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評価:4.5
ケーブルいらずでマグネットでピタッと貼り付いて、充電しながらの操作性も損なわない。
MagSafe対応のモバイルバッテリーは確かに便利です。
ただ、一方で私が最近気になるのは発熱の問題。
ワイヤレス充電は、その特性上有線充電に比べると発熱量が大きくなるため、MagSafe充電しながらスマホを操作していると、発熱により充電の制限によって、充電しているのに電池が減っていく、なんてことも起こっていました。
夏の暑い時期は何もしなくてもスマホが熱を持っているので、発熱によるバッテリー劣化はなるべく避けたいところ。
そこで目をつけたのが直挿しタイプの小型のモバイルバッテリーです。
MagSafe同様、別途ケーブルを用意する必要がなく、サッと取り出して簡単に充電ができ、充電中のスマホの操作性も損なわれません。
多くのメーカーからこのタイプが販売されているのですが、デザインも機能はどれもほぼ同じ。
Amazonでどれがいいかなと探していて、とりわけ目をひいたのが、今回レビューする「SHARGE FlowMini2」です。
スケルトンの洗練されたデザインに、直挿しコネクタは着脱可能でUSB-CとLightningに入れ替え可能。
別途ランヤードを兼ねる内蔵USB-Cケーブルもついて2台同時に充電することもできます。
最大出力22.5Wで容量5,000mAhなのでスマホ用の日常使いに最適。
この記事ではそんなSHARGE FlowMini2の外観や使い勝手などを詳しくレビューします。

ガジェットブロガー
バビ
東京在住のガジェット好き会社員ブロガー。 デザイン性の高いガジェット・スマホ・PC周辺機器を、実体験にもとづき200本以上レビューしています。 経験を活かした専門的かつ正直なレビューをお届けします。
SHARGE FlowMini2の特徴・スペック・同梱品
- スケルトン筐体で内部がうっすら見える“テック系”ルック。
- ケーブル不要の“直挿し充電”に対応。
- 最大22.5Wの急速充電でiPhone 16を約27分で50%まで充電可能。
- 交換式コネクタ(USB-C/Lightning)採用で、iPhone 14以前にも対応。
- 内蔵USB-Cケーブルも搭載し、直挿し+ケーブルの2台同時充電もできる。
- 5,000mAhの容量を備えつつ、超小型・軽量で持ち運びやすい設計。
カラー | シルバー / ブラック / ピンク |
サイズ | 79.4 × 25.8 × 33.5mm |
重さ | 100g |
ポート | USB-C × 2(Lightningコネクタ、USB-Cコネクタ、USB-C内蔵ケーブルを含む) |
入力 | USB-Cケーブル:5V⎓3A/9V⎓2A/12V⎓1.5A USB-Cコネクタ:5V⎓3A/9V⎓2A/12V⎓1.5A |
出力 | USB-Cケーブル:5V⎓3A/9V⎓2.22A/ USB-Cコネクタ:5V⎓3A/9V⎓2.22A/ USB-Cケーブル+コネクタ同時:5V⎓3A |
総容量 | 5,000mAh(18.25Wh) |
定格容量 | 2,700mAh(5V⎓3A) |
メーカー | SHARGE |
※出力の「10V⎓2.25A」は、公称に記載があるが、実際に確認できなかったもの

- SHARGE FlowMini2 × 1
- コネクター × 2
(USB-C to USB-C、USB-C to Lightning) - ユーザーマニュアル × 1
SHARGE FlowMini2の外観レビュー
スケルトン筐体の優れたデザイン

SHARGEといえば“透明・レトロフューチャー・サイバーパンク”の美学を打ち出す独自のスタイル。
そのコンセプトのとおり、内部のシルバーがクリアなプラに覆われたデザイン性の高い筐体です。
SHARGE FlowMini2にはいくつかのカラーバリエーションがありますが、私はシルバーを購入しました。

デザイン的にクリアケースのスマホとの相性が良く、iPhone 16 Proのナチュラルチタニウム+クリアケースとも相性抜群です。
オレンジのアクセントカラーが、Getriのクリアケースともベストマッチ。

本体上部に着脱可能な直挿しコネクタと、サイドにランヤードも兼ねた内蔵ケーブルを備え、どちらからでも充電が可能。
内蔵ケーブルのケーブル収納部分は、収納時にはカチッと固定されていますが、出口が微妙に傾斜しているので、使用の際には溜めらかに引き出すことができます。

直挿しのコネクタはデフォルトではUSB-Cがついていますが、Lightningにも変換することができます。


このタイプの多くの直挿しタイプは四角に近いフォルムですが、FlowMini2は、あえて内部の電池の円筒形を生かしたデザインになっています。
丸みを帯びている部分は滑り止めのためギザギザの溝がつけられ、デザインのアクセントにもなっています。

電池残量を示すLEDライトは正面のオレンジボタンの横に設置。
ちなみにこのボタンはブラックではグリーンになっています。

iPhone 16 Proに装着するとこんな感じに。
近未来的ではありますが、サイバー感がいきすぎていないため、スタイリッシュな雰囲気になっています。
新色ピンクも可愛い
別件でメーカーから連絡をいただいた際、FlowMini2を購入して、レビューする予定だと話をしたら、新色のピンクをいただいたので紹介します。

デザインのベースはシルバーと一緒ですが、こちらはボタンも含めて全体が淡いピンクになっています。


ポップなピンクではなく、上品な桜色のピンクなので、スケルトンの筐体と相まって洗練された雰囲気に。

シルバーは近未来的な印象でしたが、ピンクはコスメライクな洗練された印象で女性におすすめです。
充電性能をチェックしてみた
SHARGE FlowMini2の最大出力は22.5W(iPhoneの場合は20W)。
最近のミドルクラス以上のスマホは30Wに近い出力や、それ以上の出力で充電できる機種もありますが、20Wを超えていれば十分高速で充電できます。
テスターを使用して、簡易的に充電性能をチェックしてみました。
まずは利用できる急速充電のリストから。

- USB BC DCP
- PD3.0
- PPS
- QC4+
- Apple2.4A
- Huawei FCP / SCP
PD(Power Delivery)3.0はもちろん、PPSにも対応しており、一般的なスマホの急速充電が可能です。
次に利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)も確認してみます。

- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=2.22A
- Fix:12V=1.67A
- PPS:5.0-5.9V=3.0A
- PPS:5.0-11.0V=2.0A
公称のスペックにはPPSの表記がありませんでしたが、実際にはPPSに対応しているようです。
また、公称では 10V⎓2.25A との記載がありますが、テスターでは確認できませんでした。
それから、公称ではiPhone 16で0→50%までを27分で充電できるとのことだったので、iPhone 16 Proで充電を空にして、SHARGE FlowMini2が空になるまで充電してみました。

まずは充電速度のチェックです。
11.7V × 1.31A ≒ 15.33W
iPhone 16 Proでは、12V=1.67Aでネゴシエートしているようです。
15分ごとの電池残量は以下の表のとおりです。
15分 | 23% |
30分 | 39% |
45分 | 61% |
60分 | 76% |
79分 | 88% |
30分で充電できたのは39%までで、0→50%までの充電には40分くらいかかりました。
決して遅いわけではないですが、特別に高速というわけではありません。
とはいえ30分あれば40%弱くらい充電できるなら十分だと思います。
また、SHARGE FlowMini2の容量は5,000mAhですが、iPhone 16 Proを88%まで充電することができました。
そのほか、手持ちのデバイスではどのように充電されるのか、試してみました。

Google Pixel 7
9.01V × 1.92A ≒ 17.30W
AndroidスマホのPixel 7では9V=2.22Aでネゴシエート。

iPhone SE 2
5.08V × 1.01A ≒ 5.15W
LightningコネクタのiPhone SE2は、5V=3.0Aでネゴシエートしていますが、充電が80%以上残っていたので5W程度になっています。

iPad mini 6
5.11V × 1.59A ≒ 8.09W
iPad miniも問題なく充電できています。

SOUNDPEATS Capsule3 Pro+
5.11V × 1.82A ≒ 1.82W
最後にワイヤレスイヤホンも充電してみましたが、こちらも普通に充電できました。
SHARGE FlowMini2のメリット
ケーブル不要の直挿し+内蔵USB-Cケーブルで使い分けできる
SHARGE FlowMini2の最大の特徴で最大のメリットは、ケーブル不要で直挿しコネクタと、内蔵USB-Cケーブルが使い分けられること。

直挿しのコネクタ部分は、3.7mm高く、厚みのあるスマホケースでもスムーズに挿入できるよう設計されています。

収納時にはランヤードにもなる内蔵ケーブルも、直挿しコネクタと同じ出力で充電できるので、状況に応じて使い分けることができます。


もちろん、SHARGE FlowMini2自体の充電も、直挿しコネクタと内蔵ケーブルのどちらを使ってもOK。
コード不要でサッと取り出してすぐ使える設計は、通勤・通学の電車の中などでにも最適で、日常使いに向いています。
Lihgtningにも変換できて古いiPhoneにも対応

直挿しコネクタはUSB-C、Lightningの2種類を付属。

iPhone 16、15やAndroidスマホだけでなく、iPhone 14以前のiPhoneや、LightningタイプのAirPodsのユーザーも安心です。

iPhone SE(第2世代)にも使うことができました。
2台同時充電に対応

直挿しの内蔵の2つのコネクタがあるので、当然、両方を使用しての2台同時充電も可能です。
日常使いの中で、スマホとワイヤレスイヤホンをサッと充電したい、というような場面で重宝しそうです。
約100g小型軽量で携帯性が高い

SHARGE FlowMini2の重さはおよそ100gとかなり軽量。
容量も5,000mAhで、シンプルデザインでコンパクトな設計なので、ポーチやポケットにすっきり収まります。
また、SHARGE独自の温度制御チップを搭載して過熱から保護。
その他、過電圧・過電流・過充電・過放電など多重の安全保護によって万が一の事故から防ぎます。

試しに9Vで想定以上の電流を流してみると、上限の2.2Aを超えたところから電圧を下げて電力が調整されました。
さらに電流を増やすと安全装置が働き、自動的にシャットダウン。
当然、日本の安全認証であるPSE認証も取得しているので、毎日の持ち歩きも安心です。
SHARGE FlowMini2のデメリット
MagSafeモバイルバッテリーよりかさばる

直挿しタイプのモバイルバッテリーの良いところは、充電しながらでもスマホを使いやすいこと。
とはいえ、やはり薄型のMagSafe対応モバイルバッテリーと比べると、手に持った時にかさばります。
個人的にはそれでもMagSafeタイプよりも発熱が抑えられるので、バッテリー劣化を防ぎたいならFlowMini2をおすすめします。
同時充電時の合計出力は5V=3A(15W)まで
メリットとして、デバイスの2台同時充電を上げました。
ですが、その場合はPD(PowerDelivery)急速充電ではなく、2ポート合わせて最大15W出力に抑えられます。
なので、スマホ2台とか、スマホとタブレットなどの同時充電には不向きです。
22.5W止まりなので、タブレットやPCの高速充電には非力
コンパクトな設計の分、出力も22.5Wまでなので、iPad ProやノートPCのような大型のデバイスの充電には向きません。
容量も5,000mAhまでなので、大型のデバイスを充電したいなら、もっとパワフルなモバイルバッテリーが必要です。
ケースによっては直挿しできないことがある
直挿しのコネクタは3.7mm余裕があるものの、これで必ずしも全てのケースに対応できる、というわけではありません。
私のケースもだいぶ厚めではあったので、一般的なケースには対応できると思いますが、特殊なケースだと使用できないこともある点には注意が必要です。
まとめ:SHARGE FlowMini2はこんな人におすすめ
ということで、SHARGE FlowMini2をレビューしました。
まとめると以下のとおりです。
おすすめ度 4.5
〇 メリット
- スケルトン筐体の優れたデザイン
- ケーブル不要の直挿し+内蔵USB-Cケーブルで使い分けできる
- Lihgtningにも変換できて古いiPhoneにも対応
- 2台同時充電に対応
- 約100g小型軽量で携帯性が高い
△ デメリット
- MagSafeモバイルバッテリーよりかさばる
- 同時充電時の合計出力は5V=3A(15W)まで
- タブレットやPCの高速充電には非力
- ケースによっては直挿しできないことがある
半透明なおしゃれなデザインで、モバイルバッテリー1つだけポーチやポケットにすっきり収められて、ケーブル不要でサッと充電できるのが、ミニマルでとても良いと思いました。
コンパクトではあるのですが、MagSafeモバイルバッテリーよりはかさばるので、携帯性重視ならMagSafe、発熱を抑えたいならFlowMini2を選ぶのがいいのかなと思います。
マグネットに対応していないスマホユーザーの日常使いには、最適のモバイルバッテリーです。
- MagSafe対応していないスマホを使用している人
- すっきり収納できて、出先でサッと手軽に充電したい人
- 有線充電しながら充電時の操作性も確保したい人
- デザイン性の高いモバイルバッテリーを使いたい人