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評価:3.5
少し前までのスマホは、最大20Wまでの出力があればMAXスピードで充電ができました。
が、最近は充電性能の向上で、iPhoneやGalaxyなどの一部機種では、最大20W以上の出力で充電できるスマホが出始めています。
今のところハイクラスの機種だけではありますが、今後はミドルクラス以下の機種でも充電器は最大30W対応のものを用意するのが当たり前となってくるでしょう。
そんな30Wクラスの1ポート充電器の中で、Ankerなどの有名メーカーより先駆けて、最小3cm角サイズのUSB充電器としてリリースされたのが、「BELLEMOND Ultra Mini 30W」です。
MacBook Airも充電できる最大30W出力なのに、ほぼ3cm角のコンパクト設計。
重さもわずか35gと、驚くほど小さくて軽い充電器です。
今回は、そんな速い・小さい・軽いの三拍子そろった1ポートUSB充電器「BELLEMOND Ultra Mini 30W」をレビューします。
〇 ここがよかった
- MacBook Airも充電できる30W出力
- 同クラスでは最小・最軽量クラス
- 1,000円台の超高コスパ
△ ここがイマイチ
- プラグが折りたたみではない
- 公称とPPSの数値が違う
- MacBookAir以外のノートPCへの充電には不向き
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BELLEMOND Ultra Mini 30Wのスペックと外観
- 1ポート最大30W。MacBook Airも急速充電できる高出力
- 最新半導体GaN(窒化ガリウム)採用で高出力なのに超コンパクト
- 1片3cm、35gの同クラスでは最小サイズ
- 2千円以下で買えるコスパのよさ
カラー | ホワイト/ブラック |
サイズ | 30.5×30.5×30mm(プラグ除く) |
重さ | 約35g |
出力 | 5V/3A、9V/3A、12V/2.5A、15V/2A、20V/1.5A(30W Max) PPS:5~11V/3.0A(30W Max) |
型番 | BL-PDCH-0001 |
メーカー | BELLEMOND |
※MacBook Air以外のノートPCへの充電には適していません。
- BELLEMOND Ultra Mini 30W本体
- 取扱説明書
BELLEMOND(ベルモンド)は、福岡に拠点を置くFun Standard 株式会社のガジェットブランド。
これまではスマホなどの保護フィルムなどを中心に取り扱っていて、Ultra Mini 30Wが同社初のUSB充電器となります。
色は白と黒の2色。
光沢のある素材感で、丸みは大きめ。
デザイン的には飾り気のない、至って普通の外観です。
USB-Cポートが下側に1つついた、シンプルな1ポートタイプです。
ポートの上に記載されているとおり、最大出力は30W。
スマホだけでなく、iPadなどのタブレットやMacBook Airにも充電できる出力です。
認証とスペックの表示はプラグ面にあるので、コンセントに差し込んで使うときには見えなくなるので、見た目がすっきりします。
重さは約35gと驚くほどの軽さ。
実測は35.7gでしたが、このくらいは許容範囲でしょう。
50gの他の充電器と持ち比べてみましたが、やはり明らかな違いを感じるほどの軽さです。
小さいので電源タップに差し込んでも目立たずすっきり。
奥行きも3cmほどなので、縦向きで使用しても隣のコンセントと干渉せず、省スペースに使用することができます。
最大30W出力、PPS対応の急速充電
これだけのコンパクト設計にもかかわらず、最大出力は30W。
30Wを超える電力で充電可能な主だったスマホ、タブレットの最大電力はこんな感じです。
- iPhone 13 Pro / Pro Max:27W
- iPhone 12 Pro / Pro Max:23W
- Galaxy S22+ / Ultra:45W
- Galaxy S21シリーズ:25W
- Galaxy S20シリーズ:25W
- Pixel 6:21W
- Pixel 6 Pro:23W
- iPad(Pro 12.9インチ以外):30W
- iPad Pro 12.9インチ:45W
多くのスマホがすでに20W以上の電力に対応してきているので、従来の最大20Wクラスの充電器だと、最大速度で急速充電することができなくなっています。
また、Galaxyの場合、20W以上の出力で充電するには、充電器がPPSに対応している必要があります。
「PPS(Programmable Power Supply)」は、電流・電圧を状況に応じて細かく調整することでより効率的に充電することができる機能のこと。
今のところGalaxyをはじめとする一部機種でしか対応していません。
BELLEMOND Ultra Mini 30WはPPSにも対応しているので、Galaxyスマホの充電にも向いている充電器です。
テスターを使用して、利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)を計測してみました。
- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:12V=2.5A
- Fix:15V=2.0A
- Fix:20V=1.5A
- PPS:3.3-11.0V=3.0A
- PPS:3.3-16.0V=2.0A
公称でのPPSは5.0-16.0V=3.0Aなので、出力されている数値と違います。
ここの表記が違うからといってすぐに不具合が出ることはないと思いますが、製品のチェック体制に少し疑問を持たずにはいられません。
試しに⑥PPSで11V=3Aを出力してみました。
テスターなので30Wを超えて出力できてしまいました。
PDの最大値は30Wで制御されているはずなので、実際使用するときは30Wまでしか出力されないと思われます。
このまま高負荷をかけ続けてどのくらい発熱するか確認してみました。
本来の最大出力を超えた電力放出を30分以上続けてみましたが、31℃程度までしか熱くならず、手で触れても少し暖かいかな?というほどにしかなりませんでした。
続いて過電流への安全装置の確認のため、流れる電流を少しずつ大きくしてみます。
最大値の0.5Aを超えたところで充電器がシャットダウンされました。
コンパクトなだけでなく、しっかりとした安全対策もほどこされていることが確認できました。
同クラス最小・最軽量レベルのコンパクトさ
これで本当に30W出力なの?と疑いたくなるほどの小ささ。
ペットボトルのキャップと比べても大差ないサイズ感です。
プラグの折りたたみはできませんがこれだけの小ささならバッグの中でもかさばらず持ち運ぶにも向いています。
最大20W出力の小型充電器とサイズを比べてみました。
出力が1.5倍になっているにも関わらず、サイズはほぼ同じまま。
値段的にも2千円以下と大きな違いはないので、20W出力の充電器を買うよりも、BELLEMOND Ultra Mini 30Wを買った方が長い目で見て得だと言えます。
BELLEMOND Ultra Mini 30Wで色々充電してみた
手持ちのいくつかのデバイスをBELLEMOND Ultra Mini 30Wで充電してみました。
9.01V×1.56A=14.05W
iPhone 12 Proの電池残量は半分以上残っていたため、それほど高出力ではありませんが、問題なく充電できています。
8.80V×1.67A=14.70W
Pixel 6も同じく15W弱の出力で充電されていました。
14.8W×0.82A=12.14W
スマホよりも大きめのiPad mini 6もしっかり充電されています。
14.7W×1.90A=27.93W
45W対応といわれるiPad Pro 12.9インチでは、30W近い出力で充電されていました。
9.02V×0.91A=8.21W
iPhone 12シリーズ以降で使える、MagSafe充電器(Apple製)も問題なく使用できます。
BELLEMOND Ultra Mini 30Wと他社の30W小型急速充電器の比較
メーカー | BELLEMOND | UGREEN | Anker | Anker | MATECH |
製品 | Ultra Mini 30W | CD272 | 711 Charger (Nano II 30W) | Nano II 30W | Sonicharge 30W |
サイズ(mm) | 約30×30.5×30.5 | 約40×33×32 | 約28×27×32 | 約38×32×30 | 約43×31×31 |
重さ | 約35g | 約50g | 約34g | 約47g | 約50g |
プラグ折たたみ | × | 〇 | × | × | 〇 |
価格 | 1,850円 | 2,580円 | 3,290円 | 2,990円 | 1,599円 |
同じ1ポート30Wクラスの小型急速充電器をピックアップしてみました。
プラグを除いたサイズではAnker 711 Chargerが最小です。
ただ、BELLEMOND Ultra Mini 30Wと同じくプラグの折りたたみはできまないので、プラグ折りたたみ式が最小と考えると、MATECHが最小かもしれません。
確かにAnker 711 Chargerは最小ではあるのですが、その分価格がおよそ3千円とちょっとお高め。
BELLEMOND Ultra Mini 30Wは、最小クラスでコスパの良い30W1ポート充電器と言えそうです。
BELLEMOND Ultra Mini 30Wを使ってみた感想
3.5
〇 ここがよかった
- MacBook Airも充電できる30W出力
- 同クラスでは最小・最軽量クラス
- 1,000円台の超高コスパ
△ ここがイマイチ
- プラグが折りたたみではない
- 公称とPPSの数値が違う
- MacBookAir以外のノートPCへの充電には不向き
冒頭でも書きましたが、今後の1ポートUSB充電器のスタンダートは30~45Wクラスになってくると思います。
出力が上がる分、製品のサイズは大きくなるため、その小型化競争が今後激化してくることが予想されます。
BELLEMOND Ultra Mini 30Wは、最大30W出力で製品サイズが3cm角と超コンパクト設計の、同クラス1ポート充電器の先駆けとなる製品。
この出力とサイズ感の充電器が1,000円台で購入できるのは、かなりのコスパの良さと言えるでしょう。
個人的には1ポートタイプはガジェットポーチに入れて持ち運ぶので、プラグが折りたためないのはちょっとイマイチ。
また、公称値とPPSの出力値が違うのは、後発メーカーだからこそ、きちんと確認してほしいなと思いました。
30W出力だと、MacBook AirのようなノートPCの充電も可能なのですが、Amazonの販売ページを見ると、
「MacBook Air以外のノートパソコンへの充電には適しておりません。」
と書かれています。
一部ノートPCでは、一定の条件下で、複数のPPS出力に対応した充電器でうまく充電できないという事象が確認されているため、このように記載されているんだと思います。
ノートPCの充電もしたいのであれば他の充電器のほうがいいと思いますが、スマホ・タブレット用の充電器としては、コンパクトでコスパも良いので、かなりおすすめできる充電器です。