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評価:4.5
ひと昔前って、携帯には携帯の、PCにはPCの充電器があって、それぞれ差し込むコネクタの形状もバラバラでしたよね。
最近はほとんどなんでもUSB-Cで充電できるようになって、非常に便利になりました。
ただ、そうなると逆に起こる問題が、
「どの充電器がどのデバイス用だっけ?」
という問題。
どれも同じ差し込み口(ポート)になったものの、デバイスごとに必要な出力が違うため、適切な充電器を選ばないと、十分な出力で急速充電することができません。
おまけにコンセントには限りがあるので、1ポートタイプの充電器だと、1つのデバイスの充電が終わるまで他のデバイスを充電できないなんてことも。
そこで便利なのが2ポート以上差込口のある充電器です。
が、これもポートによって最大出力が違うこともあるので、差し込む時にいちいち確認する一手間が必要になったりします。
それはそれでめんどくさい!
そこで、そんな方におすすめしたいのが、今回レビューする「Innergie C6 Duo」という2ポートタイプの充電器。
1ポート最大60Wで、14インチMacBook Proも充電できる高出力。
2ポート使用時でも最大45W+18W出力が可能です。
しかも、どちらかのポートじゃないと45W出ない、ということもなく、2ポートどちらにも違いはなく、デバイスを繋ぐだけで自動的にデバイスに合わせた最適な出力を振り分けて充電してくれる優れもの。
これ1台あれば、手持ちのデバイスはほぼなんでも充電できて、めんどくさい充電器問題は一挙に解決です。
というわけで、今回は、合計最大63W出力の2ポートタイプ急速充電器「Innergie C6 Duo」をレビューします。
〇 ここがよかった
- 最大60WでMacBook Proも充電できる
- 適切な出力を自動配分
- 外装のクオリティが異常に高い
- PPS、QC4.0対応&USB-C規格に準拠
- デザインがおしゃれ
△ ここがイマイチ
- GaN半導体を採用していない
- やや重め
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Innergieブランドについて
「Innergie(イナジー)」は、「Delta Electronics(デルタ電子)」が消費者向けの電子製品と電力ソリューションを提供するため、2008年に立ち上げたブランドです。
デルタ電子は、台湾に本社をおく世界トップクラスの電源装置メーカーで、安全性と品質の高い電力を提供するため、高品質の材料と厳しい生産管理のもとで製品を生産しています。
特に世界中のノートPCのACアダプターで高いシェアを占めているため、誰しもそれとは気付かず一度はデルタ電子のACアダプターを使ったことがあるはずです。
Innergie C6 Duoは、Innergieブランドの「One For All 急速充電器」シリーズのひとつ。
One For All 急速充電器シリーズでは、「充電器は1つで十分」をコンセプトにスマホ、ノートPC、タブレット、ゲーム機など、ほぼすべてのデバイスを一つの充電器で充電することができます。
Innergie C6 Duoの特徴・スペック・同梱品
- MacBook Proも充電できる最大60W出力
- 2ポート使用時もMacBookを充電できる
- ポート選ばず自動的に最適な出力を振り分け
- USB PD3.0、PD3.0(PPS)、QC4.0 対応
- 筐体(外装)の品質が高い
- InnerShield™安全保護システム搭載
- 91%以上の高変換効率
Innergie C6 Duoは、USB-C×2ポートタイプの急速充電器。
1ポート最大60Wと高出力なので14インチMacBook Proも充電することができます。
2ポート使用時は、接続しているデバイスに合わせて、自動的に最大45W+18Wまたは最大30W+30Wを振り分け、最適な速度で充電することができます。
2つのポートはどちらも同じなので、どっちがノートPCでどっちがスマホかなんて悩む必要もありません。
USB PD3.0、PPS、QC4.0に対応しているため、ほとんどのスマホを急速充電することができます。
カラー | ホワイト |
サイズ | 56.0×47.0×30.4mm(プラグ除く) |
重さ | 140g |
ポート | USB-C×2 |
USB-C 1ポートのみ | 5V=3A / 9V=3A / 12V=3A / 15V=3A / 20V=3A / PPS (5V-11V/3A)(60W Max) |
USB-C 2ポート使用 | 45W+18W / 30W+30W |
プロトコル | PD3.0、PD3.0(PPS)、QC3.0、QC4.0、Apple Mode |
メーカー | Innergie |
- Innergie C6 Duo本体
- 取扱説明書
- 2年間の製品保証
ケーブルは付属しないので、別途用意する必要があります。
Innergie C6 Duoレビュー
シームレスで異常にクオリティの高い外装
外装のカラーはホワイト1色のみで、素材は高品質な100%ポリカーボネート。
ロゴは印字ではなく、同じ色の浮き出しになっているので、デザインの邪魔にならず、全体的に洗練されたミニマルな印象となっています。
スペックの記載と各種認証はギリギリ読めるくらい薄いグレーでで底面に印字。
Apple純正充電器に似た色合いですが、Innergie C6 Duoのほうがさらに薄い文字のような気がします。
できる限り目立たぬようにという、デザインへの強いこだわりを感じます。
USB-Cポート×2は、前面下部に程よい距離をとって配置されているため、隣同士のコネクタが干渉することもありません。
冷たい印象になりがちなホワイトカラーですが、四隅に大きく丸みをもたせているため、可愛らし印象に仕上がっています。
電源プラグはUSBポートの反対面に設置。
折りたたみ式なので、使わないときや外に持ち出すときはプラグをたたんでコンパクトにしまうことができます。
デザイン性の高さと高品質な素材によって、シンプルながらも高級感のある外装だと感じます。
何より驚かされたのは、「シームレス」が、本当にとんでもなくシームレスであること。
かなり真剣に探さないと、筐体の継ぎ目を確認することができません。
ようやく見つけたのがUSBポート面の端のほんのわずかな継ぎ目でした。
さすがは世界トップクラスの電源装置メーカー。
Innergie以外の充電器で、ここまで精巧な製品を見たことがありません。
この外装だけでも、品質が高いことがわかります。
コンパクトサイズでプラグも折りたたみ可
最大60Wの高出力ながら、サイズは5.6×4.7×3.04cmとポケットに入れてしまえるほどコンパクト。
ワイヤレスイヤホンのケースと同じくらいしかありません。
プラグも折り畳むことができるため、外出先への持ち運びにも向いています。
このコンパクトな充電器一つだけでノートPCとスマホを同時に充電できるので、荷物を減らすことができるのが嬉しいですね。
重さはおよそ137g(公称140g)。
同クラスでは標準的な重さです。
熱効率がよく、充電器をより省スペース化することができる次世代素材「GaN(窒化ガリウム)」を使用せずともこれだけコンパクトな設計であることに高い技術力を感じずにはいられません。
1ポート最大60W、2ポートでも最大45WでMacBookも充電可能
テスターを使用してInnergie C6 Duoの利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)を計測してみました。
- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:12V=3.0A
- Fix:15V=3.0A
- Fix:20V=3.0A
- PPS:5-11V=3.0A
公称どおりのPDOでした。
最大出力では20V(65W)に対応しているため、MacBook Airはもちろん、MacBook Proのような大出力を必要とするデバイスへも急速充電することができます。
PPSにも対応しているため、幅広いデバイスへ適切な出力で充電することが可能です。
2ポート使用時でも最大出力は45W。
MacBook AirクラスのノートPCの急速充電にも対応できるほどの出力です。
これならノートPCもスマホもどちらも同時に急速充電することができます。
Innergie C6 Duoで手持ちのデバイスを色々充電してみました。
8.87V×1.30V=11.53W
当然、iPhone 12 Proはしっかり急速充電されています。
8.62V×1.28A=11.03W
Pixel 6もiPhoneと同じくらいの速度で充電されていました。
14.5V×1.02A=14.79W
iPad mini(第6世代)の場合は、15V出力で充電されます。
14.4V×2.18A=31.39W
大型のデバイスである、iPad Pro 12.9インチ(第5世代)は30Wを超える出力が出ていました。
19.4V×2.59A=50.25W
さらに大型のデバイス、MacBook Air(2022)でが、50Wを超える出力で急速充電されています。
5.10V×0.24A=1.22W
低出力での充電となるワイヤレスイヤホン(SOUNDPEATS Mini Pro)も問題なく充電することができました。
USB-C1 iPad Pro 12.9インチ:14.7V×2.21A=32.49W
USB-C2 iPhone 12 Pro:8.85V×1.23A=10.89W
iPad ProとiPhone 12 Proを同時充電してみると、iPhone側でもそこそこの速度で充電できています。
試しにUSB-C1とUSB-2を入れ替えてみましたが、出力はほとんど同じでした。
自動的にデバイスに合わせて適切な出力で充電されていることがわかります。
2ポート使用時で、Lightningケーブルを繋いだままにしておくと、デバイスを挿していなくても、デバイスが接続されていると認識してしまい、もう片方の出力が45Wまでしか出なくなってしまいます。
これは、残念ながらLightningケーブルの仕様上どうしようもありません。
面倒でも、使用しないときはLightningケーブルは抜いておくようにしましょう。
PPSでGalaxyなど対応スマホも急速充電
テスターでInnergie C6 Duoで使用できる急速充電のリストをチェックしてみました。
テスター(AVHzY CT-3)で確認できるのはUSB BC DCPのみでした。
このテストで確認できるプロトコルはあくまで参考なので、特に問題はありませんが、なんとなくモヤっとしますね。
実際には、Innergie C6 Duoの対応しているプロトコルは、
- PD3.0
- PD3.0(PPS)
- QC3.0
- QC4.0
- Apple Mode
となっています。
SamsungやHuaweiなどのメーカー独自規格には非対応で、USB PDの規格にしっかり適合しているのは最近の充電器としてはかなり珍しい部類。
ただし、独自規格で混乱していた古いスマホなどの場合は、PD3.0に非対応だったするので、充電速度が遅くなってしまう可能性がある点には注意が必要です。
また、PDと互換性のある最新のQC4.0対応で、PPSにも対応しています。
このため、充電するデバイスが、PPSに対応していれば、電流・電圧をより細かく調整して効率的に充電することがでるため、バッテリー劣化を軽減しつつ、高速で充電することができます。
Galaxyスマホの新しい機種では、PPSでないと最大出力での急速充電に対応していない場合もあるので、Innergie C6 Duoは、Galaxyユーザーにもおすすめの充電器です。
保護技術による高い安全性と独自技術による高い変換効率
Innergieの充電器は、「InnerShield™」という保護機能を搭載。
多重保護システムによって、過電流、過電圧、過熱、過負荷、短絡から接続されたデバイスを守ります。
実験のため、テスターで徐々に電流を上げていくと、上限値の0.3Aを超えたあたりで充電器がシャットダウンされました。
また、最大出力での充電(放電)を30分ほど続けてみました。
さすがに60W出力ともなるとそこそこ熱くなりますが、手で触れないほどではないですし、火傷するほどでもありません。
発熱は標準か、標準よりもちょっと少ないくらいだと思います。
Innergie C6 Duoは、最新の半導体素材「GaN」を使用していないにも関わらず、他社製品と変わらないコンパクトさと発熱であることを考えると、かなり効率の良い回路設計であることがうかがえます。
それもそのはずで、Innergieは、環境保護と省エネルギーへ積極的に取り組んでおり、設計改善によって変換効率を91%以上に高めています。
デバイスを充電しながら3%のエネルギーの無駄を節約することができるため、電気代の節約になることはもちろん、環境への負荷も軽減することができます。
Innergie C6 Duoレビューまとめ:どっちか選ばなくていいのが楽
Innergieの最大60W、合計最大63W出力の2ポート充電器「Innergie C6 Duo」をレビューしました。
実際に使用してみた感想はこんな感じです。
4.5
〇 ここがよかった
- 最大60WでMacBook Proも充電できる
- 適切な出力を自動配分
- 外装のクオリティが異常に高い
- PPS、QC4.0対応&USB-C規格に準拠
- デザインがおしゃれ
△ ここがイマイチ
- GaN半導体を採用していない
- やや重め
最大60W出力で、2ポート使用時でも45W+18Wとなるので、MacBook AirクラスのノートPCとスマホ用に使用するのにちょうどいい出力だと思います。
どちらのポートに挿しても、適切な出力を自動配分してくれるので、「MacBookはどっちに挿さなきゃいけないんだっけ?」と迷うことがないのが地味に快適です。
猫も杓子も「GaN搭載」を謳う充電器で溢れる中で、GaNなしでも発熱を抑えてコンパクト設計に仕上げているのはさすが。
また、Innergieの充電器すべてに言えることですが、外装の作りが精巧でクオリティが恐ろしく高く、デザイン性が高いことも他と一線を画しています。
ただ、個人的に重量は持ち運びにはちょっと重めかなと思いましたが、一方で、プラグを折りたたんでさらにコンパクトになるので、MacBook Airなど、45〜60W出力のノートPCを使用している人は、持ち運び用の充電器選びの際に選択肢の一つに入れてもいいんじゃないかと思います。
- MacBook(ノートPC)とスマホを同時に充電したい人
- 一つの充電器でなんでも充電したい人
- デバイスごとにポートを選ぶのが面倒ない人
- 品質の高い充電器を使いたい人
- デザイン性の高い充電器を使いたい人
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