iPhone 17の充電は最大40W対応だけど、”AVS”という条件付きかも

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「充電、いつの間にか速くなってない?」

――iPhone 17では、有線が40W級にステップアップし、「40W以上のUSB-Cアダプタで20分で50%」という新しい目安が示されました。

ワイヤレスもMagSafe/Qi2で最大25Wに対応。

ただ、最速を安定して引き出すカギは“AVS(USB-PD 3.2の可変電圧)”対応という見方が濃厚です。

そこで本記事では、Appleの新「40Wダイナミック電源アダプタ」の位置づけ、AVSの仕組み、そして現時点で選びたい充電器をギュッと整理。

“サクッと充電”を確実にするチェックポイントを、分かりやすく&手短にまとめました。

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東京在住のガジェット好き会社員ブロガー。 デザイン性の高いガジェット・スマホ・PC周辺機器を、実体験にもとづき200本以上レビューしています。 経験を活かした専門的かつ正直なレビューをお届けします。
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iPhone 17シリーズの充電は最大40Wに対応?

iPhone 17/17 Pro/17 Pro Maxは、有線充電が40W級へ。

Appleは公式に「40W以上のUSB-C電源で20分で50%」と記し、16世代の“30分で50%”からひと伸びしました。

朝の支度や外出前の“サクッと半分”が、より現実的になったわけです。

さらに同時期に「40Wダイナミック電源アダプタ(最大60W対応)」も登場。

iPhone 17と組み合わせれば“20分で50%”を狙えるとうたわれています。

ワイヤレスはMagSafe/Qi2とも最大25W対応で、置くだけ充電も余裕。

既存USB-C充電器でも充電自体は可能ですが、“20分で50%”の最速モードには高出力アダプタの組み合わせが前提です。

40W出力にはAVS対応が必要?

Appleは触れていませんが、周辺情報を総合すると「最速の20分/50%を安定して引き出すにはAVS対応が鍵」という見方が有力です。

  • Apple純正「40Wダイナミック電源アダプタ(最大60W対応)」がPD 3.2 AVS対応と報じられている
  • PD 3.2のAVSに非対応の既存(PPS中心)の充電器では“16世代相当”の体感に留まるという早期レビューの指摘も
  • 一方で「40W以上なら何でもOK」とする解説もあり

規格面では、USB-PD 3.2では27–100W帯でAVSが実質必須となり、精密な電圧制御で発熱と効率を最適化します。

iPhone 17の“40W級”はこのレンジにかかるため、AVS対応アダプタを選ぶのが無難、というのが現時点の結論です。

AVSとは

AVS(Adjustable Voltage Supply)は、USB Power Deliveryで使われる“細かく電圧を刻んで最適化する”仕組み

従来の「5V/9V/15V/20V」といった段階式ではなく、まるで蛇口の水量を少しずつ調整するように、きめ細かく最適点を探って供給します。

電圧を100mV刻みで連続的に指定でき、機器側が欲しい電圧にピタッと合わせて無駄な発熱やロスを減らすのが狙いです。

従来スマホで多かったPPS(可変電圧+可変電流。主に~100W帯)と発想は似ていますが、役割が少し異なります。

AVSは“安定した直流電圧を供給”してシステム全体の効率を上げるのに対し、PPSはバッテリー直充向けに電圧・電流をこまめに追従。

ざっくり言えば

  • AVS=最適な踏み角で一定走行
  • PPS=こまめにアクセルを調整して直で充電

というイメージです。

最新のUSB PD 3.2では、このAVSが標準電力帯(SPR)の27〜100Wで事実上の必須要件に。

SPR-AVSでは9〜15V(~45W)/9〜20V(45W超)の範囲を100mV刻みでネゴシエーションでき、より高効率・低発熱な給電が可能になりました。

“40W級”のiPhone 17の有線急速は、まさにこの領域に該当します。

実機まわりでも、Appleの「40Wダイナミック電源アダプタ(最大60W対応)」がPD 3.2 AVSに対応と報じられており、iPhone 17の「20分で50%」体験をAVSで安定的に引き出す設計だと見られます。

サードパーティでもAVS対応モデルが登場し始めており、“最速モードを狙うならPD 3.2 AVS対応”を目印に選ぶのが安心です。

AVS対応の充電器はあるのか?

2025年9月現在、AVS対応の充電器は市場にほとんどありません。

私が調べた限りでは、

  • Appleの「40Wダイナミック電源アダプタ(最大60W対応)」
  • Googleの「Google Pixel Flex 67W(デュアルポート)」

の2つしか見つけることができませんでした。

今後、AnkerやBelkinなどのサードパーティが対応していくものと思われます。

まとめ

iPhone 17の“40W級”は、速さそのものよりも狙った速さを安定して出せるかが肝心です。

カタログ上は「40W以上で20分・50%」ですが、その最速モードを実現する実務的な鍵はUSB-PD 3.2のAVS対応のようです。

まずは純正の40Wダイナミック電源アダプタが最短距離。

私は今回、iPhone 17シリーズを購入していないので、充電の検証は他のレビュアーの方に期待したいと思います。

どちらにしても、今後の充電器のトレンドは「USB-PD 3.2のAVS対応」になっていきそう。

今後各メーカーからの新製品情報にも目が離せません。