Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)レビュー |MagSafeでiPhoneにくっつくモバイルバッテリーが2台同時充電できる10,000mAhに大容量化

本記事は広告・アフィリエイトプログラムにより収益を得ています。

評価:2.5

iPhoneユーザーなら是非とも1台は持っておきたい磁力でくっつけるだけで簡単に充電できる、MagSafe対応モバイルバッテリー。

Ankerではすでに2つのタイプが発売されていましたが、どちらも5,000mAhと、フル充電するには少し容量不足でした。

外出先で0%から満充電することはないのですが、AirPodsやiPadも持ち歩くなら、さすがに5,000mAhクラス1台だけだとちょっと心許ないかなと。

そこで今回登場したのが、iPhone Pro Maxでさえもフル充電できてしまう、容量10,000mAhのMagSafe対応モバイルバッテリー「Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)」です。

これまでも他社製で同じ10,000mAhクラスのMagSafeモバイルバッテリーはあったのですが、サイズがかなり大きく、カメラ部分まで覆うようなもので、充電しながら使うにはやや不向きなものでした。

ですが、Anker 633は大容量ながら驚くほどのコンパクト設計。

重さは出るものの、強力なマグネットでiPhoneにピタっとくっついて、iPhoneの機能を何ら阻害することなく使用することができます。

MagSafe対応の大容量コンパクトタイプ、待ってた人も多いのでは?

ただ、個人的にメインで使うにはどうだろうなぁ?という部分もあるので、そのあたりも含めて、MagSafe対応モバイルバッテリー「Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)」 をレビューしたいと思います。

〇 ここがよかった

  • マグネットで本体にくっついてワイヤレス充電できる
  • スイッチを入れなくでも充電が開始される
  • 大容量なのにコンパクト
  • 10,000mAhでデバイス2つを同時充電できる

△ ここがイマイチ

  • 充電中iPhoneがかなり重い
  • ワイヤレス充電が遅い
  • PPSの動作が怪しい
  • 容量の表記が間違っている

\ 欲しかったモノがお得に買える /
Amazonタイムセール

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)のスペック・外観

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)の同梱品
カラーブラック /ホワイト /ブルー
サイズ縦:10.7 cm 横:6.6cm 厚さ:1.8cm
重さ約218g
ワイヤレス出力最大7.5W
有線出力USB-C出力:5V = 3A / 9V=2.22A (最大 20W)
USB-A出力:5V = 3A / 9V = 2A (最大18W)
容量10,000mAh(3.85V)
定格容量6,700mAh(定格電圧5V)
その他MagSafe対応、パススルー充電
同梱品
  • Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)本体
  • USB-C & USB-C ケーブル (0.6m)
  • 取扱説明書
  • 24か月保証 + 6か月 (Anker会員登録後)
  • カスタマーサポート

カラーバリエーションはブラック、ホワイトと、淡い水色のブルーの3色。

私はスタンダードなブラックをチョイスしました。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)

といっても真っ黒って感じではなく、最近のAnkerっぽい、くすんだダークグレイといったちょっとおしゃれな色味です。

サイズは10.8×6.6cmのコンパクト設計。

一般的な10,000mAhクラスモバイルバッテリーと比べても小さめです。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)のスタンド

また、背面には金属製のスタンドも配置されています。

こういうスタンドって、耐久性の低いちゃっちい作りの製品が多いんですが、Anker 633のスタンドは作りがしっかりしています。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)のワイヤレス充電接触面

マグネットで接着する面には、ガイドとなるワイヤレス充電のマークが印字され、MagSafe以外のワイヤレス充電可能な機器の充電時の位置合わせの目安に。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)側面

各種認証と電池残量を示すLEDは側面に。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)の側面(USB-Cポート側)

反対の側面にはUSB-Cポートと、見えづらいですがスペックが印字されています。

厚みは1.8cm。

容量5,000mAhの旧機種と比べて、わずか5mmしか厚みが増していないのは凄い。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)の下部

ボタンとUSB-Aポートは意外にも本体下部に配置。

ただ、基本的にボタンを押さなくてもiPhoneにくっつけるだけで充電が開始されます。

ボタンはモバイルバッテリーの電源オンに使用するためのもの。

電池残量の確認と、MagSafe以外でワイヤレス充電するときに使用します。

iPhone 12/13 Proにくっつけるとこんな感じです。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)とiPhone 13 Pro
iPhone 13 Pro
Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)とiPhone 12 Pro
iPhone 12 Pro

カメラのサイズ的にiPhone 13だとぴったりのサイズですが、iPhone 12だと若干の余裕がありました。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)レビュー

マグネットでピタっとくっつけるだけ

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)をiPhone 12 Proに装着

旧機種のAnker 622 Magnetic Battery (MagGo)と同じく、Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)も、ボタンを押さなくてもiPhoneにくっつけるだけで自動的に充電が開始されます。

有線で充電する場合は、ケーブルを取り出してモバイルバッテリーに挿し、さらにiPhoneに挿してようやく充電が開始されることを考えると、近付けるだけで磁力で適切な位置にピタっとくっついて充電されるので、どれほど簡単かは試すまでもありません。

重さも増しているためか、これまでに比べるとマグネットはかなり強力で、試しにぶんぶん振しまわしてみてもはがれ落ちることはありませんでした。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)を装着したiPhoneの厚み

10,000Ahの大容量なので、iPhoneに比べるとなかなかに分厚いです。

片手で操作できなくもないですが、右手親指で画面左上をタップしようとすると、ちょっとつりそうになります。

純正ケースを装着したiPhoneだと、ほんの少しだけモバイルバッテリーのおしりが飛び出してしまうので、ケースなし、または極薄ケースで使用している場合は、ちょっと飛び出しが気になるかもしれません。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)でワイヤレス充電器を充電

ちなみにQi認証ワイヤレス充電に対応していれば、ワイヤレスイヤホンやAndroidスマホでも問題なく充電することが可能です。
(この場合は、ボタンを押してワイヤレス充電をオンにしてからデバイスを上に乗せます。)

スマホスタンドにもなる

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)は、背面にしっかりしたスタンドがついてるので、外出先でも充電スタンドのように使用することができます。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)のスタンド使用

個人的には、充電状態で持ち上げて操作するには分厚く大きいので、基本はこのスタンド状態で使うのがベストだと思います。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)スタンドの角度

スタンドは角度調整することはできませんが、デスクで画面を確認するのに最適な角度設定です。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)スタンドを縦向きに使用

縦置きはもちろん、横置きにも対応。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)スタンドを横向きに使用

さらにはこんな風に横向きに浮かせて動画を楽しむこともできちゃいます。

ワイヤレス最大7.5W、有線最大20Wで充電

ワイヤレス充電の最大出力は7.5W。

残念ながらMagSafe規格の15W対応ではありません(そんなモバイルバッテリーはまだありませんが)。

USB-C単体の有線接続は最大20Wで、USB-A単体は最大18W。

複数ポート使用時も最大18Wが上限となります。

テスターでUSB-Bポートで利用可能な電力を計測してみました。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)の利用可能なPDO
利用可能なPDO
  • Fix:5.00V=3.00A
  • Fix:9.00V=2.22A
  • PPS:3.3-11.0V=2.20A

公称どおり最大20W出力のようです。

また、記載はありませんが、PPSにも対応しているようです。

PPS

「PPS(Programmable Power Supply)」は、電流・電圧を状況に応じて細かく調整することでより効率的に充電することができる機能のこと。

今のところGalaxyをはじめとする一部機種でしか対応していません。

実際に20W出力を試してみました。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)出力を計測

9V×2.2Aでおよそ20Wがしっかり出力されています。

せっかくなのでPPSで11Vも試してみましょう。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)のPPSを計測

あれ?なぜか5Vで10Wくらいしか出力されません。

ケーブルの問題じゃなければ、そもそもこのモバイルバッテリーでは11V出力はできないのかもしれません。

制御プログラムだけPPS対応なのかも。

これが即故障の原因になることはないですし、充電も普通にできるのですが、ちょっとマイナスポイントです。

大容量10,000mAhでデバイス2台を同時充電

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)の注目すべきポイントのひとつは、MagSafe対応ながら10,000mAhという大容量であること。

しかも5,000mAh×2の直列とのこと(並列より直列のほうが変電効率が良い)なので、バッテリーを100%→0%まで放電して実際に使用できる電力量を計測しました。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)の実容量を計測

放電された電力量は36,404mWh。

36,404mWh ÷ 3.85V = 9,455mAh が、実際に使用できるバッテリー容量ということ。

10,000mAhとの差はバッテリーの電圧を変換するために使われるロスです。

なので、Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)のバッテリー変換効率94%以上ということ。

一般的なモバイルバッテリーの変換効率が70~85%程度なので、容量的にもめちゃくちゃ優秀。

これならiPhone1台をフル充電しつつ、他のデバイスも同時に充電することが可能です。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)でiPhoneとワイヤレスイヤホンを同時充電

ワイヤレスイヤホンはもちろん、

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)でiPhoneとiPad miniを同時充電

iPad miniだって同時に充電できてしまうので、モバイルバッテリーはこれ1台だけ持って出ればOK。

パススルーでのワイヤレス充電にも対応

パススルー充電は、モバイルバッテリーでデバイスを充電しながら、モバイルバッテリー自体も充電できる機能のこと。

つまり、Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)は、本体を充電しながらiPhoneをワイヤレス充電できるということ。

この機能によって、据え置き式のMagSafeワイヤレス充電スタンドのように使用することができます。

ただし、パススルー充電はバッテリーの劣化を早めるので個人的にはあまりおすすめしません。

どうしてもiPhoneとAnker 633を同時に充電する必要がなければ、あえて使う必要のない機能だと思います。

AnkerのMagSafe対応モバイルバッテリーとの比較

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)と、旧機種2つを比較してみます。

633 Magnetic Battery (MagGo)622 Magnetic Battery (MagGo)PowerCore Magnetic 5000
カラーブラック /ホワイト /ブルーブラック /ホワイト /ブルー /グリーン /パープルブラック /ホワイト /ネイビー /ミントグリーン /パープル
サイズ107×66×18mm105×67×13mm93×63×16mm
重さ約218g約140g約133g
ワイヤレス出力最大7.5W最大7.5W5W
有線出力USB-C:最大20W
USB-A:最大18W
USB-C:最大12WUSB-C:最大10W
容量10,000mAh5,000mAh5,000mAh
充電開始自動自動スイッチオン
スタンド×

旧機種との大きな違いは容量が2倍になっていること。

また、有線での充電速度も速くなっているため、デバイス2台での充電がしやすい設計になっています。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)と旧機種の大きさを比較

なのに、縦横のサイズは622とほとんど変わりません。

どれでもiPhone 12/13 miniで使用できますが、本体から飛び出さずに使えるのはPowerCore Magnetic 5000だけです。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)と旧機種の厚みの比較

また、比べてみると厚みはそこそこの違いがあるのが分かります。

重さはは旧機種がどちらも140g以下であるのに対して、633は約218gと、バッテリーが増量された分、かなりの重さになっています。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)のここがイマイチ

充電中iPhoneがかなり重い

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)の重さ

これまでの5,000mAhから2倍の10,000mAhに容量が増えたことで、重さもかなり増えています。

iPhoneの重さが種類にもよりますが、大体200g程度。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)も約218gですから、合わせると400gもの重さに。

一口飲んだペットボトルのお茶くらいでしょうか。

マグネットでくっつけるだけの手軽さに反して、片手で扱うにはずっしりと重く、充電しながら手で持って操作し続けるのはちょっと厳しいです。

私は装着した状態で使用はしないですね。

移動中に充電しながら使うよりは、スタンドを利用してデスクやカフェで落ち着いて充電するほうがいいかもしれません。

ワイヤレス充電が遅い

充電中これだけ重くなるなら、できるだけ速く充電が完了したほうがいいのですが、ワイヤレス充電の速度は旧機種と変わらず7.5Wしか出ません。

iPhone12/13シリーズは、mini以外がMagSafe対応ワイヤレス充電器の場合、最大出力15Wで充電できます。

一般的なQi認証ワイヤレス充電器でも10Wは出るのがスタンダードなので、7.5Wはちょっと遅すぎます。

有線なら少なくとも最大18W以上の出力で充電ができると考えると、普通に有線充電する場合の倍以上の時間がかかることになるので、容量と出力のバランスが悪いと感じました。

容量の表記が間違っている

これで今回、レビューの☆をかなり下げさせてもらいました。

公式サイトにもAmazonの製品ページにも以下の記述があります。

モバイルバッテリー本体には5000mAh 7.7Vdc / 38.5Whで印字されていますが、本製品のセル容量は 10000mAh (2 x 5000mAh) です。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)のスペック表記

確かに、実機にも5,000mAhの文字が確認できました。

いや、このミスをそのまま製品として出荷するってどうなんでしょう?

チェック体制にちょっとだけ不信感を抱いてしまいます。

「Anker独自の多重保護システム」は問題ないのか、ちょっと心配になりました。

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)レビュー まとめ

Anker 633 Magnetic Battery (MagGo)
おすすめ度

評価 :2.5/5。

2.5

〇 ここがよかった

  • マグネットで本体にくっついてワイヤレス充電できる
  • スイッチを入れなくでも充電が開始される
  • 大容量なのにコンパクト
  • 10,000mAhでデバイス2つを同時充電できる

△ ここがイマイチ

  • 充電中iPhoneがかなり重い
  • ワイヤレス充電が遅い
  • PPSの動作が怪しい
  • 容量の表記が間違っている

旧機種のAnker 622 Magnetic Battery (MagGo)は便利ではあるものの、容量不足でiPhoneをフル充電できないという点が心配ではありました。

容量が2倍になった新製品ということで期待していたのですが、印字のミスや、表記にない使えないPPSなど雑な作りでちょっとがっかり。

まあ、iPhoneと合わせてもうひとつのデバイス用に2つのモバイルバッテリーを持ち歩いていた人は、これ1つに置き換えられる点では使えるんじゃないかと思います。

普通に使用はできますが、あまり人にはおすすめしたくない製品かなと感じました。

こちらもおすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です