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モバイルバッテリーのデザインがおしゃれじゃない、というのは私も常々思っていること。
確かにデザイン性の高いモバイルバッテリーもあるにはあるのですが、それは、あくまでも「モバイルバッテリー」という枠の中だけでの話。
いわゆる”ガジェット”なので、スマホやPCなどの電子機器との親和性は高いのですが、ファッションやインテリアのアイテムの中ではどうしても浮いてしまいます。
ですが、モバイルバッテリーというのは、実は単体でバッグというファッションアイテムの中に潜り込むことが多いもの。
ブランド財布やコスメの中に「Anker」とデカデカ印字された黒いプラの四角いモバイルバッテリーには違和感しかありません。
もっとファッション性の高いモバイルバッテリーはないものかと思って、アリエクで見つけたのが今回レビューするLofreeのGlow Power Bankというモバイルバッテリーです。
日本での発売と同時に即購入しました。
フロストグラスのような半透明でボトルライクな、外観はまるでデパコのリキッドファンデーション。
ガジェットポーチよりも化粧ポーチの中にある方が違和感がありません。
こんなにかわいいデザインなのに10,000mAhと、iPhoneを約2回満充電できる大容量。
さらに、最大22.5Wで急速充電できるので、最新のiPhoneも0→60%まで30分で充電できる、パワフルな設計です。
もちろん過電流保護や高温・低温保護などの8つの保護機能によって安全面にも抜かりなし。
ということで、この記事では、ファッションにも取り入れられる高いデザイン性と機能性の高さを両立させたモバイルバッテリー「Lofree Glow Power Bank」をレビューします。

ガジェットブロガー
バビ
東京在住のガジェット好き会社員ブロガー。 デザイン性の高いガジェット・スマホ・PC周辺機器を、実体験にもとづき200本以上レビューしています。 経験を活かした専門的かつ正直なレビューをお届けします。
Lofree Glow Power Bankの特徴・スペック・同梱品

Lofree Glow Power Bankの特徴・スペックなどをまとめるとこんな感じです。
- 香水ボトルのような透明ボディ+3 つの LED ライトエフェクトで“映え”るデザイン。
- 10 000 mAhでiPhoneを約2回満充電可能。
- 最大22.5 Wの急速充電に対応。
- 軽量220 g&コンパクトで、ポーチやポケットに収まりやすい。
- USB-Cケーブル&トラベルポーチ付き
カラー | 60° Peach Dawn、180°Blazing hour、270° Rose Fume |
サイズ | 84mm × 30mm × 67mm |
重さ | 220g |
入力 | USB-C:5V⎓3A / 9V⎓2A |
USB-C出力 | USB-C:5V⎓3A / 9V⎓2.2A / 10V⎓2.25A(最大22.5W) |
総容量 | 10,000mAh(38.5Wh) |
定格容量 | 5,500mAh(5V/3A) |
電池の種類 | リチウムポリマー電池 |
その他 | LEDライト搭載 |
メーカー | Lofree |

- Glow Power Bank × 1
- トラベルポーチ × 1
- 60W USB-Cケーブル × 1
- ユーザーマニュアル × 1
外観レビュー:化粧品ライクな透明デザイン

パッケージの時点でとても良いです。
カラーは60° Peach Dawn、180°Blazing hour、270° Rose Fumeの3色ありますが、私は、180°Blazing hourを選びました。
3色の中では一番薄い色です。

最初、アリエクで買おうとしたのですが、PSE認証取得前で、日本からでは買えませんでしたが、現在は、PSE認証も取得しています。

香水瓶にヒントを得たデザインは、香水か大きめのリキッドファンデーションにしか見えません。
パッと見でこれがモバイルバッテリーだとは思わないでしょう。

本体部分がどうみても中に液体の入ったフロストガラスにしか見えませんが、プラ系の素材のようです。
もちろん、液体が入っているわけではなく、こういう塗装です。

横を見ると、USB-Cポートがあって、ようやくこれがモバイルバッテリーなのだと分かります。
Lofree Glow Power BankのポートはこのUSB-C1がつだけです。

反対側側面にはマルチボタンがあります。
電池残量の確認や、LEDライトのON/OFFに使います。
小さく「10000mAh」の表記もあります。
iPhone 16 Proなら1.7回分くらいでしょうか。

ボタンを短く1回押すと、正面上部に設置された4つのライトが点灯して電池残量が確認できます。
今は3つ付いているので、全体の3/4くらいの容量が残っているということ。

スペックや各種認証は底面に印字されていました。(PSEはシールです。)
写真では伝わらないと思いますが、底部が緩く内側に湾曲しているのが本物のコスメの瓶のようで、デザインへの妥協のなさを感じます。

しかし、どう見ても中にリキッドファンデーションか何かが入ってるフロストガラスの瓶にしか見えません。
面白い。

実測の重さは210.8g。
持った感じは見た目に反して軽く、iPhone 16 Proより少し重い程度です。

iPhone 16 Proと並べるとこのくらいの大きさです。
10,000mAhクラスのモバイルバッテリーであれば、標準的な大きさなので、「デザインだけ」のモバイルバッテリーではなさそう。
Lofree Glow Power Bankのメリット
コスメライクな透明ボディ+LEDライトエフェクトでデザイン性が高い

外観の紹介で何度も触れていますが、なんといっても他にはない、圧倒的なデザイン性の高さが最大のメリットです。
これほどファッションアイテムに馴染むモバイルバッテリーは他になく、唯一無二と言えるでしょう。

そして”GLOW(輝き)”の名前のとおり、Lofree Glow Power Bankは光ります。
イタリア・シチリアの「夜明け」「昼」「夕暮れ」からインスピレーションを受けた3種類のLEDライトエフェクトを搭載。
サイドのボタンの長押しでON/OFFが切り替わり、ONの状態でボタンを押すと、少し明るいライト(昼)と、ゆっくりの点滅(夕暮れ)に切り替わります。
明るさとしては、暗い廊下に設置されてるフットライトを少し暗くした感じです。
なので、照明代わりにはなりません。
あくまでも雰囲気を楽しむためのもので、実際、照明を落としてLofree Glow Power Bankのライトだけつけると、キャンドルに火を灯したような柔らかな光で良い雰囲気になります。
どのくらいつけていられるのか、明るいライトをつけっぱなしにしてみたら、なんと2日半以上、点灯していました。
10,000 mAhでiPhoneを約2回満充電
Lofree Glow Power Bankの公称のバッテリー容量は10,000mAh。
本当に10,000mAh(38.5Wh)あるのか、テストしてみました。

フル充電したLofree Glow Power Bankを、5V×3A=15Wの出力で空になるまで放電します。

2時間ちょっとでバッテリーが空になりました。
この間で流れた電流(Cap)が6.56Ahなので、5V×6.56Ah=3.28Wh が、5Vでのエネルギー量です。
変換効率を85%と仮定して計算すると、
32.8Wh÷0.85 = 38.6Wh
38.6Wh ÷ 3.85V × 1000 ≒ 10,025mAh
となるので、容量は10,000mAhとほぼ一致します。
最新のiPhoneでも約2回分充電することが可能な容量です。
また、10,000mAhクラスのモバイルバッテリーとしては、サイズもコンパクトで軽量。
バッグの中でもかさばりません。
最大22.5 Wの急速充電に対応
Lofree Glow Power Bankの最大出力は22.5W。
Lofree公式によると、iPhone 15なら0→60%まで30分で充電できるとのこと。
実際、20W出力以上あれば、スマホの充電で特別充電が遅いと感じることはないでしょう。
テスターを使用して、簡易的にスペックを確認してみました。
まずは利用できる急速充電のリストです。

- USB BC DCP
- PD3.0
- PPS
- QC4+
- Apple2.4A
- Huawei FCP / SCP
PD(Power Delivery)3.0はもちろん、PPSにも対応しており、一般的なスマホであればほぼ全て急速充電することができます。
次に利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)も確認してみました。

- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=2.22A
- Fix:12V=1.67A
- PPS:3.3-11.0V=2.0A
公称値では10V=2.25Aとありましたが、実際は12V=1.67Aのようです。
というか、10V出力なんて見たことないので、単純な記載ミスだと思います。
手持ちのデバイスも色々充電してみました。

iPhone 16 Pro
12.13V×1.56A≒18.87W
ロスを考えるとほぼ最大出力で充電できています。

Google Pixel 7
8.95V×1.51A≒13.44W
Pixel 7は電池残量が60%以上あったので、最大出力ではないですが、急速充電できています。

iPad mini 6
12.12V×1.59A≒19.25W
iPad miniは12Vでネゴシエートして、およそ20Wで急速充電されました。

iPad Pro 5(12.9インチ)
12.13V×1.61A≒19.50W
iPad Proもほぼ最大出力で充電できます。

SONY VLOGCAM ZV-E10 II
8.95V×1.46A≒13.09W
たまたま手元にあったのでSONYのVLOGCAM ZV-E10 IIを繋いでみましたが、問題なく充電できています。
8つの安全システムで安心して使える
Lofree Glow Power Bankは、日本の電気用品安全法に基づくPSE認証をはじめ、中国のCCC、ヨーロッパのCEなど、各国の安全認証も取得済み。
また、過電流保護、ショート防止、過熱防止、過放電防止、サージ保護、高温・低温保護、過充電防止、信号干渉保護の8つの安全保護システムも搭載しているので安全面の対策にも抜かりありません。
Lofree Glow Power Bankのデメリット
出力は22.5 W止まりでノートPCには非力
Lofree Glow Power Bankの最大出力は22.5W。
スマホであれば十分な出力ですが、この出力だとMacBookなどのノートPCを充電することはできません。
デザイン的にもポンとバッグに入れておいて、スマホやワイヤレスイヤホンのような小物を充電することを目的としているんだと思います。
USB‑C×1のみで複数同時充電不可
せっかくスマホ2台分充電可能な10,000mAhクラスのモバイルバッテリーなのですが、差込口はUSB-Cポート1つだけで、2台同時充電はできません。
とはいえ、ポートが増えるとその分サイズが大きくなるので、このデザインを求める人の使い方を考えると1ポートで良いのかなと、個人的には思います。
価格が高額
実はこれが結構なネックで、日本円で9,350円もします。
しかもLofree公式サイトでしか買えません。
Anker Zolo Power Bankなら、同じ10,000mAhで、より高出力30W、しかもケーブル一体型で3,990円で買えてしまうので、コスパはめちゃくちゃ悪いです。
ただ、Ankerのこのモバイルバッテリーはデザインがめちゃくちゃダサいです。(私の個人的な意見です。)
私はLofree Glow Power Bankのデザインは、5千円という価格差以上の価値を感じています。
まとめ:Lofree Glow Power Bankはこんな人におすすめ

ということで「Lofree Glow Power Bank」をレビューしました。
まとめると以下のとおりです。
おすすめ度 4.5
〇 ここがよかった
- コスメライクな透明ボディ+LEDライトエフェクトのおしゃれなデザイン
- 10,000 mAhでiPhoneを約2回満充電
- 最大22.5 Wの急速充電に対応
- 8つの安全システムで安心して使える
△ ここがイマイチ
- 出力は22.5 W止まりでノートPCには非力
- USB‑C×1のみで複数同時充電不可
- 公式サイトでしか買えない
- 価格が高額
Lofree Glow Power Bankは、とにかくデザイン性だけがずば抜けて高いモバイルバッテリーです。
その他の機能面で悪い点はありませんが、特に秀でた点はありません。
とはいえ、最新のiPhone 16 Proであっても十分な速度で急速充電することができます。
同スペックの製品と比べて、かなり割高でコスパの悪いというだけです。
ただ、唯一無二のこのデザインに価値を感じる人には、是非ともおすすめしたいモバイルバッテリーです。
- ファッションアイテムにも合うデザイン性の高いモバイルバッテリーが欲しい人
- “黒い四角”のダサいモバイルバッテリーにうんざりしている人
- 他の人と違うモバイルバッテリーを使いたい人