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評価:4.5
個人的な好みなのですが、私は3ポート充電器が好きです。
というのも、私の場合、
MacBook Air、iPad mini、iPhone、Google Pixel、ワイヤレスイヤホン、モバイルバッテリー
があって、このうち2つか3つを同時に充電することが多いので、複数ポートのUSB充電器は必須事項。
だったら4ポートでもいいのでは?となりそうなのですが、4ポートタイプはその分幅を取るのが好きじゃありません。
となると細長い3ポートタイプがベストな選択なのです。
そんな3ポート充電器の中で、たぶん現状最強だと思われる充電器がAnkerから発売されました。
それが、今回レビューする「Anker 737 Charger (GaNPrime 120W)」です。
Ankerといえば、シリコンに換わる次世代半導体GaN(窒化ガリウム)をUSB充電器にいち早く採用した、USB充電器のパイオニアメーカー。
Anker 737 Chargerは、そんなAnkerが新たに開発した最新のGaNテクノロジー「GaN Prime」を搭載した充電器のハイエンドとも言える製品です。
最大出力は100WでMacBook Proも急速充電が可能。
にも関わらず、新たなアーキテクチャ設計で従来製品以上にコンパクトに。
また、2つのUSB-Cポートを同時に使用した場合に、どのデバイスのバッテリーが最も少ないを識別して、そのデバイスへ優先的に給電。
全体の充電時間を短縮することができます。
ということで、これぞまさにハイエンド3ポート充電器の「Anker 737 Charger (GaNPrime 120W)」をレビューします。
〇 ここがよかった
- 最大100WでMacBook Proも急速充電できる
- 3つのデバイスを同時に急速充電
- 配電を自動的に調整して全体の充電時間を短縮
- 超高出力なのに小型
△ ここがイマイチ
- 下部USB-C + USB-Aだと最大24Wになる
- 値段が高い
- やや重い
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Anker 737 Chargerの特徴・スペック・同梱品
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- 最新独自技術「GaNPrime」を採用
- 最大100W出力
- 3ポート合計最大120W出力
- 更なる超高出力&小型化を実現
- ポートを選ばず最適な出力で急速充電できる
- 「PowerIQ4.0」で配電を自動的に調整して充電時間を短縮
- 「ActiveShield️ 2.0」による” 常時温度管理 “
カラー | ブラック |
サイズ | 80 × 43 × 32mm(プラグ除く) |
重さ | 約187g |
ポート | USB-C×2 + USB-A×1 |
1ポートのみ | USB-C:5V=3A / 9V=3A / 15V=3A / 20V=5A (最大100W) USB-A:4.5V=5A / 5V=4.5A / 5V=3A / 9V=2A / 12V=1.5A (最大22.5W) |
2ポート使用 | USB-C×2:合計最大120W USB-C (上部) + USB-A:合計最大120W USB-C (下部) + USB-A:合計最大24W |
3ポート使用 | 合計最大120W |
プロトコル | PD3.0、PD3.0(PPS)、QC3.0、QC4+、Apple Mode |
メーカー | Anker |
製品番号 | A2148N11 |
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- Anker 737 (GaNPrime 120W)
- 取扱説明書
- 24ヶ月保証 + 6ヶ月 (Anker会員登録後)
- カスタマーサポート
ケーブルは付属しないので、別途用意する必要があります。
最大100W出力で充電するためには、100W対応のケーブルが必要なので、事前に準備しておきましょう。
Anker 737 Chargerレビュー
超高出力なのにコンパクトなデザイン・設計
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内部基盤の立体配置と回路構造の最適化で、超高出力と省スペースの両立を実現。
最大100W出力の3ポート充電器でこのサイズ感は恐ろしいほどコンパクトな設計です。
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同じ3ポートタイプで最大65WクラスのAnker PowerPort III 3-Port 65W Podと比べても一回り大きいくらいの差しかありません。
マットなボディに光沢あるブラックで印字されたAnkerの最新テクノロジー「GaNPrime」は伊達じゃありません。
最近のAnkerらしいダークグレーに近いマットブラックの筐体に、いぶし銀のようなシルバーのポート面のデザインを踏襲しています。
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スペックや各種認証はプラグ面に印字されているため使用中のデザインを損ねません。
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以前までは、どちらのポートで充電すべきがすぐわかるようにラップトップのマークとスマホのマークがポートごとに描かれていていました。
ですが、GaNPrimeではそうした分けはなくなっているので、2つのUSB-Cポートにはラップトップのマークでまとめられています。
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Anker 737 Charger (GaNPrime 120W)も、Ankerの他の複数ポート充電器同様、電源プラグは折りたたみ式。
バッグやガジェットポーチに入れても、他のデバイス等を傷付けず、コンパクトに持ち運ぶことができます。
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100Wクラスの中ではコンパクトではありますが、実際に電源タップに挿してみると、やはりそこそこの大きさに見えます。
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重さも195g(公称約187g)と、ハイエンドスマホくらいの重さがあって、ずっしりとした重さを感じます。
とはいえ、これ1台で100W出力で3つのデバイスを同時に充電できると考えると、破格のコンパクト設計だろうといえます。
単ポート最大100W出力であらゆるデバイスを急速充電
テスターを使って、Anker 737 Charger (GaNPrime 120W)の1ポート使用時の最大出力を確認してみましょう。
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- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:15V=3.0A
- Fix:20V=5.0A
- PPS:3.3-11V=5.0A
公称どおりのPDOでした。
20V時に最大100Wで充電できるため、iPhoneなどのスマホはもちろん、MacBook Proのような大出力を必要とするノートPCへも急速充電することができます。
PPSにも対応しているため、幅広いデバイスへ適切な出力で充電することが可能です。
手持ちの機器を色々充電してみました。
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8.85V×1.34V=11.86W
当然、iPhone 12 Proはしっかり急速充電されています。
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8.46V×1.74A=14.72W
Pixel 6もiPhoneと同じくらいの速度で急速充電されていました。
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14.5V×1.47A=21.31W
iPad mini(第6世代)の場合は、15V出力で充電されます。
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19.1V×3.32A=63.41W
13インチMacBook Airは、なんと60W以上の出力で急速充電できました。
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4.97V×0.21A=1.04W
低出力での充電となるワイヤレスイヤホン(SOUNDPEATS Mini Pro)も問題なく充電することができています。
3ポート使用でも合計最大120Wで複数デバイスを”同時”急速充電
Anker 737 Charger (GaNPrime 120W)は、2ポート以上の同時使用時には、合計最大120W出力までに対応。
- 3ポート使用:合計最大120W
- USB-C×2:合計最大120W
- USB-C (上部) + USB-A:合計最大120W
- USB-C (下部) + USB-A:合計最大24W
後で触れますが、2つのUSB-Cポートは上下どちらのポートを使用しても充電出力は変わらず、デバイスのバッテリー残量を計測してより少ない方から優先して給電するため、従来製品よりもトータルの充電速度が速くなっています。
ただ、3つあるポートのうち、USB-Aポートを合わせて使用する場合には注意が必要で、USB-Aとの隣のUSB-Cポートの2つだけを使用した場合には、最大出力が24Wに制限されてしまいます。
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テスターで下部USB-CとUSB-A使用時の、下部USB-Cの急速充電の規格を確認したところ、12W出力の旧規格のみしか対応しおらず、急速充電には非対応になっていました。
3ポート同時なら合計最大120Wなのに、なんでこんな不便な仕様なのか謎ですが、ここだけ若干のマイナスポイントです。
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- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:15V=3.0A
- Fix:20V=3.0A
- PPS:3.3-11V=5.0A
USB-C×2を同時使用した場合のPDOも公称通りです。
20V=3.0Aなので、それぞれ60Wが最大になると思われます。
試しにMacBook AirとiPad miniをUSB-C2ポートで充電してみました。
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USB-C1 MacBook Air 13インチ(M2 2022):19.0V×2.92A=55.48W
USB-C2 iPad mini(第6世代):14.8V×1.40A=20.72W
急速充電に十分な出力が出ています。
試しにUSB-C1とUSB-C2を入れ替えてみても結果は同じでした。
それぞれのポートで同じように適切な充電速度を判別しているのが分かります。
ちなみに、複数ポート使用時にLightningケーブルを挿したままにしておくと、iPhoneを繋いでいなくても、使用しているとみなされてしまうので、面倒でも、使用しないときはLightningケーブルは抜いておくようにしましょう。
(残念ながらLightningケーブルの仕様上どうしようもありません。)
「PowerIQ4.0」で配電を自動的に調整して充電時間を短縮
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最新のGaNテクノロジーである「GaN Prime」では、Anker独自の急速充電テクノロジー「Power IQ」が「PowerIQ 4.0」へとさらに進化。
その新機能として、接続機器がその時に必要な電力に合わせて供給電力を調整する「 Dynamic Power Distribution」を搭載。
接続された各USB-Cポートで接続されたデバイスに必要な電力を毎秒ごとに感知。
デバイスごとの最適な電力を配分し続けることで、機器の充電をより効率化して、全体の充電時間を短縮します。
例えば、2台の67W 14インチMacBookProを同時に充電した場合、GaNPrime充電器によって全体の充電時間が62分も短縮されるとのこと。
複数ポート同時使用で充電することの多い人には是非とも試してもらいたい新機能です。
「ActiveShield️ 2.0」による”常時温度管理”
また、安全面でも、11の保護システムによる従来のAnker独自技術「MultiProtect(多重保護機能)」に加え、「ActiveShield️ 2.0」という温度管理システムを新たに搭載。
温度上昇を1秒間に35回、1日に300万回監視し、充電器本体が規定の温度に達した場合は、電流/電圧の負荷度合いを調節することで、過度な温度上昇を未然に防ぎます。
小型・高出力の充電器をさらに安心・安全に使えるようになりました。
Anker 737 Chargerレビューまとめ:これ1つで何でも充電できる
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新テクノロジー「GaNPrime」を搭載し、Ankerのハイ・エンドと言える3ポート充電器「Anker 737 Charger (GaNPrime 120W)」をレビューしました。
実際に使用してみた感想はこんな感じです。
4.5
〇 ここがよかった
- 最大100WでMacBook Proも急速充電できる
- 3つのデバイスを同時に急速充電
- 適切な出力を自動配分
- 超高出力なのに小型
△ ここがイマイチ
- 下部USB-C + USB-Aだと最大24Wになる
- 値段が高い
- やや重い
1ポート最大100W出力で、3ポート同時でも合計最大120W出力。
しかも、デバイスのバッテリー残量に合わせて自動的に適切な電力を配分することで充電時間を短縮してくれる、というのは、機能的にはこれ以上ないほど理想的な複数ポート充電器です。
おまけにAnker独自のアーキテクチャ設計で、高出力の3ポート充電器とは思えないほどのコンパクトさを実現。
iPhone + MacBookといった、スマホ&ラップトップの同時充電といったシーンで活躍してくれること間違いなしです。
ひとことで言えば、まさに「これ1台あればO.K」と言うのに相応しい充電器だと思います。
私はMacBook AirとiPad Pro充電用に使用することにしました。
複数ポート充電器のおすすめを聞かれたら、まず間違いなくこれを選びますね。
- MacBook(ノートPC)とスマホを同時に充電したい人
- 一つの充電器でなんでも充電したい人
- デバイスごとにポートを選ぶのが面倒な人
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