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評価:5
実は私はMagSafe対応のワイヤレスモバイルバッテリーを最近使っていませんでした。
いや、持ってはいるんですけどね。
というのも、このタイプのモバイルバッテリーって、確かにマグネットでピタッとくっついて、スマホをそのまま使えるのがメリットなんですけど、いかんせん邪魔くさいし重いんですよね。
その上、有線と比べると充電速度も半分以下で時間もかかるので、使いづらい時間も長くなっちゃう。
5,000mAhクラスなら重さは耐えられるのですが、やっぱり厚みが出て手の収まりは悪いまま。
で、最近、充電周りをリニューアルしようかと、色々見ていて見つけたのがMATECHというメーカーの「MagOn Ultra Blade 5000」というモバイルバッテリー。
驚きなのが、暑さわずか7.55mmというとんでもない薄さ(このクラスでは史上最薄らしい)。
なのにワイヤレス充電の最新規格「Qi2(チーツー)」に対応しているので、iPhoneを今までの2倍の速度で充電することができます。
本当にこれでちゃんと充電できるの?容量嘘ついてない?と疑いたくなるスペックです。
と、いうことで今回は、史上最薄のMagSafe対応ワイヤレスモバイルバッテリー、「MATECH MagOn Ultra Blade 5000」をレビューします。
結論から言うと、iPhone 12以降の人はもうこれ買っておけば間違いないです。
〇 ここがよかった
- 信じられない薄さで装着時も持ちやすい
- 最新規格Qi2対応で充電速度が速い
- 本体が金属製でデザイン性も高い
△ ここがイマイチ
- iPhone Pro/無印では少し飛び出す
- そこそこ熱くなる
- やや高額
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MATECH MagOn Ultra Blade 5000の特徴・スペック・同梱品
MATECH MagOn Ultra Blade 5000の特徴・スペックなどをまとめるとこんな感じです。
- 最薄設計のリチウムイオンポリマーで世界最薄7.55mm
- Qi2搭載でiPhoneの充電速度が2倍
- ボタンを押さずに充電開始
- パススルー充電にも対応
- 京都発のメーカーによる洗練されたデザイン
カラー | ブラック |
サイズ | 105 × 68.4 × 7.55mm |
重さ | 122g |
入力 | 5V/3A、9V/2A(最大18W) |
USB-C出力 | 5V/3A、9V/2.22A、12V/1.67A(最大20W) |
ワイヤレス給電出力 | 5W、7.5W、10W、15W(最大15W) |
容量 | 5,000mAh(3.8.7V / 19.35Wh) |
対応プロトコル | PD3.0、FCP、SCP、SFC、SFCP、QC4+、PPS(5-11V/2A、最大22W) |
ワイヤレス規格 | Qi2(5W、7.5W、10W、15W) |
その他 | パススルー充電対応、低電流デバイス対応 |
品番 | MTMOUB50 |
メーカー | MATECH |

- MOT-MB10002
- 専用ポーチ
- USB-C to USB-Cケーブル(約30cm)
- 取扱説明書
- 2年保証
MATECH MagOn Ultra Blade 5000レビュー
わずか7.55mmの薄さ。ミニマルデザインも◎
MATECHは、モバイルバッテリーやUSB充電器を中心に高品質かつデザイン性の高い製品を提供する、日本の京都発のテクノロジーブランド。
MagOn Ultra Blade 5000は、そんなMATECHがデザインしたものを中国の工場で生産されています。

カラーはブラックのみで、余計な装飾のない、シンプルでミニマルなデザイン。
外装素材はさらさらとしたマットな質感で、アルミ合金でしょうか?金属製で触るとひんやりしています。

何より驚きなのはその薄さ。
7.55mmという驚異的な薄さは、同じスペックのモバイルバッテリーとしては間違いなく世界最薄クラスです。
スマホのバッテリーで使われているリチウムポリマー電池を採用していて、それをさらに独自設計で最小化しているので、ここまでの薄さを実現しています。
この薄さなのにバッテリー容量は5,000mAhあるというのもびっくり。
これだけあると、iPhoneを0%から80%弱まで充電できるので、日常使いにはちょうどいい容量です。

スマホに貼り付ける面は、表とサイドと微妙に質感が違いますが、やはりアルミ合金ぽい手触りです。

MagSafeの円やスペックの印字などもギリギリ視認できるくらいの暗さで、変に目立たなくしてくれてるのもデザインへのこだわりを感じます。
これだけ薄くて小さいのに最新のワイヤレス充電規格Qi2(チーツー)搭載というのも驚異的。
(Qi2については後述します。)

充電のためのUSB-Cポートは側面に設置されており、その両側には、マルチボタンと、電池残量等を示すLEDライトも付いています。

高スペックで薄いので、ギュッと中身が詰まって重いのかと思いきや、重さも122gしかありません。
私のiPhone 15 Proが約190gなので、MATECH MagOn Ultra Blade 5000を貼り付けて300gちょっとなら、重くはありますが、操作しづらいほどでもありません。


手持ちのMagSafe対応モバイルバッテリー「Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)」と比べてみました。
Ankerの方は一昔前の製品ですし、スタンド機能も付いているとはいえ見た目にはっきりわかるほど薄さに差があります。
ちなみにAnker 622 Magnetic Battery (MagGo)の厚みは13mm。
実際、iPhoneに貼り付けて片手で操作しようとすると、Ankerの方はかなり操作しにくいですが、MATECH MagOn Ultra Blade 5000は、私が普段からMOFTのスタンドを付けて使用することもあってか、操作性にさほど影響を感じませんでした。
その差はわずか5.5mmほどですが、ここまで違うものかと驚かされます。
最新ワイヤレス充電規格「Qi2」対応で従来の2倍速い

この薄さなのにMATECH MagOn Ultra Blade 5000では、最新のワイヤレス充電規格である「Qi2(チーツー)」に対応しています。
Qi2は、iPhoneのMagSafe充電技術をベースに開発された規格で、従来のQiの2倍にあたる最大15Wでデバイスを充電することができます。
つまり、MATECH MagOn Ultra Blade 5000なら、今までの2倍の速さでiPhoneをワイヤレス充電できるということ!
本当に凄すぎます。

ケースなしの状態のiPhone 15 Proに貼り付けるとこんな感じ。
MATECH MagOn Ultra Blade 5000は、デバイスがワイヤレス充電に対応していれば、何もしなくても自動的に充電が開始される「Wake-Up」機能を搭載。
貼り付けるだけで自動的に充電がスタートします。
ただ、時々うまく始まらないこともあるので、その場合はボタンを押せばワイヤレス充電が開始されます。
ちなみに貼り付けておきたいけれど充電をオフにしたいときは、ボタンを長押しすれば電源をオフにすることもできます。

横幅はほぼほぼiPhoneと同じなのですが、下はちょっとはみ出します。
薄さを追求した結果なのでやむなしですし、この程度なら許容範囲です。

片手での操作にもほとんど影響のない薄さで、下の出っ張りも普通に使っている分には特に気になりません。

MagSafeの一般的なN48磁石の1.5倍磁力が強いN54ネオジウムを採用しているので、磁力も強いので、このままポケットやカバンの中に入れていても着脱してしまうことはないでしょう。
この状態でそこそこの力でブンブン振ってみましたが、全くずれませんでした。

ちょっと厚めのケースに入れたiPhone 15 Proを貼り付けるとこんな感じ。

このケースはカメラの周りのカメラガードも厚めなのですが、特に干渉せず貼り付けることができました。
MagSafe対応ケースなのでマグネットの強さも問題なはなく、ワイヤレス充電もしっかりできています。

厚みのあるケースではありますが、それでもやはり下側がちょっと飛び出してます。
ただ、これも使用する際には全く気になりませんでした。

iPhone SE2もMagSafe対応ケースに入れているので試してみました。
iPhone SE2もワイヤレス充電対応なので、MATECH MagOn Ultra Blade 5000を貼り付けた瞬間にワイヤレス充電が開始されます。

Android端末のGoogle Pixel 7もMagSafe対応ケースで試しみました。

iPhone 15 Proよりもちょっと大きいのと、ワイヤレス充電の位置が上にあるので、下の出っ張りがなくなってこちらの方がしっくりきますね。

iPhone(iOS)では充電速度を計測できないので、AndroidのPixel 7で速度を計測してみました。
3.926V × 2050mA ≒ 8,048W
これまでのQiでは最大7.5Wまでだったので、8W以上で充電できているのであれば、Qi2であることは間違いなさそうです。
最大20Wの有線充電も可能で低電流デバイスにも対応
MATECH MagOn Ultra Blade 5000は、有線でも最大20Wでの充電が可能です。
一応、有線充電のスペックを確認してみます。
まずは利用できる急速充電のリストから。

- USB BC DCP
- PD3.0
- PPS
- QC4+
- Apple2.4A
- Samsung AFC
- Huawei FCP / SCP
テスター上の表示ではSamsung AFCと表示されていますが、たぶんSFC(Super Fast Charging)だと思われます。
また、テスターでは表示できないのですが、公称ではSFCP(Spreadtrum Fast Charging Protocol)も対応しているとのことでした。
いずれにしてもPD(Power Delivery)3.0はもちろん、PPSにも対応しており、一般的なスマホは急速充電が可能です。
次に利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)も確認してみました。

- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=2.22A
- Fix:12V=1.67A
- Fix:20V=1.5A
- PPS:5.0-5.9V=3.0A
- PPS:5.0-11.0V=2.0A
⑤のPPSが謎ですが、それ以外は公称どおりのスペックです。
これだけ薄いのであれば、ワイヤレス充電非対応のスマホでもマグネットリングなどを貼り付けて、有線で擬似MagSafe充電器として使うのもアリかもしれません。

こんな感じの短いケーブルを使えばかなりコンパクトに使用できるし、有線充電なのでワイヤレスより充電速度も速いです。

もちろん、ワイヤレス充電対応のワイヤレスイヤホンもワイヤレス充電することもできます。

また、ワイヤレス充電と有線充電を併用することもできるので、iPhoneとワイヤレスイヤホンの同時充電も可能。
スマホ2台でも試してみましたが、問題なく充電することができました。
パススルー充電や低電流デバイスへの充電にも対応
MATECH MagOn Ultra Blade 5000は、パススルー充電にも対応しています。

「パススルー充電」は、モバイルバッテリーを充電しながら、そのモバイルバッテリーでスマホなどのデバイスを充電できる機能のこと。
なので、MATECH MagOn Ultra Blade 5000を充電しながらiPhoneなどのスマホをワイヤレス充電することができます。
(スマホを先に充電したほうが速く充電できる気もしますが。)
また、一昔前のワイヤレスイヤホンなどでよくある、USB-Aからじゃないと充電できないような「低電流デバイス」を充電できるモードも搭載。
ボタンを2回カチカチっと押すと、LEDランプが一つずつ順に点灯して低電流モードがONになります。
こんなに薄くて本当に5,000mAhもあるのか検証してみた
これだけ薄くて出力も高いとなると気になるのは、「本当に容量は5,000mAhもあるのか?」ということ。
気になったのでテスターを使って簡易的に検証してみました。

9V×2.22Aでの出力で100%から0%まで使い切ると、およそ44分で12.60Wh放電できました。
ここから、12.60Wh÷3.87V(公称電圧)と計算されるので、実際に使用されたのは3,255mAhということになります。
5,000mAhじゃないじゃん!という話なのですが、これでOK。
充電時にはモバイルバッテリーの電圧3.87Vは、スマホに合わせて5Vや9Vへ変換して使用します。
変換の際にはある程度のロスが生じるため、実際のバッテリー容量は記載の65〜85%くらいになるのが一般的です。
(ワイヤレス充電の場合はさらに変換効率が悪くなります。)
変換後の電圧が高くいとロスも大きいので、今回のように9V出力だと変換効率は65%くらいになります。
なので、3,255mAh ÷ 65% ≒ 5,008mAhと計算できるため、MATECH MagOn Ultra Blade 5000のバッテリー容量は5,000mAhはあると言えるでしょう。
ワイヤレス充電の場合の変換効率は50〜65%くらいになるので、MATECH MagOn Ultra Blade 5000で、0%のiPhone Proをワイヤレス充電すると大体80%前後までは充電することができる計算です。
さらに薄い6.9mm「MATECH MagOn Ultra Slim 5000」との違い
MATECH MagOn Ultra Blade 5000をAmazonで検索すると、同じMATECHの製品でさらに薄い6.9mmの「MagOn Ultra Slim 5000」という製品が出てきます。
こっちの方が薄いじゃん!と思ったので、違いを比較してみました。
MagOn Ultra Blade 5000 | MagOn Ultra Slim 5000 | |
---|---|---|
容量 | 5,000mAh | 5,000mAh |
サイズ | 105 × 68.4 × 7.55mm | 102.6 × 68 × 6.9mm |
重さ | 122g | 110g |
ワイヤレス規格 | Qi2(5W、7.5W、10W、15W ) | Qi(5W、7.5W、10W、15W ) |
USB-C出力 | 5V/3A、9V/2.22A、12V/1.67A(最大20W) | 5V/3A、9V/2.22A、12V/1.67A(最大20W) |
iPhoneのMagSafe充電 | 最大15W | 最大7.5W |
価格 | 7,990円 | 6,790円 |
性能面での大きな違いは、MagOn Ultra Slim 5000は”Qi1″ですが、MagOn Ultra Blade 5000は”Qi2″であること。
Qi1とQi2で特に大きな違いが出るのはiPhoneのMagSafe充電の最大出力です。
Qi2はQi1の2倍の出力なので、iPhone(12以降)ユーザーは、MagOn Ultra Blade 5000の方がおすすめ。
一方、Androidの場合は、ワイヤレス充電15W対応のスマホであれば、どちらを使っても最大15Wでの充電ができます。
ただし、Qi2はQi1よりも充電効率が向上しているので、同じ5,000mAhであっても、実容量に違いが出るのではないかと思われます。
なので、Androidユーザーの方にもMagOn Ultra Blade 5000の方がおすすめです。
MATECH MagOn Ultra Blade 5000レビューまとめ

ということで、MATECH MagOn Ultra Blade 5000をレビューしました。
私の個人的な評価はこんな感じです。
5.0
〇 ここがよかった
- 信じられない薄さで装着時も持ちやすい
- 最新規格Qi2対応で充電速度が速い
- 本体が金属製でデザイン性も高い
△ ここがイマイチ
- iPhone Pro/無印では少し飛び出す
- そこそこ熱くなる
- やや高額
7.55mmという薄さがとにかく素晴らしいです。
確かに薄さの分、iPhone Pro/無印では下に少しはみ出してしまいますが、使用感には全く影響がありません。
今回MATECH MagOn Ultra Blade 5000を実際に貼り付けて使ってみて、MagSafe対応モバイルバッテリーは、薄さこそが全てなんだということがよくわかりました。
そしてこの薄さなのにQi2対応で充電も速いのは凄すぎます。
軽量化と冷却のためだと思うのですが、筐体が金属製(アルミ?)なのも個人的に気に入っているポイント。
全体的に無駄な装飾のないミニマルデザインなのも良かったです。
ただ、その分値段はやや高め。
充電のスペックだけを見れば同程度のスペックのモバイルバッテリはーあるので、この価格の差は”世界最薄”の値段ということ。
私はここまでの薄さなら払うに値する価格だと感じました。
ただ1点、気になったのはワイヤレス充電中、モバイルバッテリーもスマホ本体もそこそこ熱くなること。
基本的にiPhoneをはじめとするスマホのほとんどが、40℃を超えた場合はバッテリーの劣化を軽減するために充電がストップしたり、低速になる仕様となっているので、特に危険性はありません。
発熱の問題はMATECH MagOn Ultra Blade 5000に限らず、ワイヤレス充電器全般に言えることなので、ある程度はユーザー側でも気を付ける必要があると思います。
以上を踏まえてMATECH MagOn Ultra Blade 5000がおすすめな人はこんな人です。
- iPhone 12以降を使っている人
- Qi2対応のAndroidユーザー
- とにかく薄いモバイルバッテリーを使いたい人
MagSafe対応のiPhoneユーザーには全力でおすすめしたいモバイルバッテリーです。
マグネットで簡単に充電もしたいし、操作性も損いたくない!という人はぜひ一度試してみてください。
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