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評価:5
はい、終了です。
デスクの充電器問題が終了しました。
終わらせたのはAnkerの充電ステーション、「Anker Nano Charging Station (7-in-1, 100W, 巻取り式 USB-Cケーブル) 」です。
単ポート最大100Wで合計出力も最大100W。
巻取り式USB-Cケーブル×2内蔵なので使わないときも見た目がスッキリ。
加えてUSB-CポートとUSB-Aポートも一つずつあって、さらにはACコンセントも3つ備えます。
つまりはこれ一つでデスク上の充電も電源もほぼ確保できてしまうということ。
私はAnkerのデザインに関しては否定的なのですが、この製品だけは心から推せます。
レビューに当たって、イマイチなところを一生懸命探したんですが、マジで見当たりませんでした。
正直、デスク周りの充電ステーションでこれを超える製品は数年は出ないでしょう。
あえて語ることも少ないのですが、充電性能などを検証してみました。
〇 ここがよかった
- 巻取り式USB-Cケーブル×2内蔵で配線がスッキリ
- 合計最大100W、3C1A同時出力でも最大30W
- 各ケーブル/ポートの出力を自動配分
- 各ケーブル/ポートの出力を個別に表示できる
- 背面にACコンセントもある
△ ここは注意
- 140W級には非対応

ガジェットブロガー
バビ
東京在住のガジェット好き会社員ブロガー。
デザイン性の高いガジェット・スマホ・PC周辺機器を、実体験にもとづき200本以上レビューしています。
経験を活かした専門的かつ正直なレビューをお届けします。
Lit.Link
特徴・スペック・同梱品

- 内蔵USB-C×2、USB-Cポート×1、USB-A×1、AC差込口×3で7台のデバイスを同時充電可能
- 約70cm2本の巻取り式USB-Cケーブル内蔵でデスクがスッキリ
- 1.3インチディスプレイで充電状況をリアルタイムで確認可能
- 単ポート&合計最大100W出力でMacBook ProなどのノートPCも充電できる
- ActiveShield 3.0による温度制御
項目 | 仕様 |
---|---|
カラーバリエーション | ブラック/ホワイト |
入力 | 100-125V ~ 50 / 60Hz, 11A (定格電力 1000W) |
出力(単ポート) | USB-C1 / C2 / C3 : 5V ⎓ 3A / 9V ⎓ 3A / 12V ⎓ 3A / 15V ⎓ 3A / 20V ⎓ 5A (最大100W) USB-A : 5V ⎓ 2.4A(最大12W) |
出力(2ポート) | USB-C1 + USB-C2 / USB-C3 : 67W + 33W / 50W + 50W USB-C2 + USB-C3 : 67W + 33W / 50W + 50W USB-C1 / USB-C2 / USB-C3 + USB-A : 88W + 12W |
出力(3ポート) | USB-C1 + USB-C2 + USB-C3 : 34W + 33W + 33W / 46W + 27W + 27W USB-C1 + USB-C2 / USB-C3 + USB-A : 55W + 33W + 12W / 45W + 43W + 12W USB-C2 + USB-C3 + USB-A : 33W + 55W +12W / 43W + 45W + 12W |
出力(4ポート) | USB-C1 + USB-C2 + USB-C3 + USB-A : 30W + 28W + 30W + 12W |
合計最大出力 | 100W (USBポートのみ) |
サイズ | 約121 × 73 × 53mm |
重さ | 約570g |
ケーブルの長さ | 約1.5 m (プラグ部を除く) |
型番 | A91C8N11 (ブラック) / A91C8N21 (ホワイト) |
※USB-C1 / C3は、巻取り式USB-Cケーブル

- 充電器本体
- 取扱説明書
- カスタマーサポート
巻取り式USB-Cケーブル×2+USB-Cポート+USB-Aポート+AC×3でデスクがスッキリ

Anker製品の、いかにも”ガジェット”って感じのデザインが苦手なのですが、Anker Nano Charging Stationは、余計な装飾の少ないシンプルなデザインが素敵です。
大きさは幅約121mm、奥行き73mm、 高さ53mmで、想像していたよりもかなりコンパクト。
表面はさらりとした手触りで柔らかな質感のマット仕上げ。
角の丸みは大きめで柔らかい印象になっているのも好みです。
正面には3.1インチのディスプレイが配置。
といっても、使用するのは中央部分だけなので、ほぼ飾りです。

“ANKER”ロゴは上面に配置。
手前のボタンではディスプレイの表示を切り替えることができます。


左右にはそれぞれ巻取り式のUSB-Cケーブルを内蔵。
正面から見て右側にUSB-Cポート、USB-Aポートをそれぞれ一つずつ備えています。

ケーブルの長さは70cm。
引き出してスマホやタブレットを充電するのにちょうどいい長さです。

背面にはACコンセントが3つ横に並んでいるので、ノートPCなどのアダプターの電源も取ることができます。
これ一つで3つ口電源タップも賄えるので、さらに配線がスッキリするはず。
ちゃんと左右の大きさが違う極性区別のあるコンセントなので、極性付きプラグ(片方が太い刃)の製品も使用することができるのは地味に嬉しいところ。

電源ケーブルの長さは1.5m。
本体とケーブルは一体になっており、着脱はできません。
プラグの部分も本体に合わせた丸みを帯びたデザインなのもこだわりを感じます。

底面にはスペックと各種認証が印字されています。
滑り止めも配置されていますが、本体が軽いので内蔵ケーブルを引き出すと、どうしても本体がズレてしまいます。
ディスプレイで充電状況を確認できる
正面のディスプレイでは、充電状況をリアルタイムで確認することができます。
表示は上部のボタンを押すことで切り替えが可能。



デフォルトは合計出力(W)が表示されています。
1回ボタンを押すと各ケーブル/ポートごとの出力が表示され、もう1回押すと内部の温度状況が表示されます。
私はデバイスごとの充電速度をできれば確認したいので、各ケーブル/ポートごとの出力を表示できるのはめちゃくちゃありがたいです。
複数デバイスを繋いでいるとき、充電が終わったケーブル/ポートの出力は0に近くなっているので、いちいち各デバイスを確認しなくても、このディスプレイを見れば一目で確認することができるのは、思いの外便利。
ただ、C1が左のUSB-C巻取り式ケーブル、C2がUSB-Cポート、C3が右の巻取り式USB-Cケーブルなのが、慣れるまで若干分かりにくいなと感じました。
単ポート最大100W&合計最大100W出力でMacBook Proも充電
Anker Nano Charging Station (7-in-1, 100W, 巻取り式 USB-Cケーブル)は単ポート最大100Wで、3C1A全部同時に使用した時も合計最大100W出力。
MacBook Proなどの充電出力高めのノートPCも急速充電することができます。
複数ポート使用時も、システム側で最適な電力を自動で配分してくれるので、「このケーブル/ポートじゃないと出力が低い」ということがないのが、めちゃくちゃ使いやすい。
以下、テスターを使って簡単にチェックしてみます。
まずは単ポートでの利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)を確認してみます。

- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:12V=3.0A
- Fix:15V=3.0A
- Fix:20V=5.0A
- PPS:5.0-11.0V=5.00A
USB-C1、USB-C3の巻取り式ケーブルを計測しましたが、どちらも同じで、PPSの表示以外は公称どおりのスペックでした。
PPSにも対応しているので、対応デバイスの急速充電にも対応してます。
続いて、USB-C2のUSB-Cポート単体のPDOに違いがあるか確認してみました。

- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:12V=3.0A
- Fix:15V=3.0A
- Fix:20V=5.0A
- PPS:5.0-11.0V=5.00A
- PPS:5.0-16.0V=5.00A
ほぼ同じなのですが、巻取り式ケーブルとは違って、PPSがもう一つ出てきています。
(実用上は影響はないと思います。)
次はUSB-Cを2つ使用している場合のPDOです。
USB-C1+USB-C2/C3使用時のUSB-C1を計測してみました。

- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:12V=3.0A
- Fix:15V=3.0A
- Fix:20V=2.5A
- PPS:5.0-11.0V=5.00A
20Vでの電流が2.5Aに変わり、最大50Wになりました。
USB-Cを2ポート使用したときは67W + 33W / 50W + 50Wのどちらかになるようで、50W + 50Wで配分するよう、システムが判断したものと思われます。
おそらく片方に67W以上を必要とするノートPCなんかを挿すと、67W + 33Wになるのでしょう。
次に3ポート使用の場合の、出力です。
まず、USB-C1+USB-C2+USB-C3のときのUSB-C1です。

- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:12V=2.83A
- Fix:15V=2.26A
- Fix:20V=1.70A
- PPS:5.0-11.0V=3.75A
USB-C1+USB-C2+USB-C3の場合の割り振りは、34W + 33W + 33W / 46W + 27W + 27Wのどちらか。
46W以上が必要なデバイスがないので、34W + 33W + 33Wで配分されたようです。
続いて同じ3ポートですが、今度はUSB-C1+USB-C2+USB-Aの場合のUSB-C1です。

- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:12V=2.83A
- Fix:15V=2.86A
- Fix:20V=2.15A
- PPS:5.0-11.0V=4.75A
このときの配分は、55W + 33W + 12W / 45W + 43W + 12Wのどちらか。
やはり45W + 43W + 12Wで配分されています。
最後に4つ全部使用しているとき。
あえてUSB-C3で計測してみました。

- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:12V=2.5A
- Fix:15V=2.00A
- Fix:20V=1.50A
- PPS:5.0-11.0V=3.30A
この場合は、USB-C1 + USB-C2 + USB-C3 + USB-A : 30W + 28W + 30W + 12W となります。
全部使用していても、USB-C側は最低28W出力なので、iPhone ProやiPad Proもかなり高速で充電できるのはかなり使い勝手が良いと言えます。
まとめ:Anker Nano Charging Station (7-in-1, 100W, 巻取り式 USB-Cケーブル)がおすすめな人

と、いうことで「Anker Nano Charging Station (7-in-1, 100W, 巻取り式 USB-Cケーブル)」をレビューしました。
私の評価は文句なしの★5つです。
5.0
〇 ここがよかった
- 巻取り式USB-Cケーブル×2内蔵で配線がスッキリ
- 合計最大100W、3C1A同時出力でも最大30W
- 各ケーブル/ポートの出力を自動配分
- 各ケーブル/ポートの出力を個別に表示できる
- 背面にACコンセントもある
△ ここは注意
- 140W級には非対応
Amazonのセールで安くなっていたので、勢いで購入したのですが、これは今年一番良かった買い物かもしれません。
できればデスク周りを綺麗にしておきたいので、ケーブルは使うとき以外はしまっておきたいのですが、複数デバイスを毎日充電するとなるとこれがかなり面倒でした。
巻取り式ケーブル内蔵タイプの充電器である程度はスッキリするのですが、電源への直挿しタイプが基本で、手元に電源タップを持ってくることになるので、最適ではありません。
Anker Nano Charging Stationは、本体だけを手元に置いて、必要な時だけ引き出せる巻取り式ケーブル×2内蔵なので、使わない時の見た目のシンプルさは最上級です。
USB-CポートとUSB-Aポートもあって、さらにはACコンセントもついているので、デスクの配線がさらにスッキリするはず。
最初にも書いたように、デスク周りの充電デバイスとして数年は最適解となるでしょう。
- デスク周りを省スペースでスッキリまとめたい人
- ノートPC単体の100W充電+スマホ/タブレット/イヤホンのついで充電
- USB-C中心だがUSB-A機器もまだ併用している人
ただ、上限100Wなので、16インチ級ノートPCのような140Wクラスの重めのデバイスを最速で充電することはできません。
また、4ポート使用時の単ポートの最大が30Wなので、重めのデバイスを複数ガンガン充電するような人にも不向きです。
こうしたハードユーザー以外には、すべての人におすすめできる充電ステーションです。