Anker、第3世代GaN充電技術「GanPrime」と、新製品を発表。「同時急速充電」、PD3.1搭載、Apple純正140W充電器の代替製品も。

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GaN（窒化ガリウム）は、衛星やレーダーに使われている化合物です。

シリコンに換わる次世代半導体として、2018年、Ankerはこの材料を充電装置に応用して、小型軽量充電器の開発のパイオニアとなりました。

そんなAnkerが2022年7月25日、最新のGaNテクノロジーである、「GaNPrime」を発表。

これまでのデバイス充電の常識を覆す「GaNPrime」について、ざっくり解説します。

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Anker「GaNPrime」の特徴

GaNPrime充電器は、シリコンベースの充電器と比較して小型でエネルギー消費量が少なく、7％以上のエネルギー消費を節約。

また、従来のAnker GaN充電器と比べても消費電力が2%向上しています。

このため、Ankerによれば、従来のシリコン充電器からGaNPrimeへ切り替えることで、炭素排出量も最大30％削減できる効果があるとのことです。

一度に複数のデバイスを充電する場合、PowerIQ 4.0は、接続されているどのデバイスのバッテリーレベルが最も低いかを識別し、そのデバイスへ優先的に給電。

3分ごとに各USB-Cポートへの配電を自動的に調整して全体の充電時間を短縮します。

例えば、2台の67W 14インチMacBookProを同時に充電した場合、GaNPrime充電器によって全体の充電時間が62分短縮されるとのこと。

温度を自動的に監視し、電力出力を調整して、過熱を防ぎ、接続されたデバイスを保護します。

前世代と比較して、ActiveShield 2.0の温度検出頻度は76％向上。

1日に300万回も温度を監視します。

Anker独自のミニトランステクノロジーを搭載したGaNPrime製品は、市場の製品に比べてはるかに小さく、出力も向上しています。

Apple純正の充電器に比べて38〜53％も小さくなっています。

GanPrimeの発表と同時に、米Anker公式サイトと、米Amazonでは、以下の6製品を発売。

日本でも、Amazon、Anker Japan公式サイトにて8月下旬発売の予約を開始しています。

商品名	最大総出力	ポート	価格	発売
Anker 737 Charger （GaNPrime 120W）	120W	2 USB-C 1 USB-A	12,990円	8月
Anker 747 Charger （GaNPrime 150W）	150W	3 USB-C1 USB-A	14,990円	9月中旬
Anker 615 USB Power Strip （GaNPrime 65W）	65W	2 USB-C 1 USB-A 2 AC	6,990円	8月
Anker 733 Power Bank （GaNPrime PowerCore 65W）	65W	2 USB-C 1 USB-A	14,990円	8月
Anker 727 Charging Station （GaNPrime 100W）	100W	2 USB-C 2 USB-A 2 AC	12,990円	8月
Anker 735 Charger （GaNPrime 65W）	65W	2 USB-C 1 USB-A	7.990円	8月

また、今後、GaNPrime対応の以下の2製品の発売も予定されているとのことです。

PD3.1は、2021年5月25日に「USB Type-C Revision 2.1」で発表されたUSB-Cの新たな規格のこと。

今回の発表では、AnkerからGaNPrimeに加えて、USB PD3.1にも対応した、以下の3製品が発売されました。

これまでの最大出力だった100Wを超える、最大140W（28V）での充電が可能となるため、16インチMacBook Pro（M1、2021）への充電も可能となります。

商品名	最大総出力	ポート	価格	発売
Anker 717 Charger （140W）	140W	1 USB-C	9,990円	9月中旬
Anker 737 Power Bank （PowerCore 24K）	140W	2 USB-C 1 USB-A	19,990円	9月中旬
Anker 765 USB-C to USB-C Cable (140W Nylon)	—	—	3,990円 4,190円	7月