このページのリンクには広告が含まれています。
KZ ZST PRO Xは、ダイナミックドライバーとBAドライバーを組み合わせた1DD+1BA構成の有線IEMです。
実際に使って印象的だったのは、ボーカルや楽器の輪郭が分かりやすいクリアな音。
普段使っているワイヤレスイヤホンと比べても、細かな音を拾いやすく感じました。
一方、付属イヤーピースでは低音がやや物足りなく感じましたが、AZLA SednaEarfit Crystal 2へ交換すると密閉感が高まり、低域にも芯が出ました。
本記事では、KZ ZST PRO Xの音質・低音・装着感を中心に、実際に使って分かったことをレビューします。
- 音の輪郭が明瞭で、細かな音まで聴き取りやすい
- ボーカルや中高音がクリア
- イヤーピース交換で低音や密閉感を調整できる
- 軽量で耳掛け式のため装着が安定する
- 0.78mm 2pinの着脱式ケーブルを採用
- スケルトン筐体のメカニカルなデザインがカッコいい
- 数千円クラスとしてコストパフォーマンスが高い
- 付属イヤーピースでは低音がやや物足りなく感じた
- 中高音がシャープで、人によっては刺激を感じる可能性がある
- イヤーピースのフィットで音の印象が変わりやすい
- ケースなどの付属品は最小限
- ワイヤレスイヤホンのような手軽さはない
PR この記事はメーカーから商品提供を受けて作成しています。とはいえ、使って感じたことは良い点も気になった点も含めて正直に書いています。
KZ ZST PRO Xを実際に使って感じた結論
KZ ZST PRO Xを使って特に印象に残ったのは、音の輪郭の明瞭さと中高音のクリアさです。
普段使っているワイヤレスイヤホンと比べると、ボーカルや楽器を分離して聴き取りやすく、細かな音にも気づきやすく感じました。
低音は付属イヤーピースではやや控えめ。
ただし、AZLA SednaEarfit Crystal 2へ交換すると密閉感が高まり、低域にも芯が出ました。
そのため、イヤーピースや装着状態によって音の印象が変わりやすいイヤホンだと感じています。
数千円から有線IEMを試してみたい人や、低音の量感よりもクリアさや分離感を重視する人には相性のいいモデルです。
KZ ZST PRO Xはこんな人におすすめ / おすすめしない人
- 初めて有線IEMを使ってみたい
- 数千円から1DD+1BAのハイブリッドIEMを試したい
- ボーカルがクリアな音が好き
- 楽器や声を細かく聴き分けたい
- 量感重視の低音より、輪郭のある音が好き
- イヤーピースを交換して装着感や音を調整したい
- 映画や動画でも音の細かさを楽しみたい
- とにかく量感の多い重低音を最優先したい
- シャープな高音が苦手
- 柔らかく穏やかなサウンドを好む
- ケーブルを使わず完全ワイヤレスで使いたい
- イヤーピースのフィット調整を面倒に感じる
KZ ZST PRO Xの特徴とスペック
- 1DD+1BAのハイブリッド構成。低音を担うダイナミックドライバーと、中高音を担うBAドライバーを組み合わせたタイプ
- 低域には、10mm超リニアダイナミックドライバーを搭載
- 中高域には、カスタム調整された30019バランスドアーマチュアを採用
- 10年近く続く人気ハイブリッド「ZST」シリーズの系譜を継ぐ、中身は新世代のモデル
- スケルトン(透明)シェルで、内部のドライバーや銀メッキ線が見えるメカニカルなデザイン
- 0.78mm 2pinのリケーブル対応で、ケーブル交換によるカスタマイズが可能
- 軽量な樹脂ハウジングで、長時間でも装着しやすい
- マイクあり/なし、カラーを選べるバリエーション展開
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ドライバー構成 | 1DD+1BA ハイブリッド |
| ダイナミックドライバー | 10mm(Zenith系 超リニア) |
| BAドライバー | カスタム30019 |
| 再生周波数帯域 | 20Hz〜40,000Hz |
| インピーダンス | 40Ω |
| 感度 | 110dB/mW@1kHz |
| コネクタ | 0.78mm 2pin 着脱式 |
| ケーブル | 銀メッキケーブル、120±5cm |
| プラグ | 3.5mm |
| ハウジング素材 | 樹脂(スケルトン) |
| マイク | あり/なし選択可 |
| カラー | ブラック/シルバー 等 |

- KZ ZST PRO X 本体
- 着脱式ケーブル(2pin/3.5mm)
- イヤーピース(黒・白)
- 保証書
KZ ZST PRO Xの試聴環境
| 項目 | 試聴条件 |
|---|---|
| 再生機器 | M2 Max Mac Studio / iPhone 16 Pro / Google Pixel 10 |
| オーディオアダプター | UGREEN USB‐C to 3.5mmオーディオアダプター |
| 音楽サービス | YouTube Music |
| イヤーピース | 純正 / AZLA SednaEarfit Crystal 2 |
| 比較イヤホン | 普段使用している1万円前後のワイヤレスイヤホン |
Mac Studio、iPhone 16 Pro、Pixel 10で聴き比べ、スマートフォンではUGREENのUSB-C to 3.5mmオーディオアダプターを使用しました。
KZ ZST PRO Xのデザイン・装着感
スケルトン筐体+金属フェイスプレート
KZ ZST PRO Xを手に取ってまず「おっ」と思ったのが、その見た目です。

フェイスプレートは金属製で、角のあるメカニカルなデザイン。

そして装着面側は透明なスケルトンシェルになっていて、中のドライバーや銀メッキ線がはっきり見えます。

この内部が透けて見える構造が、とにかくカッコいい。
普段ワイヤレスイヤホンばかり使っていると、こういう機械的で剥き出しなデザインは新鮮です。
安っぽさはあまりなく、透明シェル越しに1DD+1BAのドライバーや配線が見えるので、「ハイブリッドイヤホンってこういう構造なんだ」というのが視覚的にも楽しめます。

ガジェット好きとしては、この見た目だけでちょっとテンションが上がりました。
耳掛け式で安定した装着感
冒頭でも触れたとおり、私はこういう耳掛け式の本格的なIEMを使うのが初めてでした。

ケーブルを耳の上から掛けて装着するスタイル(いわゆるshure掛け)も、最初は「おっと、こうやってつけるのか」と少し戸惑いましたが、慣れると耳にしっかり収まって安定します。
ケーブルが顔まわりでブラブラしないので、動いてもズレにくいのは有線ならではだなと感じました。
付属イヤーピースは柔らかく密閉にコツがいる
本体はプラスチック(樹脂)製で軽く、装着感は軽快です。
耳への収まりも良く、長時間つけていても負担になりにくいと感じました。

付属のイヤーピースは、素材はかなり柔らかく、装着感そのものは悪くありません。
ただ、この柔らかさゆえか、少し音が抜けている感覚もありました。
密閉感が弱いぶん、低音がやや逃げているような印象です。
装着感の良さと密閉のバランスは、イヤーピース次第で調整できる部分だと思います。
この点はイヤーピースを交換することで改善できました。詳しくは後述します。
KZ ZST PRO Xの音質をレビュー
KZ ZST PRO Xは、10mmダイナミックドライバーとBAドライバーを組み合わせた1DD+1BA構成です。
一般に、ダイナミックドライバーは低域、BAドライバーは中高域の再生に使われることが多く、KZ ZST PRO Xでも低域と中高域をそれぞれ補完する構成になっています。
実際に聴いても、中高音の輪郭の明瞭さと分離感が特に印象的でした。
全体:輪郭が明瞭で分離感が高い
KZ ZST PRO Xを聴いてまず印象に残ったのは、音の輪郭の明瞭さと分離感です。
普段使っているワイヤレスイヤホンと比べても、ボーカルや楽器を個別に追いやすく、細かな音まで聴き取りやすく感じました。
有線・ワイヤレスという接続方式だけで単純比較はできませんが、今回聴き比べた範囲では、KZ ZST PRO Xのクリアさが特に印象的でした。
低音:イヤーピースによってかなり印象が変わる
付属イヤーピースでは、低音の量感はやや控えめに感じました。

ただ、AZLA SednaEarfit Crystal 2へ交換すると密閉感が高まり、低域にも芯が出るように感じました。
低音そのものが弱いというより、イヤーピースのフィットによって印象が変わりやすいイヤホンです。
中音:ボーカルがクリア
中音域はボーカルの輪郭がはっきりしていて、かなり聴き取りやすいです。
声がほかの音に埋もれにくく、息づかいや楽器の細かなニュアンスも拾いやすく感じました。

高音:抜けが良いがやや刺激的
高音は抜けがよく、明るくシャープな印象です。
細かな音まで拾いやすい一方で、楽曲や音量によっては少し刺激的に感じることもありました。
柔らかく落ち着いた高音が好みの人には、やや好みが分かれそうです。
音場・定位:映画や動画とも相性がいい
音楽だけでなく、映画や動画でも使いやすく感じました。
セリフが聞き取りやすく、効果音の位置も把握しやすいため、映像コンテンツでも臨場感があります。
音の分離が良いので、複数の音が重なる場面でも情報を追いやすいです。
動画編集でも使ってみた
KZ ZST PRO Xは、動画編集でも使ってみました。
音の輪郭がはっきりしているため、ナレーションの細かなノイズや不要な音に気づきやすく、音声チェックもしやすい印象です。
普段の音楽鑑賞だけでなく、動画編集時の確認用イヤホンとしても使いやすく感じました。
ただし、モニター用途に特化したイヤホンではないため、あくまで私が実際に編集で使った範囲での評価です。
イヤーピース交換で音はどう変わった?

付属イヤーピースでは、私の耳だとやや密閉感が弱く、低音が少し抜けているように感じました。
そこで、AZLA SednaEarfit Crystal 2へ交換してみました。
すると耳への密着感が高まり、低音にも芯が出るように感じます。
ボーカルや中高音のクリアさはそのままに、全体のバランスが取りやすくなりました。
KZ ZST PRO Xは、イヤーピースのフィットによって音の印象がかなり変わると感じています。
付属イヤーピースで低音が物足りない場合は、まずイヤーピースを変えてみるのもおすすめです。
0.78mm 2pinでリケーブルにも対応

KZ ZST PRO Xは、0.78mm 2pinの着脱式ケーブルを採用しています。
付属ケーブルを取り外せるため、断線時の交換はもちろん、好みのケーブルへ変更できるのも有線IEMならではの特徴です。
今回はケーブル交換による音質の違いまでは検証していませんが、イヤーピースと同様に、自分好みにカスタマイズできる楽しさがあります。
KZ ZST PRO Xの気になったところ
KZ ZST PRO Xを使って気になったのは、主に次の3点です。
- 重低音の量感は控えめ:ズンズン響く低音を求める人には物足りなく感じる可能性があります。
- 付属イヤーピースはフィットにややコツがいる:私の場合は密閉感が弱く、AZLA SednaEarfit Crystal 2へ交換すると改善しました。
- 付属品は必要最低限:ケーブルとイヤーピースなどシンプルな構成で、ケースなどは付属しません。
いずれも大きな欠点ではありませんが、特に低音の量感とイヤーピースのフィットは好みや耳の形によって評価が分かれそうです。
KZ ZST PRO X レビューまとめ

KZ ZST PRO Xは、数千円クラスながら、音の輪郭の明瞭さや中高音のクリアさが印象的な有線IEMでした。
特にボーカルや楽器を分離して聴き取りやすく、普段使っているワイヤレスイヤホンとは違った楽しさがあります。
一方、付属イヤーピースでは低音がやや物足りなく感じましたが、AZLA SednaEarfit Crystal 2へ交換すると密閉感が高まり、低域の印象も改善しました。
初めて有線IEMを試してみたい人や、低音の量感よりクリアさ・分離感を重視する人には、手を出しやすいモデルです。
気づけば、リケーブルやイヤーピース探しが楽しくなっている自分がいました。
……これはもう、沼の入口に片足を突っ込んでしまったのかもしれません。
そのほかのおすすめのイヤホン・ヘッドホンはこちら⬇︎


