このページのリンクには広告が含まれています。
評価:3.5
ちょっとヨーロッパに行くことになったのですが、海外でスマホとかカメラを充電するのに、コンセントを海外用にする変換プラグが必要ということで、Amazonで色々探していました。
で、見つけたのが「充電機能付きの変換プラグ」という存在。
確かに、変換プラグ+充電器の2つを持っていくよりも、充電機能付きの変換プラグを1つ持っていく方が荷物がかさばらないですもんね。
特に海外だと手荷物はなるべくコンパクトにしたいですが、ガジェット周りはそれなりの重さになるのでできるだけ軽くしたいところ。
私が今回購入した「momax 1-World 5-Port Travel Charger 35W」は、変換プラグとDCコンセントに加えて、最大35Wの充電機能を搭載。
35W出力なら、最新のiPhoneの急速充電はもちろん、iPadやMacBook Airなどの大きめのデバイスも充電することができます。
さらにUSB-C×3、USB-A×2の5ポートもあるので、カメラやイヤホンなどのデバイスも同時に充電することができます。
機能性はもちろんなのですが、momaxの製品はデザインも洗練されてるのがいいんですよね。
というわけで、今回はこれ1台で海外旅行・出張はオールオッケーの「momax 1-World 5-Port Travel Charger 35W」をレビューします。
〇 ここがよかった
- 全世界対応の変換プラグ
- これ1台でスマホ充電もプラグ変換もできて荷物を減らせる
- 5ポートで複数デバイスを充電できる
- 小さく軽いのでかさばらない
△ ここがイマイチ
- 複数ポート使用時は充電が遅い
- PSE認証を受けていない
\ 欲しかったモノがお得に買える /
Amazonタイムセール
momaxについて

「momax(モーマックス)」は、2003年に香港で設立されたテクノロジー企業で、モバイルアクセサリーやスマートホーム製品を中心に展開するブランド。
洗練されたデザインと高い機能性を兼ね備えた製品づくりに定評があり、スマートフォン用の充電器やケーブル、ワイヤレスイヤホン、スマートプラグなど、幅広いジャンルでラインナップを揃えています。
現在は世界50カ国以上で製品が販売されており、日本国内でも一部のガジェット好きの間で注目されているメーカーのひとつ。
近年では、AppleのMFi認証やSamsungのSMAPP認証を取得するなど、安全性と品質へのこだわりも強く、国際的な安全基準にも適合した製品開発を行っています。
また、国際的なデザインアワードであるRed Dot Design AwardやiF Design Awardなどの受賞歴もあり、デザイン性でも高い評価を得ています。
momax 1-World 5-Port Travel Charger 35Wの特徴・スペック・同梱品
momax 1-World 5-Port Travel Charger 35Wの特徴をまとめるとこんな感じです。
- JP/US、AU、EU、UKのソケットを内蔵した全世界対応の変換プラグ
- 最大35Wの急速充電
- 変換プラグ+急速充電器で海外もこれ1台でOK
- USB-C×3、USB-A×2で5台のデバイスを同時充電
- コンパクトで軽量
カラー | ブラック/ ホワイト / ナチュラルチタニウム |
サイズ | 71 × 54 × 54 mm |
重さ | 約150g |
ポート等 | USB-Cポート×3、USB-Aポート×2、ACコンセント×1(最大2500W) |
定格入力電圧範囲 | AC100-250V ~ 50/60Hz 10A 2500W最大 |
USB-C1 | 最大35W (5V⎓3A、9V⎓3A、15V⎓2.33A、2V⎓1.75A) |
USB-C1+他のポート | 最大20W (5V⎓ 4A) |
USB-C2 / C3単体 | 最大15W (5V⎓3A) |
USB-A1 / A2単体 | 最大12W (5V⎓ 2.4A) |
合計出力 | 最大35W |
プロトコル | PD3.0、PPS、QC3.0、QC4+、Samsung AFC2.0 |
その他 | JP/US、AU、EU、UKのソケットを内蔵 |
メーカー | momax |

- momax 1-World 5-Port Travel Charger 35W本体
- 取扱説明書
- 保証書
momax 1-World 5-Port Travel Charger 35Wレビュー
洗練されたデザイン。コンパクトで軽量なので機内持ち込みにも◎

カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ナチュラルチタニウムの3つがありますが、私はホワイトを購入。
実はAmazonで「変換プラグ」で検索すると、ほとんどの製品が同じような形状をしているのですが、momaxの製品は他の
製品と比べると洗練されてデザインだと感じます。
正面には変換プラグとしてのメイン機能である、様々な規格に対応したソケットを搭載。
「ホワイト」とはいうものの、白なのはこのソケットの面だけで、他は薄いブルーグレーのカラーリングです。
このグレーカラーはこうしたガジェットではあまり見ない洗練された絶妙な色味で、また、素材表面も艶のないマットな風合いで、全体としてスタイリッシュな印象を受けます。

ソケット面の裏側には各国の規格に対応した電源プラグとフューズがあり、スペックなどの記載があります。

裏面のプラグは、規格に応じてサイドのスライドスイッチをスライドすると出てきます。

スライドレバーの反対側には最大35W充電に対応したUSB-Cソケットがついています。

白い正面の電源ソケットの下の面にはUSB-C×2、USB-A×2の4ポートを搭載。
なので、先ほどのPD(Power Delivery)対応のUSB-Cと合わせると最大5台のデバイスを同時に充電することができます。

サイズは71 × 54 × 54 mm(スライドレバー含む)と、スペックを考えるととてもコンパクト。

重さもわずか150gとかなり軽量です。
世界中で使用できるマルチ変換プラグとMAX35Wの複数ポート充電器をそれぞれ持ち運ぶ場合と比べると、おそらく倍以下の容量と重量になると思うので、これ1台で充電周りをカバーできるのはめちゃくちゃ便利です。
世界180か国以上で使用可能な変換プラグ
USA(アメリカ)/JP(日本)、AUS(オーストラリア)、UK(イギリス)、EU(ヨーロッパ)の電源プラグの規格に対応。
(国名はこれだけですが、これらの国の規格があればほぼ全世界の電源に対応しています。)
それぞれの国のスライドレバーをスライドすると、対応するプラグがにょきっと出てくる仕組み。

一番上のUSA / AUSのレバーでは、日本でも見慣れた、「Aタイプ」のプラグが出てきます。

オーストラリアの「Oタイプ」はAタイプをハの字にしたものなので、出てきたプラグを手で少し回転させることで対応が可能です。

真ん中のスライダーはイギリスのコンセント「BFタイプ」。

一番下のEUをスライドすると出てくるのが、いわゆるユーロプラグと呼ばれる「Cタイプ」です。
ヨーロッパの多くの国ではCタイプが主流ですが、そのほかに「SEタイプ」という、Cタイプを少し太くした規格もあります。
CタイプでもSEタイプに差し込みむことはできて、ちょっとゆるいですが使用することが可能です。
ただし、momax 1-World 5-Port Travel Charger 35Wには、電圧変換器としての機能はないので、ドライヤーなどの小型家電で日本の100Vまでしか対応していない製品は使用することができません。
240Vまで対応している製品を選ぶか、別途変圧器を用意する必要があります。
まあ、最近のスマホとか充電器は通常100〜240Vに対応してるはずなので、心配なら確認したほうがいいかもしれません。
最大35W急速充電のUSB-C×3・USB-A×2も搭載。
気になる充電性能をチェックしてみたいと思います。
まずはメインとなるUSB-C1の使用できる急速充電のリストを確認。

対応しているプロトコルは以下のとおりです。
- USB BC DCP
- PD3.0
- PPS
- QC4+
- Apple2.4A
- Samsung AFC
- HUAWEI FCP / SCP
PD3.0やQC4+、PPSにも対応しているので、大抵のスマホの急速充電に対応しています。
続いて、同じくUSB-C1の利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)を計測してみました。

- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:15V=2.33A
- Fix:20V=1.75A
- PPS:3.3-11.0V=3.0A
公称どおりのPDOでした。
USB-C1単体なら最大35Wで充電できるので、スマホはもちろんですが、iPadやMacBook Air 13インチくらいまでのデバイスも急速充電することができます。
PPSにも対応しているため、幅広いデバイスへ適切な出力で充電することが可能です。
今回、海外に持って行く予定のデバイスを色々なパターンで充電できるが試してみました。

iPhone 15 ProをUSB-C1で
8.67V×1.71A≒14.83W
唯一のPDであるUSB-C1で充電してみました。
思ったより速度が出ていないのは充電残量の問題でしょうか。
それでも十分な速度が出ていると思います。

iPhone 15 ProをUSB-C2で
4.69V×2.90A≒13.60W
今度はPDではない、USB-C2で充電してみます。
USB-C2/C3単体では最大15Wなので、それに近い速度で充電できているようです。

Pixel 7をUSB-C2で
4.36V×2.0A≒8.72W
USB-C2でGoogle Pixel 7も問題なく充電できています。

Pixel 7をUSB-A1で
4.21V×1.23V≒5.18W
少し遅めではありますが、USB-Aでも問題なく充電できました。

iPhone SE 2をUSB-A1で
5.15V×1.47A≒7.57W
念の為iPhone SE 2もUSB-A単体での充電を試してみましたが、Pixel 7よりは早い速度で充電できています。

iPad mini 6をUSB-C2で
4.55V×2.73A≒12.42W
今回持って行くとしたらiPad miniくらいまでだと思うので試してみました。
これも問題なく充電できています。

iPad mini 6をUSB-C1、Pixel 7をUSB-A1で
USB-C1:4.86V×1.42A≒6.90W
USB-A1:4.25V×1.16A≒4.93W
うーん、複数ポート接続だと思ったよりも遅いですね。
充電の速度はデバイスのバッテリー残量や、その時の環境・状況によって変わるので一概には言えませんが、思ったより速度が出ない印象です。
1つのポートだけで使用する場合、USB-C1のみがPD(Power Delivery)で最大35W出力、USB-C2/C3が最大15W、USB-A1/A2が最大12W出力となります。
ですが、複数ポートを使用した場合は合計で35Wまでの出力になるので、5ポートすべて使用すると、1台あたりの充電速度は大幅に遅くなることが予想されます。
なので、「みんなのスマホをこれ1台で充電」みたいな使い方には向いていません。
寝てる間に スマホ+カメラ+イヤホン を充電、みたいな使い方がおすすめです。
AC差込口も使えばもっと充電できる
ただ、そもそもmomax 1-World 5-Port Travel Charger 35Wは、充電器付きの”変換プラグ”なんですよね。
なので、全面のソケットに日本から持ってきた充電器を挿せば、さらに充電できる端末を増やすことができます。

めちゃくちゃ小さい30W充電器「Anker 511 Charger (Nano 3, 30W) 」を挿してみました。
これなら、1-World 5-Port Travel Charger内蔵の35W充電と合わせて、2台のデバイスを高速で充電できます。
気になるのは、コンセント使用時でも、内蔵充電器の出力は変わらないのか?ということ。

テスターで確認してみたところ、AC差込口を使用していることによる影響は特にないようでした。
持って行くデバイスによって、追加で充電器を持って行ってもいいかもしれません。
マルチ保護機能搭載&10Aヒューズ内蔵で安全に使用できる
1-World 5-Port Travel Chargerは、ヨーロッパとアメリカの電子機器の認証である、CE、FCCを取得しており、一定の安全性は保障されています。
また、本体の筐体は耐火性のPC(ポリカーボネート)素材を採用。
これに加えて充電機能に対しては、過熱、過電流、過充電、短絡防止、過電力保護、過電圧保護、過放電保護といったマルチ保護機能を搭載。
日本で使用しているのと変わらない安全性で充電することができます。

変換プラグとしては、10Aヒューズを内蔵。
ヒューズは電気回路を過電流から守るための安全装置のこと。
電流が異常に流れたときに自ら切れて(溶けて)回路を遮断し、火災や機器の破損を防ぐ役割があり、特に旅行用の変換プラグや充電器では、安全性を高めるうえで非常に重要な機能です。
世界中の多くの家庭用電源(100~240V)では、最大10Aまでの電流に対応しているケースが多いため、10Aを超える異常な電流が流れた場合に、安全ブレーキとして機能してくれます。

何かの異常でヒューズが飛んでしまうと、変換プラグも充電器も使えなくなってしまいますが、スペアのヒューズが1本内蔵されているため、入れ替えてまた使用することができます。
一般的な充電器以上に、電気トラブルが起きやすい変換プラグだからこそ、安全性への配慮は万全だと感じます。
momax 1-World 5-Port Travel Charger 35Wレビューまとめ

ということで、momax 1-World 5-Port Travel Charger 35Wをレビューしました。
私の個人的な評価はこんな感じです。
3.5
〇 ここがよかった
- 全世界対応の変換プラグ
- これ1台でスマホ充電もプラグ変換もできて荷物を減らせる
- 5ポートで複数デバイスを充電できる
- 小さく軽いのでかさばらない
△ ここがイマイチ
- 複数ポート使用時は充電が遅い
- PSE認証を受けていない
変換プラグと最大35Wの充電器が一体になっていて、海外に行くときにこれ1つで済むのが何より良い点です。
USB-C×3、USB-A×2の5ポートもあるから、例えばスマホとカメラとワイヤレスイヤホンを同時に充電、なんてこともできちゃう。
ただ、同時充電だと出力は弱め。
とはいえ海外旅行でがっつりスマホ以外のガジェットを使って、急いで同時に充電することは考えにくいので、寝てる間に朝までに充電できてればいいなら、この出力で十分だと思います。
あとはサイズがコンパクトで、手に持って違和感を感じるほど軽いのも、手荷物の容量と重さをなるべく減らしたい海外旅行・出張には本当にありがたいです。

ただ、CEやFCCなど海外の認証はあるのですが、日本のPSEマークがありません。
PSEマークは、電気用品安全法に定められる検査等の義務を果たし、安全が確保された製品に、事業者自ら表示するマークのこと。
日本国内で販売する電子機器は、製品かパッケージのどちらかに表示する義務があるのですが、海外のメーカーなのでその認識がないのか、表示がありません。
使用する側には特に義務はありませんし、そもそも海外でしか使用しないので問題はないのでしょうが、手放しにおすすめはしにくいなぁとは思います。
この記事を書いている時点では私もまだ海外で実際に使用はしていないので、海外で使用してみてまた使用感を追記したいと思います。
こちらもおすすめ