このページのリンクには広告が含まれています。
評価:4.5
耳を塞がないイヤーカフ型イヤホンは、ずっと気になりつつも「楽そうだけど音は軽いんでしょ?」という先入観で手が伸びないジャンルでした。
今回試したSOUNDPEATS「Clip1」も、音で殴ってくるタイプではありません。
ですが、1万円以下のイヤーカフ型としては異例とも言える音質の良さです。
耳をクリップして装着するのでメガネやマスクと干渉しにくく耳が疲れにくく、外の音も加工なしで自然に入ってきます。
家での作業や家事の「ながら聴き」にちょうどいいイヤホンでした。
音の傾向は軽快寄りで、LDACなしでも「ちゃんと聴ける」と感じるレベル。
ただ、アプリ設定次第で印象が大きく変わるので、買ってそのままの音だけで判断しない方が満足度は上がります。
一方で、構造上の音漏れはゼロにはできません。Dolby Audioも好みが分かれやすく、私の場合は基本オフがしっくりきました。
この記事では、スペックの羅列よりも「どんな場面にハマるか/合わないか」を実体験ベースでまとめます。
記事の最後にAmazonで使えるお得ばクーポンコードもあるのでお見逃しなく。
〇 ここがよかった
- 装着感がほぼなくて何時間でもつけてられる
- 外部の音はナチュラルにしっかり聞こえるからながら聴きに最適
- 1万円以下のイヤーカフなのにLDACなしでも十分”聴ける”音質
- 「AutoSense™」の左右自動識別が便利すぎる
△ ここは注意
- Dolby Audioはオフの方が良かった
- 構造上多少の音漏れがある
- 同価格帯ならカナル型イヤホンの方が音質は良い
PR この記事はメーカーから商品提供を受けて作成しています。とはいえ、使って感じたことは良い点も気になった点も含めて正直に書いています。

ガジェットブロガー
バビ
東京在住のガジェット好き会社員ブロガー。
デザイン性の高いガジェット・スマホ・PC周辺機器を、実体験にもとづき200本以上レビューしています。
経験を活かした専門的かつ正直なレビューをお届けします。
Lit.Link
INDEX close
- SOUNDPEATS Clip1の特徴とスペック
- 外観レビュー:ケースはシルバー、本体はブラック
- 装着感レビュー:メガネ・マスク勢が救われる
- ながら聴き適性:外の音が”ナチュラルに”入るのがちょうどいい
- 音質レビュー:軽めのドンシャリ、でもLDACなしでも十分聴ける
- 設定で別モノになる:ダイナミックEQはオン推奨
- Dolby Audioは私はオフ派:特にムービーモードは声が不自然だった
- 便利機能レビュー:AutoSenseが便利すぎる+装着検知が地味に助かる
- 音漏れはする:構造上ここは割り切り
- 同価格帯のカナル型と比べると音は負ける:でも目的が違う
- SOUNDPEATS Clip1レビューまとめ:こんな人におすすめ
- Amazonクーポンコードでさらにお得に
SOUNDPEATS Clip1の特徴とスペック

- イヤーカフ型のオープンイヤーで、耳を塞がず周囲の音も取り込みやすく、メガネやマスク、ヘルメットと干渉しにくい設計
- LDACに対応し、ハイレゾワイヤレス認証も取得
- メーカー初のDolby Audioに対応し、ステレオ音源でも広がりのある音場を狙える
- AutoSenseで左右を自動識別し、装着検知で再生や一時停止も自動化できる
- 音漏れ対策と風切り音低減の独自設計
- 本体約8時間、ケース併用で最大約40時間の再生が可能で、10分充電で約2時間再生できる急速充電に対応
- 専用アプリ「PeatsAudio」対応
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 形状 | イヤーカフ型(オープンイヤー) |
| ドライバー | 12mm デュアルマグネット ドライバー |
| Bluetooth | 5.4 |
| 対応プロファイル | HFP / AVRCP / A2DP / HSP |
| 対応コーデック | SBC / AAC / LDAC |
| 通信範囲 | 約10m |
| Dolby Audio | 対応(アプリで切替) |
| ハイレゾ | LDAC対応、Hi-Res Wirelessロゴ取得 |
| 左右自動識別・装着検知 | AutoSense対応(左右自動識別、着脱で再生/一時停止) |
| マルチポイント | 対応(アプリでオン/オフ) |
| 対応アプリ | PeatsAudio |
| 防水 | IPX5 |
| 再生時間 | イヤホン単体 約8時間、ケース併用 約40時間 |
| 急速充電 | 10分充電で約2時間再生 |
| 充電時間 | イヤホン 約1時間、ケース 約2時間 |
| 重量 | 片側 約5g、ケース+イヤホン両側 約55.5g |
| サイズ | 約71.5×49×35mm(ケース) |
| マイク | 通話用マイク内蔵 |
| 注意事項 | LDACとマルチポイントは排他。Dolby Audio利用時は一部モード/コーデックに制限あり |

- イヤホン
- 充電ケース
- USB-Cケーブル
- 取扱説明書
- アプリガイド
- ステッカー
外観レビュー:ケースはシルバー、本体はブラック

ケースのカラーは光沢のあるダークシルバー。
SOUNDPEATSロゴはゴールドに輝いています。
一般的なカナル型のイヤホンケースと比べると厚みがあって一回り大きいくらいのサイズ感です。

ケースにはブリッジ部分を上にして収まっています。
ケースカラーと違って本体カラーはブラック×シルバー。
個人的にケースカラーとイヤホンカラーは合わせて欲しかったです。

ブランドロゴのある側が耳裏に来る部分で、タッチコントロールにも対応しています。
なんと、タップはロゴのある部分だけでなく、ブリッジなど他のパーツ部分でも反応。
位置を確認しなくてもなんとなく手を伸ばした先で操作できるのが便利です。

球体のスピーカー部分を耳穴前に持ってきて、耳を挟むようにして装着して使用します。
初めてのイヤーカフ型なので、最初装着した時はなんだかすぐ外れてしまいそうで違和感があったのですが、しばらく使っていたら慣れてきて、むしろめちゃくちゃ快適になりました。
装着感レビュー:メガネ・マスク勢が救われる
Clip1でいちばん評価したのは装着感です。
普段メガネをかけていると、イヤーフック型は耳まわりが混み合って疲れやすいのですが、Clip1は耳に「かけない」イヤーカフ型。
耳の負担が少なく、長時間つけっぱなしでもラクでした。

理由は、ブリッジ部の「N-Flex Arch™」。
液体シリコンと0.6mmの超薄型ニッケルチタン合金を組み合わせ、耳の形に沿ってしなやかにたわみます。
耳を挟むイヤーカフ型は締め付けが強いと痛く、弱いと不安になりがちですが、Clip1は当たりが柔らかく圧が一点に乗りにくい印象でした。

さらに片耳約5gと軽いので、「耳に乗っている感覚」がかなり薄いです。
逆に言うと、付けた直後は落ちそうで不安になりやすいのですが、実際にはズレてくる感じはほとんどありませんでした。
最初は何度か触って確認したくなるものの、慣れるとこの気楽さがクセになります。
個人的には、外出でガンガン使うよりも、家の中での作業や家事のお供としていちばんハマりました。
ながら聴き適性:外の音が”ナチュラルに”入るのがちょうどいい
オープンイヤーの価値は、何よりも「外の音が聞こえる」こと。
Clip1は耳を塞がない設計なので、外音取り込みみたいにマイクで拾って「加工された音」が入るのではなく、生活音がそのままスッと耳に入ってきます。

家で使うと、この良さが分かりやすいです。
キーボードの音、足音、話しかけられた声、インターホンや通知音。
必要な情報がちゃんと入るので、作業の流れを止めなくて済みます。
BGMを流しながら、必要な情報は取りこぼさない。
まさに「生活の中に音楽を置く」使い方にハマります。
音質レビュー:軽めのドンシャリ、でもLDACなしでも十分聴ける
イヤーカフ型は快適さ優先で、音は「それなり」。
正直、そう思っていました。
ですが、Clip1は、音楽でも映画でもしっかり使える音質の高さで驚かされました。
LDAC対応で、ドライバーは12mmのデュアルマグネット。
イヤーカフ型でも「音を捨てていない」方向性が見えます。

音の傾向は軽快寄り。
低音はズシンと沈むというより、輪郭が立ってテンポ良く鳴るタイプで、ドラムやベースがボワつきにくい印象です。
高音も抜けはあるけど、刺激的に刺さる感じではなく、全体がスッとまとまる。
なので、作業中のBGMとして流していても、違和感が残りにくいです。
私の場合、家でのながら用途がメインなので、重要なのは「驚きの高音質」より「流し続けられるか」。
その意味で、LDACなしでも十分成立する音だと感じました。
最初iPhoneで使っていて、
「まあ音質は驚くほどではないなー、普通って感じ」
という感想だったのですが、Google Pixel 10に切り替えたらその評価は一変。
同じ曲でも、iPhoneよりPixel 10のほうが音がクリアで、広がりも出て気持ちよく聴けました(これは私の環境での体感です)。
なので、Clip1は端末や設定込みで評価したほうがいいタイプなのかもしれません。
設定で別モノになる:ダイナミックEQはオン推奨
Clip1を使っていて面白かったのは、アプリ側の調整で印象がかなり変わること。
デフォルトは軽快なドンシャリ寄りですが、アプリ(PeatsAudio)を触ると印象がガラッと変わります。
というのもClip1は、最初から「アプリで仕上げる」前提の設計。
EQはもちろん、Dolby Audioやマルチポイントのオンオフまで、基本はアプリ側で切り替えるタイプです。

中でも効果が分かりやすかったのが、EQの「ダイナミックEQ」をオンにする設定。
同じイヤーカフ型のUUで搭載された「DynamicEQ™」が、「DynamicEQ™ Pro」に進化。
これは、特定の周波数帯/音域を最適化処理する技術で、曲や音量に合わせてEQを自動で微調整して、聴きやすいバランスに寄せてくれます。
手動で細かく詰めなくても、とりあえずオンするだけでめちゃくちゃ音質が良くなりました。
オープンイヤーは構造上、低音の量感や中域の厚みが出にくいのですが、ダイナミックEQはそこを派手に盛るというより、全体のまとまりを良くして納得感を上げてくれる印象です。
Dolby Audioは私はオフ派:特にムービーモードは声が不自然だった

Clip1は、SOUNDPEATSとしては初めてDolby Audioに対応しています。
なので、最初はけっこう期待して試しました。
ですが、結論から言うと、私はオフ派でした。
ムービーモードにすると音場は広がって、ステレオ音源でも「音が左右に開く」感じが出ます。
確かに臨場感は増えます。
でもその代わりに、声の距離感が不自然に感じる場面がありました。
セリフ中心のコンテンツだと、声が前に出てほしいのに、少し反響して聴こえるというか、輪郭がぼやけてしまいます。
Dolby Audioオンだと広がりを優先するぶん、音質そのものが少し犠牲になっているように感じました。
Dolby Audioは、ダイナミックEQもと同時には使えません。
DolbyオフでダイナミックEQオンでも臨場感は十分で、むしろ音の芯が残って自然に聴ける印象です。
もちろんこれは好みとコンテンツ次第。
BGM的に流すなら「広がり重視」がハマる人もいると思いますし、環境音のある場所ではこの味付けが心地いい人もいるはずです。
ただ、私の使い方(作業中のながら・たまに動画)だと、オンにするメリットより違和感の方が先に立ちました。
なので基本はオフ、必要なときだけ試す、という扱いが落ち着きました。
便利機能レビュー:AutoSenseが便利すぎる+装着検知が地味に助かる
Clip1で「一度慣れると戻れない」と感じたのが、独自開発の「AutoSense™」という左右自動識別テクノロジーです。
装着時にイヤホンが左右どちらの耳に装着されているかを自動的に検出して、左右の音声を適切に切り替えてくれます。
左右を気にせず、どちらをどちらの耳に付けてもそのまま使える。
言葉にすると些細ですが、体感ではかなり大きいです。
イヤーカフ型はそもそも付ける行為自体が軽いのに、そこから左右確認まで消える。
ケースから取り出して即装着、思考ゼロでBGMが始まります。
特に家でのながら用途だと、この差が効きました。
音楽が目的というより「生活にBGMを置きたいだけ」のとき、左右を気にする手間って意外と邪魔なんですよね。
Clip1はそこをきれいに省略してくれます。

もうひとつ良かったのが装着検知。
イヤーカフ型で使えるとは思っていませんでした。
外すと止まり、付け直すと再生が戻るので、作業中の「ちょっと立つ」「ちょっと話す」が続いてもテンポが崩れません。
毎回スマホを触らなくていいだけで、ながらの快適さが一段上がる。
Clip1は音質で殴るより、こういう「儀式の削減」で出番が増えるタイプだと思いました。
音漏れはする:構造上ここは割り切り
耳を塞がず外音がそのまま聞こえるので、逆にイヤホンからの音漏れは気になるところ。
Clip1は構造上、音漏れはします。
耳を塞がない以上、ここはゼロにできません。
SOUNDPEATS独自の音漏れを効果的に防ぐ「SoundFocus™ 音漏れ防止設計」で、音を耳の方向へ届けて音漏れを抑える設計にはなっていますが、それでも音量を上げればそこそこ漏れます。
特に気になりやすいのは、静かな場所で距離が近いとき、そして周囲がうるさくて音量を上げたくなるとき。
音量が上がるほど漏れも増えるので、外で主役にするなら環境は選びます。
静かなカフェや電車で使うなら、音量と距離感は意識した方が安心です。
同価格帯のカナル型と比べると音は負ける:でも目的が違う
同じSOUNDPEATSのカナル型のイヤホンをいくつか持っていますが、同価格帯のそれらと比べると、純粋な音質ではカナル型の方が上だと感じました。
低音の沈み方、情報量、遮音性による没入感は、やっぱりカナル型が強いです。
ただ、Clip1はそこを取りにいっていません。
耳へのストレスが少なく、外の音が自然に入って、着けっぱなしでも疲れにくい。
音に没入するためではなく、生活の中に音楽を置くためのイヤホンです。
音質一点突破ではなく、快適さと手軽さで出番が増える。
カナル型と競合しているようで、実は用途が違う——だからこそ、家でのながら聴き用としてはかなりおすすめできます。
SOUNDPEATS Clip1レビューまとめ:こんな人におすすめ

総評としては、Clip1は「家でのながら聴き」を気持ちよくするイヤホンでした。
音で圧倒するタイプではない一方で、耳が疲れにくい装着感と外の音が自然に入る気楽さが強み。
気づけば選ぶ日が増えます。
音質は軽快なドンシャリ寄りですが、LDACなしでも十分成立。
さらにアプリ設定(特にダイナミックEQ)で印象が整うので、買ってそのままの音だけで判断しない方が満足度は上がります。
逆に、音漏れは構造上ゼロにならないので、外での主役運用は環境を選ぶ――ここを割り切れるかがポイントです。
総合評価: 4.5
〇 ここがよかった
- 装着感がほぼなくて何時間でもつけてられる
- 外部の音はナチュラルにしっかり聞こえるからながら聴きに最適
- 1万円以下のイヤーカフなのにLDACなしでも十分”聴ける”音質
- 「AutoSense™」の左右自動識別が便利すぎる
△ ここは注意
- Dolby Audioはオフの方が良かった
- 構造上多少の音漏れがある
- 同価格帯ならカナル型イヤホンの方が音質は良い
良い点は、どれも「毎日使うと効いてくる」タイプの快適さでした。
装着感とAutoSenseのおかげで、音楽を聴くまでの手間がとにかく軽い。
一方で注意点は、用途を外すと一気に欠点に見えやすい部分です。
静かな場所での音漏れ、カナル型ほどの没入感、Dolby Audioの好み。
向き不向きを最初に理解しておくと、評価がブレにくいと思います。
- 在宅ワークや家事中など、家で「ながら聴き」したい人
- メガネ・マスク併用で、イヤーフック型やカナル型が疲れやすい人
- 音質最優先ではないが、最低限ちゃんと「聴ける」音は欲しい人
- 左右を気にせずサッと使えるイヤホンが欲しい人(AutoSense重視)
- イヤホンを「集中の道具」より「生活のBGM」にしたい人
「おすすめな人」に当てはまるなら、Clip1はかなり満足度が高いはずです。
逆に、通勤電車やカフェでの集中用途が中心なら、素直にカナル型を選んだ方がストレスは少ないと思います。
購入前に押さえるポイントはこの4つだけ。
- 音漏れはゼロにならない(外メインなら要注意)
- Dolby Audioは好みが分かれる(私は基本オフ)
- LDACとマルチポイントは排他なので用途で選ぶ
- アプリ前提。まずはダイナミックEQを試すのがおすすめ
「生活にBGMを置く」目的で、耳のストレスを減らしたい人には、Clip1は良い選択肢になると思います。
Amazonクーポンコードでさらにお得に
SOUNDPEATS様から、Amazonで使える8%オフのクーポンコードをいただきました。
クーポンコード:SPCLPHR101
利用期間:2025年12月20日(土)16:00~2026年1月11日(日) 23:59
クーポンコードは、Amazonのセール価格やクーポンと併用可能なので、クリスマスや新年のセール価格からさらに8%オフで購入することができます。
この機会にぜひ高音質のイヤカフを試してみてください。



