Nothing Ear (a) レビュー|白スケルトン健在、自然で聴きやすいのに低音が気持ちいい

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評価:4.5

初夏にヨーロッパに行ったとき、帰りの飛行機でNothing Ear (2)を紛失してしまいました。

ワイヤレスイヤホンをなくしたのはこれが初めてです。

その後、予備のイヤホンを使いつつEar (3)の発売を待っていたのですが、発売されたEar (3)が私にはオーバースペックだったので、今さらながらEar (a)を購入しました。

Nothingのワイヤレスイヤホンは、最初のNothing Ear (1)から使っていますが、なんといってもこの白いスケルトンデザインが最高。

Earシリーズの中では廉価版という位置付けなので少し心配ではあったのですが、音質もANCもEar (2)と比べると格段に良くなっているのを感じます。

ワイヤレス充電には非対応になりましたが、そもそも10日に1回くらいしか充電しないので、特に不便さは感じませんでした。

総じてバランスの良いワイヤレスイヤホンという印象です。

Ear (a)の購入を迷っていてこの記事に辿り着いたなら、このレビューは読まずに買って大丈夫ですが、一応私の感想ベースでレビューしておきます。

〇 ここがよかった

  • スケルトンデザインが相変わらず最高
  • 音がナチュラルで聴きやすく、低音の響きも気持ちいい
  • 音の広がりや定位が整っていて、映画の臨場感が抜群
  • 外音取り込みがめちゃくちゃ自然
  • LDACオンでもデュアル接続できる

△ ここは注意

  • ANCは効きが強いぶん、無音だと耳が詰まる感じが出ることがある
  • ワイヤレス充電非対応
この記事の著者

ガジェットブロガー

バビ

プロフィール

東京在住のガジェット好き会社員ブロガー。 デザイン性の高いガジェット・スマホ・PC周辺機器を、実体験にもとづき200本以上レビューしています。 経験を活かした専門的かつ正直なレビューをお届けします。
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Nothing Ear (a) の特徴とスペック

Nothing Ear (a)パッケージ
  1. 11mmダイナミックドライバー(PMI+TPU振動板)+デュアルチャンバー設計で、低域の量感と抜けを狙った構成
  2. Bass Enhanceで低域を盛れる(効かせ方でキャラクターを変えやすい)
  3. 最大45dBのANC(High/Mid/Low/Adaptive)+装着状態を見て補正するSmart ANC
  4. Hi-Res Audio+LDAC対応(最大990kbps)
  5. 最大42.5時間再生(ANCオフ)+急速充電(10分充電で最大9.5時間※条件付き)
  6. デュアル接続(2台同時)対応、ゲームモードで低遅延(最小120ms:Nothing Phone条件)
  7. イヤホン本体はIP54、充電はUSB-C。ワイヤレス充電は非対応
項目内容
形状カナル型・完全ワイヤレス(TWS)
カラーホワイト / ブラック / イエロー
ドライバー11mm ダイナミックドライバー
振動板素材PMI + TPU
ANCハイブリッドANC(最大45dB)、High / Mid / Low / Adaptive
Smart ANC対応(装着状態に応じて最適化)
外音取り込み対応(Transparency)
低遅延低遅延モード対応(Nothing PhoneのGame Modeで最小120msの記載)
Bluetooth5.3
対応コーデックSBC / AAC / LDAC
LE Audio非対応
マルチポイント対応(Dual Connection:2台同時接続)
EQプリセット+カスタムEQ(Nothing Xアプリ)
音楽再生(ANCオフ)イヤホンのみ:最大9.5時間 / ケース併用:最大42.5時間
音楽再生(ANCオン・外音取込)イヤホンのみ:最大5.5時間 / ケース併用:最大24.5時間
通話(ANCオフ)イヤホンのみ:最大5.2時間 / ケース併用:最大23時間
通話(ANCオン・外音取込)イヤホンのみ:最大4時間 / ケース併用:最大18時間
急速充電(10分)ANCオフ:イヤホンのみ最大3.2時間(ケース併用最大10時間) / ANCオン:イヤホンのみ最大2時間(ケース併用最大6時間)
充電USB Type-C(ワイヤレス充電:非対応)
充電時間フル充電:90分(イヤホン+ケース) / 80分(イヤホンのみ)
防塵防滴(イヤホン)IP54
バッテリー容量イヤホン:46mAh(片耳) / ケース:500mAh
サイズイヤホン:30.9 × 21.7 × 24.3 mm / 47.6 × 63.3 × 22.7 mm
重量イヤホン:4.8g(片耳) / ケース:39.6g(合計約49.2g)
アプリNothing X(操作カスタム / EQ / アップデート等)
対応OS(アプリ)Android / iOS(目安:Android 5.0+、iOS 13+)
同梱物イヤホン本体、充電ケース、イヤーピース(S/M/L)、USB-Cケーブル、クイックスタート/安全・保証書類
Nothing Ear (a)同梱品
  • イヤホン本体
  • 充電ケース
  • イヤーピース(S/M/L)
  • USB-Cケーブル
  • クイックスタート
  • 安全・保証書類

Nothing Ear (a) は、Nothingの完全ワイヤレスの中で「普段使い最優先」のコスパ機。

LDAC対応のHi-Resと強めのANC、ロングバッテリーを押さえつつ、ワイヤレス充電は割り切って価格を下げたモデルです。

Nothing Earは、Ear (1)→Ear (2)→Ear→Ear (3)という順番で発売されていて、「Ear」の時に合わせて発売されたのがこのEar (a)です。

なので、性能的にはEar (1) < Ear (2) ≦ Ear (a) < Ear < Ear (3) という感じになります。

Nothing Ear (a)外観レビュー

Ear (a)といえば、Nothingでは珍しいイエローが採用されていて、迷った末に私はホワイトを購入しました。

Nothing Ear (a)ケース真上

Nothing Ear (1)、(2)、無印、(3)は、真四角でイヤホンが斜めに収まる形状でしたが、Ear (a)のケースは横長という点に違いがあります。

Nothing Earの特徴である、ふたがクリアで中身が見えるスケルトンデザインは健在です。

ワイヤレス充電非対応だからか、ケースは非常にコンパクトに。

四角のクリアな部分を無くせばさらに小さくできるのに、あえてそれしないデザイン性の高さは他のイヤホンにはないNothingならではの魅力と言えるでしょう。

Nothing Ear (a)両イヤホン本体

イヤホン本体は一部を除いて全体がホワイト。

Nothing Ear (2)ではステムはブラックだったので、ここに若干のデザインの違いがあります。

トレードマークとも言えるR側の赤いドットのアクセントもありますが、L側はステムの色に合わせてブラックに変更されています。

Nothing Ear (a)イヤホン本体の外側

Ear (1)から続くドットのフォントもしっかり印字。

EarやEar (2)と違って、マイクと通気口用に設けられたステム外側のメッシュがなく、よりミニマルなのも違いの一つです。

Nothing Ear (a)イヤホン本体の内側

内側は内部構造が見えるスケルトンなのがカッコいい。

本体カラーと同じく、イヤーピースもマットなホワイトカラーです。

Ear (2)はなくなったので比べられないのですが、イヤホン本体のサイズも一回り小さくなっているような気がします。

Nothing Ear (a)イヤホンの重さ

イヤホンの重さは片方4.7gと、同価格帯では軽い方。

とはいえバッテリーが少ないわけでもなく、イヤホンのみでも最大9.5時間連続再生が可能です。(ANCオンだと最大5.5時間)

Nothing Ear (a)付属のUSB-Cケーブル

Nothingのどのイヤホンでもそうですが、付属のUSB-Cケーブルもカッコいいんです。

装着感と日常の使い方

Ear (a) を使い始めて最初に感じたのは、この見た目なのに「日常の中にスッと入ってくるイヤホンだな」ということでした。

意外にも派手に主張してくるタイプではなく、つけた瞬間から普段使いのテンポを崩さずに音だけを足してくれる感じです。

Nothing Ear (a)装着イメージ

装着感については、以前使っていた Ear (2) と比べてフィット感が増している印象。

加えて、普段使っている他のイヤホンと比べても本体が小粒でコンパクトなので、耳に入れたときの存在感が薄いです。

良い意味で「つけている感」が出にくく、長く使う前提のイヤホンとして素直に好印象でした。

私の使用シーンは、家での作業やちょっとした家事、移動中、それから夜に動画を見るとき。

自分の生活の中でイヤホンが登場する典型的な場面を一通り当ててみましたが、共通していたのは、装着していることを意識しすぎずに済む、という安心感です。

音に集中したいときも、逆にBGM的に流したいときも、邪魔にならない距離感で寄り添ってくれます。

一方で、ANCオンで何も再生していない状態だと、「耳が少し詰まるような感覚」があります。

耳栓のような違和感というより、密閉感が強めに出たときの「圧」に近い感触です。

イヤホンとしての完成度が高い分、無音に近い場所ではその密閉感が少し目立つ——そんな印象でした。

このあたりの感覚は、後半のノイズコントロール(ANC)の章で改めて触れます。

音質レビュー:自然で聴きやすいのに、低音が気持ちいい

Ear (a) の音は、ひと言でいうと「自然」です。

輪郭を強調して「解像感で押す」というより、音の響きが素直で、耳に馴染む方向。

しばらく聴いていても疲れにくく、BGM的に流していても邪魔にならないのに、ちゃんと気持ちよさが残る。

ここがかなり好みでした。

Nothing Ear (a)のスピーカー部分

そして、低音の響きがとても良いです。

特に Bass Enhance をオンにしたときの変化が分かりやすくて、ベースラインやキックが「前に出る」だけじゃなく、沈み込み方が気持ちいい。

量感が増えるのに、音全体が崩れて聞こえにくくなる感じが少なくて、低音好きなら一度は試してほしいポイントだと思いました。

音の広がり、というより「配置」が整っている感覚もありました。

左右にただ広がるだけではなく、ボーカルやメインの音が前にスッと立って、周辺の音がきれいに並ぶ。

立体的に”散らかっていない”ので、自然に聴けます。

ここが Ear (a) の聴きやすさにつながっている気がします。

最近は SOUNDPEATS Air5+ が良すぎて、ついそっちばかり使っていましたが、Ear (a) はまた違った気持ちよさがあります。

Air5+ が「良い音でテンションを上げてくる」場面に強いとしたら、Ear (a) は「音を自然に整えてくれる」場面に強い。

最初はAir5+ の方が良く感じていたのですが、今は逆にEar (a) ばっかり使っています。

ここはどっちの方が良いというよりは、好みと場面で変わってくるのかなと思います。

Nothing Ear (a)とiPhone 16 Pro

それと、端末による音質差がほとんど出なかったのも印象的でした。

私はGoogle PixelとiPhoneの両方を使っています。

自分の経験上、イヤホンやヘッドホンはGoogle Pixelのほうが音が良くなるケースが多かったのですが、Ear (a) は iPhone でも Pixel でも大きく印象が変わりませんでした。

むしろ、iPhone 側のほうがちょっと良いかも、と思った瞬間もあって、LDAC非対応のiPhoneでここまで音が良いのは地味に強いポイントだと思います。

映画・動画で刺さったポイント(臨場感が一番だった話)

Ear (a) を使っていて、一番「これは良い」と思ったのは映画でした。

音が自然で聴きやすい、という印象は音楽でもそのままなんですが、映像コンテンツに合わせたときに良さがよりハッキリ出ます。

セリフが不自然に前に出すぎず、背景の環境音がちゃんと空間として残る。

低音も、ただ重いだけではなく響きとして入ってくるので、映像の中の距離感が作られやすく、結果として、臨場感が強くなっている印象です。

正直、最近使ったイヤホンやヘッドホンの中でも、映画との相性は一番かもしれません。

音楽の好みは人それぞれだと思いますが、映像をよく見る人にとっては、この「自然な空間の作り方」はかなり価値があると思います。

ノイズコントロールと接続の快適さ(ANC/外音取り込み/デュアル接続)

Ear (a) のANCはめちゃくちゃ効いて、Ear (2)からの大きな進歩を感じます。

最大45dBのノイズ低減とはありますが、ANCは数字だけでは判断できません。

実際比べると、最大55dBノイズ低減のSOUNDPEATS Air 5 Pro+よりもEar (a)の方がANCの効きが良いと感じます。

交通量の多い道路沿いや電車の中で音楽を流していると、外音がほぼ聞こえません。

ちょっと不安になるくらいです。

ただ、静けさが強くなる分、無音に近い環境では耳が詰まる感じが少し出ます。

これはEar (a) が悪いというより、ANCがしっかり効くイヤホンに時々ある感覚で、効きが強いからこそ起きる副作用みたいなものだと思っています。

また、外音取り込みがかなり自然になっていて驚きました。

音が加工されている感じが少なく、生活音がスッと入ってきます。

これなら、オープンイヤーじゃなくても家で使える、と思えるレベルでした。

家で作業をしながら、インターホンや周囲の気配を拾いたいときに、無理なく共存できるのが良かったです。

それから接続まわりで特に良かったのが、LDACをオンにしていてもデュアル接続できる点です。

高音質系の設定にするとデュアル接続はできないことが多いので、ここは素直にありがたいところ。

普段の使い方として「音質を取りたいけど、端末の切り替えもしたい」という欲張りが成立します。

Nothing Ear (a) レビューまとめ:こんな人におすすめ

Nothing Ear (a)

総合評価: 4.5

今回、Nothing Ear (2)を紛失してからしばらく「次はEar (3)かな」と思って待っていたのですが、実際に出たEar (3)は自分の使い方だと少しオーバースペックに感じました。

そこで選んだEar (a)は、結果として「日常にいちばん馴染むNothing」という印象です。

〇 ここがよかった

  • スケルトンデザインが相変わらず最高
  • 音がナチュラルで聴きやすく、低音の響きも気持ちいい
  • 音の広がりや定位が整っていて、映画の臨場感が抜群
  • 外音取り込みがめちゃくちゃ自然
  • LDACオンでもデュアル接続できる

△ ここは注意

  • ANCは効きが強いぶん、無音だと耳が詰まる感じが出ることがある
  • ワイヤレス充電非対応

音はナチュラルで聴きやすいのに、低音の響きが気持ちよくて、作業中に流しても邪魔にならない。

さらに映画や動画での臨場感が想像以上に良く、外音取り込みも自然で、生活の中での使いやすさがしっかり上がっていました。

個人的には、Ear (2)から乗り換えたとしても「廉価版だから物足りない」というより、むしろ全体の完成度が底上げされている感覚があります。

注意点があるとすれば、ワイヤレス充電が非対応なことと、ANCがしっかり効くぶん静かな場所で耳が少し詰まる感じが出ることがある点。

このあたりが許容できるなら、Ear (a)はかなりバランスの良い選択肢だと思います。

おすすめな人
  • Nothingのスケルトンデザインが好きで、普段使いの完成度を重視したい
  • 音は盛りすぎない自然さが好みで、低音の気持ちよさも欲しい
  • 映画・動画をよく観て、臨場感や空間表現も重視したい
  • 外音取り込みも使いたい(家の中・移動中など)

総じて、Ear (a)は「尖った主張」よりも「毎日使ってストレスが少ないこと」に寄せたNothingだと感じました。

購入を迷ってこの記事に辿り着いた方は、ワイヤレス充電の有無だけ一度確認して、そこが問題なければ安心して選んで大丈夫です。