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評価:4.5
私は普段1ポート20Wクラスの小型の充電器をひとつ持ち歩いています。
ですが、メインのスマホとして使用しているPixel 6は最大21~22W。
まあ、20Wクラスでも十分な速度で急速充電できるのですが、iPad miniも買ったことだし、新たに持ち歩き用の充電器を購入することにしました。
そこで、おぼろげながら浮かんできたんです「30W」という数字が。
購入したのはUGREEN PD30W 充電器CD272という1ポートタイプの急速充電器です。
最大30W出力ながら驚くほどのコンパクト設計で、2,000円台という高コスパ。
この小ささでMacBook AirなどのノートPCを充電できるというのですから驚きです。
ということで、このページでは、UGREEN PD30W 充電器CD272をレビューしたいと思います。
今後の充電器のスタンダードになる30Wクラスの1ポート充電器の中でもおすすめの充電器した。
〇 ここがよかった
- 今後のスタンダードとなる30W出力
- プラグ折り畳み式、最小クラスのコンパクトサイズ
- 1,000円台の超高コスパ
△ ここがイマイチ
- GaNⅢという謎の規格(※)
- 使ってるうちにロゴが消えそう
※この点について、私の知識不足でGaNⅢという規格(というか世代)は存在するとのことです。詳しくはコメント欄をご覧ください。
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UGREEN PD30W 充電器CD272のスペックと外観
- 1ポート最大30W。MacBook Airも急速充電できる高出力
- 最新半導体GaN(窒化ガリウム)採用で高出力なのに超コンパクト
- プラグ折り畳み式で持ち運び向き
- 2千円以下で買えるコスパのよさ
カラー | ブラック |
サイズ | 約40×33×32mm(プラグ除く) |
重さ | 約50g |
出力 | 5V/3A、9V/3A、12V/2.5A、15V/2A、20V/1.5A(30W Max) PPS:3.3~11V/2.72A(30W Max) |
入力 | 100-240V~ 50-60Hz 800mA Max |
メーカー | UGREEN |
- UGREEN PD30W 充電器CD272本体
- 取扱説明書
UGREEN CD272は、最大30WのUSB-C1ポートタイプの急速充電器です。
カラーは今のところブラックのみ。
質感はPC周辺機器とかガジェットでよく見かけるマットブラックをちょっと上質にした感じ。
普段持ち歩いて使ってるAUKEYのOmnia Mini 20W IIに似てるなという印象です。
側面の印字のプリントが手で触ると少し浮いて感じるので、たぶん使っているうちに薄くなっていくんじゃないかと思います。
ポート面も同じマットブラック。
ポート位置は下にあるタイプです。
この面の大きさは縦32×横33mmと、かなりの小ささ。
エッジを削りまくってかなり丸みのるデザインになっているので、より小さく感じます。
各種認証やスペック表示はプラグ面に配置。
個人的に、使用時には隠れる部分なのでデザイン的にもすっきりしていて好感が持てます。
最大30WというとMacBook Airのような一部のノートPCを充電できる出力ですが、この小ささに収まっているのが凄い。
このサイズ感なのにプラグは折りたたみ式。
プラグが折りたためないと一緒にバッグに入れた機器を傷付けないか不安になってしまうのですが、そんな心配もなく、かさばらずにバッグに突っ込むことができます。
重さもわずか約50g(実測値は51gでしたが誤差の範囲かと)しかありません。
最小クラスの20W充電器と変わらないサイズ感なので、電源タップで使用する際もすっきりしていますし、隣のコンセントと干渉することもありません。
これからのスタンダード、最大30W出力で急速充電
充電出力が上がると、充電速度も速くなります。
最新のiPhone 13 ProやPixel 6 Pro、Galaxy S22といったスマホでは、対応する最大出力はすでに20Wを超え、30Wを超える製品も出始めています。
ハイエンドクラスのスマホの充電器のスタンダードはすでに30Wクラスですが、今後はミドルクラスのスマホでも20W以上の出力で充電できるようになってくるはず。
UGREEN CD272は、そんな今後のスマホのスタンダードとなる、最大30W出力に対応した急速充電器です。
公称どおり30W出力できるか、テスターで確認してみます。
まずは対応するPDO(電力と電流の組み合わせ)を測定してみました。
- Fix:5V=3.0A
- Fix:9V=3.0A
- Fix:12V=2.5A
- Fix:15V=2.0A
- Fix:20V=1.5A
- PPS:3.3-11.0=2.7A
スマホなどのデバイスは、バッテリーの残量などによって出力を切り替えながら充電を行うので、これだけPDOが多いとより効率的に充電することができるようになります。
また、USB-Cにはソースパワールールという、電圧と電流の組み合わせのルールがあるのですが、UGREEN CD272はこのルールもきちんと準拠しています。
電圧と電流のバランスをさらに細かく調整して、より効率的に充電できるPPSにも対応。
PPSは、今のところGalaxyなどの一部スマホにしか対応していませんが、今後対応する機種も増えると思われるので、これもプラスのポイントです。
続いて20V=1.5Aの30W出力をテストしてみました。
ちゃんと30Wで出力できることが確認できました。
しばらく30W出力を続けてみましたが、特に問題なく動作しているようです。
ついでに電流を少しずつ上げていったところ、2.0Aほどのところで充電器がシャットダウン。
過電流への安全装置がしっかり働いているということです。
20分ほど12V=2.7Aという、最大出力を少し超えた状態を20分以上続けてみて、充電器本体がどのくらい熱くなるか実験してみたのですが、30℃くらいまで上がったところで変化せず。
手で触ってみても、ちょっとあったかいくらいで、気になるほどの熱は発生しないようです。
また、本体素材も実は、万が一充電器本体が燃えても炎が広がりにくい耐火レベルUL94-V0という等級のPC素材を使用。
高出力・コンパクトであるだけでなく、高い安全性も併せ持った優秀な急速充電器であることが分かります。
高出力なのに超コンパクトで持ち運び向き
UGREEN CD272の優れた点のひとつは、最大30Wの高出力でありながら、最小クラスのコンパクトさ。
ペットボトルのキャップとくらべてもこの大きさしかありません。
プラグも折りたたんで収納することができるので、携帯性も◎。
外出先だと、十分な充電時間がとれなかったりもするので、充電速度は速いほうがいいのですが、出力が上がると、充電器のサイズもそれに比例して大きくなっていきます。
私が普段持ち歩いている、最大20Wでは最小クラスだったAUKEYのOmnia Mini 20W IIと大きさを比べてみました。
20Wから30Wだと、単純に1.5倍の出力UPなのですが、それほど大きな差がありません。
自宅で使用するのはもちろんですが、普段はバッグに入れておいて外出先で使用するという使い方が、最も真価を発揮できるんじゃないかと感じます。
なので、私は持ち歩き用はAUKEYのこの充電器をガジェットポーチに入れていたんですが、UGREEN CD272に入れ替えることにしました。
UGREEN PD30W 充電器CD272で色々充電してみた
手持ちのいくつかのデバイスをUGREEN CD272で充電してみました。
8.95V×1.26A=11.28W
iPhone 12 Proの電池残量は半分ほどだったので、それほど高出力ではありませんが、問題なく充電できています。
8.84V×1.26A=11.14W
Pixel 6も電池残量が半分弱くらいの状態で充電したので12W弱の出力で充電されていました。
14.6W×1.07A=15.62W
スマホよりも大きめのiPad mini 6もしっかり充電されています。
14.4W×1.91A=27.50W
30W対応のiPad Pro 12.9インチにも、最大出力に近い値で充電できています。
8.96V×0.99A=8.87W
iPhone 12シリーズ以降で使える、MagSafe充電器(Apple製)問題なく使用できているようです。
4.96V×0.39A=1.93W
充電出力の小さいワイヤレスイヤホン(Nothing ear (1))も試してみましたが、これもしっかり充電できています。
UGREEN CD272と他社の30W小型急速充電器の比較
メーカー | UGREEN | BELLEMOND | Anker | Anker | MATECH |
製品 | CD272 | Ultra Mini 30W | 711 Charger (Nano II 30W) | Nano II 30W | Sonicharge 30W |
サイズ(mm) | 約40×33×32 | 約30×30.5×30.5 | 約28×27×32 | 約38×32×30 | 約43×31×31 |
重さ | 約50g | 約35g | 約34g | 約47g | 約50g |
プラグ折たたみ | 〇 | × | × | × | 〇 |
価格 | 2,580円 | 1,850円 | 3,290円 | 2,990円 | 1,599円 |
同じ1ポート30Wクラスの小型急速充電器をピックアップしてみました。
プラグを除いたサイズではAnkerの711 Charger(Nano II 30W)とBELLEMONDのUltra Mini 30Wが圧倒的に小さいです。
ただ、プラグの折りたたみはできません。
プラグを折りたためることまで考えると、MATECHが最小と言えるかもしれません。
UGREEN CD272は、プラグ折りたたみ式の中では最小クラスでした。
UGREEN PD30W 充電器CD272を使ってみた感想
4.5
〇 ここがよかった
- 今後のスタンダードとなる30W出力
- プラグ折り畳み式、最小クラスのコンパクトサイズ
- 1,000円台の超高コスパ
△ ここがイマイチ
- GaNⅢという謎の規格(※)
- 使ってるうちにロゴが消えそう
イマイチだなーと思う点は2つだけ。
ひとつは、UGREENのGaN採用充電器で必ず出てくる「GaN Ⅲ」という謎の規格。
Ankerの謎規格「GaNⅡ」に対抗してるんだと思うんですが、どちらも単純にGaN採用の回路を使用しているだけで、数字に意味はないのでこういう変なアピールはいらないと思っています。
(※この点について、私の知識不足でGaNⅢという規格(というか世代)は存在するとのことです。詳しくはコメント欄をご覧ください。)
2つ目はロゴの印字が擦れて消えてきそうだなーということ。
前に使ってたAUKEYの充電器のロゴがちょうどこんな印字で、使ってるうちにどんどん薄くなっていったので、これもたぶんだんだん消えていくんだろうと思います。
ちょっと情けない感じになっちゃうので、できれば改善してほしいかも。
どちらもスペックには全く影響ない部分なので、私のただの感想です。
上にも書きましたが、スマホ充電の今後の主流は30Wクラスになるのは間違いありません。
私も1ポート30W出力の充電器が欲しいと思っていたところでしたが、個人的に1ポートタイプの充電器は持ち歩き用なので、コンパクトであることはもちろん、プラグが折りたためることは必須です。
プラグが出っぱなしだと、一緒に入れてる他の機器を傷付けそうだし、持ち歩いてるときに何かの拍子でプラグが曲がっちゃいそうですからね。
(ハードタイプのガジェットポーチに入れればいいんでしょうけど、かさばるから嫌なのです。)
UGREEN PD30W 充電器CD272は、最大30W出力ながら最小クラスのコンパクト設計で、プラグも折りたたみ式。
今後の持ち歩き用に理想的なスペックの充電器だと言えます。
30Wクラスだと、20Wクラスに比べて値段がやや高めで、他の製品の購入は躊躇していたのですが、UGREEN PD30W CD272はAnker製品などと比べても割安。
2千円台でこのスペックなら、まず間違いなくとりあえずひとつ持っておいて損はない充電器でしょう。
こちらもおすすめ
「GaNⅡ」はUGREENにも存在しますよ。
別にANKERに対抗して勝手に規格を作っているわけではないと思いますが。
「GaN」、「GaNⅡ」、「GaNⅢ」採用製品は各社から出ています。
「GaN」技術の各世代を表す数字です。
あまりテキトーなことを言ってディスらない方が良いと思います。
調査後、直ちに修正すべきです。
UGREENの「GaNⅡ」製品は、当初「GaNⅢ」として発売したものを、1、2年後に「GaNⅡ」に表記変更したものです。
そもそも「GaNⅡ」は、Ankerが独自企画として発表したもので、当時、それに対抗した他メーカーのいくつかが「GaNⅢ」と謳った製品を発売したという経緯があります。
GaNⅡにしろGaNⅢにしろ、GaN半導体を使用した回路構造を最適化しただけのもので、統一規格があるわけではなく、明確な基準も存在しません。
わたしの調べた範囲では見つけられないので、ご存じなら教えてください。
ご存知でないなら、テキトーなことを言って、ディスらない方が良いと思います。
>「GaN(Gallium Nitride)」は、窒化ガリウムという化合物を用いて作られた半導体材料です。GaNは、従来のシリコン半導体と比べて高速かつ効率的な電力変換が可能であり、特に高周波電力回路や高速スイッチングなどに適しています。
>「GaNⅡ」は、GaNに二つ目の元素を加えた半導体材料です。具体的には、二元化合物として窒化アルミニウム(AlN)を加えた「AlGaN(Aluminum Gallium Nitride)」を指します。AlGaNは、GaNよりも広いバンドギャップを持っており、紫外光や可視光の発光素子などに用いられます。
>一方、「GaNⅢ」は、GaNにIII族元素(アルミニウム、ガリウム、インジウム)を加えた半導体材料です。具体的には、三元化合物としてAlGaNにインジウム(In)を加えた「InAlGaN(Indium Aluminum Gallium Nitride)」を指します。InAlGaNは、GaNやAlGaNと比べてさらに広いバンドギャップを持っており、紫外光や青色光の発光素子などに用いられます。
>つまり、「GaN」は窒化ガリウム半導体、「GaNⅡ」は窒化アルミニウムを加えたAlGaN半導体、「GaNⅢ」はAlGaNにインジウムを加えたInAlGaN半導体というように、元素の種類と組み合わせによって違いがあります。
テキトーなことを言わないでください。
因みに、「Anker GaNⅡ」はAnker独自技術の名称であり、「第二世代GaN」は各半導体メーカーが製造しているモノであり、Anker独自の技術ではありません。
確かに各社が名称を真似ている部分もあるでしょうが、肝心なのは「GaN+[世代のナンバリング]」であり、「効率が更に向上」という性能的にも商業的にもアピールできる部分。決して無意味ではありません。
それを貴方は小馬鹿にし、ディスったわけです。
それを指摘されて顔を真っ赤にしてレスをしてきたご自分のその文章、10年後に見返したときにどう思うのでしょうね?今から楽しみです。
わざわざ解説いただきありがとうございました。
私が完全に勘違いしていたようです。
大変勉強になりました。
せっかくなのであえて修正せずにこのまま残しておこうと思います。