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評価:3.5
スマホでゲームをしてるとき、あるいは動画を見てるとき、発熱が心配になることないですか?
スマホの最大の敵は発熱。
スマホ内部の温度が上昇すると性能が低下して画面がカクついたり、場合によっては強制終了したり、内蔵バッテリーの劣化を早めるなど様々なデメリットが発生します。
この発熱、なんとかならないだろうか?と、Amazonを見ていると、ファンで冷やす「スマホクーラー」が出てくるのですが、どうにも大袈裟だし、ちょっとお高め。
もっと気軽に冷やせるアイテムはないものか、と探して見つけたのが、今回レビューする、エレコムの「モバピタッCool スマホ冷却パッド」です。
28℃以下で自然凍結するPCM素材を使用した冷却パッドで、マグネット対応じゃなくてもピタっと貼り付けることができます。
効果は薄そうに見えますが、使ってみると思った以上に冷えました。
溶けてきても冷蔵庫に入れたり、冷水で冷やせばまたすぐに凍結するので繰り返し使うことができます。
値段も約900円と、かなりリーズナブルなので、「手軽にちょっと冷やしたい」という私のニーズにはドンピシャでした。
ということで今回は、「エレコム モバピタッCool スマホ冷却パッド」をレビューします。
〇 ここがよかった
- 思ったよりしっかり冷却できる
- 電源不要でサッと使える
- 小さくて軽いから貼り付けたまま片手で操作できる
- 繰り返し何度でも使用できる
- 値段が安くコスパが良い
△ ここは注意
- 夏の屋外では使えない
- 使用できる時間は30〜60分
- スマホケースがあると効果が薄い

ガジェットブロガー
バビ
東京在住のガジェット好き会社員ブロガー。
デザイン性の高いガジェット・スマホ・PC周辺機器を、実体験にもとづき200本以上レビューしています。
経験を活かした専門的かつ正直なレビューをお届けします。
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モバピタッCool スマホ冷却パッドの特徴

特徴
- スマホに貼り付けるだけの冷却パッド
- 28℃以下で自然凍結するPCM素材
- 冷却時間約60分間
- スマホの温度を最大7.6℃下げる
- 繰り返し何度でも使用できる
仕様

サイズ | W約44mm×D約10mm×H約70mm 約20g |
---|---|
セット内容 | 冷却パッド×1 専用保管シート×1 |
材質 | 冷却パッド:PCM(相変化材料)、TPU(熱可塑性ポリウレタン) 専用保管シート:紙 |
カラー | ライトブルー |
モバピタッCool スマホ冷却パッドのメリット
スマホに貼るだけでしっかり冷却できる

そもそもこの製品は一体何なのか。
簡単にいうと、28℃以下で自然凍結するPCM素材(相変化材料)を利用した冷却パッドです。
PCM素材(相変化材料)は、固体→液体、液体→固体と状態が変化する際に大量の熱エネルギーを吸収・放出。
モバピタッは、この性質を利用してスマホの熱を吸収します。
「凍結」というだけあって、触ると固く、中身は凍結した結晶のようにも見えます。
28度以下で固体になるので、26度くらいの部屋の中に放置しても溶けることはなく、手で触ると「まあ少しひんやりしてるかな?」という程度。
「冷たっ!」という感じではありません。
保冷剤の方が冷えるからいいんじゃないか?と、思うかもしれませんが、それだとスマホ内部に結露が発生してショートしてしまうリスクがあるので、冷やしすぎないほうがいいんです。

貼り付け面はシリコン糊を使用しているので、スマホ背面にペタッと貼り付けることができます。

iPhone 16 Proに貼り付けるとこんな感じ。
思ったよりは小さいですが、熱が発生するのは一部分だけなので、そのあたりに貼り付けると効果が高そうです。

MagSafeほどではないですが、粘着力もそこそこあるので、簡単に剥がれ落ちることはありません。
このまま26度くらいの室内でスマホが熱くなる作業(Lightroomでの写真のレタッチ)を行ってみました。
この作業は結構重くて、普段は15〜30分続けていると、警告が出て画面の輝度が極端に下がります。
ですが、「モバピタッCool スマホ冷却パッド」を貼り付けると、30分以上経っても同じように操作し続けることができました。
確かに、手に持っているiPhoneが明らかに熱くなっていないのを感じます。
モバピタッ自体の温度は最初と変わらず冷んやりしたままでした。
小さくて軽量なので貼り付けたままでも使いやすい

大きさは横約44mm、縦約70mm、厚みが約10mmで、重さも約20gとかなりコンパクト。
機械式のスマホクーラーと比べると薄い・小さい・軽いの3拍子が揃っているので、貼り付けたままの片手操作にも支障がありません。
繰り返し何度でも使用できる

モバピタッを貼ってしばらくスマホを連続使用していると、中身が液体に変わってきていました。

使用前は氷のように固かったのですが、今はジェルのようなぶよぶよとした弾力があります。
見た感じ半分くらいは溶けて液体になっているようです。

こちらは、完全に液体化した後の画像。
私の撮った写真より見やすかったので公式サイトからお借りしました。
完全に液体化するまでの時間は使い方にもよると思いますが、私の場合は60分弱くらいでした。
こうなるとモバピタッは生ぬるいぶよぶよの塊になります。
この製品が凄いのは、28度以下に冷やすとまた凍結するので、何度でも繰り返し使うことができること。
スマホから剥がして28度以下に放置しても再凍結しますが、それだと時間がかかるので、エレコム公式では10分冷水につけておく方法が紹介されていました。
私は、専用保管シートに貼って冷蔵庫に入れています。
完全に液体になった後でも、10分かからずに再凍結していました。
あと、粘着面は繰り返し使っていると徐々に粘着力が低下します。
その場合は、ぬるま湯で軽くすすいであげると粘着力が戻ります。
値段が安くコスパが良い
価格は2025年10月時点で891円と、千円以下。
充電式のスマホクーラーが大体3千円前後で買えるので、3分の1以下ならかなりお得です。
モバピタッCool スマホ冷却パッドのデメリット
ここまではファンで冷やすスマホクーラーと比べてメリットしかないのですが、冷却パッドだからこそのデメリットもあります。
“28℃以下で凍結”なので夏の屋外では使えない
ここは性質上しょうがないのですが、28度以下で凍結する素材なので、気温が28度以上の環境では使用することができません。
つまり、夏の屋外でスマホを冷やす目的には使うことができません。
小さくて軽いから外に持ち歩くのに良さそうではあるのですが、基本的に室内向けと考えた方が良さそうです。
使用できるのは30〜60分くらい
凍結している間はしっかりスマホの熱を吸収して冷やしてくれますが、溶け切ってしまうと効果がなくなります。
使い方にもよりますが、溶け切るまでは長くて60分程度。
なのでゲームなどの負荷のかかる動作を長時間続けるのは不向きです。
ただ、10分冷やせば復活するので、1時間経ったら休憩して、休憩中に冷やしておく、という使い方も健康的でいいかもしれません。
スマホケースありだと冷却効果が薄い

モバピタッは、解凍する際に熱を奪うことでスマホを冷却。
このため、ケース付きだとケース経由で間接的に熱を奪うことになり、当然、直接貼り付ける方が冷却効果は高くなります。
といっても、これはファンで冷やすスマホクーラーにも言えること。
スマホを冷やすことを最優先にするなら、ケースなしで使用する方がいいでしょう。
スマホクーラーとの比較
「モバピタッCool スマホ冷却パッド」を、一般的な機械式のスマホクーラーとの比較を簡単にまとめてみました。
項目 | モバピタッ | スマホクーラー |
---|---|---|
価格 | 891円 | 約2,000円〜(3,000円前後が多い) |
サイズ・重さ | 小さく軽い | 分厚く重い |
電源 | 不要 | 必要(バッテリー内蔵を除く) |
連続使用可能時間 | 30〜60分 | 数時間(バッテリー内蔵を除く) |
再使用までかかる時間 | 10分 | なし(バッテリー内蔵を除く) |
スマホクーラーは、長時間冷やしながら使うのに向きますが、一方で、大きく重い上に電源が必要となるため、取り回しの悪さがデメリット。
長時間使用についても、モバピタッが溶けて冷却効果がなくなっても、たった10分冷やすだけで復活しますし、価格が安いので2つを交互に使うことでカバーすることができます。
どちらも一長一短なので、自分の使い方に合わせて選ぶのが良さそうです。
まとめ:モバピタッCool スマホ冷却パッドがおすすめな人
エレコムの「モバピタッCool スマホ冷却パッド」をレビューしました。
実際に使用してみた私の評価は以下のとおりです。
3.5
〇 ここがよかった
- 思ったよりしっかり冷却できる
- 電源不要でサッと使える
- 小さくて軽いから貼り付けたまま片手で操作できる
- 繰り返し何度でも使用できる
- 値段が安くコスパが良い
△ ここは注意
- 夏の屋外では使えない
- 使用できる時間は30〜60分
- スマホケースがあると効果が薄い
値段も安いし、触ってもそんなに冷たいわけでもないので、正直頼りないと感じていました。
ですが、実際に使ってみると、モバピタッは溶け切るまで一定の温度に保たれ、熱を吸収してちゃんと冷却ができていることに驚きました。
私の場合は長くても数十分の連続使用なので、電源不要でサッと使える手軽さも良かったです。
溶け切った後も、少し冷蔵庫に入れておくだけですぐにまた使用できるのも便利。
競合する機械式のスマホクーラーと比べて、モバピタッがおすすめなのはこんな人です。
- ゲームや動画撮影のとき、手軽にスマホを冷やしたい人
- スマホを冷やしたいけど、重い装置やケーブルをつけたくない人
- なるべく安くスマホの熱対策をしたい人
単純な便利さだけではなく、「28°以下で冷却する物体」という面白さもこの製品の魅力だと思います。
千円以下でできる対策なので、スマホの発熱が気になる人はぜひ一度試してみてください。