EaseUS Disk Copy徹底レビュー|3ステップでOSまるごとクローンする方法と使用感

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パソコンの買い替えやストレージのアップグレード時、面倒なOS再インストールやデータ移行作業に頭を悩ませたことはありませんか?

「EaseUS Disk Copy」は、煩雑な手順を「ソース選択 → クローン先選択 → 実行」の3ステップで完了できるクローンツール。

セクタ単位で元ディスクと完全一致をめざし、不良セクターも自動スキップ。

さらに起動ディスクを作成してオフラインでのクローンや、上位エディションではネットワーク経由による複数台同時配布にも対応します。

この記事では、対応OS/機能やエディション別の違い、実際のクローン手順からメリット・デメリット、他社製品との比較まで、初心者にもわかりやすく解説。

最適なストレージ移行方法を探している方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事はメーカーから商品提供を受けて作成しています。が、忖度なく本音で自由にレビューさせてもらっています。

EaseUS Disk Copy 公式サイト

この記事の著者

ガジェットブロガー

バビ

プロフィール

東京在住のガジェット好き会社員ブロガー。 デザイン性の高いガジェット・スマホ・PC周辺機器を、実体験にもとづき200本以上レビューしています。 経験を活かした専門的かつ正直なレビューをお届けします。

EaseUS Disk Copyとは?できること・対応OSの概要

EaseUS Disk Copyの概要

「EaseUS Disk Copy」は、Windows向けのディスク/パーティションのクローン(コピー)ツールです。

HDD/SSDを丸ごと複製したり、OSを再インストールせずに移行できることが特徴で、操作は「ソース選択 → クローン先選択 → 実行」の3ステップだけで完結することができます。

クローンはセクタ単位(1:1)で行われ、元ディスクと100%一致する複製をめざす設計。

不良セクターを自動スキップするため、故障ディスクからの移行でも完了率を高めやすくなっています。

さらに、起動ディスクを作成してオフラインでクローンすることも可能。

なお、エディションによってはネットワーク経由のクローン配布にも対応します。

できること(主な機能)

  • HDD/SSDクローン
    セクタバイセクタ方式でディスク全体を丸ごと別のディスクにクローン可能です。
  • パーティションクローン
    必要なパーティション単位でセクタバイセクタ方式のクローンを実行できます。
  • OS移行
    クローンだけでOSやアプリを再インストールせずに新ドライブへ移行でき、システムの再構築が不要です。
  • 故障・不良セクター対応
    不良セクターを自動スキップしつつ可能な限りデータを復元・コピーする機能で、障害ディスクからのクローンも安心です。
  • 複数PCへの一括配布
    元PCのシステムやアプリ設定を複数の新PCにまとめてクローン可能で、IT管理・導入作業を大幅に効率化します。(Pro以外)

対応OS・動作環境

項目詳細
対応OS(クライアント)Windows 11/10/8.1/8/7(x86/x64)、Windows Vista、Windows XP
対応OS(サーバー)Windows Server 2008/2012/2016/2019/2022 ※Server/Technicianエディションのみ
ファイルシステムFAT12/FAT16/FAT32、NTFS
対応デバイスIDE/USB/SCSI/SATA/IEEE 1394(FireWire)接続のHDD 等
最大対応ディスク容量最大16TBまで対応
最小ハードウェア要件x86系CPU、RAM 1GB以上、キーボード/マウス、CD/DVD-ROM等

エディションと価格の違い(Pro/Technician/Server)

EaseUS Disk Copy は、用途や利用規模に応じて Pro・Technician・Server の3つのエディションが用意されています。

EaseUS Disk Copyのエディションの違い

以下、各エディションの主な違いと価格プランをまとめました。

※価格やライセンス内容は予告なく変更される場合があるため、最新情報は公式購入ページをご確認ください。

エディションProTechnicianServer
利用対象個人ユーザー/家庭内 PC 1台中小企業/複数台のクローンサービス提供者サーバー環境向け(Server OS 対応)
ライセンス形態/価格(税込)1か月:2,629円
1年:3,795円
永久:7,480円
1年:11,880円
2年:19,668円
永久:39,589円
1年:30,646円
永久 (PC99台まで):39,589円
永久 (PC100台〜):要問合せ
主な機能制限1台のみ
商用サービス用途には利用不可
複数台で利用可
商用サービスでの提供可
Windows Server 専用
ネットワーク経由/バッチクローン対応

Pro は、「個人向け」「1ライセンス=1PC」のシンプルプラン。

OS移行やデータクローンをたった3ステップで行えますが、商用利用や複数台配布はできません。

TechnicianServer は、複数台PCやサーバー環境など、ビジネス利用や上級者向け。

個人で使用するなら「Pro」で十分だと思います。

あとは、期間をどうするか。

クローンツールは頻繁に使うものではないので、1か月でいいような気もしますが、永久版で常に使えるソフトを1つ持っておくと、何かのトラブルの時に安心ではあります。

すべてのエディションに30日間の返金保証が付帯し、購入後も安心して試用できます。

EaseUS Disk Copyで実際にOSのクローンを作成してみた(実施手順)

EaseUS Disk Copyを使用して、今使っているPCのOS(Windows)が入っているSSDのクローンを作成してみたいと思います。

使用環境
  • OS:Windows 11
  • コピー元:Cドライブ(SSD 500GB 中 160GB 程度使用)
  • コピー先:外付けSSD 500GB

実施手順については、EaseUS公式のこちらの記事が参考になります。

参考 【詳細解説】Windows 11でハードディスクをクローンする方法

事前準備:SSDの設定

まずはSSDの準備です。

外付けでも内蔵でもいいのでSSDを接続して、PCを立ち上げます。

今回私は手持ちのSSDを使いますが、新たに用意したSSDの場合は、最初にディスクの初期化を行う必要があります。

その手順を解説します。

SSDフォーマットのやりかた①

下のWindowsのスタートボタンを右クリックして、「ディスクの管理」を開きます。

SSDフォーマットのやりかた②

フォーマットされていないディスクがある場合、「ディスクの初期化」の画面が開かれます。

MBRとGPTの2つを選ぶ必要がありますが、OSの入っているディスクのクローンを作成する場合、クローン元のディスクに合わせる必要があります。

最近のPCであれば「GPT(GUID パーティション テーブル)」を選んでおけば大丈夫だと思います。

あとはOKをクリックすれば、初期設定は完了です。

フォーマットの必要もありません。

やや古いPCを使っていて、MBRとGPTどちらを選べばいいかわからない場合は、以下の方法で確認できます。

クローン元がMBRかGPTか確認する方法

パーティションスタイルの確認方法①

OSの入っているディスクの左側のところを右クリックして、「プロパティ」を開きます。

パーティションスタイルの確認方法②

「ボリューム」タブを開いて、「パーティションのスタイル」のところで、現在のディスクがMBTかGPTかを確認できます。

EaseUS Disk Copyのダウンロード 

EaseUS Disk Copy のWEBサイトを開きます。

EaseUS Disk Copy公式ページ

「無料ダウンロード」からソフトをダウンロードして、インストールします。

(ディスクコピーを実行するにはライセンスの購入が必要なので、先にライセンスを購入しておいてもOKです。)

①ソースを選択

EaseUS Disk Copyインストール中画面

インストール後、EaseUS Disk Copyを起動。

EaseUS Disk Copyソースを選択

最初にこの画面が開くと思います。

左側にいくつかのモードがありますが、「ディスクモード」で立ち上がるはずです。

まずはコピー元となるディスク(ソース)を選んで、次へ進みます。

②ターゲットを選択

EaseUS Disk Copyターゲットを選択

次の画面でコピー先のディスク(ターゲット)を選びます。

「セクターバイセクター方式コピー」にチェックを入れて「次へ」。

セクターバイセクター方式コピーは、コピー先のディスク容量がコピー元のディスク容量と同じかそれ以上のときでないとエラーになります。

コピー先のディスクの容量 < コピー元のディスクの容量 のときはチェックは入れないでください。

コピー元よりコピー先のSSDのほうが大きいときは、EaseUS公式のこちらの記事も参考にしてみてください。

参考 PCでM.2 SSDをより大きなM.2 SSDにクローンする方法

③ディスクのレイアウト(最終確認)〜ディスクのコピー

EaseUS Disk Copyディスクのレイアウト

最終確認を行なって「実行」を押してください。

実行すると、コピー先のディスク(ターゲット)の中身は削除され、元に戻すことはできません。十分注意してください。

EaseUS Disk Copyアップグレード

ライセンスを購入してない場合、またはアクティベートしていない場合は、この画面が出てきます。

EaseUS Disk Copyライセンスコード入力

ライセンス購入とライセンスコードの入力を行なってください。

EaseUS Disk Copyディスクコピーの再開

ライセンスコードを入力すると元の画面に戻るので、「続ける」でディスクのコピーが開始されます。

EaseUS Disk Copyコピーに失敗

2分後にこんな画面が出てきました。

どうやらコピーに失敗したようですが、 Windows PEブータブルディスクを作成して作業を続けてくれるようです。

Windows PEブータブルディスクとは
Windowsが起動しない場合に、システム修復やリカバリ、OSの再インストールなどを行うために使用されるディスクのこと

EaseUS Disk Copy PC再起動

通常であれば数分後にこういう↑画面が出て、一度再起動する必要があります。

EaseUS Disk Copy再起動後のクローン

再起動後は、自動的にEaseUS Disk Copyが立ち上がってディスクのコピーが継続されます。

EaseUS Disk Copyクローン完了画面

クローンの作成(ディスクのコピー)が完了しました。

「シャットダウン」で一度シャットダウンします。

私の場合は大体40分で完了しました。

SSDを入れ替えてPCを起動

EaseUS Disk CopyでクローンしたSSDに換装

元々のKingstonのSSDから、クローンを作成したSamsungのSSDに入れ替えました。

これでちゃんとWindowsが起動すればディスクのクローンは成功です。

EaseUS Disk CopyでクローンしたSSDでWindowsを起動

問題なく起動できました。

デスクトップに置いていたファイルやショートカットも全く同じ位置です。

EaseUS Disk Copyのメリット

①シンプルで分かりやすいインターフェース

EaseUS Disk Copyは、シンプルで分かりやすい画面構成なので、ディスククローンに慣れていない人でも、迷わずに操作することができます。

②たった3ステップでクローン完了

クローン実行までも「ソースディスク選択 → ターゲット指定 → 実行」というたった3ステップだけのシンプルな流れ。

難しい設定や選択肢がないので、初めてでも迷わずクローン処理が完了できます。

③セクタ単位の完全複製

セクタバイセタ方式により、元ディスクと100%同一のデータを保持。

移行後のSSDでWindowsを起動しても、OSやアプリの不具合もなく、元の環境そのままでした。

ファイルや設定は一切漏れずに移行できる安心感があります。

④WinPE起動メディアでトラブル対応

OSが起動しない状態でも、WinPE環境からオフラインでクローン実行が可能。

トラブル時のリカバリ手段としても有用です。

古いHDDに不良セクターがあっても、自動的にスキップしつつ最大限コピーしてくれるのは心強いです。

EaseUS Disk Copyのデメリット

①Windows以外のOSでは使えない

macOS/Linuxでは使えません。

Windows環境以外でのディスク移行が必要な方には別ソフトが必須です。

という、そもそも最近のMacは自分でSSDの入れ替えはできないので、macOSのクローンが必要な場面はない気がします。

②無料版はクローンの実行はできない

無料ダウンロード版ではクローン実行時の実際の書き込み機能は制限されています。

クローンの実行には有償ライセンス購入が必須です。

③ネットワーククローンは上位版のみ

LANを介した別PCへのクローン機能は、上位のServerエディションでのみ有効となります。

よくある質問(FAQ)

Q1.体験版(無料ダウンロード)でどこまでできる?

A1.クローン機能の設定画面やプレビューまでは無料で試せますが、実際にセクタ単位でのクローン実行は無効化されており、製品版購入後に有効になります。

Q2.クローン中にPCを触ってもいい?

A2.クローンはオフライン環境(起動ディスクから)で実行されるため、Windowsが起動している状態ではPC操作ができません。

Q3.クローンにかかる時間の目安は?

A3.ディスク容量やインターフェース(SATA/USB3.0など)にもよりますが、一般的に1TBのSSDで約20〜30分程度が目安です。

Q4.大容量(16 TB まで対応)ディスクもクローンできる?

A4.最大16TBまでのHDD/SSDクローンに対応しています。

Q5.異なる容量のディスク同士でクローンできる?

A5.例えば、元が500GB、先が250 GBといった場合でも、使用済み領域が先方ドライブに収まっていればサイズ調整してクローン可能です。

Q6.MBR(レガシー)/GPT(UEFI)どちらの形式でもクローンできる?

A6.MBR・GPT 双方に対応しており、UEFI 環境でもそのまま起動ドライブとして利用できます。

Q7.SSD へクローンした後、Trim/アライメントは自動で最適化される?

A7.SSD 向けに最適化されたレイアウト調整機能で、クローン後もTrimやパーティションアライメントが適切に設定されます。

Q8.クローン処理中に電源が落ちたり、途中で中断した場合はどうなる?

A8.クローン処理が完了していないため、ターゲットディスクは起動不可になります。再度クローンをやり直してください。

Q9.クローン後に“起動しない”時はどうしたらいい?

A9.「起動ディスクを作成してクローンを実行」機能でブータブルメディアを再作成し、改めてクローン操作を行ってください。

Q10.ライセンスは他のPCへ移行できますか?

A10.PC を買い替えた場合でも、メールサポートセンターに連絡すればライセンスのリセット・再発行が可能です。

まとめ:EaseUS Disk Copyはこんな人におすすめ

ということで、EaseUS Disk Copyをレビューしました。

一言で言うと、シンプルで分かりやすい画面構成で、3ステップでクローンの作成ができてしまう、簡単で扱いやすいソフトです。

WinPE起動メディアでトラブル対応が可能であったり、エディションによっては複数台PCやサーバー環境での使用もできるので、初心者から上級者までおすすめできるツールだと思います。

私の使ってみた感想はこんな感じです。

おすすめ度   4.5

〇 メリット

  • シンプルで分かりやすい画面構成
  • たった3ステップでクローン完了
  • セクタ単位の完全複製
  • WinPE起動メディアでトラブル対応

△ デメリット

  • Windows以外のOSでは使えない
  • 無料版はクローンの実行はできない
  • ネットワーククローンは上位版のみ

以上を踏まえた上でEaseUS Disk Copyがフィットするのはこんな人。

EaseUS Disk Copyがおすすめな人
  • クローン作成をやったことがない初心者
  • 古いHDDをSSDに換装してPCを高速化したい人
  • 容量が足りなくなったノートPCを大容量SSDへ移行したい人
  • 不良セクターが出始めたHDDからデータを救出したい

特にクローンが初めてという人におすすめのアプリケーションだと思います。

使いやすく動作が安定しているので、「なんだ、こんなもんか」と、クローンが簡単にできすぎて拍子抜けするはずです。

EaseUS Disk Copy 公式サイト