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評価:4
地球上の誰かがふと思った 『充電器とモバイルバッテリーが一体になったら どれほど楽だろうか……』
スマホとワイヤレスイヤホンくらいしか持ち歩かないなら、今回レビューする「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W) 」だけ持っていれば間違いないはず。
なぜならこの製品、コンセントに挿せば急速充電器に、外に持ち出せばモバイルバッテリーになる1台2役の凄いやつなのです。
外出先でスマホの電池が減ってきたらモバイルバッテリーとして使って、電源のあるカフェとか職場のときはコンセントに挿して充電器として使えます。
個人的にはそれ以上に、モバイルバッテリーをコンセントに挿すだけで充電できるのが最高でした。
モバイルバッテリー自体の充電で地味にめんどくさくないですか?
ケーブル出して充電器に繋いで。
しかも1ポート充電器だとモバイルバッテリー充電中にスマホ充電できないし。
この煩わしさがないのは思った以上の便利さです。
今回レビューする「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W) 」は、旧機種「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)」のアップグレード版。
旧機種と比べて出力の向上に加えて形状などもさらに使いやすいものになっています。
かなり良い製品だとは思うのですが、一方でちょっと気になる点もチラホラ…
ということで、その辺りも含め、急速充電器&モバイルバッテリー1台2役の「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)」をレビューしたいと思います。
〇 ここがよかった
- 1台2役で充電器にもモバイルバッテリーにもなる
- 最大30WでMacBook Airも充電できる
- コンセントに挿すだけで充電できる
- デバイスの充電完了後にモバイルバッテリーが充電される
△ ここがイマイチ
- 公称と実際のスペックが違う
- 低電流デバイスは充電できない
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Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W) 特徴・スペック・同梱品
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)の特徴をまとめるとこんな感じです。
- モバイルバッテリーとUSB充電器の1台2役
- MacBook Airも充電できる最大30W出力
- コンパクトでかわいいデザイン
- 持ち歩きに便利なストラップ付き
- コンセントに挿すだけでモバイルバッテリーを充電
- USB充電器のときはデバイスの充電完了後に本体の充電を開始
品番 | A1634N11 (ブラック) / A1634N21 (ホワイト) / A1634N31 (ブルー) / A1634N51 (ピンク) / A1634N61 (グリーン) / A1634NV1 (パープル) |
カラー | ブラック/ホワイト/グリーン/パープル/ピンク/ブルー |
サイズ | 78 × 44 × 31 mm |
重さ | 約185g |
出力 | 急速充電器として使用時:5V=3A / 9V=3A / モバイルバッテリーとして使用時:5V = 3A / 9V = 2.22A / |
容量 | 5,000mAh |
※マーカーは実測値
- Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)
- 取扱説明書
- 18か月保証 + 6か月 (Anker会員登録後)
- カスタマーサポート
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)レビュー
コンパクトで可愛らしいデザイン
充電器とかモバイルバッテリーの色って大体が黒で、白もあればいい方なのですが、Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)はグリーン、ブルー、ピンク、パープルを含む6色のカラーバリエーションを用意。
どれもパステル調の可愛らしいカラーリングが特徴です。
今回も私はホワイトをチョイスしました。
全体的にカーブの多い丸っとしたフォルムで、今までの無骨なガジェットとは一線を画したデザイン。
スペックと各種認証は使用時の見た目を損なわないプラグ面に印字。
この小ささに文字が見えるように印字するのはそこそこ手間な気もしますが、この配慮が嬉しいですね。
USB-Cポートはプラグ面の反対側に配置され、同じ面に持ち歩きに便利なストラップが付いています。
充電器にもモバイルバッテリーにもなるのに手のひらに収まるサイズ感。
5,000mAhのモバイルバッテリーだけの製品でも同じくらいの大きさのものもあるので、かなりコンパクトにまとまっています。
重さは約180gで、スマホを充電しながら片手で持って操作していても苦ではありません。(さすがに長時間だと疲れそうですが。)
ロゴの横のボタンを押すと4つのLEDランプが点灯して、電池残量を確認することができます。
ロゴ側の素材表面はツルッとした仕上げで、ボタン側の素材はザラついた仕上がりになっています。
ちょっと気になるのがロゴ側とボタン側の接合部に微妙な段差があるところとないところがあること。
ここだけちょっと残念な感じですが、そのほかは全体的にしっかりした作りだと思います。
持ち歩きに便利なストラップ付き
最近のモバイルバッテリーにしては珍しく、最初からハンドストラップが付いています。
モバイルバッテリーとして使うときに、指に引っ掛けて持てば充電中のスマホとAnker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)を片手で持つことができてちょっと便利。
最初「ストラップいらなくね?」と思ったんですが、バッグやポーチの中から見つけて取り出しやすいし、家でも外でもこれ1台を持ち歩くならあったほうが使いやすいと感じました。
1台2役で急速充電器にもモバイルバッテリーにも
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)の凄いところはコンセントに挿せば急速充電器に、外せばモバイルバッテリーとして使用できるところ。
しかも、急速充電器のときはMacBook Airも充電可能になるほどの最大30W出力。
そこで、急速充電器とモバイルバッテリーの両方を使って、実際に色々なデバイスの充電を試してみました。
iPhone 14 Pro
4.98V×1.28A≒6.37
急速充電器でも、モバイルバッテリーでも同じくらいでした。
iPhoneのバッテリー残量が83%くらいあったときなので、50%以下の時にもう一度試したところ、どちらも9V=2.22Aでネゴシエーションされていました。
iPhoneでは最大20Wとなるようです。
Google Pixel 7
8.80V×2.01A≒17.69(モバイルバッテリー)
Google Pixel 7
9.17V×2.01A≒18.43(急速充電器)
MagSafe対応ワイヤレス充電器
8.88V×0.98A≒8.70
試しにMagSafe対応ワイヤレス充電器を繋いでみたら7.5Wで充電できているようです。
iPad Pro 12.9インチ
14.7V×1.86A≒27.34
急速充電器としてiPad Proを充電したらMAX30Wに近い出力で充電できました。
MacBook Air M2 13インチ
19.3V×0.01A≒0.19
MacBook AirをMagSafe充電ケーブルで充電してみたところ、バッテリーが十分あったため充電は開始されませんでしたが、20V=1.5Aでのネゴシエーションを確認。
Nothing ear (2)
4.88V×0.73A≒3.56W
ワイヤレスイヤホンもしっかり充電できました。
色々なデバイスを試してみましたが、急速充電器でもモバイルバッテリーでもしっかり充電することができました。
ただ、古いタイプのワイヤレスイヤホンなどに見られる「低電流デバイス」には非対応なので、私の手持ちのハンディファンは充電することができませんでした。
最大30W、モバイルバッテリーで最大22.5W(?)の高出力
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)は、パッケージ裏のスペック表のとおりなら、急速充電器として使用するときは最大30W、モバイルバッテリーとして使用するときは最大22.5W出力になるとのこと。
ですが、ちょっと気になる点が…。
まずはコンセントに挿して急速充電器のときの急速充電のリストです。
Apple2.4AやPD3.0など、特に問題なさそうですが、スペック表にはなかったPPSの表示がありますね。
今度は利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)を確認してみましょう。
- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:12V=2.5A
- Fix:15V=2.0A
- Fix:20V=1.5A
- PPS:3.3-11.0V=3.0A
10V=2.25Aがない代わりに12V=2.5Aがあります。
また、どうやらPPSにも対応しているようです。
公称スペックと違ってるもののこれだけで何か重大な問題が起こるわけではないのですが、やはりモヤっとはしますね。
モバイルバッテリーの状態ではどうでしょうか?
まずは急速充電のリストから。
Huawei独自規格に対応していて、厳密に言えばUSB PDの規格違反ではありますが、これで何か不具合が発生するわけではないので、特に問題はなさそうです。
利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)はどうでしょうか。
- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=2.22A
やっぱり、本来あるべき10V=2.25Aがありません。
なので、Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)のモバイルバッテリー時の最大出力は20W(9V=2.22A)ということになると思われます。
わずかな差でしかないのでそこまで神経質になる必要はないと思うのですが、記載スペックと、実際の性能が違っているというのは、安全面なども心配になってしまいます。
心配なのでテスターで色々試してみましょう。
まずはコンセントに挿して急速充電器として使用した場合です。
12V=2.5Aと20V=1.5Aで、それぞれ流す電流を少しずつ上げてみましたが、規定値のおよそ0.5Aを超えたあたりでシャットダウンされました。
出力的にも35Wを超えないように安全装置が働いている気がします。
あと、やっぱり10V=2.25Aでネゴシエーションすることもできませんでした。
次にPPSが本当に使えるのか試してみました。
やはりPPSにも対応できていることを確認。
11V×3A=33Wまで出せてしまいましたが、こちらもやはり35Wを超えそうになると電圧が下がり、3.5Aを超えたあたりでシャットダウンされました。
最後にモバイルバッテリーとしての動作を確認。
9V×2.22A≒20W出力を確認できましたが、こちらも10V=2.25Aでネゴシエーションすることはできませんでした。
30W出力を30分程度続けてみたのですが、Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)本体の上部(ロゴのある面)あたりが熱を持つものの、火傷するほどにはなりませんでした。
ざっくりしたテストでしかないので、これで確実に安全とは言い切れませんが、安全装置はおおむね良好に動作しているようです。
(しかし、いまだに公称と実際のスペックが違う製品がリリースするってどうなんでしょう…。)
デバイスの充電完了後に本体の充電を開始
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)のバッテリーがフルでないとき、コンセントに挿すとLEDランプが点滅して、自動的にバッテリーへの充電が開始されます。
このときスマホなどのデバイスを繋いで充電してみたところ、Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)本体への充電がストップして、デバイスへの充電が開始されました。
おそらく旧機種のAnker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)と同様、モバイルバッテリー内のセル(電池)を経由せず、先にデバイスを充電しているんだと思います。
バッテリーセルを経由して充電されると、負荷が大きいためにバッテリーの劣化が早まってしまうのですが、Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)ではその心配はなさそうです。
旧機種Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)との違い
旧機種の「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)」を使っていて、買い替えを考えている人も多いはず。
そこで、両者を比較してみました。
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W) | Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000) | |
---|---|---|
カラー | ブラック/ホワイト/グリーン/パープル/ピンク/ブルー | ブラック/ホワイト/ピンク/ブルー |
サイズ | 78×44×31mm | 113×30×30mm |
重さ | 約185g | 約170g |
充電器としての出力 | 最大30W | 最大20W |
モバイルバッテリーとしての出力 | 最大22.5W | 最大20W |
容量 | 5,000mAh | 5,000mAh |
パススルー | 〇 (デバイス充電完了後、本体を充電) | 〇 (デバイス充電完了後、本体を充電) |
価格 | 5,940円 | 4,990円 |
大きな違いは最大出力と、形状、プラグの位置です。
最大出力で言うと、スマホくらいしか充電しないなら30Wも20Wも大差ないので、買い替えは不要だと思います。
ただし、「PowerCore Fusion 30W」は、「PowerCore Fusion 5000」の唯一の欠点だったプラグの位置が、横から縦方向に変更されています。
「PowerCore Fusion 5000」は細長い形状な上にプラグが横にあるので、コンセントに挿すと凄い邪魔くさいというデメリットがありました。
そのせいでカフェやホテルのコンセントに挿そうとしたときに上下の隙間が足りなくて挿せない、ということがあって困ったというレビューが散見されました。
そうした声を受けてなのか、「PowerCore Fusion 30W」は形状とプラグの位置が見直されていて、これが挿せないコンセントならコンセント側が悪い、と言えるほどコンパクトに使用できるようになっています。
ペラペラの安っぽいリボンみたいなストラップもしっかりしたロープのようなものに変更されています。
このあたりを総合的に判断して買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)はこんな人におすすめ(こんな人はNG)
私が考えるAnker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)がおすすめなのはこんな人。
- USB充電器とモバイルバッテリーを1つで済ませたい人
- 持ち歩きはスマホとワイヤレスイヤホンだけの人
- モバイルバッテリーをよく使う人
- USB充電器とモバイルバッテリーの両方を買おうと思ってる人
Ankerで同じくらいのスペックのUSB充電器とモバイルバッテリーを別々に買うと、5千円以上にはなると思うので、どちらも買おうと考えている人は、これ1つで済む分、ちょっとだけお得だと思います。
容量的に5,000mAhと小さめで1ポートのみなので、スマホ用の普段使いには最適です。
プラスでワイヤレスイヤホンにも使うとしてもそれほど支障はないはず。
家でも外でも1台で済ませたいという簡単さを求める人には、今のところAnker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)がピッタリの製品です。
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)レビューまとめ
ということで、Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)をレビューしました。
私の個人的な評価はこんな感じです。
4.0
〇 ここがよかった
- 1台2役で充電器にもモバイルバッテリーにもなる
- 最大30WでMacBook Airも充電できる
- コンセントに挿すだけで充電できる
- デバイスの充電完了後にモバイルバッテリーが充電される
△ ここがイマイチ
- 公称と実際のスペックが違う
- 低電流デバイスは充電できない
最大30Wの急速充電器にも、モバイルバッテリーにもなる便利さは素晴らしいのですが、やはり公称スペックと実際のスペックが違うという点から星1つマイナスとしました。
実際の使用上支障があるレベルではないのですが、こういうことがあると、安全面とか他のところは大丈夫なのかという不審につながります。
ただ、その点を差し引いたとしてもこれだけコンパクトに急速充電器とモバイルバッテリーの2つを1つにまとめているのはお見事。
旧機種で不便だったプラグ位置の改善、ストラップのアップグレードなども行われ、トータルで見れば完成度の高い製品だと思います。
今のところスマホ用のモバイルバッテリーのおすすめを聞かれたら、間違いなくAnker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)をおすすめします。
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公称スペックと実際のスペックが違うとかマジかよ(;´Д`)
Ankerに限らず、モバイルバッテリーや充電器だと割とよくあることです。
それが上ぶれならいいんですが、今回みたいに下ぶれの場合だとがっかりしてしまいます。
電気製品の公称仕様の出力が間違ってるとか、国内法的にアリなんですかね?
品質認証とか何を見てるの(ザルなん?)と思っちゃうのですが。
PSEマークは電気用品安全法で定められていますが、PDOが違うとかはどうなんでしょうね。
最近のAnkerは以前よりもこのあたりが緩くなってきてる気がします。
引き締め直して欲しいところです。
ANKERのサポートに問い合わせてみたった。
【デバイス側が「10V = 2.25A (22.5W)」を求めた場合のみ出力されます。一部デバイスでは上記出力が可視化されない場合がございます。】とのことで、製品一律の不具合ではないという見解の模様。
情報提供ありがとうございます。
まあ、そういう回答になりますよね。
簡易的にテストしてるだけなので、実際は22.5W出るのかもしれませんし。
22.5Wでも20Wでも大差ないので私は普通に使用するつもりです。