぱなし。
使用せず待機状態の時間のほうが長いですが、日中に写真も動画も撮り、音楽を聴き、AIに質問し、ナビも使うという、ひととおり盛り込んだ使い方です。
帰宅した時点でのバッテリー残量は31%でした。
待機中の減りが少ないのが効いていて、上位モデルのように残量を気にしながら使う感覚はほとんどありません。
ただし、動画撮影中とナビ中ははっきり減りが大きくなります。
この2つを長く使う日は、別で充電手段を用意しておくと安心です。
ですが、充電は約20分で80%まで回復する驚異的な急速充電に対応。
出かける前の短時間で足せるので、運用のストレスは小さいです。
操作方法と、スマホアプリ「Hi Rokid」でできること
操作方法は3つあります。
「Hi Rokid」の呼びかけ、テンプルの2本指タップ、そしてヘッドジェスチャーです。
右側のテンプルの側面がタッチパッドになっていて、ここで操作します。

ヘッドジェスチャーは、うなずくと着信に応答、首を横に振ると通話を終了する仕組み。
手がふさがっているときに効いてくる操作で、ハンズフリーを掲げる製品らしい設計だと思います。
かけると電源が入り、外すと切れる自動オンオフにも対応しています。
電源ボタンを長押しして起動、という手順がないので、ちょっと使ってサッと外すという付き合い方がストレスになりません。
地味に便利だったのが、機能が動いているあいだ、右側のフレーム内側が光ることです。
録音中などに視界のすみでぼんやりと光っているのが分かります。

ディスプレイのないモデルは、いま何が動いているのかを目で確かめる手段がありません。
この小さな光があるだけで、ちゃんと動いているという安心感がまるで違います。
録音の止め忘れにも気づきやすく、使ってみて初めて良さが分かるタイプの設計でした。
Rokid スマートAIグラスでは、周囲がうるさいと呼びかけを拾ってくれないことや、2本指タップに慣れが必要な場面がありました。
このあたりの感覚はRokid Ai Glasses Styleでも近いので、最初はコツをつかむ時間が必要かもしれません。
そしてディスプレイを持たないぶん、スマホアプリの役割が上位モデルより大きくなります。




AIとのやりとりの履歴を読み返したり、撮った写真や動画を取り込んだり、撮影設定を変えたり。
バッテリー残量の確認も各種設定も、基本的にここから行います。
言い方を変えると、Ai Glasses Styleの画面はスマホの中にあるということ。
ここを面倒と感じるか、必要なときだけ見ればいいと感じるかで、評価は分かれると思います。
私は後者でした。
Rokid Ai Glasses Styleを公式サイトでチェック
Rokid Ai Glasses Styleを使って気になったところ
ここまでにも少し触れましたが、気になった部分をまとめて書いておきます。
- 一般的なメガネより大きく、見た目が個性的になる
- 静かな場所では音漏れが気になる
- 声で操作する前提なので、外では少し気恥ずかしい
- 動画撮影中とナビ中はバッテリーの減りが大きい
- カメラ搭載モデルなので、使う場所への配慮は必要
サイズは思ったより大きい
軽さばかりが注目されますが、フレームは意外と大きめです。
公称サイズを上位モデルと並べると、レンズ幅は53mm対49mm、ヒンジ間は149mm対146.3mm。
レンズの高さも50.6mmあり、上位モデルのフレーム高44.4mmより明らかに縦長です。
ディスプレイを外したのに、サイズはすべて上回っています。
実際にかけてみると、先述のように少し個性的な印象になる点には注意が必要です。
軽さの数字だけを見て「いつものメガネと同じ感覚」を期待すると、届いたときに印象が違うかもしれません。
細身のメガネから乗り換えるつもりの人は、正面から見た写真で幅と高さを確認しておくと安心です。
音漏れはする。ただし、内容までは聞き取られにくい
スピーカーが耳から離れた位置にあるので、音漏れは構造上どうしてもあります。
オープンイヤーイヤホンと比べると、漏れる量は明らかに多いです。
ただ、フルオープンな作りの割には、思っていたほどではありませんでした。
静かな部屋でAIに質問したとき、テーブルの向かいに座っている人に届いていたのは「何か音が鳴っているな」という程度。
内容までは聞き取れなかったそうです。
とはいえ、音量を上げれば漏れは増えますし、音が出ていること自体は周囲に分かります。
静かなカフェやオフィス、電車の中では音量を控えめにするのが無難です。
音楽をしっかり楽しみたいなら、周囲を気にしなくていい環境が前提になります。
声で操作する前提なので、外だと少し気恥ずかしい
これは製品の欠点というより、ディスプレイなしAIグラス全般の課題です。
音声操作が基本なので、外で使うには「Hi Rokid」と声を出す必要があります。
人通りの多い場所でひとりごとのように話しかけるのは、慣れるまで少し勇気がいりました。
自宅や車の中、人の少ない散歩道など、声を出しても気にならない場所のほうが快適に使えます。
ここは使う人の性格や生活圏によって、評価が分かれる部分だと思います。
動画撮影とナビは、バッテリーの減りが大きい
普段使いの持ちは上位モデルより明らかに良いのですが、動画撮影中とナビ中だけは別です。
公称の連続動画撮影は45分。
長めのPOV撮影や、一日中のナビを予定しているなら、別売のカプセルバッテリーやポータブル充電ケースを一緒に持っておくのが現実的です。
【使う前に】カメラ搭載モデルを気持ちよく使うために
Rokid Ai Glasses Styleはカメラを搭載しているので、使う場面への配慮があるとお互いに気持ちよく使えます。

撮影中はインジケーターが点灯して、周囲に撮影中であることが伝わる仕組みになっています。
とはいえ、ウェアラブルカメラのマナーはまだ発展途上です。
しかもレンズまわりに何もないぶん、ぱっと見ではカメラ付きだと気づかれにくい。
だからこそ、電車や店内では撮影を控える、撮りたい場面でだけ使う、といった意識を持っておくと安心です。
Rokid Ai Glasses Styleを公式サイトでチェック
Rokid スマートAIグラスとの違い。どっちを選ぶ?


Rokid Ai Glasses Styleを検討する人が一番迷うのは、7月に発売された上位モデル「Rokid スマートAIグラス」とどちらを選ぶか、だと思います。
両方を使用してみた実感を交えて整理します。
スペック比較
| 項目 | Rokid Ai Glasses Style | Rokid スマートAIグラス |
|---|---|---|
| コンセプト | 視界を遮らないディスプレイレス設計 | フル機能モデル |
| 価格 | 64,990円(税込) | 109,890円(税込) |
| 重量 | 38.5g(実測45.9g) | 49g(実測52.2g) |
| フレームサイズ | レンズ幅53mm/レンズ高50.6mm/ヒンジ間149mm | レンズ幅49mm/フレーム高44.4mm/ヒンジ間146.3mm |
| ディスプレイ | 非搭載 | 両眼Micro-LED光導波路/30°視野角・最大1,500ニト |
| AI・翻訳 | ChatGPT・Gemini/最大76言語 | ChatGPT・Gemini/最大89言語 |
| 翻訳結果の確認 | 音声+スマホアプリ | 視界に字幕表示 |
| カメラ | 12MP・F2.25/写真最大4K・動画最大3K/30fps | 12MP・F2.25/写真最大4K・動画最大3K/30fps |
| 度付きレンズ | フレームに直接対応 | 専用インナーフレームで対応 |
| オーディオ | 指向性Hi-Fiスピーカー×2/4マイクアレイ | 指向性Hi-Fiスピーカー×2/4マイクアレイ |
| 処理性能 | Snapdragon AR1/2GB RAM・32GB | Snapdragon AR1/2GB RAM・32GB |
| バッテリー | 210mAh/約20分で80%充電 | 210mAh/約20分で80%充電 |
中身はかなり共通しています。プロセッサもカメラもオーディオもバッテリー容量も同じ。
違いは、ディスプレイの有無と、そこから派生する重量、価格、レンズの対応方式です。
両方使って感じた、向き不向き
機能面だけで言えば、Rokid スマートAIグラスのほうが圧倒的に便利です。
耳だけでなく目でも情報を追える体験には、正直かないません。
翻訳字幕、ナビの地図、視界に浮かぶ通知、テレプロンプター。
これらはRokid Ai Glasses Styleにはない体験です。
一方で、メガネとしての完成度はAi Glasses Styleが上でした。
38.5gの軽さ、普通のメガネと変わらないかけ心地、度付きレンズがそのまま入る設計。
日常に溶け込ませるという一点では、Ai Glasses Styleのほうが明確に優れています。
つまり、比べる軸が違うんです。
上位モデルは「できることの多さ」、Ai Glasses Styleは「日常に置いておける自然さ」。
優劣をつけるより、どちらの軸を重視するかで選ぶのが正解だと思います。
用途で分けると、こうなります。
- 翻訳やナビを視界で見たい、テレプロンプターを使いたい → Rokid スマートAIグラス
- 普段のメガネを置き換えたい、度付きで使いたい → Rokid Ai Glasses Style
- 一人称撮影とAIへの質問がメイン → Rokid Ai Glasses Style(この2つは体験がほぼ同じで、価格差45,000円ぶん軽くて安い)
- AIグラスを初めて試す、まず日常で使えるか知りたい → Rokid Ai Glasses Style
度付きレンズはどうする?
Styleの度付きレンズは、公式オンラインパートナーのPrime Particleが専用ページで受け付けています。
注意したいのは、Rokid公式ストアの「度付きレンズ制作サービス券」と提携店舗でのレンズ作成が、上位モデルのスマートAIグラス専用だということ。
Styleには使えません。
うっかり買ってしまいそうなポイントです。
納期はレンズの製作が3〜5営業日、発送からさらに3〜5営業日が目安。
累進を選ぶともう少しかかります。
本体とは別便で届くので、取り付けは自分で行います。
処方に合わせたオーダーメイドなので、キャンセルや内容の変更ができるのは注文から12時間以内です。
▶︎ Rokid AI Glasses Style 専用度付きレンズ(Prime Particle)
Rokid Ai Glasses Style レビューまとめ

ということで、Rokid Ai Glasses Styleをレビューしました。
実際に使った私の評価はこんな感じです。
機能の数だけで上位モデルと比べると、確実に見劣りします。
翻訳字幕もナビの地図も通知表示もなく、翻訳の快適さでは正直かないません。
音漏れもそれなりにあります。
それでも、日常への溶け込みやすさという一点では、はっきり上位モデルを上回っていました。
かけていることを忘れる軽さと、普段の眼鏡として成立するレンズまわり。
ここに価値を感じる人には、しっかり刺さる一本だと思います。
スマホとイヤホンに対する差別化要因は、常時装着のPOVカメラ、目の前のものに使える視覚AI、完全ハンズフリーの3点。
この3つに心当たりがあるなら面白い選択肢になりますし、逆にどれもピンとこないなら、無理に選ぶ理由はありません。
AIグラスをまず日常で試してみたい人にとって、45,000円ぶん軽くて安い入口として、よくできた一本でした。
Rokid Ai Glasses Styleを公式サイトでチェック
Rokid Ai Glasses Styleの発売日・価格・購入先
最後に、購入を検討している人向けに情報をまとめておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Rokid Ai Glasses Style |
| 価格 | 64,990円(税込) |
| 発売日 | 2026年9月15日(火) |
| カラー | ブラック/トランスペアレントグレー |
| 販売チャネル | Rokid公式オンラインショップ限定 |
| 販売元 | フューチャーモデル株式会社 |
| 送料 | 国内送料無料 |
| 保証 | 1年間製品保証/30日間返品保証 |
発売記念特典として、2026年9月15日(火)から9月30日(水)までの購入者には、調光レンズ(6色からランダムで1色/10,999円相当)が無料で付属します。
Rokid公式オンラインショップ限定、数量限定で、なくなり次第終了。
カラーの指定はできません。
公式オンラインショップで購入した場合は自動的に付属します。
Amazonで購入した場合は、購入時のスクリーンショットをカスタマーサポートへ送ることで受け取れる案内になっています。
別売アクセサリーとして、外出先で充電を足せるカプセルバッテリー(1700mAh/約6回充電)と、持ち運びながら充電できるポータブル充電ケース(3150mAh/約11回充電)も用意されています。
POV撮影を多めに使うなら、あわせて検討しておくと安心です。
Rokid公式 https://jp.rokid.com/
Amazon公式ストア https://amzn.to/4xjcOnL
楽天(トレテク!SoftBank SELECTION) https://a.r10.to/hP0YGg


