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昨今のスマホのバッテリー容量の増加に伴って、スマホ用のUSB充電器の出力も上がってきていて、最近は最大30W出力がスタンダードになってきています。
その30Wクラスも、すでに20Wクラスと同レベルまで小型化が進んでいて、Ankerの「Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)」以上に小型化するには、よほどの技術革新がないと難しいでしょう。
なので、ここのところ発売される充電器はあまり変わり映えしない、言い方は悪いですが面白味に欠けるものがほとんどです。
iPhone 15シリーズが発表されたことだし、何か新しい充電器もリリースされないかなとネットを見ていたところ、ユニークなコンセプトの充電器を発見。
それが、今回ご紹介する「UGREEN Nexode RG 30W」です。
UGREENからは同クラスの充電器として「UGREEN Nexode Mini 30W」がすでに発売していて、さらなる小型化とか、新しい保護機能が搭載された、とかではなく、あえてデザイン性だけに特化しているのが斬新です。
デザインはユニークですか、もちろん充電性能にも抜かりはありません。
最新のGaNFast技術で効率を上昇化したコンパクト設計で、MacBook AirなどのノートPCも充電可能な高出力を実現しています。
思ったよりも充電器として「アリ」な製品です。
ということで今回は、そんなUGREENのユニークでかわいいロボットUSB急速充電器「UGREEN Nexode RG 30W」をレビューします。
〇 ここがよかった
- デザインがユニークで楽しい
- ノートPCも充電できる最大30W出力
- 様々なデバイスの急速充電に対応
△ ここがイマイチ
- 液晶が暗くて顔がよく見えない
- かなり熱くなる
- 小さくはない
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UGREEN Nexode RG 30Wの特徴・スペック・同梱品
UGREEN Nexode RG 30Wの特徴をまとめるとこんな感じです。
- ロボットの表情で充電状況がわかるユニークなデザイン
- MacBook Airも充電可能な最大30Wの高出力で高速充電
- 高効率で発熱も少ないNavitas GaNFast™充電技術を採用
- 独自技術ThermalGuard™️ 搭載で常時発熱を監視
- 多様な急速充電プロトコルをサポート
カラー | メタリック / ゆめいろ(薄紫) |
サイズ | 約5.75 × 3.94 × 3.55cm(プラグ含む) |
重さ | 約61g |
出力 | USB-PD : 5.0V=3.0A / 9.0V=3.0A / 12.0V=2.5A / 15.0V=2.0A / 20.0V=1.5A (最大 30W) PPS : 3.3-11.0V=2.7A |
品番 | CD359 |
- UGREEN Nexode RG 30W本体
- 取扱説明書
- カスタマーサポート
UGREEN Nexode RG 30W レビュー
ユニークで可愛らしいデザイン
黒を基調にダークカラーのメタリックなグレーなので、PCや他のガジェットなどと馴染んで、デスクの上にこうやって置いておくと、何かのフィギュアみたい。
デザイン的にはヘッドホンをしたブラウン管に足が生えた、ちょっとレトロっぽい雰囲気です。
USB-Cポートは頭のてっぺんのヘッドホンのアーム部分に配置。
背中の「30W」が開閉可能なパネルのようで、ロボットの基盤とか配線が詰まってることを想像させます。
ヘッドホンの出っ張りの分、サイズも少し大きくなっているはずなのですが、それもご愛嬌。
通常の充電器よりも角の丸みを大きくとっているので、全体的に可愛らしい印象に仕上がっています。
足はコンセントに挿すプラグの収納になっていて、簡単に着脱することが可能。
デスクで飾るだけでなく、バッグの中で他のデバイスを傷付けず、コンパクトなので持ち運びにも向いています。
スペックや各種認証は足を外したプラグ面にギュッと詰まっているため、足をつけて立っていても充電器として使用していてもデザイン性を損ないません。
取り外した足には弱めの磁石がついていて、充電器として使用しているときはPCやデスクのフレームなどに貼り付けておけるのでなくす心配もありません。
(写真ではiPhoneのMagSafeにつけています。)
高さ5.75cm、幅3.94cm、奥行き3.55cm。
購入前にスペック表でサイズを確認したときはもっと大きいイメージだったのですが、デザインの妙というやつでしょうか、実際手にとってみると思ったよりも小さい印象を受けます。
最初はちょっとダサいロボットだと思っていたんですが、写真を撮りながら色んな角度から眺めているうちに、だんだん愛着が湧いてきました。
交渉では約61gとのことでしたが、実際に測ってみたら57g以下でした。
普通の充電器と違って余計なパーツが付いているにしては軽めです。
コンセントに挿したらこんな感じで、無機質なくせに間の抜けたかわいさがあります。
ちょっと充電が楽しくなりそう。
他の充電器と比べるとやや大きいとは言っても1ポート充電器なので、隣のコンセントにそこまで干渉するほどではありませんでした。
充電中はロボットがスマイル
充電時はディスプレイにLEDで笑顔マークを表示。
コンセントに挿した時も一瞬だけ充電中と同じ顔が表示されました。
どちらも笑顔なのですが、充電中は口が表示されて、充電完了後は口が消えるみたいです。
実際、Pixel 7をフル充電してみたのですが、なぜか口の表示は消えませんでした。
正直この口の有無で充電状態を確認することはまずないのでどっちでもいいのですが、条件が謎です。
あと、このLED表示、写真のとおり思ったよりも暗めでした。
寝る時に邪魔にならないようにという配慮らしいのですが、せっかくのロボットなのに顔が見えづらいのはちょっと残念です。
最大30W出力であらゆるデバイスの急速充電に対応
まず、UGREEN Nexode RG 30Wの対応している急速充電のリストを確認してみました。
脱いだ靴もちゃんとそろえて置いています。
「マルチ急速充電プロトコルに対応・互換性抜群」というのも売りなので、PD3.0やQC4+(PPS)だけでなく、SamsungのAFCやHuaweiのFCP・SCPといった規格に対応しています。
確かに古めのAndroidスマホなど多様な機種を急速充電できますが、これは厳密に言えばUSB PDの規格違反です。
と言ってもこういうメーカーはたくさんありますし、これによって何か不具合が起こるものでもないので、特に問題はありません。
続いて利用可能なPDO(電圧と電流の組み合わせ)も確認してみました。
- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:12V=2.5A
- Fix:15V=2.0A
- Fix:20V=1.5A
- PPS:3.3-11.0V=2.75A
公称どおりのPDOです。
30Wクラスでは、12V=2.5Aに対応しているのはちょっと珍しいかもしれません。
PDOの種類が多ければ、スマホ以外のタブレットやゲーム機など、多様なデバイスへの高速充電に対応できます。
また、PPSにも対応しているので、GALAXYやXperiaなど、PPS対応機種をより効率的に充電することも可能です。
「PPS(Programmable Power Supply)」は、電流・電圧を状況に応じて細かく調整することでより効率的に充電することができる機能のこと。
今のところGalaxyをはじめとする一部機種でしか対応していません。
テスターを使用してちゃんと30W出力できるか確認してみました。
15V=2.0Aで問題なく出力を継続することができています。
PPSも問題なく出力できています。
実際に手持ちのデバイスを色々充電してみました。
iPhone 14 Pro
8.82V×1.95A≒17.20W
9V=3.0Aでネゴシエーションして、しっかり急速充電できています。
Google Pixel 7
9.03V×2.05A≒18.51W
こちらも同じくらいの出力で急速充電。
moto g53y 5G
6.26V×2.38A≒14.90W
1円で買ったmoto g53y 5Gは、どうやらPPS対応のようです。
Nintendo Switch
14.6V×0.21A≒3.07W
Nintendo Switchはほぼ100%だったので、ネゴシエーションだけ確認。
15V=2.0Aでネゴシエーションされています。
MacBook Air M2 13inch
19.5V×1.36A≒26.52W
そして13インチM2 MacBook AirをMagSafeケーブルで充電。
30Wに近い出力で充電されていました。
iPad mini
14.6V×1.06A≒15.48W
iPad mini(第6世代)も問題なしです。
Nothing ear (2)
5.03V×0.66A≒3.32W
もちろんワイヤレスイヤホンもちゃんと充電することができています。
安全装置もしっかり作動するので万が一の時も安心
テスターで徐々に電流(A)を上げていって、どの程度過電流になったらシャットダウンされるか、簡易的に安全装置を検証してみました。
電流が規定値よりも0.5Aを超えたところでシャットダウンされました。
また、電流が0.5Aを超えなくても出力が33Wを超えた場合にもシャットダウンされました。
通常はデバイス側でも規定以上の出力が出ないような仕組みになっていますが、何らかのトラブルで想定以上の電力が流れてしまった時も安心です。
独自技術ThermalGuard™️による常時温度検知だけど、結構熱くなる
UGREEN Nexode RGは、UGREEN独自の温度検知技術「Thermal Guard™」によって、常に温度を測定して異常な発熱を防ぎ、発火等のトラブルから守ります。
試しにテスターで30W出力を30分以上続けてみました。
熱っ!!
触ってやけどするほどではないですが、長時間握ってたら低温やけどしそうなレベル。
同じUGREENの30Wクラス充電器「UGREEN Nexode Mini 30W」と比べてもなかなかの熱さです。
たぶんですが、ヘッドホンとかLED顔文字とかが排熱の邪魔をしてる気がします。
危険とまではいきませんが、ちょっと気になります。
ただ、過充電保護、過熱防止、過電流防止、ショート防止などの保護機能は当然備えているので安全面を過度に心配する必要はないと思います。
UGREEN Nexode Mini 30Wと比較
ほぼ同じ性能のUGREENの30Wクラス充電器「UGREEN Nexode Mini 30Wと比べてみました。
UGREEN Nexode RG 30W | UGREEN Nexode Mini 30W | |
サイズ | 約5.75 × 3.94 × 3.55cm(プラグ含む) | 3.26 × 3.26 × 4.07cm(プラグ除く) |
重さ | 約61g | 47.91g |
出力 | USB-PD : 5.0V=3.0A / 9.0V=3.0A / 12.0V=2.5A / 15.0V=2.0A / 20.0V=1.5A (最大 30W) PPS : 3.3-11.0V=2.75A | USB-PD : 5.0V=3.0A / 9.0V=3.0A / 12.0V=2.5A / 15.0V=2.0A / 20.0V=1.5A (最大 30W) PPS : 3.3-11.0V=2.7A |
価格 | 3,280円 | 2,580円 |
大きさにほぼ差はなく、PDOなどのスペックもほぼ一緒です。
UGREEN Nexode RG 30Wは足の分だけちょっと重め。
また、過電流テストをしてみたとき、UGREEN Nexode Mini 30Wでは40W近く出力できてしまう欠点があったのですが、UGREEN Nexode RG 30Wではその点が改善されています。
なので、個人的にはUGREEN Nexode RG 30Wの方がおすすめ。
ちなみに、ロボットの足はどの充電器のプラグにもはめることができて、意外とこれだけでもちょっとかわいい感じになります。
UGREEN Nexode RG 30Wレビューまとめ
ということで、UGREEN Nexode RG 30Wをレビューしました。
私の個人的な評価はこんな感じです。
4.0
〇 ここがよかった
- デザインがユニークで楽しい
- ノートPCも充電できる最大30W出力
- 様々なデバイスの急速充電に対応
△ ここがイマイチ
- 液晶が暗くて顔がよく見えない
- かなり熱くなる
- 小さくはない
正直、GaN採用充電器も技術的に横並びになっていてそれほど目新しさもない中でユニークなロボット型のデザインは目をひきますし、ちょっと楽しくなります。
最大30W出力で、このかわいいロボットが1台あれば最新スマホからノートPCまで充電することができます。
欠点として、せっかくのLEDの顔の表示が暗すぎて見えづらいのと、デザイン性を優先したためか、長時間高出力を続けるとそこそこ熱くななってしまう点が挙げられます。
そこを除けば急速充電器としての性能もなかなか良いので、スマホ用の充電器として十分メインで使える製品だと感じました。
スマホ用の充電器として、デスク上のコンセントなどの見える位置で使うのがおすすめですが、あえてポーチに入れて持ち運んで、充電するときにさっとロボット型の充電器を取り出すのも面白いと思います。
- ユニークでかわいい充電器を使いたい人
- 最新スマホ・ハイエンドスマホを使う人
- 高出力な急速充電器を持ち運びたい人
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