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評価:4
「AirTagの代わり」を“価格と実用性”で選ぶなら、UGREEN FineTrack Smart Finderは本命候補。
Apple「探す」対応で基本体験はそのまま、最長2年の電池寿命と約80dBのブザー、ランヤード同梱で導入コストを抑えやすいのが魅力です。
UL4200A準拠の誤飲対策構造も安心材料。
一方でUWB非対応のため、超近距離の“方向までピンポイント”検索はできません。
——ここだけ割り切れるならコスパは抜群。
本記事では、UGREEN FineTrack Smart Finderの概要から、実際の設定手順、屋外/室内での使用感(ブザーの聞こえ方・置き去り警報の挙動)までチェック。
Appleの本家AirTagとの違いと、どんな人に向いているかを分かりやすくまとめました。
“ジェネリックAirTag”を探しているなら、コスパ最強のスマートタグだと思います。

ガジェットブロガー
バビ
東京在住のガジェット好き会社員ブロガー。 デザイン性の高いガジェット・スマホ・PC周辺機器を、実体験にもとづき200本以上レビューしています。 経験を活かした専門的かつ正直なレビューをお届けします。
UGREEN FineTrack Smart Finderの特徴・スペック・同梱品
特徴

- Apple「探す」認証で、オフラインでもネットワーク経由で位置を特定。
- CR2032交換式/電池寿命2年。アプリで残量確認+UL4200Aの誤飲対策構造。
- 最大80dBブザー&Siri呼び出しで近くにある時も音で素早く発見。
- 置き去り警報:Bluetoothが切れたら即通知で置き忘れ防止。
- 小型36×36×7.4mm。開孔デザインで鍵・バッグ・スーツケースに装着しやすい。
スペック表
項目 | 内容 |
---|---|
対応ネットワーク / 互換OS | Apple「探す」ネットワーク(iOS / iPadOS / macOS) ※Android非対応 |
無線方式 | Bluetooth Low Energy(BLE) |
Bluetoothバージョン | 5.0 |
通信距離(目安) | 10 m(障害物なし) |
マルチポイント接続 | 非対応 |
バッテリー種類 | CR2032(リチウムマンガン電池) |
連続使用目安 | 最大24か月 |
材質 | PC+ABS |
外形寸法 | 36 × 36 × 7.4 mm |
重量 | 約10.5g(電池含む) |
安全性 | UL4200A認証(子ども誤飲対策のチャイルドプルーフ構造) |
共有機能 | 最大5人で共有(iOS 17以降) |
保証 | 2年 |
同梱品

- 本体 ×1
- ランヤード ×1
- 開閉ピン(イジェクターピン) ×1
- CR2032電池 ×1(装着)
- ステッカー ×1
マニュアルは日本語にも対応しています。


外観レビュー:小さいしAirTagより薄い

ラウンド(丸)型のAirTagに対して、UGREEN FineTrack Smart Finderはスクエア(四角)型。
表面左上にはストラップホールがあり、左下には電源や設定などで使用するボタンとLEDライトがついています。
カラーはUGREENらしい、黒に近いパープルネイビー。

AirTagよりもやや大きい3.6×3.6cmですが、単体で見れば十分小さいサイズに感じます。

薄さもわずか7.4mmしかなくコンパクトなので、鍵に付けても財布に入れてもかさばりません。

電池を入れた状態での重さはわずか10.6gと、100円玉2枚分くらいの重さです。

裏面にはスペックや各種認証のが印字されていました。
写真でははっきり見えるよう加工していますが、実際にはもっと暗い色で、光に当てないと確認できないので、デザイン性を損ないません。
UGREENスマートトラッカーを実際に使ってみた
初期設定のやり方

スマートトラッカーの絶縁フィルムを引き抜くと、自動的に電源が入り、ペアリングモードになります。

Smart FinderをiPhoneの近くに置き、Bluetoothをオンにして「探す」アプリを開きます。

「持ち物を探す」タブから「持ち物を追加」をタップ。

「その他の対応している持ち物」をタップ。

「SmartTag」が見つかるので、「接続」をタップ。

タグに好きな名前をつけられるのですが、とりあえず「UGREEN」にしておきました。
「続ける」で次に進みます。

次に、このタグの絵文字を選びます。
ここで選んだ絵文字がマップに表示されるようになります。
財布に入れようと思うので、💴(円札)を選んでみました。
「続ける」で次へ。

使用しているiPhoneのApple Accountに紐づけられるので、MacやiPadなどでもUGREEN Smart Finderを探せるようになります。
「同意」をタップして進みます。

簡単な使い方の説明が表示されます。
- “マップ”で経路表示
- サウンドを再生
- 紛失モード
- 持ち物を共有
「終了」で初期設定は終了です。
少し離れた場所からUGREENスマートトラッカーを探してみる
外に出かけて、知人にUGREEN Smart Finderを持って少し離れたところに行ってもらい、探すことができるか、実験してみました。
もう少し遠くからやろうと思ったのですが、夏の暑い日だったので100mくらいしか離れられませんでした。

スマートタグを持った知人はビルの中に、私はビルの外、入り口で待っています。
お金マークが移動しています。

ここからMAPを使って知人のところまで行ってみましょう。
「経路」をタップします。

ここからMAPを使って知人のところまで行ってみましょう。
「経路」をタップします。

iPhoneのマップアプリが開いて、UGREEN Smart Finderの場所までの経路が表示されました。
人の多い場所だったので、iPhoneユーザーも多かったのか、かなりの精度で場所を特定できました。
室内で無くしたので最大80dBブザーで探す
このレビューを書くために、UGREEN FineTrack Smart Finderを用意しようと思ったのですが、海外に持って行った後、どこにしまったか分からなくなってしまいました。
家の中で紛失です。
位置情報を見ても、UGREEN Smart Finderは、AirTagのようにセンチ単位の精度がないので、室内のどこにあるかまではわかりません。
そこで、ブザー機能を使って探してみることにしました。

「探す」アプリを開いて「持ち物を探す」を表示します。
UGREEN Smart Finderが表示されるので、タップ。

メニューが表示されるので、「サウンドを再生」を押すと「ピーピロピローピーピポー♪」というようなメロディが流れます。
タグは、結局寝室のクローゼット内のリュックの中のセキュリティポーチの中にありました。
隣のリビングで音を鳴らしたのですが、最大80dBの音量というだけあって、しっかりとブザー音が聞こえました。
近くで鳴らすと結構うるさいです。
「置き去り警報」は届くのがちょっと遅い
UGREEN FineTrack Smart Finderの「置き去り警報」は、スマートトラッカーから離れたときに、iPhoneに通知してくれる機能です。
AppleデバイスのBluetooth接続から切断されときに通知される仕組み。
日常のうっかり置き忘れを未然に防ぐことができる便利な機能で、自宅など、特定の場所を除外することもできます。
自宅に置いたまま出かけたらいつ通知されるのか実験してみました。

家を出て駅についても通知は来ず。
電車に乗って目的地に着いたら通知が来ていました。
私が確認した5分前に通知が来ていたようです。

11:42頃に手元から離れたとなっていますが、実際、家を出たのが11:25分頃なので、17分経過しています。
通知してくれるだけありがたいのですが、この時間だと、気付いた頃には結構離れていることになるので、「置き忘れの防止」とまではいかなそう。
“忘れてきたことに気付かせてくれる機能”と考えれると、しっくりくると思います。
便利は便利です。
再設定しようとしたら繋がらなくなった
レビュー記事を書くために、1回設定したUGREEN FineTrack Smart Finderを削除して、もう1回接続からやり直そうと思ったら、繋がらなくなってしまいました。
本当は、ペアリングしているiPhoneとSmart Finderを近くに置いて、iPhoneの「探す」アプリで「アイテムを削除」を選べば、ペアリングも解除されます。
ですが、距離が遠かったためか、探すアプリから消えただけでペアリングが解除されなかったようです。
この場合、Smart Finderを工場出荷設定にリセットする必要があります。
ボタンを素早く5回押し、ビープ音が3回鳴ったら、ビープ音が6回鳴るまで2秒間押し続けます。
これで初期化され、再設定することができました。
AirTagとUGREEN FineTrack Smart Finderの比較
Appleの本家AirTagと、ジェネリックのUGREEN FineTrack Smart Finder スマートトラッカーを比べてみました。
項目 | UGREEN FineTrack Smart Finder | Apple AirTag |
---|---|---|
対応ネットワーク / 互換性 | Apple「探す」ネットワーク | Apple「探す」ネットワーク |
UWB | 非対応 | 対応 |
接続方式 | Bluetooth LE(BLE 5.0) | Bluetooth LE+UWB+NFC(紛失モード用) |
内蔵スピーカー | 最大80dB | 60dB程度 |
バッテリー | CR2032交換式/最大24か月 | CR2032交換式/約1年目安 |
サイズ・形状 | 36×36×7.4 mm(スクエア) | 直径31.9 mm×厚さ8.0 mm(ラウンド) |
共有機能 | 最大5人と共有(iOS 17+) | 最大5人と共有(iOS 17+) |
その他 | UL4200A準拠の子ども誤飲対策構造 | |
価格 | 2,499円 | 4,980円 |
UGREEN Smart Finderも、AirTagと同じ、Appleの「探す」ネットワークを使用しているので、基本的な使い勝手は一緒です。
メリット・デメリットのところで簡単に解説していきます。
UGREEN FineTrack Smart Finderのメリット
圧倒的に価格が安いし、付属品も買わなくていい
UGREEN FineTrack Smart Finder の最大のメリットは値段の安さ。
通常価格でもAirTagの半額で購入できて、頻繁に行われるセール時には千円台で購入できることもあるので、個人的にはAirTagを買うのがバカバカしくなります。
また、AirTagはキーホルダーなどに付けようとすると、別途アクセサリが必要になりますが、Smart Finderは、ストラップホール付きでランヤードも付属しているので、単体でも鍵、財布、バッグ等、何にでもつけることができます。
小さくて薄いのでかさばらない

サイズは四角(スクエア)と丸(ラウンド)という違いはありますが、Smart FinderはAirTagよりも大きめ。
ただ、薄さはわずかにSmart Finderに軍配が上がります。
財布のカード入れに入れてもかさばりません。
また、子どものボタン電池誤飲防止のための安全設計のガイドラインUL4200A認証を取得。
安全で頑丈な構造になっているため、子どもがカバーを開けてボタン電池を誤飲することを防ぐことができます。
AppleのAirTagはUL4200Aに準拠していないため、これもSmart Finderの方が、優位な点です。
内蔵スピーカーの音が大きくて探しやすい
Smart Finderの内蔵スピーカーの音の大きさは最大80dB。
AirTagより大きい音が鳴るので、近くにあるけど見つからない時でも、簡単に探すことができます。
最大2年の抜群の電池持ちの良さ
AirTagとSmart Finderの差で、UWBによる位置精度の高さを挙げました。
一方で、UWBは消費電力が大きいデメリットもあるので、AirTagの電池は約1年で交換が必要。
ですが、Smart Finderは最大2年と、AirTagの2倍の電池持ちなのも大きなメリットです。
UGREEN FineTrack Smart Finderのデメリット
UWB非対応なのでセンチ単位の位置特定はできない
すでに何度が触れていますが、UGREEN FineTrack Smart FinderがAirTagに唯一負けている点が、UWB非対応であること。
確かにセンチ単位で位置を把握することができまるのはめちゃくちゃ便利です。
ですが、そこまでの精度が必要な場面は少ないので、多くの人にはSmart Finderで十分だと思います。
Apple専用でAndroidでは使えない
Smart Finderは、Appleの「探す」ネットワーク専用。
なので、Androidとの互換性はありません。
あくまでAirTagの代替スマートタグとしての使用が前提です。
まとめ:UGREEN FineTrack Smart Finderはこんな人におすすめ

と、いうわけでUGREEN FineTrack Smart Finderをレビューしました。
実際に使用してみた感想はこんな感じです。
おすすめ度 4.0
〇 ここがよかった
- 圧倒的に価格が安く、付属品もいらない
- 小さくて薄いのでかさばらない
- 内蔵スピーカーの音が大きくて探しやすい
- 最大2年の抜群の電池持ちの良さ
△ ここがイマイチ
- UWB非対応
- Apple専用でAndroidでは使えない
- 置き去り警報の精度はイマイチ
以上を踏まえてUGREEN FineTrack Smart Finderをおすすめしたいのはこんな人です。
- 家の鍵・財布・バッグのスマートタグを安く揃えたい人
AirTagより安価になりやすく、複数個を導入しやすい。 - “音で見つけたい”場面が多い人
最大約80dBのブザーで、室内の置き忘れを素早く発見。 - 物をよく置き忘れてしまう人
Find Myネットワークと置き去り警報で、離れた場所でも所在を把握しやすい。 - カバンやスーツケースなど“吊り下げ装着”が多い人
小型・開孔デザイン+付属ランヤードで取り付けやすい。 - 電池交換の手間を減らしたい人
CR2032で最長約2年。頻繁に交換しなくてOK。
低コストで数を揃えたいiPhoneユーザー、家族・チーム共有、音でサッと見つけたい人に特に向いています。
精密な近距離ナビが最優先ならAirTag、コスパと実用性のバランスならFineTrackを選ぶのが良いでしょう。
個人的にはそこまでの位置精度は必要ないと思うので、UGREEN FineTrack Smart Finderをおすすめします。