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評価:4
「充電器とケーブルががコンセントから飛び出ていて邪魔くさい」
と思うことってありますよね。
USB充電器って、電源プラグから真っ直ぐケーブルが伸びる形になるので、縦長タイプの充電器だと、コンセントから大きく飛び出してしまいます。
USB充電器の横に充電したいデバイスがあるときでも、ケーブルは真っ直ぐ伸びたところから遠回りすることになるので、充電器周りがごちゃつきがちに。
ですが、今回紹介するInnergie 45Hは、ケーブルを差し込むUSBポートがプラグに対して直角に配置されているため、コンセントから充電器とケーブルが飛び出してくることがありません。
しかも、コンセントを縦横に回転することができるため、充電するデバイスの位置に合わせてケーブルの方向を上下左右に自由に変えることができ、充電器周りを驚くほどすっきりさせることができます。
USB-CとUSB-Aの2ポートタイプで、充電出力は最大45W。
MacBook AirクラスのノートPCも充電できる出力です。
Innergie 45Hは、この機能性とデザイン面が高く評価され、グッドデザイン賞も受賞しています。
ということで今回は、ACアダプタのように使えて、プラグが360度回転可能な2ポートタイプUSB充電器「Innergie 45H」をレビューします。
〇 ここがよかった
- 360度回転可能なプラグ
- プラグとポートがL字でACアダプタのように使える
- グッドデザイン賞受賞のおしゃれなデザイン
- ノートPCとスマホを同時充電できる
△ ここがイマイチ
- GaN半導体を採用していない
- やや持ち運びにくい
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Innergieブランドについて
「Innergie(イナジー)」は、「Delta Electronics(デルタ電子)」が消費者向けの電子製品と電力ソリューションを提供するため、2008年に立ち上げたブランドです。
デルタ電子は、台湾に本社をおく世界トップクラスの電源装置メーカーで、安全性と品質の高い電力を提供するため、高品質の材料と厳しい生産管理のもとで製品を生産しています。
特に世界中のノートPCのACアダプターで高いシェアを占めているため、誰しもそれとは気付かず一度はデルタ電子のACアダプターを使ったことがあるはずです。
Innergie 45Hは、Innergieブランドの「One For All 急速充電器」シリーズのひとつ。
One For All 急速充電器シリーズでは、「充電器は1つで十分」をコンセプトにスマホ、ノートPC、タブレット、ゲーム機など、ほぼすべてのデバイスを一つの充電器で充電することができます。
Innergie 45Hの特徴・スペック・同梱品
- プラグ位置がL字で360度回転することができる
- USB-C&USB-A 2ポート
- USB-C1ポート最大45W出力、2ポート同時最大30W+12W
- USB PD3.0、PD3.0(PPS)、QC4.0 対応
- 筐体(外装)の品質が高い
- InnerShield™安全保護システム搭載
- 91%以上の高変換効率
Innergie 45Hは、USB-C1ポートとUSB-A1ポートの2ポートタイプの急速充電器。
USB-C1ポート利用時の最大出力が45W、2ポート同時利用でも最大30W出力となるので、MacBook AirなどのノートPCとスマホを同時に充電することができます。
その最大の特徴は、プラグ位置がポート面に対してL字に配置されており、さらにプラグを回転して向きを自由に変えられること。
デバイスの充電位置によって方向を自由に変えられるので、よりスマートに空間を有効活用することができます。
グッドデザイン賞を受賞したおしゃれな外装は、デザイン面だけでなく、素材やつくりも高品質。
トップクラスの電源装置メーカーだからこその安全保護システムと、高い変換効率も他にはない特徴のひとつです。
カラー | ホワイト |
サイズ | 56.0×56.0×28.0mm(プラグ除く) |
重さ | 96g |
ポート | USB-C×1、USB-A×1 |
USB-C 1ポートのみ | 5V=3A / 9V=3A / 12V=3A / 15V=3A / 20V=2.25A / PPS (5V-16V/3A)(45W Max) |
USB-C 2ポート使用 | 5V=3A / 9V=2.65A / 12V=2A / 15V=2A / 20V=1.5A(30W Max) |
USB-A出力 | 5V=2.4A(合計12W Max) |
プロトコル | PD3.0、PD3.0(PPS)、QC3.0、QC4.0、Apple Mode |
メーカー | Innergie |
One For All 急速充電器シリーズはすべてそうですが、カラーバリエーションはホワイトのみ。
USB-C×1、USB-A×1のUSB充電器としては標準的な大きさです。
着脱可能なプラグを除いた重さは96gで、プラグを装着して計測してみたところ重さは124gでした。
最大45W出力の2ポートタイプなら軽めだと思います。
- Innergie 45H本体
- USプラグ
- プラグカバー
- 取扱説明書
- 2年間の製品保証
ケーブルは付属しないので、別途用意する必要があります。
Innergie 45Hレビュー
高品質&デザイン性の高い外装
シンプルながらも一見して他とは一線を画す洗練されたデザインは、その機能面も含めて高く評価され、グッドデザイン賞を受賞。
オールホワイトの筐体は、100%高品質のポリカーボネート製。
パウンドケーキをカットしたようなシャープな切り口と、大きなカーブのメリハリで、高級感を保ちながらも遊び心のあるデザインに仕上がっています。
浮き出しのロゴのある正面は、左上だけ丸みを小さくしたアシンメトリーのユニークなデザイン。
実はこの左上の裏面にプラグが位置しているので、プラグを回転させるときに分かりやすい設計にもなっています。
USB-C、USB-A各ポートは正面ロゴから見て下に設置。
この面もやはりシームレスで、ポート内部もブラックのモノトーンなのでミニマルでおしゃれです。
普通、USB充電器は、ポートのある面とプラグのある面は平行であることがほとんどなのですが、Innergie 45Hの場合は、ポートとプラグがL字の配置になっています。
なので、ACアダプターのように使うことができます。
裏面のプラグ装着部分は、使用しないときや持ち運び時に電極を保護するカバー付き。
余談ですが、この裏面のフチに筐体の継ぎ目があるのですが、肉眼では確認するのが困難なほど精巧に接着されています。
爪の先でわずかに引っ掛かりがあるような気がする、というレベル。
今のことろInnergie以上に品質の高い外装を持った充電器はお目にかかったことがありません。
Innergie 45Hで充電するときは、電極の上に同梱のプラグを装着して使用します。
装着したプラグは90度回転が可能なので、使用シーンに合わせて差し込む方向を自由に変えることができる、というわけです。
ACアダプタに使えて、プラグを360度回転できる
プラグを回転するのは、電源装置メーカーならではの発想だと感じます。
そもそもプラグを回転させても問題なく通電して使用できることが凄い技術だなと。
コンセントで使用するとこんな風に縦・横どちらにも対応が可能です。
普通ケーブルを差し込むUSBポートは、電源プラグの反対側にあるので、コンセントに挿すと上に向かってケーブルが伸びるため、縦空間が無駄になるだけでなく、ケーブルが目に入ってごちゃついて見えてしまいます。
Innergie 45Hは、ポートとプラグがL字の位置にあるため、ACアダプタのように差し込むことができて、空間を有効活用できる上に、見た目がすっきりしています。
その上プラグを回転できてケーブルの方向を変えられるので、使い勝手はACアダプタ以上。
ただし、プラグはくるくると360度回るわけではなく、90度しか回転しないので、反対側へポートを持っていきたい場合は、一旦プラグを抜いて、反対向きに挿し直す必要がある点は注意です。
1ポート最大45W、2ポートでも最大30WでMacBookも充電可能
テスターを使用してInnergie 45Hの利用可能なPDO(電圧と電流の範囲)を計測してみました。
- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:12V=3.0A
- Fix:15V=3.0A
- Fix:20V=2.25A
- PPS:5-16V=3.0A
公称どおりのPDOでした。
15Vと20V時に最大45W出力となるので、MacBook AirやiPad Proなど、大きめのデバイスへも充電することができます。
Fix5種類に加えてPPSにも対応しているため、幅広いデバイスへ適切な出力で充電することが可能です。
続いて、2ポート使用時のUSB-CのPDOです。
- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=2.65A
- Fix:12V=2.0A
- Fix:15V=2.0A
- Fix:20V=1.5A
2ポート使用時でもUSB-Cの最大出力は30W、USB-Aは12W。
30WあればMacBook AirクラスのノートPCも十分充電できる出力。
一方、USB-A側も最大12Wとやや控えめではあるものの、スマホくらいなら充電可能なので、ノートPC+スマホというような2台同時充電にも対応しています。
Innergie 45Hで手持ちのデバイスを色々充電してみました。
(1台充電はすべてUSB-C側です。)
8.85V×1.44V=12.74W
当然、iPhone 12 Proはしっかり急速充電されています。
8.74V×1.65A=14.42W
Pixel 6もiPhoneと同じくらいの速度で充電されています。
14.5V×1.04A=15.08W
iPad mini(第6世代)では15Vで急速充電されます。
14.3V×2.23A=31.89W
iPad Pro 12.9インチ(第5世代)は30Wを超える出力で充電されています。
19.5V×2.13A=41.54W
MacBook Air(2022)は、最大出力45Wに近い出力で急速充電されています。
5.08V×0.24A=1.22W
低出力での充電となるワイヤレスイヤホン(SOUNDPEATS Mini Pro)も問題なく充電することができました。
USB-C Pixel 6:8.83V×1.25A=11.04W
USB-A iPhone 12 Pro:4.88V×1.48A=7.22W
USB-Cは単体で使用したときとそんなに変わりませんが、USB-Aは5V固定なので最近のスマホにはちょっと遅めです。
2ポート同時使用でどちらも急速充電したいという人は、同じOne For All 急速充電器シリーズの「C6 Duo」を使うのがおすすめです。
PPSでGalaxyなど対応スマホも急速充電
テスターでInnergie 45Hで使用できる急速充電のリストをチェックしてみました。
対応しているプロトコルは、
- PD3.0
- PPS
- QC4.0
と、最近の充電器では珍しく、SamsungやHuaweiの独自規格には非対応。
そもそもUSB-Cでは、USB PD以外の方法で5Vよりも高い電圧を加えることを禁止しているため、各社の独自規格に対応した製品は規格違反ということ。
(といっても、使ったから即故障するとかではありませんが。)
ここまでしっかり規格に準拠している製品は珍しい(というか私は今まで見たことがありません。)ので、かなり信頼のおける製品だと感じました。
最新のQC4.0にも対応し、PPSにも対応しています。
充電するデバイスが、PPSに対応していれば、電流・電圧をより細かく調整して効率的に充電することがでるため、バッテリー劣化を軽減しつつ、高速で充電することができます。
Galaxyスマホの新しい機種では、PPSでないと最大出力での急速充電に対応していない場合もあり、今後、対応デバイスも増えてくると思われます。
一応2ポート使用時のUSB-Cの対応プトロコルも確認してみました。
2ポート使用の場合は、PD3.0のみ。
規格準拠ではあるものの、少し古めのスマホだとPD3.0に対応しておらず、充電速度が遅くなってしまうケースもある点には注意が必要です。
保護技術による高い安全性と独自技術による高い変換効率
Innergieの充電器は、「InnerShield™」という保護機能を搭載。
多重保護システムによって、過電流、過電圧、過熱、過負荷、短絡から接続されたデバイスを守ります。
実験のため、テスターで徐々に電流を上げていくと、上限値の0.3Aを超えたあたりで充電器がシャットダウンされました。
他製品だと0.5Aくらいまで上げることができる場合が多いので、Innergie 45Hのセキュリティはより精密であることが予測できます。
また、最大出力での充電(放電)を50分ほど続けてみました。
熱は持つものの、「熱い」とまではいかず、手で包むように握り込むことができます。
長時間使用したとしても特に問題にはならない発熱だと思います。
Innergieは、環境保護と省エネルギーへ積極的に取り組んでおり、設計改善によって変換効率を91%以上に高めています。
デバイスを充電しながら3%のエネルギーの無駄を節約することができるため、電気代の節約になることはもちろん、環境への負荷も軽減することができます。
実はInnergie 45Hは、最近の充電器で採用されている最新のGaN半導体を使用していません。
GaN(窒化ガリウム)半導体は、シリコンに換わる次世代半導体素材で、シリコンよりも変換効率が高いため、従来の充電器と比べて高出力&省設計が可能となります。
Innergie 45Hは、GaNを使用していないにも関わらず、これだけコンパクトで発熱も抑えられている点は驚異的だと思います。
Innergie 45Hレビューまとめ:ケーブルが横向きで360度変えられるのが良い
InnergieのUSB-C+USB-A 最大45Wの2ポート充電器「Innergie 45H」をレビューしました。
実際に使用してみた感想はこんな感じです。
4.0
〇 ここがよかった
- 360度回転可能なプラグ
- プラグとポートがL字でACアダプタのように使える
- グッドデザイン賞受賞のおしゃれなデザイン
- ノートPCとスマホを同時充電できる
△ ここがイマイチ
- GaN半導体を採用していない
- やや持ち運びにくい
ACアダプターのように、電源プラグに対して直角の向きにUSBポートが位置していて、ケーブルが横向きに挿せるため、ケーブルが邪魔にならず、見た目もスマートです。
さらに、回転させてプラグの向きを変更できるため、空間をより有効活用することができます。
この、他の充電器にはない機能面と、クオリティの高い外装が評価され、グッドデザイン賞を受賞。
オールホワイトの筐体は、デザインがおしゃれなだけでなく、ほとんど継ぎ目の分からない精巧なつくりで、他メーカーの製品と比べて圧倒的にクオリティが高いです。
Innergie以外の製品では、外装のクオリティがここまで高い製品を見たことがありません。
GaNを使用してはいないのですが、コンパクト&高効率で発熱も十分抑えられているため、Innergie 45Hの場合はGaNを使用していないことはデメリットにはならないと思いました。
1点だけ気になるのは、アダプターのようにプラグとケーブルがL字になり、プラグを回転できるという設計のため、外に持ち運ぶのにかさばってしまうという点がデメリットだと感じました。
個人手的には据え置き利用のほうが向いているかなと。
MacBook AirクラスのノートPCを自宅で据え置きで使う際の充電器として使用するのがおすすめの使い方だと思います。
- ケーブルを横に挿すタイプのUSB充電器が欲しい人
- MacBook AirクラスのノートPCを据え置きで使う人
- 品質の高い充電器を使いたい人
- 充電器とケーブル周りをすっきりさせたい人
- USB充電器を壁に直挿しで使いたい人
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