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評価:3.5
最近、巻き取り式ケーブル内蔵のモバイルバッテリーが流行ってるけど、旧モデルのiPhoneでLightningだから使えないんだよなぁ。
なんて思ってる方、ありますよ、巻き取り式Lightningケーブル内蔵のモバイルバッテリー。
「RORRY モバイルバッテリーH1」は、USB-CとLightning、2本の巻き取り式ケーブルを内蔵する、ちょっと変わったモバイルバッテリーです。
最大30Wの高出力で充電ができて、スマホを1.7回くらいフル充電できる10,000mAhの大容量。
なので、iPhoneだけじゃなく、USB-C対応のタブレットやワイヤレスイヤホンも一緒に充電することができます。
さらには最新Apple Watchの5W急速充電にも対応するモジュールも設置。
これ1台あれば手元のAppleデバイスが全部充電できてしまう優れものなんです。
今回は、この「RORRY モバイルバッテリーH1」を実際に使用して、レビューしました。
〇 ここがよかった
- これ1つでApple全部を充電できる
- 巻き取り式USB-C・Lightningケーブル内蔵でこれだけで充電が完結
- 最大30W出力&10,000mAhでパワフル
△ ここは注意
- サイズが大きめ
- 複数デバイス充電では急速充電できない
- Lightningデバイスがない人には向かない
PR この記事はメーカーから商品提供を受けて作成しています。が、忖度なく本音で自由にレビューさせてもらっています。

ガジェットブロガー
バビ
東京在住のガジェット好き会社員ブロガー。
デザイン性の高いガジェット・スマホ・PC周辺機器を、実体験にもとづき200本以上レビューしています。
経験を活かした専門的かつ正直なレビューをお届けします。
Lit.Link
RORRY モバイルバッテリーH1の特徴・スペック・同梱品
- USB-C / Lightningの2本の巻き取り式ケーブル内蔵
- 最大30W出力 & Apple Watchを最大5W出力で高速充電
- 10,000mAh大容量でスマホ1.5回以上充電可能
- USB-C、USB-Aポート搭載で、複数デバイスを同時充電
- パススルー充電対応
項目 | 仕様 |
---|---|
カラーバリエーション | ブラック/スターライト/ピンク/ホワイト |
容量 | 10,000mAh(3.85V / 38.5Wh) |
USB-C出力 | 5V=3A / 9V=3A / 12V=2.5A / 15V=2A / 20V=1.5A PPS:3.3-11.0V=3.0A / 3.3-16.0V=2.0A(実測) (最大30W) |
Lightning出力 | 5V=3A / 9V=2.22A / 12V=1.67A(最大20W) |
USB-A出力 | 5V=3A |
入力(USB-C) | 5V=3A / 9V=2.22A / 12V=1.67A / 15V=1.33A / 20V=1.05A(最大20W) |
AppleWatch出力 | 最大5W |
サイズ | 110mm×62mm×24mm |
重さ | 252g(実測) |

- モバイルバッテリー本体
- USB-C to USB-Cケーブル
- 取扱説明書×1
RORRY モバイルバッテリーH1 レビュー
外観レビュー

RORRY モバイルバッテリーH1のサイズは11cm×6.2cm×2.4cm。
片手で持てますが、手のひらからは少しはみ出るくらいのサイズ感です。

カラーバリエーションは、ブラック、スターライト、ピンク、ホワイトの4色ありますが、私はホワイトをいただきました。
表面にある大きな丸い窪みはApple Watch充電用のワイヤレス充電コネクタです。
“R”とある小さい丸はマルチボタンです。

USB-CとLightningの2本の巻き取り式内蔵ケーブルは、モバイルバッテリーの上部に並んで配置されています。
また、電池残量を確認するための4つのLEDランプもこの面に配置。
ケーブル2本が並ぶことができるほどの厚みなので、同クラスのモバイルバッテリーと比べても大きいと感じます。

側面にはブランドロゴと、USB-C、USB-Aの2つのポートも設置されているので、手持ちのケーブルを使っても充電することができます。

反対側にはスペックとPSEなどの各種認証の表記が。

重さは約250g。
10,000mAhクラスのモバイルバッテリーとしては重めですが、ケーブル2本+Apple Watch充電コネクタ内蔵と考えると、極端に重いわけではありません。
USB-CとLightning2つの巻き取り式ケーブルを内蔵

RORRY モバイルバッテリーH1の最大の特徴は、USB-CとLightningの2種類のケーブルを内部に内蔵していること。
最近は巻き取り式でUSB-Cケーブルを内蔵しているモバイルバッテリーも増えてきましたが、巻き取り式Lightningケーブル内蔵は珍しいです。
Lightning対応のiPhone 14以前のモデルを使っているユーザーには嬉しい設計です。
とはいえ、iPhone以外のタブレットやイヤホンはUSB-C対応なので、2種類のケーブルを持ち歩かなければならないのがネックでした。
ですが、H1はどちらも内蔵しているので、モバイルバッテリーだけでシンプルに完結するのは非常に便利です。

ケーブルの長さはそれぞれ65cmもあるので、モバイルバッテリー本体はバッグに入れたまま、手元のスマホを充電することができます。
ちなみに内蔵USB-Cケーブルは、出力(デバイスの充電)だけでなく、入力(モバイルバッテリー本体の充電)にも対応しています。
最大30W出力 & Apple Watchを最大5W出力で高速充電
RORRY モバイルバッテリーH1の出力は以下のとおり。
- USB-C:最大30W
- Lightning:最大20W
- Apple Watch:最大5W
テスターで内蔵USB-Cの対応する急速充電のリストを確認してみました。

- USB BC DCP
- PD3.0
- PPS
- QC4+
- Apple2.4A
- Samsung AFC
- Huawei FCP / SCP
基本的な急速充電プロトコルに対応しているので、一般的なスマホの急速充電が可能です。
USB-Cポート経由でも確認しましたが、同じでした。
次に利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)も確認してみます。

- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:12V=2.5A
- Fix:15V=2.0A
- Fix:20V=1.5A
- PPS:3.3-11.0V=3.0A
- PPS:3.3-16.0V=2.0A
ほぼ公称どおりですが、記載のないPPSにも対応しているようです。
こちらもUSB-Cポート経由でも同じです。
私のテスターではLightningの確認はできませんが、公称では20Wとのことです。


また、Apple Watch専用の急速充電モジュールも搭載しているので、”R”のボタンを押して、上に置くだけで最大5Wでの急速充電が可能です。
(私はApple Watchを持っていないので、写真はCMF Watch Proによるイメージです。)
スマホやタブレットなどを充電してみた
手持ちのデバイスを色々充電してみました。

iPhone 16 Pro
14.76V×1.403A ≒ 20.71W
思っていたより出力が伸びません。
試しに0%から80%までの充電時間を計測してみました。
時間 | バッテリー残量 |
---|---|
10分 | 20% |
20分 | 40% |
30分 | 55% |
40分 | 67% |
50分 | 77% |
54分 | 80% |
Amazonのページでは30分で約58%まで充電できる、とありますが、ほぼ公称どおりの速度で充電できています。
外出中に30分で50%以上充電できるなら十分な速度です。
iPhone以外のデバイスを色々充電してみます。

Google Pixel 10
8.905V×2.890A ≒ 25.73W
手持ちのデバイスでは最大出力で充電されています。

Google Pixel 7
8.701V×2.137A ≒ 18.67W

iPad mini 6
14.80V×1.302A ≒ 19.27W

iPad (A16)
14.78V×1.368A ≒ 20.22W
このほか、ワイヤレスイヤホンなども問題なく充電できましたし、後ほど触れますが、Lightning対応のiPhone SE2も問題なく充電することができました。
複数デバイス同時充電可能&パススルー充電対応だけど出力は弱め

RORRY モバイルバッテリーH1は2本の内蔵ケーブルとは別に、USB-CとUSB-Aの2つのポートが配置されています。
USB-Cポートは内蔵USB-Cと同じ最大30W出力で、USB-Aポートは最大15W出力。
内蔵ケーブルとも組み合わせて複数デバイスの同時充電も可能です。
まずは内蔵ケーブル2本同時に使用したときの急速充電のPDOを確認してみることにしました。

Lightningに繋いだiPhone SE2はしっかり充電できているようですが、USB-C側は急速充電に対応していないようです。
試しに内蔵USB-CとUSB-Cポートの2つでスマホを2台同時に充電してみました。

どちらも7W程度しか出力できていません。
おそらく複数デバイス同時の場合は、1ポートの最大が7.5Wになるか、全部の合計が最大15Wになるのではないかと予想されます。
どちらにしてもスマホの充電には心許ない出力です。
なので、スマホなどを複数台充電するときは、1台ずつ個別に充電した方が効率が良いと思います。
また、H1はモバイルバッテリーを充電しながらデバイスを充電する、パススルー充電にも対応。

普通にモバイルバッテリーへ充電(入力)する場合は、最大20Wで充電されるので、使い切ったモバイルバッテリーはおよそ2時間ほどで100%まで充電することができます。

ですが、パススルー充電をしてみると、入力も出力も7W以下しか出ていません。
おそらく複数同時充電のときと同じく、複雑な処理によってバッテリーへ負荷がかかるのを軽減するための制御が働いているんだと思います。
これもやはり非効率なので、モバイルバッテリーとスマホ等は個別に充電した方が効率的です。
過放電保護、温度保護などの保護機能を搭載
モバイルバッテリーH1は、「過充電保護」「過放電保護」「短絡保護」「温度保護」などの複数の保護機能を搭載。
バッテリーの劣化を抑えるとともに、万が一の事故を防ぎます。

テスターで想定外の負荷をかけて、保護機能が働くか、簡易的に試してみました。
電流を少しずつ上げていくと、先述のPDOでの電流値を0.5A程度超えたところでモバイルバッテリーがシャットダウンしました。
また、通常はありえない20V×1.8A ≒ 35W出力を継続し続けたところ、20分ほどで同じくシャットダウン。
本体表面はほんのり暖かい程度でしたが、おそらく内部温度が一定以上になったため、保護機能で制御がかかったのだと思います。
まとめ:RORRY モバイルバッテリーH1がおすすめな人

と、いうことで「RORRY モバイルバッテリーH1」をレビューしました。
実際に使用した私の評価はこんな感じ。
3.5
〇 ここがよかった
- これ1つでApple全部を充電できる
- 巻き取り式USB-C・Lightningケーブル内蔵でこれだけで充電が完結
- 最大30W出力&10,000mAhでパワフル
△ ここは注意
- サイズが大きめ
- 複数デバイス充電では急速充電できない
- Lightningデバイスがない人には向かない
最近流行りの巻き取り式ケーブル内蔵タイプのモバイルバッテリーは、ケーブルを別途持たなくていいので、カバンの中がごちゃつかず、シンプルに使うことができます。
USB-Cタイプは多いものの、Lightning内蔵は珍しいので、iPhone旧モデル利用者には嬉しい製品だと感じました。
合わせてUSB-Cケーブル内蔵で、10,000mAhと大容量なので、それ以外のタブレットやワイヤレスイヤホン、家族のスマホの分もまかなうことができます。
ただ、その分サイズはやや大きめ。
内蔵Lightningケーブルは、対応デバイスを持っていない人には無用なので、そういう人は他の製品を購入した方がいいでしょう。
以上を踏まえてRORRY モバイルバッテリーH1がおすすめなのはこんな人。
- Lightning、USB-Cどちらのデバイスも持ち歩く人
- iPhone、AirPods、AppleWatchなどAppleデバイスの充電をまとめてしたい人
- モバイルバッテリー1つだけで全部充電したい人
iPhoneやiPadなどの旧モデルユーザーで、バッテリーが心許なくなってきた方は、外出先での充電に1台購入しておくことをおすすめします。