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評価:4.5
これまでのスマホ充電用のUSB充電器は、最大20W出力を持っていればどの機種も大抵急速充電することができました。
1ポート20Wクラスの充電器は小型化が進み、今ではどれも3cm角程度の大きさしかありません。
ですが、スマホのバッテリー容量が増え、充電技術が進歩したことで、最近では最大20W以上の出力で充電できる機種が増えてきています。
例えばiPhone 13 Pro / Pro Maxは、27Wほどの出力で充電できることが確認されており、今後のスマホ用充電器は、最大30Wクラスが主流になることが予想されます。
最大30Wクラスとなると、MacBook AirのようなノートPCにも充電できる出力なので、20Wクラスと比べるとその分サイズは大きめ。
そんな中、2021年に発売されたAnker Nano II 30Wは、38×32×30mm、47gという驚異の小ささでユーザーの度肝を抜きました。
そして、2022年。このAnker Nano II 30Wがさらに30%ものサイズダウンに成功。
「Anker 711 Charger (Nano II 30W)」へとアップグレードされました。
独自のAnker Gan Ⅱを採用し、内部の設計を最適化することで、28×27×32mm、34gと、もはや20Wクラスと同等以下の省スペース設計となっています。
スマホからタブレット、一部ノートPCまで充電できてしまうというのが信じられないほどの小ささです。。
今回は、そんな極小型の1ポート30WクラスUSB急速充電器「Anker 711 Charger (Nano II 30W)」をレビューします。
〇 ここがよかった
- 30W出力でスマホもMacBook Airもこれ1台
- 同クラスでは最小・最軽量クラス
- PPS対応でGalaxy S21も急速充電
- 安全性が高い
△ ここがイマイチ
- 他と比べて値段が高い
- プラグが折りたためない
- 旧機種同様、一部ノートPCの充電ができない可能性あり
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Anker 711 Charger (Nano II 30W)の特徴・スペック・同梱品
- 1ポート最大30W。MacBook Airも急速充電できる高出力
- 1辺3cm以下。同クラス最小サイズ
- 独自技術「Anker GaN II」で高出力・安全なままサイズダウン
- PPS対応でGalaxy S21なども急速充電
カラー | ブラック/ ホワイト |
サイズ | 28×27×32mm(プラグ除く) |
重さ | 約34g |
出力 | 5V/3A、9V/3A、15V/2A、20V/1.5A(30W Max) PPS:3.3-11.0V=3.0A / 3.3-16.0V=2.0A(30W Max) |
型番 | A2146N11 / A2146N21 |
メーカー | Anker |
- Anker 711 Charger (Nano II 30W)本体
- 取扱説明書
- 18か月保証 + 6か月 (Anker会員登録後)
- カスタマーサポート
衝撃の1辺3cm以下。同クラス最小サイズ
Anker 711 Chargerの大きさは縦:28×横:27×奥行:32と、2022年4月現在、同クラスのUSB充電器としては最小サイズ。
MacBook Air付属の30W充電器と比べると70%も小型というから驚きです。
ペットボトルのフタと比べてもほとんど変わりない大きさです。
これでMacBook Airに充電できるのですから信じられません。
他のAnker Nano IIシリーズ同様、前面はスモークシルバー、本体はダークグレーに近いスモーキーブラックと、スタイリッシュな印象のデザインです。
サイドには「Nano II」と「30W」の印字。
しっかり印字されているので擦れてだんだん薄くなっていくなんてことはなさそうです。
スペックや安全認証マークなどはプラグ面に配置されています。
残念ながらプラグの折りたたみはできません。
そういえばAnkerは1ポートタイプの充電器はいつも折りたたみにしない気がします。
公称の重さは約34gということで、実際測ってみたら33gしかありませんでした。
私の持っている最小クラスの1ポート20W充電器よりも軽いってどういうことなんでしょう。
電源タップと比べてもこの小ささなので、当然、隣のコンセントに干渉することはありません。
何度見ても小さいことに驚かされます。
最大30W出力。スマホからMacBook Airまでこれ1つで充電
これだけのコンパクト設計にもかかわらず、最大出力は30W。
スマホはもちろん、iPad Pro 12.9インチなどの大きめのタブレットや、MacBook AirなどのUSB-C給電可能な薄型ノートPCも充電することができます。
30Wを超える電力で充電可能な主だったスマホ、タブレットの最大電力はこんな感じです。
- iPhone 13 Pro / Pro Max:27W
- iPhone 12 Pro / Pro Max:23W
- Galaxy S22+ / Ultra:45W
- Galaxy S21シリーズ:25W
- Galaxy S20シリーズ:25W
- Pixel 6:21W
- Pixel 6 Pro:23W
- iPad(Pro 12.9インチ以外):30W
- iPad Pro 12.9インチ:45W
最新のスマホのハイエンドモデルでは、従来の最大20Wクラスの充電器だと、最大速度で急速充電することができなくなっています。
Anker 711 Chargerを使えば、これらのデバイスを従来以上の速度で急速充電することができるようになります。
手持ちのいくつかのデバイスをAnker 711 Charger (Nano II 30W)で充電してみました。
8.75V×1.41A=12.34W
電池残量がそこそこあったので、そんなに速度は出ていませんが、問題なく充電できています。
14.7W×0.91A=13.38W
スマホよりも大きめのiPad mini 6もしっかり充電されています。
5.20W×2.61A=13.57W
全然使ってないFire HD 8 PLUS。
どうやら15W弱くらいで充電できるようです。
意外と速いんですね。
14.3W×1.53A=22.19W
45W対応といわれるiPad Pro 12.9インチ。
電池残量が80%以上あったので、それほど速度は出ていませんが、それでも20W以上なので、20Wクラスの充電器よりは高速です。
8.79V×0.99A=8.70W
iPhone 12シリーズ以降で使える、MagSafe充電器(Apple製)ももちろん使用可能。
PPS対応でGalaxy S21など対応スマホも急速充電
テスターを使用して、Anker 711 Charger (Nano II 30W)の利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)を計測してみました。
- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:15V=2.0A
- Fix:20V=1.5A
- PPS:3.3-11.0V=3.0A
- PPS:3.3-16.0V=2.0A
Anker 711 Charger (Nano II 30W)では、2種類のPPSが出力されています。
「PPS(Programmable Power Supply)」は、電流・電圧を状況に応じて細かく調整することでより効率的に充電することができる機能のこと。
Galaxyの新しい機種では、PPSに対応していないと最大速度での急速充電ができないこともあるので、Anker 711 Charger (Nano II 30W)はGalaxyユーザにもおすすめ。
ただ、2系統のPPSを出力することの弊害もあって、一部ノートPCでは、一定の条件下でうまく充電できないことが確認されています。
充電器側に原因があるわけではないようですが、AmazonなどでもノートPCが充電できなかったというレビューをよく見かけたので、旧機種から変えていないのはちょっと残念です。
独自技術「Anker GaN II」で安全基準を満たす超コンパクト設計を実現
GaN(窒化ガリウム)は、従来のシリコンと比べて電力の変換効率が良いため、熱の発生を抑え、充電器のサイズを小型化することができる新素材。
今やUSB充電器に搭載されるのは当たり前となりました。
Ankerは、単純にGaNを採用しただけでなく、GaN搭載の電源ICと回路を独自設計してさらに効率化した「Anker GaN II」を開発。
厳しい安全基準を満たしながら、一般的なGaN採用充電器以上の省スペースを実現しました。
過電流テストのため、④Fix:20V=1.5Aで、徐々に電流を大きくしていってみます。
大体1.8Aを超えたあたりでシャットダウンされました。
他の電圧でも試してみましたが、規定値の0.3~0.4Aを超えたあたりでシャットダウンされます。
他メーカーでは、0.5A以上出せてしまうことが多いので、これだけでもAnkerの安全基準が高いことが分かります。
また、これだけ小型になると発熱も気になるところ。
内部にスペースがない分、充電中、本体の外側はかなり熱くなる気がします。
30W出力で高負荷をかけ続けてどのくらい発熱するか検証してみました。
30分ほど続けたところで充電器本体を手で触ってみましたが、そこそこ熱くなっているものの、手で触れないほどではありません。
高出力で小型化されていても、独自の多重保護システムは健在のようです。
さすがAnker。
Anker 711 Charger (Nano II 30W)と他の30W小型急速充電器の比較
ここ最近、1ポート30Wクラスの充電器をいくつか試してみているので、主だったものを比較してみました。
並べてみるとAnker 711 Chargerの小ささが際立ちますね。
メーカー | Anker | Anker | BELLEMOND | UGREEN | MATECH |
製品 | 711 Charger (Nano II 30W) | Nano II 30W | Ultra Mini 30W | CD272 | Sonicharge 30W |
サイズ(mm) | 約28×27×32 | 約38×32×30 | 約30×30.5×30.5 | 約40×33×32 | 約43×31×31 |
重さ | 約34g | 約47g | 約35g | 約50g | 約50g |
プラグ折たたみ | × | × | × | 〇 | 〇 |
価格 | 3,290円 | 2,990円 | 1,850円 | 2,580円 | 1,599円 |
Anker 711 Chargerは、最小・最軽量であることは間違いありません。
ただ、プラグの折りたたみはできないので、プラグ部分の大きさも入れると、実は折りたたみ式のMATECH Sonicharge 30Wのほうが小さいと言えるかもしれません。
また、Anker 711 Chargerは他と比べると値段がかなり高め。
個人的にはスペックの高さを考えると納得の値段だと思うのですが、BELLEMOND Ultra Mini 30Wと大きな違いはないのに千円以上値段が違うので、コスパ的にはBELLEMONDのほうが良いと思います。
Anker 711 Charger (Nano II 30W)を使ってみた感想
4.5
〇 ここがよかった
- 30W出力でスマホもMacBook Airもこれ1台
- 同クラスでは最小・最軽量クラス
- PPS対応でGalaxy S21も急速充電
- 安全性が高い
△ ここがイマイチ
- 他と比べて値段が高い
- プラグが折りたためない
- 旧機種同様、一部ノートPCの充電ができない可能性あり
つい先日、持ち歩き用の充電器をUGREEN CD272に変えたばかりだったんですが、Anker 711 Chargerを試してみて、早速ガジェットポーチの充電器を入れ替えることにしました。
1ポートタイプの充電器は、持ち運び用になるので、求めるものは小ささと軽さにつきます。
少し前に、BELLEMOND Ultra Mini 30Wを購入して、その小ささにも驚かされましたが、Anker 711 Chargerの小ささはそれ以上。
たぶん、これ、1ポート30Wクラスでは限界の小ささだと思います。
今後は他メーカーは、Anker 711 Chargerのサイズにどれほど近付けるかの勝負になると思います。
値段は高めではありますが、スペックは高いし、デザインもカッコいいので3千円弱出す価値は十分あります。
1点不満があるとしたらプラグが折りたためないということ。
ガジェットポーチ内でプラグが他の機器を傷付けるような気がしてどうしても心配なので、プラグが折りたためるバージョンも出してほしいなと。
それ以外は文句なしなので、1ポート30Wクラスでは個人的に最もおすすめのUSB充電器になりました。
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