名探偵コナン 純黒の悪夢【作品データ】（登場人物・あらすじetc…）

警察庁サーバー室で端末を操作する謎の女。

モニターには数名の外国人の名前の後に安室透、赤井秀一、水無怜奈のコードネームと名前が表示されている。

そこへ公安警察がやってくるが女は車で逃走し、女は運転のさなか、「ノックはスタウト、アクアビット、リースリング、あなたが気にしていたキール、バーボン」とメールを送る。

安室透が車でそれを追い、外に車で待機していた赤井秀一がそれに続き、夜の首都高を舞台に激しいカーチェイスが繰り広げらるが、赤井の狙撃で車は海上に落下する。

海から上がった女は少し先に見える観覧車の明かりを見て苦しみだした。

翌日、コナン、灰原、少年探偵団一行は阿笠博士の車で新たにできた大型二輪観覧車がシンボルの東都水族館に向かっていた。

水族館のベンチに座る傷だらけの女を見つけるコナン。

女は記憶を失っており、スマホは壊れ、所持品は5色のカラーフィルムだけだった。

少年探偵団らと行動をともにすることになった女だったが、元太が高所から落下し、驚異的な身のこなしでそれを助ける。

その様子を見た灰原が女を黒の組織の一員であり、左右の瞳の色が違うことから女が黒の組織のナンバー2「ラム」ではないかと疑い出す。

コナンたちの目を盗んで女と観覧車に乗る少年探偵団だったが、観覧車から外のライトを見た女は突然苦しみ始め、「スタウト、アクアビット、リースリング」と呟きだした。

女は医務室に運ばれた後、警察病院へ搬送され、保護されることになった。

コナンは博士へ女のスマホの内部データの復元を依頼、光彦から女が倒れる直前呟いた言葉が酒の名前であることから黒の組織の関係者であることに気付く。

その頃、各国の諜報機関から黒の組織に潜入捜査していた捜査員3名がジンたちに暗殺される。

コナンはFBIに呼び出され、記憶喪失の女が黒の組織の工作員である可能性があることを聞かされ、警察庁から盗まれたのが各国諜報機関の潜入捜査官の情報であることを知らされる。

警察庁へ侵入した被疑者であると、公安警察が身柄の引き渡しを要求し、連れていかれる女。

悲しむ元太にもう一度観覧車に乗りに行こうと誘う光彦。

一方、バーボンこと安室とキールこと水無はジンたちから倉庫で尋問を受け、殺されそうになるが、すんでのところで何故か倉庫の照明が壊され、安室はその隙に逃げ出した。

キールが撃たれそうになる瞬間、ベルモットにキールとバーボンは裏切り者ではないと、キュラソーからメールが届いたとラムからの電話が入る。

それはコナンの指示で阿笠博士が解析したスマホから送ったものだった。

ラムはキュラソーを確保して本人から送られたものか確認しろと命令する。

FBIと一緒にいたコナンはキュラソーが公安に水族館に連れていかれたと聞き、水族館へ。

FBIから工作員のコードネームが「キュラソー」であることを聞き、キュラソーにはレッドやブルーといった種類があること、キュラソーの持っていた色付きの透明フィルム、特殊な脳の損傷からノックリストのデータ媒体がキュラソー本人の頭脳だと推理するコナン。

日が暮れて東都水族館には小五郎の車で蘭と少年探偵団がきていた。

観覧車の片面が公安警察に貸し切られるが、スタッフの勘違いで乗せられる少年探偵団の3人。

その後にキュラソーと公安の飛田が乗り込んだ。

観覧車内部が危険だと考えたコナンはそこで赤井を見かけ、消火栓の中に爆弾が仕掛けられていることに気が付く。

倉庫から逃げ、観覧車の上まで登った安室が赤井と対峙する。

倉庫で安室を助けたのは赤井だった。

この件から手を引けと赤井に飛び掛かる安室。

2人は不安定な足場で殴り合う。

爆弾を解除したいと赤井に呼びかけるコナンの声で戦いをやめる2人。

死んだ松田刑事から爆弾解体を教わったという安室が爆弾解体をし、空から組織が来ると読んだ赤井はライフルを持って観覧車の上に向かう。

コナンはキュラソーの持っていたカラーフィルムと、観覧車前のライトの色・透明度が一致することに気が付き、ゴンドラが頂点に行ったとき、キュラソーの記憶が完全に戻ることに気が付く。

ゴンドラが頂点に到達する直前、ライトが重なり合った瞬間キュラソーが記憶を取り戻し、そこへ組織の黒いオスプレイが空からやってくる。

飛田を倒したキュラソーは、ベルモットに電話いてラムにバーボンとキールはノックではないとメールを送ったかと聞かれるが、コナンにスマホを渡したことを思い出し、自分が送ったと答えてかばう。

ベルモットの仕掛けで水族館以外の施設が停電してしまい、子どもたち3人は観覧車に取り残されてしまう。

ゴンドラごとキュラソーを持ち上げようとする黒の組織だったが、キュラソーは直前で逃げ出す。

子どもたちを助けに行こうとする灰原を助けたキュラソーは、以前の自分よりも、灰原を助けた自分のほうが気分がいいと言い、一緒に子どもたちを助けに向かう。

爆弾の解体に気が付き、ジンが起爆装置のスイッチを押すが、直前に安室が作業を終えて爆発は起こらず、オスプレイの銃撃が始まる。

子どもたちを助けるために自ら囮になったキュラソーが観覧車から海へ飛び降り、瓦礫に埋もれてしまう。

組織は更に、公安を始末するため観覧車の車軸の爆弾を銃撃で爆発させようとする。

赤井、安室と合流したコナンだが、銃撃で暗視スコープが壊れたため反撃できない赤井は、オスプレイの姿勢を崩し、5秒照らすことができればローターの結合部を狙撃できるとのこと。

コナンはオスプレイの大体の形が見えればそれを何とかできると言う。

そこで安室は解体した爆弾を調整して外に投げ、爆発でオスプレイの影が見える。

そこへコナンが花火入りサッカーボールをオスプレイめがけて蹴りつけ、跳ね返ったボールが爆発してオスプレイを照らす。

それを見逃さず赤井はローター部を狙撃するが、後退する間際、ジンは直接銃撃で車軸を破壊して観覧車が水族館めがけて転がりだしてしまう。

蘭たち来客者はイルカショーのスタジアムへ避難を開始する。

コナンは伸縮サスペンダーを残った軸に取り付け、安室がコナンを転がる観覧車へ投げ、赤井がその手をつかむ。

サスペンダーをつなぐがそれでも観覧車は止まらず、今度はボールを極限まで膨らませて車輪にかませるがそれでも止まらない。

スタジアムが押しつぶされる寸前、腹部に鉄筋の破片が刺さったキュラソーの乗ったクレーン車が横から体当たりしてようやく観覧車は止まった。

クレーン車は押しつぶされ爆発する。

コナンと灰原が救急車に乗せられるクレーン車を運転していた遺体に駆け寄ると、ストレッチャーから、子供たちがキュラソーに渡したイルカのキーホルダーの残骸が零れ落ち、2人はすべてを察する。