爆発しない・発火しないモバイルバッテリーはある?安全性が高いおすすめ10選【2026年版】

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結論からいうと、完全に「発火しない」モバイルバッテリーはありません。

ただし、一般的なリチウムイオン電池よりも、発火リスクを抑えやすい製品はあります。

最近は、リン酸鉄リチウムイオン電池やナトリウムイオン電池に加えて、半固体/準固体系をうたうモデルや、安全設計を大きく強化したモデルも急速に増えてきました。

NITE(製品評価技術基盤機構)によると、2021年から2025年の5年間で、リチウムイオン電池搭載製品の事故は2,140件。
製品別ではモバイルバッテリーの事故が最も多く、事故件数は春から夏にかけて増え、8月にピークを迎える傾向があります。
数字だけ見ると不安になりますが、NITEでは事故を防ぐため、高温となる場所で使用・保管しないことや、強い衝撃・圧力を加えないこと、リコール情報を確認することなどを呼びかけています。

つまり、製品の選び方と扱い方でリスクはかなり下げられます。

この記事では、モバイルバッテリーの安全性を左右するポイントを整理したうえで、発火リスクが低いおすすめ製品を用途別にわかりやすく紹介します。

先に選び方だけ知りたい人向けにまとめると、こんなイメージです。

  • 普段使いのバランス重視なら、半固体/準固体系
  • 安全性最優先なら、リン酸鉄リチウムイオンまたはナトリウムイオン
  • 軽さや薄さも重視したいなら、5,000mAhクラスの半固体/準固体系

それぞれ一長一短があるので、この記事では「安全性の考え方」→「選び方」→「おすすめ製品」の順でわかりやすく整理していきます。

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先に結論|安全性重視ならまずこの5モデル

「結局どれを選べばいい?」という人向けに、用途別に先に結論をまとめます。

重視することおすすめ理由
迷ったらこれエレコム DE-C86-10000/EC-C61MN半固体・10,000mAh・35W・約2,000回とバランスが良い
コスパとサポートNTTドコモ 準固体モバイルバッテリー01M10,000mAh・45W・約2,000回で5,500円
安全性を最優先エレコム DE-C55L-9000ナトリウムイオン・約5,000回・幅広い温度環境に対応
薄さ・Qi2重視CIO SMARTCOBY SLIM II Wireless 2.0 SS5K約121g・8.7mmでQi2 15Wに対応
ノートPCも充電エレコム EC-C62MN/DE-C87-20000BK半固体・20,000mAh・最大67WでPCまで対応

普段使いなら、サイズ・重量と安全性のバランスが取りやすい半固体/準固体系が選びやすいです。

一方、多少重くても電池そのものの安定性を重視するならリン酸鉄リチウムイオンやナトリウムイオン、MacBookなどのノートPCまで充電するなら15,000〜20,000mAh・60W以上の高出力モデルが候補になります。

なお、ナトリウムイオン電池を採用したモバイルバッテリーは現在、飛行機への持ち込みができない点には注意してください。

「爆発しないモバイルバッテリー」は存在する?

結論は「発火しない」と同じで、絶対に爆発しないモバイルバッテリーはありません。

ニュースなどで「爆発」と報じられる事故の多くは、実際には発火・発煙・ 膨張・破裂です。
つまり「爆発しない=これらの事故全般が起きにくい」と 考えれば、選び方は発火対策とほぼ同じになります。

そして、これらのリスクを抑えやすい設計の製品は確実に存在します。
具体的には、リン酸鉄リチウムイオン・ナトリウムイオン・半固体/準固体電池を
採用したモデルや、Anker NLBのように安全設計を強化したモデルです。

選ぶときは「爆発しない」という言葉だけで判断せず、電池の種類・PSEマーク・
保護回路・メーカーの試験データ・リコール対応まで確認することが大切です。
詳しくは次の章で電池タイプごとに整理します。

安全性を重視するならまず知っておきたい4タイプ

モバイルバッテリーの発火リスクは、「どんな電池を使っているか」と「どんな安全設計がされているか」で大きく変わります。
現時点で安全性が注目されている電池・設計は、大きく4タイプに分かれます。

タイプ安全性の仕組みメリットデメリット
半固体/準固体電解液をゲル化し可燃性を低減サイズ・重量は従来型に近い統一定義なし
リン酸鉄リチウムイオン正極が安定構造で酸素を放出しにくい長寿命・安定やや重い・大きい
ナトリウムイオンリチウムより穏やかに反応低温に強い・資源豊富エネルギー密度低め
安全設計強化型リチウムイオンセル・BMS・難燃素材で総合対策軽量・高出力を維持しやすい電池自体は従来型

リン酸鉄リチウムイオン電池

鉄を含む正極材料が構造的に安定していて、高温でも酸素をほとんど放出しません。結果として熱暴走が起きにくく、発火しにくい。
充放電サイクルも1,000〜2,000回と長寿命です。
電気自動車(BYDや一部テスラ)、ポータブル電源にも広く採用されており、実績は豊富。

ただし、エネルギー密度が低いぶん、同じ容量なら重く大きくなりがちです。

リン酸鉄のモバイルバッテリーを探す

ナトリウムイオン電池

リチウムの代わりにナトリウム(食塩の仲間)を使います。
そもそも反応が穏やかなので、熱暴走が起きにくく、動作温度範囲が広く、-35℃の極寒から50℃の酷暑まで対応。
資源も豊富で供給面の安定感もあります。

デメリットは、同じ容量でもリチウムイオンより大きく重くなること。

エレコムのナトリウムイオンモデル(9,000mAh)は約350gで、一般的な10,000mAhリチウムイオンモバイルバッテリーの約1.5〜2倍の重さです。

ナトリウムイオン電池のモバイルバッテリーを探す

機内持ち込みは不可

ナトリウムイオン電池は、安全性は高いのですが、まだ新しいタイプの電池のため、旅客手荷物としての例外規定がまだありません。
持ち込んでいいというルールがないので、今のところ飛行機の中に持ち込むことができない点には注意です。

半固体/準固体系バッテリー

従来のリチウムイオン電池は、可燃性を持つ液体の電解質を使うのが一般的です。

一方で、半固体/準固体系をうたう製品では、この電解質をゲル状にすることで、可燃性成分の揮発や液漏れのリスクを抑え、安全性の向上を狙っています。

メリットは、従来型より安全性を高めやすいのに、サイズや重量は比較的近い水準に収めやすいことです。
「安全性はほしいけれど、リン酸鉄やナトリウムイオンほど重いのは困る」という人には、かなり有力な選択肢です。

ただし、ここで注意したいのが名称です。
「半固体」「準固体」には、現時点で公的規格や業界統一の定義がありません。
たとえばCIOは、2025年11月時点で定義が統一されていないことを明言したうえで、独自の設計基準や試験データを順次開示する方針を示しています。
エレコムも、電解質をゲル状にした半固体電池を採用し、釘刺し試験や圧壊試験など独自試験を通じて安全性を説明しています。

つまり、「半固体だから安全」と一括りに見るのではなく、メーカーがどんな試験を行い、どこまで情報を開示しているかを確認することが大切です。

半/準固体電池のモバイルバッテリーを探す

安全設計を強化した従来型リチウムイオン

電池の種類を変えるのではなく、「従来の三元系リチウムイオン電池のまま、設計で安全性を極限まで高める」というアプローチもあります。

代表例がAnker。
2026年5月に発表したNLB(Neo Lithium-ion Battery/ネオリチウムイオンバッテリー)がこれにあたります。
半固体電池ではなく、リチウムイオン電池をベースにしながら、「不純物(磁性異物・微量金属)の排除」「経年劣化の低減」「釘刺し・圧壊試験への対応」という3つの軸で安全性を高めたセルです。
さらに、セル単体だけでなく、状態を監視するBMS(バッテリーマネジメントシステム)と難燃性筐体を組み合わせ、製品全体で安全性を確保しています。
半固体系とは別軸の考え方ですが、セルの品質管理、BMS制御、外装素材という「三重の防御」で安全性を確保するこの方向性は、半固体系とは異なる、安全性を高めるもう一つの有力なアプローチです。

安全なモバイルバッテリーの選び方とおすすめの選定基準【4つのチェックポイント】

PSEマークと信頼できるメーカーか

リチウムイオン電池を採用した一般的なモバイルバッテリーは、PSEマークの表示がない製品を国内で販売できません。
購入時には必ず確認しましょう。

ただし、ナトリウムイオン電池などPSEの対象外となる方式もあるため、「PSEがない=すべて危険」という意味ではありません。

PSEは最低限の安全基準であり、「あれば絶対安全」でもありません。
あわせて、メーカー名や販売元が明確で、万一の際に問い合わせやリコール対応ができる製品を選ぶことも重要です。

安全試験やデータを公開しているか

「半固体」「準固体」と書かれているだけで、安全性が保証されるわけではありません。
確認したいのは、メーカーがどのような条件で安全性を検証しているかです。

たとえば、釘刺し試験・圧壊試験・高温試験などの結果や、使用できる温度範囲、充放電サイクルなどを公開しているメーカーなら、安全性を判断する材料が増えます。
この記事でも、電池の名称だけでなく、こうした試験内容や情報開示の充実度を重視して選定しています。

保護回路(BMS)や温度監視機能があるか

過充電・過放電・過電流・短絡・温度監視などは、モバイルバッテリーを安全に使うための基本的な保護機能です。
最近はさらに、本体温度が高くなったときに出力を自動で制御したり、バッテリーの劣化状態や温度、充放電回数を確認できたりする製品も増えています。
電池セルだけでなく、製品全体でどのように異常を検知・制御する設計になっているかも確認しましょう。

容量と出力が自分の用途に合っているか

安全性が高くても、用途に合わなければ使いにくくなります。

スマートフォンの予備電源なら5,000〜10,000mAh、20〜30W程度でも十分。
スマートフォンを複数回充電したいなら10,000mAh以上、ノートPCも充電するなら15,000〜20,000mAh以上・60W以上を目安にすると選びやすくなります。
防災や旅行用途では、容量だけでなく、サイクル寿命や対応温度範囲も確認しておきましょう。

安全なモバイルバッテリーのおすすめ10選|発火リスクが低い製品【2026年版】

ここからは、安全性への取り組みが明確で、試験情報やサポート体制も確認しやすい製品を中心に10モデルを紹介します。

半固体/準固体だけでなく、リン酸鉄リチウムイオン、ナトリウムイオン、Anker NLBのようにセル・BMS・筐体を含めて安全設計を強化したモデルも対象です。

製品電池・方式容量最大出力重さ特徴
エレコム DE-C86-10000/EC-C61MN半固体10,000mAh35W約220g総合バランス
ドコモ 準固体モバイルバッテリー01M準固体10,000mAh45W約214gコスパ・店舗サポート
バッファロー BMPBSA10000半固体10,000mAh30W約210gケーブル一体型
エレコム DE-C55L-9000ナトリウムイオン9,000mAh45W約350g安全性・約5,000回
エレコム DE-C39-12000リン酸鉄12,000mAh20W約310g安定性・低価格
CIO SMARTCOBY SLIM II Wireless 2.0 SS5K半固体系5,000mAh有線20W / Qi2 15W約121g薄型Qi2
TORRAS MiniMag Pro 5000mAh半固体5,000mAh有線20W / 無線7.5W118gATLセル・放熱重視
エレコム EC-C62MN/DE-C87-20000BK半固体20,000mAh67W約405g大容量・PC充電
多摩電子工業 TLP159UC準固体15,000mAh67W約322gPC充電・ケーブル一体
Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)NLB10,000mAh有線30W / Qi2 15W約215g半固体とは別の安全設計

普段使いで選びやすいモデル

容量・出力・価格・携帯性のバランスがよく、スマートフォンを中心に普段使いしやすいモデルです。

エレコム:半固体モバイルバッテリー(DE-C86-10000 / EC-C61MN)

エレコム:半固体モバイルバッテリー(DE-C86-10000)
項目内容
電池タイプ半固体リチウムイオン
容量10,000mAh
最大出力35W(USB-C×2 + USB-A×1)
重さ約220g
充放電サイクル約2,000回
動作温度-15℃〜45℃(放電時)

エレコムが2026年3月に発売した、同社初の半固体電池モバイルバッテリーです。
電解液をゲル状にすることで可燃性を抑え、従来のリチウムイオン電池より発火リスクを低減。
エレコム独自の釘刺し試験や圧壊試験をクリアしており、試験データも公開されています。

注目は「Health Monitor」機能。
充放電回数からバッテリーの健康状態を診断し、LEDの色で買い替え時期を知らせてくれます(250回以下:緑、251〜500回:青、501回以上:橙)。
エレコムは2年・500回を買い替えの目安に推奨しています。

35W出力で3ポート搭載。パススルー充電にも対応し、日常使いの使い勝手も文句なし。
従来型の約2倍の価格ですが、寿命は約4倍の2,000回。
長期で見ればコスパは悪くありません。

こんな人に向く: 安全性・容量・出力のバランスで迷ったらまずこれ。

公式サイト https://www.elecom.co.jp/products/DE-C86-10000BK.html

NTTドコモ:準固体モバイルバッテリー01M

NTTドコモ:準固体モバイルバッテリー01M
項目内容
電池タイプ準固体リチウムイオン
容量10,000mAh
最大出力45W(USB PD・PPS対応)
充放電サイクル約2,000回
重さ約214g
サイズ約112 × 68 × 19mm
価格5,500円(税込)

NTTドコモが2026年7月に発売した、準固体リチウムイオン電池を採用する10,000mAhモバイルバッテリーです。

一般的なリチウムイオン電池よりも電解質の液体含有量を抑えたゲル状の電解質を使用。
外部から衝撃を受けた際の液漏れが起こりにくく、短絡(ショート)時にも過剰な発熱を抑える設計になっています。

充放電サイクルは約2,000回と長寿命。
開発元の試験では、2,000回の充放電後も初期容量の約72%を維持しています。

最大45WのUSB PD・PPS急速充電にも対応しているため、スマートフォンだけでなく、対応するタブレットや一部のノートPCまで充電可能です。

USB Type-CとUSB Type-Aを1ポートずつ搭載し、2台同時充電にも対応。
USB Type-Cケーブルはストラップとして本体に取り付けて持ち運べるため、外出時にケーブルを別途用意する必要もありません。

さらに、本体にはバッテリー残量を1%単位で確認できるデジタル表示を搭載しています。

10,000mAh・最大45W・約2,000回というスペックで5,500円と、準固体モバイルバッテリーとしては価格も比較的抑えめ。
全国のドコモショップで購入できるため、ネット通販だけでなく実店舗で選びやすいのもメリットです。

ドコモは過去に同社から購入した不要なモバイルバッテリーの無料回収も全国のドコモショップで開始しており、購入後の処分まで相談しやすい点も安心材料です。

こんな人に向く: 安全性の高い準固体電池を選びつつ、10,000mAh・45Wの実用性や価格の安さ、購入後のサポートも重視したい人。

バッファロー:半固体モバイルバッテリー(BMPBSA10000)

バッファロー:半固体モバイルバッテリー(BMPBSA10000)
項目内容
電池タイプ半固体リチウムイオン
容量10,000mAh
最大出力30W(USB-C×1 + ケーブル一体型USB-C)
重さ約210g
動作温度一般的な生活環境を想定

バッファローが2026年4月に発売した、同社初の半固体モバイルバッテリーです。
現在販売中のAmazon・楽天公式ストア向けモデルに加えて、2026年9月からは全国の家電量販店向けモデルも展開されます。

最大の特徴は5,990円という価格。
半固体10,000mAhクラスで最安水準です。

ケーブル一体型(約23cm、ナイロン被覆+独自ネックガード)で、ケーブルを忘れる心配がない。
iFaceのような厚みのあるスマホケースにも干渉しにくい「スリムコネクタ」を採用しています。

安全面では、釘刺し試験と圧壊試験(約13kN)を実施。
さらにユニークなのは、国内専門機関と連携して「破損時に有害ガスが出ないこと」まで確認している点。
半固体は燃えにくいがゆえに「破損に気づかず使い続ける」リスクに着目した検証は、他社にない視点です。

こんな人に向く: コスパ重視で半固体を試したい人。ケーブル忘れが多い人。

電池そのものの安全性を最優先したい人向け

多少の重さや大きさより、電池材料そのものの安定性や長寿命を重視したい人向けです。

エレコム:ナトリウムイオン電池モバイルバッテリー(DE-C55L-9000)

エレコム:ナトリウムイオン電池モバイルバッテリー(DE-C55L-9000)
項目内容
電池タイプナトリウムイオン
容量9,000mAh
最大出力45W(USB-C)/ USB-A 18W / 合計20W
重さ約350g
充放電サイクル約5,000回
動作温度-35℃〜50℃(放電時)

世界初のナトリウムイオン電池モバイルバッテリー。
ナトリウムイオンはリチウムより反応が穏やかなので、熱暴走が根本的に起きにくいのが特徴。
釘刺し試験でも発火しにくいことが公表されており、Thermal Protection(内部温度監視+出力制御)も搭載しています。

充放電サイクル約5,000回は全製品中トップ。
毎日充電しても10年以上使える計算です。

-35℃〜50℃と、一般的なモバイルバッテリーより幅広い温度環境で使用できるのも特徴の一つ。

ただし、約350gはスマホ2台分に近い重さ。
持ち歩きの負担は正直あります。

また、ナトリウムイオン電池はPSEの対象外ですが、経産省確認のもとで製造・販売されています。

こんな人に向く: 安全性最優先で重さは妥協できる人。極端な温度環境で使う人。

公式サイト https://www.elecom.co.jp/pickup/contents/00113

機内持ち込みは不可

ナトリウムイオン電池は、安全性は高いのですが、まだ新しいタイプの電池のため、旅客手荷物としての例外規定がまだありません。
持ち込んでいいというルールがないので、今のところ飛行機の中に持ち込むことができない点には注意です。

エレコム:リン酸鉄リチウムイオンモバイルバッテリー(DE-C39-12000)

エレコム:リン酸鉄リチウムイオンモバイルバッテリー(DE-C39-12000)
項目内容
電池タイプリン酸鉄リチウムイオン
容量12,000mAh
最大出力20W(USB-C)/ USB-A 12W / 合計20W
重さ約310g
充放電サイクル約1,000回

リン酸鉄リチウムイオン(LiFePO₄)セルを採用した12,000mAhモデル。
リン酸鉄は電気自動車にも使われるセルで、高温でも酸素を放出しにくい安定した構造が特徴。

充放電サイクル約1,000回と長寿命で、長く安心して使えます。
12,000mAhでスマホ約2〜3回分の充電が可能。
価格も約4,500円と手頃で、「安全性の高い電池を安く大容量で手に入れたい」ならこの製品のコスパは優秀です。

ただし、出力20Wは最近の製品としては控えめ。
急速充電を重視するなら他のモデルを検討してください。重量310gもそれなりにあります。

こんな人に向く: 大容量+安全性を安価に手に入れたい人。非常用ストックにも。

公式サイト https://www.elecom.co.jp/pickup/contents/00095

軽さ・薄さ・ワイヤレス充電を重視したい人向け

毎日持ち歩きやすい5,000mAhクラスから、安全性と薄さを両立したモデルを選びました。

CIO:SMARTCOBY SLIM II Wireless 2.0 SS5K

項目内容
電池タイプ半固体系リチウムイオン(CIO独自基準NovaCore C2)
容量5,000mAh
最大出力Qi2 15W(ワイヤレス)/ USB-C 20W
重さ約121g
厚さ約8.7mm
価格6,980円

CIO初の半固体系モバイルバッテリー。
厚さ8.7mm・約121g。iPhoneとほぼ同じ厚さで、MagSafe対応スマホにペタッと貼り付けて充電できます。

CIOは、半固体/準固体の定義が統一されていない点を明示しているメーカーのひとつです。
独自のハードウェア安全設計基準「NovaCore C2」(Tier1電池メーカー製セル+膨張余裕+区画設計+難燃+放熱)と、ファームウェア安全制御「NovaSafety S2」(温度監視+出力自動制御)を策定し、試験条件や実測データの開示も進めています。

アルミ合金ボディで放熱性も高く、「ほんのり温かい程度」というレビューが多いです。

5,000mAhはスマホ約1回分なので、1日の外出で「切れたら困る」を防ぐ保険としての使い方に向いています。

こんな人に向く: iPhoneユーザーでMagSafe充電したい人。薄さと安全性の両立を求める人。

TORRAS:MiniMag Pro 5000mAh(PB27)

項目内容
電池タイプ半固体リチウムイオン(ATL製セル)
容量5,000mAh
最大出力有線20W(USB-C)/ ワイヤレス7.5W
重さ118g
厚さ8.5mm
充放電サイクル約2,000回
安全認証PSE/CCC/FCC/CE

半固体電池を採用したMagSafe対応の薄型モバイルバッテリー。

厚さ8.5mm・重さ118gで、iPhoneに貼り付けたままでもかさばりません。
こちらもMagSafe(マグネット式)に対応しているので、背面にペタッと貼り付けて、外出中の残量補給に使えます。

注目は安全・発熱対策の作り込み。
半固体電池に加えて、Apple製品にも採用実績のあるATL製セルと、熱伝導率の高いグラフェン素材を組み合わせ、充電時の表面温度を従来比で約10℃低減しています。
実際に貼り付けたまま使っても「ほんのり温かい程度」で、発熱が気になって外したくなる場面はほとんどありませんでした。

釘刺し試験をクリアし、PSE/CCC/FCC/CEの各種認証に対応。
機内持ち込みも可能なので、旅行・出張のお供にも安心です。
全面アルミ合金のメタリックなボディは質感も高く、所有感があります。

注意点は、ワイヤレス充電が7.5W止まりでQi2非対応なこと。
iPhone 17のMagSafe/Qi2 25Wを活かしたい人には物足りません。
急ぎたいときはUSB-Cケーブルで最大20Wの有線に切り替える前提の製品です。
5,000mAhモデルとしては価格も安くはありませんが、半固体+ATLセル+グラフェン+アルミボディという安全・品質への振り方を考えると納得感はあります。

こんな人に向く: MagSafeで貼り付けたまま使える薄型を、発熱対策・機内持ち込みまで含めて選びたい人。

大容量・ノートPC充電におすすめのモデル

スマートフォンだけでなく、MacBookなどUSB-C充電に対応したノートPCまで充電したい人向け。
15,000〜20,000mAhの容量と最大67W出力を備えた、安全性重視の高出力モデルです。

エレコム:半固体モバイルバッテリー(EC-C62MN/DE-C87-20000BK)

エレコムDE-C87-20000BK
項目内容
電池タイプ半固体リチウムイオン
容量20,000mAh
最大出力67W(USB PD・PPS対応)
ポートUSB-C×2 / USB-A×1
重さ約405g
サイズ約70 × 110.2 × 35.5mm
充放電サイクル約2,000回
動作温度-15℃〜45℃(放電時)
実売価格約10,980円

エレコムが2026年6月に発売した、20,000mAhの大容量半固体モバイルバッテリーです。
最大67WのUSB PD・PPS出力に対応しており、スマートフォンやタブレットだけでなく、USB-C充電に対応したMacBookなどのノートPCまで充電できます。
安全面では、電解質を液体からゲル状にすることで可燃性成分の揮発やガスの発生を抑えた半固体リチウムイオン電池を採用。
約2,000回の充放電に対応し、-15℃〜45℃と一般的なモバイルバッテリーより幅広い温度環境で使用できます。

さらに特徴的なのが、本体の「Real-time Display」です。
バッテリー残量だけでなく、入出力W数、バッテリー温度、充放電サイクル回数、劣化状態、エラーなどをリアルタイムで確認できます。
本体温度を監視・制御する「Thermal Protection」や多重保護回路も搭載しており、電池だけでなく製品全体で異常を監視できる設計です。

USB-Cを2ポート、USB-Aを1ポート搭載し、最大3台まで同時充電可能。2ポート使用時でも組み合わせによって合計最大67.5W、3ポートでも合計最大63Wを出力できます。

弱点は約405gという重さと、実売約15,980円という価格。

毎日のスマホ充電用としてはオーバースペックですが、「安全性を重視しながら、外出先でノートPCまでしっかり充電したい」という用途には非常に強い製品です。

エレコムでは同等仕様の「DE-C87-20000BK」も展開しています。AmazonなどではEC-C62MNの方が安く販売されていることが多いため、購入時は両型番の価格を比較するのがおすすめです。

こんな人に向く: MacBookなどのノートPCを外出先で充電したい人。大容量でも安全監視機能を重視したい人。

多摩電子工業:PD67W 準固体電池モバイルバッテリー 15000mAh(TLP159UC)

項目内容
電池タイプ準固体リチウムイオン
容量15,000mAh
最大出力67W(USB PD・PPS対応)
ポートUSB-C×1 / USB-A×1 + USB-Cケーブル一体型
重さ約322g
サイズ約71 × 130 × 26mm
充放電サイクル約2,000回
USB-Cケーブル約13.5cm
参考価格10,800円(税込)

多摩電子工業が2026年8月に発売した、15,000mAh・最大67Wの準固体モバイルバッテリーです。

電解質には難燃性のゲル素材を使用し、一般的な液体電解質のリチウムイオン電池より発火や液漏れのリスクを抑える設計。
充放電サイクルも約2,000回と長寿命です。

多摩電子工業では準固体電池の釘刺し・圧壊試験の比較を公開しているほか、過電流・過電圧、過放電、温度監視、短絡(ショート)などの保護機能を搭載。
出荷前の全品検査や国内サポート体制も整えています。

最大67WのUSB PD出力に対応しているため、スマートフォンだけでなく、対応するノートPCの充電にも使用できます。
USB-Cケーブルが本体に一体化されているのも便利なところ。
外出先で別途ケーブルを持ち歩く必要がなく、15,000mAhなので20,000mAhクラスほど重くならないのもメリットです。

本体重量は約322g。
エレコム DE-C87-20000の約405gより軽いため、「PCを充電できる容量と出力はほしいけれど、20,000mAhは重すぎる」という人にはちょうどいい選択肢です。

一方、複数ポートを同時に使用すると合計最大30Wまで下がります。
ノートPCを67Wで充電するときは、基本的にUSB-Cを単独で使用する製品と考えた方がいいでしょう。

参考価格は10,800円で、67W対応の安全性重視モデルとしてはエレコム20,000mAhモデルより価格を抑えられます。

こんな人に向く: ノートPCも充電したいが、20,000mAh・400gクラスまでは必要ない人。ケーブル一体型を重視する人。

多摩電子工業公式ストア

半固体とは別の安全設計を選ぶなら

安全性を高める方法は、半固体/準固体電池へ置き換えることだけではありません。

セルの品質管理、BMSによる監視、難燃性筐体など、製品全体の設計を強化するアプローチもあります。

Anker:Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)

Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)
項目内容
電池タイプNLB(安全設計強化型リチウムイオン)
容量10,000mAh
最大出力USB-C 30W / Qi2ワイヤレス15W
重さ約215g
サイズ約104 × 71 × 15mm
価格11,990円(税込)

Ankerが2026年6月に発売した、新開発のNLB(Neo Lithium-ion Battery/ネオリチウムイオンバッテリー)を初採用したモバイルバッテリーです。

NLBは半固体電池ではなく、従来型のリチウムイオン電池をベースに、セルそのものの品質と製品全体の安全設計を強化したもの。
セル素材から不純物を徹底的に排除し、経年使用による劣化も抑える設計としたうえで、セルの釘刺し試験・加圧試験や筐体の燃焼試験など、厳しい安全試験を実施しています。

さらに、秒単位で電圧を監視してセル情報を記録するBMS(バッテリーマネジメントシステム)と、耐火試験をクリアした難燃性筐体を組み合わせているのも特徴です。

専用アプリではバッテリーの状態をリアルタイムで確認でき、劣化状態から買い替えのタイミングも把握できます。

使い勝手も優秀で、10,000mAhながら厚さ約15mm。Qi2対応スマホへの最大15Wワイヤレス充電に加え、USB-Cでは最大30Wの急速充電に対応します。

価格は11,990円と、同容量の半固体/準固体モデルよりかなり高め。
それでも、「電池の安全性だけでなく、メーカーの品質管理やBMS、筐体まで含めて安心できる製品を選びたい」という人には有力な選択肢です。

こんな人に向く: 安全性を重視しながら、Qi2・薄さ・30W急速充電など普段使いの便利さも妥協したくない人。

モバイルバッテリーを安全に使うための注意点

安全な電池を選んでも、使い方が悪ければリスクは上がります。

NITEでは、リチウムイオン電池搭載製品の事故を防ぐポイントとして、「賢く選ぶ」「丁寧に使う」「正しく捨てる」の「3つのC」を呼びかけています。

高温の車内や直射日光に放置しない

真夏の車内は60℃を超えることもあります。
モバイルバッテリーにとっては最悪の環境。
充電中も布団やバッグの中に入れっぱなしにせず、熱がこもらない場所に置いてください。

落下や圧迫など強い衝撃を避ける

内部の電池が変形すると、正極と負極が接触してショートし、発火の原因になります。
落としたあとに膨らみや変形がないか確認しましょう。

膨らみ・異臭・異常発熱があれば即使用中止

これらは電池内部で異常が起きているサイン。
そのまま使い続けると発火につながる可能性があります。

膨張したモバイルバッテリーは使用を中止し、メーカーまたは自治体に処分方法を確認してください。
なお、JBRCでは膨張・破損した電池は回収対象外です。

傷んだケーブルや仕様に合わない充電器を使わない

ケーブルの被覆が破れている、コネクタがぐらつくなど、劣化したケーブルは使用しないでください。
充電器も、必要な安全基準を満たし、出力仕様が機器に合った信頼できる製品を使用しましょう。

購入前後にリコール情報を確認する

型番で検索するだけでOK。
購入前に一度、購入後も半年に一度くらいは確認しておくと安心です。

正しい方法で処分する

使用済みのモバイルバッテリーは家庭ごみに混ぜず、メーカーや自治体が案内する方法で処分します。
JBRCの回収協力店を利用できる場合もありますが、JBRC会員企業製であることなど条件があり、膨張・破損・水濡れした電池は回収対象外です。
異常のある製品はメーカーまたは自治体に相談してください。

よくある質問

爆発しないモバイルバッテリーはありますか?

完全に「爆発しない」と断言できる製品はありません。

ただし、リン酸鉄リチウムイオン、ナトリウムイオン、半固体/準固体電池を
採用したモデルは、一般的なリチウムイオン電池より発火・破裂リスクを
抑えやすい傾向があります。
重要なのは名称だけで選ばず、PSEマーク・保護回路・
試験データ・リコール対応まで確認することです。

「発火しない」と「爆発しない」モバイルバッテリーは違いますか?

厳密には少し違います。
「発火しない」は火が出にくいこと、「爆発しない」は
破裂や急な事故まで含めた不安を指しますが、どちらも「安全性の高いものを
選びたい」という意図はほぼ同じです。
そのため選び方のポイントも共通しています。

PSEマークがあれば絶対に安全?

絶対ではありません。
PSEは最低限の安全基準であり、品質の上限を保証するものではありません。

ただし、PSE対象のモバイルバッテリーでは、PSEマークがない製品を国内で販売することはできません。

準固体と半固体は同じ?

呼び方は近いですが、2026年8月現在、商品表示上の統一された定義はありません。

メーカーによって基準が異なり、エレコムは「ゲル状+独自試験通過」、CIOは「電解液含有量10%以下+実測データの開示」で定義。バッファローも独自の品質試験を実施しています。
名前だけでなく、メーカーがどんな条件で安全性を確認しているかを見ることが大事です。

Ankerは半固体モバイルバッテリーを出している?

2026年8月現在、Ankerは半固体/準固体電池を採用したモバイルバッテリーを販売していません。

その代わり、Ankerは独自開発のNLB(Neo Lithium-ion Battery/ネオリチウムイオンバッテリー)というリチウムイオンバッテリーセルを採用しています。
NLBは半固体電池ではなく、発火の原因になり得る磁性異物や微量金属などの不純物を徹底的に排除し、経年劣化による内部ショートや副反応を抑えることで安全性を高めるアプローチです。
さらにセルの釘刺し試験や加圧試験に加えて、異常を監視するBMS(バッテリーマネジメントシステム)や難燃性筐体を組み合わせ、製品全体で安全性を高めています。

このNLBを初めて搭載した「Anker Nano Power Bank (MagGo, Plus)」は2026年6月に発売済み。
10,000mAhながら厚さ約15mm・約215gで、Qi2による最大15Wのワイヤレス充電とUSB-C最大30W出力に対応しています。

つまりAnkerは、「半固体電池に置き換える」のではなく、リチウムイオン電池のセル品質・BMS・筐体をまとめて強化する方向で安全性を追求しています。

膨らんだモバイルバッテリーは使ってもいい?

使用中止してください。
膨張はバッテリー内部でガスが発生しているサインで、そのまま使うと破裂や発火の危険があります。
自治体の回収窓口、JBRC加盟の回収協力店、メーカーの回収サービスで処分できます。

モバイルバッテリーは何年くらいで買い替えるべき?

使用頻度と劣化具合によりますが、エレコムは2年・500回を目安に推奨しています。
発熱が大きくなった、充電が明らかに遅くなった、膨らみがあるといった症状が出たら早めに買い替えましょう。

飛行機にモバイルバッテリーは持ち込める?【2026年4月24日からの新ルール】

はい、モバイルバッテリーは飛行機に持ち込めます。
ただし、2026年4月24日から機内持ち込みルールが変更され、以前よりも扱いが厳しくなっています。
国土交通省の新ルールでは、モバイルバッテリーは預け入れ手荷物に入れることはできず、必ず機内に持ち込む必要があります。
持ち込めるのは、160Wh以下のモバイルバッテリーが1人あたり2個までです。

また、機内では次の行為ができません。

  • 機内電源やUSBポートからモバイルバッテリー本体を充電する
  • モバイルバッテリーからスマホなどの電子機器へ充電する

さらに、発煙・発火時にすぐ対応できるよう、座席上の収納棚には入れず、座席ポケットなど手元に保管することも求められています。
端子がショートしないように、ケースや収納袋に入れる、端子を保護するなどの対策もしておきましょう。

なお、ここでいう「持ち込めるモバイルバッテリー」は、主にリチウムイオン電池などを内蔵した一般的なモバイルバッテリーの話です。
ナトリウムイオン電池を内蔵したモバイルバッテリーについては、現行の航空ルール上、機内持ち込み・預け入れのどちらもできない扱いになっているため注意してください。

実際に搭乗する前には、国土交通省の案内に加えて、利用する航空会社の最新ルールも確認しておくと安心です。

➡︎国土交通省の案内はこちら

まとめ

「発火しないモバイルバッテリー」は残念ながら存在しません。
でも、発火リスクを大きく下げる選択肢は確実に増えています。

2026年に入って、エレコム・CIO・バッファロー・TORRASに加えて、NTTドコモなども半固体/準固体モバイルバッテリーを投入。
さらにAnkerはNLBという別のアプローチで安全設計を強化するなど、選択肢は急速に広がっています。

「安全な電池=重くて高い」だった時代から、「従来型とほぼ同じサイズ・重量で安全性が高い」モデルが選べる時代に変わりつつあります。

最後に、選ぶときに意識したい3つのポイントをまとめます。

  1. 電池の種類で選ぶ:
    半固体/準固体は従来型に近いサイズ感で安全性UP。リン酸鉄・ナトリウムイオンは安全性最優先だがサイズ・重量が大きくなる。
  2. メーカーの姿勢で選ぶ:
    「半固体=安全」ではない。どんな試験をして、どんなデータを開示しているかを見る。
  3. 使い方で守る:
    熱をこもらせない、衝撃を避ける、異常を感じたら即使用中止。どんなに安全な電池でも、これは変わりません。

モバイルバッテリーは「持ち運べる電力タンク」。
便利さと一緒に、ちょっとした安心も持ち運びましょう